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荒神
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荒神の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全128件 41~60 3/7ページ
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NHKのドラマ、観てないが、その予告編を観て、原作を読んでみようとした。 感想としては、重たい作品という印象。文庫版で、本文は670頁もあるのだから、長編小説。重いのは重いのだが、単に文量だけではなく、読み手としては、後半に向け、勢いづけるような感覚がなく、同じペースで完走したような印象。恐らくは、昔の他の作家さんの場合でもあったが、新聞連載で書かれた作品に間々あることなのかなと思える。あの誌面片面の幅いっぱい2段?の範囲で展開する世界。という印象だが、どうなのだろうか。 あと、2藩の境界で起こる事件を描くからもあるのか、登場人物が多いようにも思える。そして、多い割りに、あまり互いに絡んでないような印象も。一言、せりふを入れれば、登場人物間の関係とか、垣間見れるだろうに、とか思うこともあった。この作品は、時代ものではなく、ファンタジー小説であると思う。当然、先行作品等の影響も見られるが、それらが、この長いストーリーの間にうまく配置されているのかどうか、という感想も持った。再構成が必要な作品だとは思えるので、映像化は当然のこととは思える。何か、描写が凄惨すぎて映像化は無理、みたいな評言も見たが、それは大丈夫だろうと思う。 ぜひ、私としては、絵師の眼から見た物語などとして、語られる映像があれば、観てみたいなと思える。もちろん、怪物の造形にも関心があるし。 | ||||
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小説を読んでいた人が絵とともにダイジェストとして反芻するもので、小説を読んでいない人には無意味な商品です。宮部みゆきはいい小説家なのに、なぜこんな商品の許可をしたのか。こうの史代の戯画タウンなど、好きですが、新聞小説を見ていた人以外には、これはいただけません。 こうのの文章によるダイジェストだと、売る側もはっきり示してほしい! | ||||
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手塚治虫の「どろろ」に「ばんもん」という話がある。敵対する二つの村、その村境に小高い丘があり、そこに巨大な板塀が立ち、それを「ばんもん」と呼び両村の交流はなく憎みあっている。だが、それは領主に取りついた妖怪・九尾の狐の仕業であり、百鬼丸は狐を退治したあと死骸をばんもんに張り付ける。その重みでばんもんはガラガラと崩れ落ちる。この「ばんもん」が板門店のことであり敵対する村が南北朝鮮のことであるのは自明の理である。この宮部の「荒神」も最初に敵対する二つの藩が出てき、化け物まで出てくる。手塚オマージュということだろう。片方の藩が人さらいまでやってるというのはまさに北による拉致を思い起こさせる。完全にどろろ、ばんもんである。 そのわりには化け物退治にカタルシスが少なく、結局なぜ何年も前に作られたつちみかどが急に動き出したのかがよくわからない。 登場人物も魅力がなく、やじなどは女である必然性が見あたらない。百足という忍びの者でありながら、公儀隠密に気づかないなどとても忍びとして優秀には思えない。 近親相姦ネタもほかの作品にもあったし驚くことではない。 三島屋シリーズがあるのだからファンタジーな時代ものはもういい。 むしろ「孤宿の人」のようなファンタジー要素のない時代ものが読みたい。 まったくノレなかった。 | ||||
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全然おもしろくない。 何が言いたいのかもわからないし、登場人物の誰にも感情移入できないし、心に訴えかけるものがまるでない。 ただバタバタして、とりとめの無い話が長々と続き、何度も挫折しそうになりながら我慢して最後まで読んだけど、結局おもしろくないまま終わる。 宮部みゆきさん、どうしてしまったんだろう… | ||||
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「まぐる笛」を長編にした内容。 一気に読めはしましたが、色々と消化不良気味だし、どの登場人物にも感情移入出来なかった。 他の方のレビューで「絡まない絵馬、絡まない絵師、絡まない直弥」と書いてありましたが、いい得て妙。 色んな方向から書いてクライマックスで一気に纏めるタイプの小説ですが、纏まりきらなかった感が強いし、後日譚も中途半端。 宮部みゆきの時代物が好きなだけに、ちょっと残念です。 | ||||
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新品を購入したが、 シワだらけ。 まるで中古。。。 本は本屋で購入だな | ||||
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無敵の怪物がまさに大暴れします。 いろんな人達が飲まれ食われ、溶かされ、叩き潰され、放り投げられ、 幾人かは消化不良の肉団子状態ではき出されたりする。 そんな残酷無慈悲な怪物なのですが登場シーンがとても少ないのが残念でした。 あくまで怪物は脇役であって登場人物達の人間関係や当時の事情、 仏教などに主眼を置いているからそういうことになるのでしょうね。 人間ドラマなんですかねえ。正直、まどろっこしくてページが進まない。 無敵の怪物の正体は人間の様々な善悪の業ということなんですが、 予想通り呪文によって葬り去られてしまう。ラストはとても悲しい面もあります。 ところでNHKでドラマ化されるようですが、怪物はどう描くのでしょうかねえ。 残虐無慈悲な妖怪の所行をどう描くのか? ジブリのアニメで映画化した方が良いような気がします。 スピード感というモノは無くお話は丁寧にゆっくり進みますから、 時間を掛けて読まれる方には向いているかもしれません。 | ||||
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朝日新聞連載小説〈2013・3・14~2014・4・30〉として好評を博した宮部みゆき原作『』! 本書は挿絵を担当したこうの史代『』が全403回に渡って手掛けた全ての挿絵を掲載し、それを元に再構成された物語である。絵と文はこうの氏が手掛けている。新聞連載を愛読していた読者には嬉しい復刊である。 オタク評論家のさんが称賛するなど元の原作の評判は聞いていたので読んでみたいと思っていた矢先に本作の存在を知りました。一読して昔の絵物語の様相を呈していた内容となっている。 元禄の世、東北小藩の山村である仁谷村が、一夜にして謎の壊滅状態となった。 隣り合う二藩である永津野藩と香山藩の確執、奇異な病を巡る騒動など不穏さ渦巻くこの地に、謎の「怪物」が現れた。その謎の「怪物」を巡ってその地に生きる人々の様々な思いが錯綜する……。 藩内の領民から恐れられている永津野藩主の側近である曽谷弾正、兄・弾正とは逆に民から慕われる双子の妹・朱音、朱音の住む名賀村で世話になり用心棒となって力を貸す浪人・榊田宗栄、名賀村に保護された仁谷村の生き残りの少年・蓑吉、仁谷村と謎の「怪物」を探索する香山藩の小姓・小日向直弥、一連の騒動に何かしら疑惑が持たれる謎の絵師・菊地圓秀……など。 「怪物」を通してそれぞれの登場人物の思惑が重なり、政治的な陰謀も張り巡らされるのでおおまかな展開はわかったが、原作小説の方がもっと読み応えがあるのだろうと思います。 本書に関しては申し訳ないが、絵物語だから読みやすいのかと思ったが意外と読みづらくて物語が頭に入りにくかった(こうの先生スミマセンm(_ _)m)。 登場人物も多く、この物語の主人公が分からずにどの目線から読めばよいのか分からずに読むのに苦労しました。こうの先生によって漫画になった方がむしろ読みやすかったと思います。 個人的には朱音様に惹かれました。BSプレミアム(2/17)で放送されるそうですが楽しみにしています(朱音役=)。 本書をきっかけに宮部先生のを読んでみたいと思いました。 | ||||
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中盤まではぐいぐい引き寄せられる内容で寝不足になるほどでした(笑) 終盤は他の方が書かれているように少し物足りない感じがしましたね。 物語の舞台が東北の藩と藩をまたぐ山の中という分にはこれくらいで十分だったのかな。 | ||||
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全体的に良く出来ていて、半ば程からは一気に読みました。しかし、何点か満足のいかない点もあります。 1)長さ:必然的な長さならばよいのですが、中年女性の井戸端会議的冗長さが気になりました(セクハラ表現になっていたらごめんなさい)。人物、情景、状況などの説明がくどく、耳(目?)につく感じを受けました。この6割の長さであれば、おそらくすきっとした傑作になったと思います。新聞連載だったようですので、説明がくどい(繰り返される)のはそのせいかも知れませんが。 2)登場人物:曽谷弾正が、どうしてもそれほどの悪者に思えない描き方なのが気になりました。意図的でしょうか。その他の登場人物も描写が長いのに浅く、感情移入出来ませんでした。 3)ストーリーの必然性:スリラー(伝奇?)ものでは、荒唐無稽感をぬぐえないのは致し方ないのですが、それが多々あり釈然としない気持が残りました。基幹である怪物の起源、曽谷弾正と朱音の生い立ちなど、もう少し「なるほど!」と言わせて欲しかった。 などなど これらは、宮部みゆきさんならば、もっと上手く書けるはず、という前提での意見です。つまり、☆3つも、宮部みゆきさんだからです。 しかし、映像化されれば前記の短所が隠され良い作品になると思います。 | ||||
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宮部みゆきさんの作品、初めて手に取りました。なんていうかアイデア、プロット盛りだくさんなんだけどリソース(予算、時間、技術力)が足りない中でエイヤッと突貫工事で完成させたB級ハリウッド映画を見たあとのような読後感をおぼえました。背景、伏線、登場人物、みんなチャーミングであるにもかかわらず、書き込みが物足りない。表現がありきたりでうわべをなぞってるだけという印象。接着剤が足りないというか、乾ききっていない、というか。時代ものとしてのインプットは沢山してるんだろうなと感じさせますがそアウトプットがこなれてない。 進撃の巨人やシン・ゴジラから着想を得たであろう「もののけ」のディテールや、鋼の錬金術師的な呪術面のアイデアも、もうちょっと掘り下げてほしいなぁ、と。嫌いじゃないので。 完全にまっとうな時代小説だと思って手に取った僕に取っては期待外れでしたが、B級ファンタジーノベルと思って読んでみればけっこう楽しめるエンターテイメント小説だと思います。 | ||||
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私は新聞小説を毎日読んで一作を読み通したことはない。もしも毎日新聞をきちんと読む習慣を持てば、新聞小説もその張りになって普通の小説を読むだけではなく毎日挿絵と共に味わう新聞小説読み手だけに与えられた愉しみを堪能出来たのかもしれない。私はまだその域に達していない。ただ、小説が本になった時に、あの膨大な挿絵がそのまま本に付随することはなく、ほほ全てが闇に葬られることは残念に思っていた。 この「荒神」は、なんと「この世界の片隅に」を描いたこうの史代が挿絵を描いていたという。それが闇に葬られるのは、こうのファンにとってはあまりにも残念なことだったことだろう。その意を受けて、異例の一冊になった。よくある絵のみを並べたものではなく、原作をこうの史代自身が換骨奪胎して絶妙に縮めて文と絵を同時に鑑賞出来るようになっている。原作のあらすじとしては長過ぎ、原作そのものからは、微妙な味わいは無くなっているが、原作を読んだものにとっては、いったい何処を削ったらここまで短く出来るのか不思議なほどの、セリフ含めてほぼ全てが網羅された要約をしている。これを読んで、原作を読んだ気になるのも困るが、原作を読んだ者があの複雑な政治的・怪奇物語を丁寧に反芻理解するには、格好の一冊になっていると思う。 何より、こうのファンにとっては、挿絵ほとんどと、描き下ろし挿絵が載っている。しかも、新聞連載時にはわかるはずもない、全てがカラーで載っているのである。 原作を読んだだけでは、ハッキリわからなかった「怪物(荒神)」の具体的な姿、まるでその後に登場したゴジラの如く次々と変化していくその様が、初めて納得するように我々の目の前に現れたのも嬉しかった。 全編カラーなのに、定価1200円でお求め易いのも嬉しいところ。 2017年10月21日読了 | ||||
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久々の宮部さんの作品。理由、火車、模倣犯。殆ど読んで、本気を 出した時の宮部さんの作品は凄い。さてはてこの作品は? 物語はある村の悲劇から始まります。蓑吉が逃げる、そして辿り着く、 その辿り着いたところは朱音様。 東北の山合の永津野の小さな村。その小さな村に襲い掛かる悲劇。 襲い掛かるのは障り。恨みとか、復讐とか、人間の暗くて冷たい障り。 その謂われ、正体が徐々に明らかになる時、朱音様、弾正の出生と、 そして人々の歴史。語られます。ところは妙高寺。語るは和尚。 明かされる封印の術と決意。そこに渦巻く朱音と弾正の想い。 90点。 良かったんです。他の方がおっしゃっているほど、最後の場面、 悪くはありません。むしろ朱音様。その余韻。私は好きです。 しかし、しかし、無駄が多すぎた。 最近では、池井戸さんが描く詰将棋。凄い時は、全ての駒が一つに 収束する。私は宮部さんは唯一それに匹敵する語り部と思っていますが、 残念。絡まない絵馬と、絡まない絵描きと、絡まない直弥。 絵描きは最後の余韻のためでしょうか。そのための無駄が少し冗長。 もう少し削って、スピード感が欲しかったかな。 全体としては良好。朱音様の因果応報、決意、潔さ。 | ||||
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これは徹夜本ですね。先が気になって仕方がない。一言で言うと歴史モノ怪獣ミステリ。読まないと損! | ||||
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さすが宮部みゆきの時代物です。 と言ってもあまり時代は関係ないか‼️ | ||||
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一般的な作品とすれば至極凡作 宮部みゆきの著作としてみれば物足りない内容です 「戦が始まる」というネットでよく見る老人の写真を彷彿とさせる字面に惹かれて購入しましたが肝心の老人は終盤まで活躍せずがっかりしました いつも通り読みやすい文章ですらすら読めますが如何せん肝心のストーリーが話が進むに連れてどんどん興味が薄れていくというか文章だけでは怪物の姿形が想像しにくくそのせいかいまいち恐怖や臨場感を感じることができませんでした。 伏線っぽい絵馬が全然なんてことがなくてがっかりした人は少なくないでしょう。 | ||||
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この作品を早く読みたいがために、飽きて放置していた数冊を頑張って読み終え、それから一気に読みました。 宮部さんの作品で、私的No.1は『孤宿の人』でしたが、肩を並べるくらい面白かったです。 | ||||
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中盤までは、未確認の怪獣があちらこちらの村を襲い、壊滅させるところが描写されています。 そして、中盤以降にいろんな謎が解明されてきます。 隣接する二つの藩の物語ですが、関ケ原の戦いを前後して、様々ないきさつを抱えています。 この二つの藩の相克が、異常な手段を生み出します。 この本に登場する「つちみかどさま」は、こうした状況で生み出された最終兵器です。 しかし、こうした武器は相手を選びません。 相手を倒すために作ったものが、自分の方に向けられることも十分に考えられます。 こうした国と国との相克と同時にこの作品で語られるのは、双子の兄妹の葛藤です。 ラストの場面は、それを象徴的に表現しており、見事です。 私怨を生きがいとして生きる兄と、それを止めようとする妹の対比が、感動的な場面となっています。 更には、元禄時代のスパイの暗躍がそこかしこに描かれており、太平な時代にも裏での動きが結構頻発していたことが分かります。 こうした近隣国間の対立は、現代でも多く、学ぶべき点は多いと思います。 時代小説ですが、いろいろ考えさせられる作品でした。 | ||||
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「三島屋」シリーズの話を大きくしたものですね。面白かった。映像化は難しいかなと。 | ||||
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初の怪物もの、なんて言われてますが似たような話がありますよね? 「まぐる笛」 日本という土地から発生するものなのだから、似てもおかしくないですが(笑) 結局一気に読みました。 あ~、もったいない! | ||||
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