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(短編集)
どこの家にも怖いものはいる
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どこの家にも怖いものはいるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全55件 41~55 3/3ページ
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最初の方の文章が内輪受けっぽくてなぜ必要なのか意味不明だったのでとりあえず飛ばして読む。 お話が始まったら面白く、また書き手の話が出てきたので最初に戻って背景を読み直す。 お話自体はずっと面白かったのですが、確かにもう一歩踏み込んでほしい内容だった。 まあ手記や日記の形を採っているので不完全さは納得できる。 しかし作家が「ミッシングリンク」の定義を「それがつながればすべてが納得できる」という風に説明しているにしては あまりにも説得力が無く・・・最終章で一気に尻すぼみに。 後半にもっと厚みがあれば文句なく☆5つ付けたと思います。 読み物としてはなかなか面白かった。 | ||||
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最初まどろっこしい部分が多くて、話が進まずなんだかなあと思っていたのですが、中盤からどんどん面白くなってきて、最後は本をじっくり読む状態になって完読しました。 最後がうわあああと思うので、接点が無い話をどんどん読み進んでいってください。 ただ、ちょっと表現がしつこい部分があるので、私はそういうところは飛ばして読んでいました。 読み飛ばしても怖いというのがスゴイ(笑) あ、夜読まないほうが良いですよ。怖くて眠れなくなるから。 特にあの県の方は | ||||
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この本を手に取った時と読み終わった後では、タイトルの印象や読み方が変わってくると思います。 一つ一つの短編が5つ集まり、謎が段々と紐解かれていくので、途中で止めることができず、一気に読み進めてしまいました。途中でタイトルの意味に気付いた時も、ハッとなると思います。 ただ、関西の都が置かれた地に滋賀県が入っていなかったのが残念でした。近江宮は確かに短命ですけど‥‥涙 | ||||
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怖い話モノの小説は好きですが、 好みに偏りがあるため、 小説だと一押しは三津田信三ですかね。 文庫最新刊、楽しみに待っておりました。 一度手に取ってしまうと頁を繰る手が止まらず、 読み入ってしまいました。 大変面白く、程よい怖さ。 氏の作品としては 日常感を損なわない部類の染み入る様な怪異性を 表現した作品。 『残穢』(小野不由美)が好きな人は好きだろうな、と。 | ||||
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新居に越してきた専業主婦の日記、昭和初期の少年の恐怖体験、インターネットに投稿された学生の実録怪談。 それぞれが全く関係ない独立した話でありながら何故か既視感を覚える三編の怪談の共通項を、若き編集者とホラー作家とが推理する安楽椅子探偵もの。ノンフィクション仕立てのフィクションとして出版する試みも実験的で面白い。 結論から言えば、ホラーとして読めば十分怖い。 主婦の日記と少年の速記録とインターネットの投稿、それぞれ記録された媒体も文体も異なりながら、擬音を織り込んでの雰囲気の盛り上げ方が秀逸。それぞれ時代も背景も違うため、どの話に一番恐怖を感じるかは読者の感性によるところが大きい。 最愛の我が子が柵の中の得体の知れぬ存在ー「あれ」によって脅威に曝される主婦の怯え、不気味な森で「割れ女」に追いかけられ逃げ込んだ先の邸でも次々と怪異に襲われ追い詰められていく少年の焦燥、初めての一人暮らしで入居したアパートで隣人の不可解な行動に悩まされる学生…… 「あれ」の正体とは何か。 何故似た感じを覚えるのか。 そこに編集者と作家が後日発見した、解答編ともいえる二編が追加され、ミステリーとして構成される仕組み。 小野不由美の「残穢」が面白かった人にはおすすめ。 というのも怪奇現象がミッシングリンクを介して伝播する経緯を、議論と考察を重ねてロジックで解き明かしていく構造が似ている以上に、下敷きにされた資料が同一。「残穢」で重要な手がかりとなった参考文献が本書でも怪異の起源に至るヒントとして登場した時は、共通項に興奮を覚えた。 また序盤で博識の作者が語る、タイタニック号や大統領暗殺における歴史の符号の一致も興味深く、知的好奇心が満たされる。著作の裏話や執筆時の状況も折に触れ言及されているのもファンには嬉しいサービス。 背筋が寒くなる良質なホラーだったのだが、専業主婦の日記にしるされた二人目の消えた子供、狂い女の落とし子の消息など消化不良な部分も多くもやもやが残る。 もっとも本質がホラーに傾いてるのなら、いくつかの謎を残して後味の悪さを長引かせるのは正しい判断といえよう。 | ||||
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三津田信三は好きで、新刊は買っています。 今回は、似たような印象を受ける怪談を集める話。 そして最後になぜ似た感じなのか、謎が解けます。この辺は、「あっ!」とスッキリする感じ。 しかし微妙に謎も残る感じがホラーらしくて怖いです。 しかし、作品の内容とタイトルはあまり合ってないよーな? 別にどこのいえにでもある怪談、という訳ではないので。 とはいえ、ひとりで夜中に読んでるとぞわーと怖くなる、充実の怪談です。 | ||||
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幕間での煽りもあり5話目までは「この話を聞いた人のところにも・・・」系の話として実際家にいると背後の扉が気になって心臓バクバクいうほどでしたが結論で全く違う怪談にしてしまったため台無しに・・・ 最後の相方の態度で結論が間違ってたと思わせたいのかとも考えましたが抜けた恐怖心は戻ってきませんでした | ||||
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わからないものが怖い、怖いものをわざわざ科学的に解明せず、謎のは謎のままがいいと思われる方が読むとすごく怖いと思います。 私は座敷牢や、日記、体験談、伝承、村の怖い話などがすごく好きなので、どれも山盛り盛り込まれているこの話が大好きです。 読みながら想像してゾ~ッとしました。 だから何?!これは何だったの?!理由は?!など、怪異をはっきりさせないとモヤモヤする方は読まないほうがいいかも。 わからないところが怖い。そんな話です。 | ||||
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「主人公が怪異を謎解き、呪いの連鎖から救われた・・・と思い気や呪いは解けていなかった!!」的な映画もどきの小説が多い中、実話なのでは?と思わせる良質のホラーだと思います。 著者の思考をたどっていくような感覚で、読み出したらラストまで一気読みしました。 実話では?と思わせる演出だからでしょう、ラストも納得できました。 | ||||
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現代の怪談話、というか百物語ともいう感じでした カバー絵も失敗と思う 酷評と言えるかも知れません まず内容としては怪異譚の中の共通点をさぐりつつ その本質、根底をさぐるといった体裁なのですが 各話のバックボーンの説明も兼ねた編集者などの場面を途中に挟むせいか 勢いよく怪異譚を連続で読めない 何と言うか中ダルミしてしまいテンポが悪い 各話の怪異の話としてネットに転がる怖い話とそんなに変わりが無く いうほど怖くなかった、結局なんだったの? 一応解釈は出てるけど、はぁ・・と言う感じでした で行方不明者は結局どんな目に会うの? それを予感させる描写が足りない気がする 途中途中に実際の著作物に関したことが出てくるので ファンには楽しくニヤリとした部分かと思う ちょっと作者のファンブック的な感じですかね 各話のエピソードの展開に?となる事が少々ありました 母親の・・・黒田さん結局何者? 少年の・・・結局助かったの?イタコが書いたの? 学生の・・・大家さん普通、風評被害が立って決まんないから売却じゃないの? 学生じゃなく大家さんをこの話の軸にした方がいいのでは? 三女の・・・三女以外が宗教ドはまりして放置してたらこの三女は児童相談所案件なのじゃないだろうか? 老人の・・・私家本で部数も頒布範囲もかなり限られていると思うがそれでも所在地ぼかすかな? 老人の関係者が読めば幾人かはその村の怪異に思い当たるものもいるし 障り事を案外田舎の人は表立って秘匿する事はするけど、私家本なら逆に書いてしまうのではないだろうか? もちろんあえて分かるように こんな感じです 後、表紙の絵が残念、関連を感じないし、怨念や情念の様なものを感じない絵かな、何と言うか浅い絵という印象 もうちょっと選ばないといけないと思う | ||||
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一見全く関連のなさそうな5つの怪異談を巡り、私(三津田信三氏)と友人の編集者の三間坂秋蔵が、その物語の奇妙な繋がり・相似性のようなものを議論していくというストーリー。 ホラーミステリーの第一人者でありますが、ミステリー色は薄く、作者が書きたいものを書いたという印象です。とはいうものの、各編とも手法を凝らした水準以上のホラーで、全体としては実によく練られた構成です。 (大した問題ではありませんが)真相はやや強引でも、ホラーを上手く利用した本書のような作品は、職人技と感じ作者ならではという気がします。 | ||||
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これを読んでいる最中に、屋根からあやしげな音が!!! ポンタ(飼い猫)が立てている音だと無理やり思い込んで 読み続けました。 しかしポンタは部屋にいた!! パラパラが怖くて再読できない~ | ||||
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ああいつも通り三津田氏の小説は面白かった。さあ寝ようかと横になる。ふと読んだ内容を回想する。ぞっとする。というのがこのメタ小説の醍醐味。まさか本当の話じゃ……なんて考えるといつまでも脳裏に引き摺ってしまうのです。 ところでこの小説に出てくる怪異、帯にもある、まぶたをこじ開けるあれに似たものを数年前に見たのです。 小説のように前触れもなく唐突に、眠ろうとした時にそれは現れました。 なぜ目が開いたのかわかりません。突然自分の目は開かれて、目の前にギラギラ光る大きな目玉が2つありました。 アニメ日本昔話に出てくるようなのっぺりとした顔に、猫の目のような形の、あまりに大きな目玉が2つ張り付いていました。 輪郭がまったくないようでした。あまりのことに僕はわっと叫びました。するとそれは部屋の闇に散るように消えたのです。それは霧のようでした。 あれが何だったのか未だにわかりませんが、三津田氏のこれを読むまですっかり失念していたのです。 話が脱線しましたが、三津田氏の小説は、どこか忘れている恐怖を蘇らせるような怖さがあると思います。 次回作も楽しみです。 | ||||
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「現実と虚構の間で作者、三津田信三に弄ばれる作品」それが今作の感想ですね 三津田信三が登場する作品ではありますが、忌館、作者不詳の作家シリーズの様な作風とは異なり また、禍家、凶宅、災園等の家シリーズとも異なる「家」をテーマにした怪異小説。 活字でのドキュメンタリー風な怪異譚と云うか、小説版和風パラノーマル・アクティビティと言った感じでしょうか。 時代と時期の異なる五つの怪談話がどう関連しどう展開するのか? 行き着く先は? 作者お得意の流れではありますが、「幽女の如き怨むもの」執筆さ中からの時系列で進む虚実入り混じった展開は ややもすれば実話なのではないかと感じる、粘着質な恐怖に襲われる時があり読んでいて妙な不安を抱かされます。 ただ、小説の内容として面白いかと問われれば・・・ どうでしょう。 前作、「のぞきめ」の見事さに比べると、ややストーリー、構成、展開、決着と、どれも今一な感が否めません。 リアルな怪談の体なのでスッキリしないモヤモヤ感もまた作者の狙いなのだとしたら、成功なのかもしれませんね。 なので、三津田信三ホラー・ミステリーを愛するファンであっても謎解きや整合性、大どんでん返しを求めてはいけません。 これは実話風?怪談なのです。 実話じゃないですよね・・・ | ||||
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内容紹介の通り5つの怪談話の短篇集というのが一番近い例えになります。 しかしその短編のどれもがハイレベルで、実話怪談ではないのか…そう思ってしまう怖さがあります。 これぞ日本のホラー正統派の怪談と言えばいいのでしょうか 直球の、オバケにまつわる怖い話が読みたい!と思った方にお勧めです。 以下著者の作品群に慣れ親しんだ方用にもう少し詳しく。 本作は家シリーズではない家のお話です。 著者の三津田さんが、今作の事をそう述べていました。 確かにその通りで、過去の作品群の作風を踏襲しながらも別の路線のお話になっており、ミステリ色は薄い本格ホラーです。 赤眼のような怪談を、作者シリーズのように筆者自身が、のぞきめのような繋がりを見出していく話と言えばいいのでしょうか。 作者シリーズのように怪異に巻き込まれていくという訳ではありませんが 第三者の視点で真正面から怪談を読むというスタンスを利用することにより 自分自身も本当に実話を読み解いているかのような 思わず背筋のゾッとしてしまう、古き良き日本の怪談という趣を感じとても素晴らしかったです。 | ||||
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