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(短編集)
どこの家にも怖いものはいる
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どこの家にも怖いものはいるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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とても怖い | ||||
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奇妙な共通点を持つ怪談パートと、その怪談を持ち寄り怪談の背後にある怪異の正体に迫る作家パートに分かれている。 王道ジャパニーズホラーを行く怪談パートも面白いし、怪談パートの細部を拾い集めて謎を解く作家パートも面白い。 「自分では考察しないが、『ホラーモキュメンタリー考察してるツイート』を眺めるのは好きな人」はぜひ読むべき。 | ||||
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ちゃんとホラー小説で面白かったです。 怖さ的にはゾクゾクと不気味な感覚です。 | ||||
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最近は「変な絵」や「近畿地方のある場所について」など、複数の異なった怪異や情報を手繰り寄せて、真相を解明するみたいな作品が気になって読んでいます。 本書は5つの場所も時代も異なる怪異について、その共通点をもとに関連性、真相を解き明かしていこうとするもので、それぞれのエピソードが、かなり出来がよく、とりわけ一話目の二話目は、ぞくぞくして、夜に読むのはなかなか怖かったです。割れ女からの逃亡劇、張り裂けそうなくらい。 ここからがややネタバレなのですが、実は5つのエピソードのなかに謎解きの種が蒔かれていて、全部が繋がるのですよね。 ああ、なるほど、とはなるのですが、5つの話ともにあえてミスリードさせる書き振りに徹しており、その人工的さにちょいと意地悪かなとも感じます。 率直に言って、1話目の子どもの失踪事件や4話目の宗教絡みの一家心中事件は、報道記事で調べればすぐ出てくるでしょうし、5つのエピソードに何の繋がりがあるのかという最大の謎の核心は、すぐわかりそうなものですけどね。 いずれにしろ、怨念とか祟りって、その根源を辿れば怖いもので無くなってしまうので、それぞれの怪異に「何の繋がりがあるのか」というところを謎の根幹に持ってきたことについては、上手いと思います。ミステリー作家的に発想ですね。 なお、私的には4話目、語り部の少女(12歳)が、あんな怖い他人の家で、勝手に飯食べたり、風呂に入ったり、寝たりするなんて、ありえないなー、死亡フラグビンビンだな思いました。そりゃ、割れ女もくるさー。 | ||||
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作中で何度も言及されるように、5つの奇妙な話のミッシングリンクを探す話。それぞれの話が非常に不気味で読んでいて悍ましさを感じる。 それぞれの怪異の大元に至るプロセスは非常に面白くらそれこそミステリ小説の犯人が気になるのと同じ気持ちで読み進めることができた。 | ||||
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著者の小説を読むのは別名義らしい作品を除けば初めてなのですが、「こ、これはすごい作家を見つけた!」と数年ぶりに小躍りしましたね。 2人の男がいくつかの恐怖体験資料を読みながら共通点をさがして、あーでもないこーでもないと推理するユニークな構成なのですが、その共通点の整合性をつけるために文体が硬くなることもなく、どのお話も熱がこもっていて怖く読みごたえがあります。 特に自力で共通点に気づいた時の、呪いの一端をつかんでしまった様なゾクゾク感がたまらないですね。 このボリュームだったら3冊くらいに分けてもいいんじゃいの?って思うのですけど、著者はきっとサービス精神が旺盛な方なのでしょうね。それくらいの満足感があります。 反面、2人の推理のパートはなんか結論ありきな流れで硬苦しく、半分くらいこじつけっぽく、そんな怖い部分をさらっと流しちゃっていいの?って印象があり人間味をあまり感じません。 また、恐怖体験の各話の文体もあまり変わりばえがなく、同じ作者が書いているのがうっすらわかってしまうのが多少残念です。 この辺りが洗練されているとさらに怖くなると思います。というかそれを実現しているのが別名義と謂われる作品だと思います。 著者の他の作品をこれから読むのがたのしみでたまらないです。 ちなみに私は最終章を読んだ夜に悪夢を見て数年ぶりに金縛りに遭いました。 | ||||
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この面白さ、不可解さ、胃の腑に溜まる不気味さが癖になりそう。 読み終わったあと、どうか恐ろしい目に会いませんようにと心の中で神様にお願いしている自分がいました。 ひょっとすると、これって実話なのでは…とも疑いたくなるような確りした作り込み、流石です。 私がこどもで、しかも男の子じゃあなくて本当に良かった。障りがあるかもしれませんからね。 | ||||
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何気に買ったものだけど、すごく面白い!と思ってよく考えたら、私は小野不由美の「残え」(漢字が出ませんでした)が大好きだからでした。出てくる資料が一緒!びっくりです。これを読んだ後、この作者の本を一気買いしてしまいました。これから読むので楽しみです。 | ||||
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謎が収束していくところは流石。 少し謎が残るところも後を引く。 もう一歩、怖ければなお良かったかな。 | ||||
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一言でいうとホラーに解釈を加えていく作品です。たしかに野暮かもしれませんが、この小説はすごいです。 普通に怖いバラバラなホラー五編がある解釈をしたら、怖くなくなるどころか更にとんでもなく怖くなってしまうのには感心しました。 なにより面白かったのは幕間の解釈パートです。ホラーの体裁だからこそ許される解釈の飛躍は意外性だらけでページをめくる手が止まりません。手がかりがきちんと記述されているのも良いですね。 後の「テープ起こし」や「忌み家」もこの作品と同じような構成をしていますが、面白さではこれが群を抜いてました。深読みすればするほど面白い、老若男女にオススメできる著者の傑作の一つだと思います。 | ||||
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三津田先生は、原因も何もわからない怪異が一番怖いと、何かで書いていました。 この本は現代の怪談、都市伝説に近い形の話の集合体。それが、根っこでは繋がっていたんじゃないかという、お話です。 二人の主人公が、各々の考えを提示しながら進んでいくのは、新鮮でした。三津田先生の作品は、まともなバディ出ませんから(笑) 直接的なショックをうける描写でなく、得体の知れない物がまとわりつくような恐怖に感じました。 蒸し暑い夜には、いいかも | ||||
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まず特筆すべきは、主人公が作家と同じ名前&同じ職業とした上で、様々な設定も付随させた事によるリアル感が素晴らしいです!作者の実体験?!と思わずにはいられない迫り来る恐怖が本当に怖い! 加えて五つの幽霊屋敷話も見事に面白く恐ろしく、最後に5つを見事に結び付けるラストも見事! ホラーの手法としては真新しさはなく、使い古された内容ではありましたが、見せ方が真に秀逸で久しぶりに純粋なホラーを楽しめました(^-^*)/ 同じ設定の続編『わざと忌み家を建てて棲む』も同様のクオリティのホラー名作でしたが、 ラストの集約感は今作品の方が優れていたので、こちらの方がよりオススメかと! 誰にでもオススメしたいホラー神作品です(^-^*)/ | ||||
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こんなに怖い本があるのか、と感動するくらい怖かったです。 特に、光の家が・・・。 これ以後、しばらくこの作者の本を買うのを控えています。 でも怖い本好きにはそれくらいおすすめです。 | ||||
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初見は比較的さらりと読めるのですが 何でもないときにふと 異次元屋敷や光子の家を思い出します。 しばらくたって全編読み返してみると 決まって異次元屋敷の恐怖に戦慄します。 小説の仕掛けは一度しか楽しめませんが あくまで隠し味程度のものです。 ひとつひとつの物語をじっくり堪能すると 無限にお話が広がっていくように 不条理がわいて出そうで怖いです。 | ||||
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基本的には5編の怪談風短編集と思っていいでしょう。 そのどこか似たような要素を持つけれど、時代も場所もバラバラな5編に、 実ははっきりしたつながりがあることを、著者自身が語り手となって解明していくメタなミステリが縦糸としてあります。 怪奇とミステリ両方を味わえ、著者が自身のある作品の三部それぞれで(日記や語り、原稿と)手法を変えるなど拘ったといいながら、 偶然手に入ったはずの5つの話でも同じように形式を変えたりしている遊び心も楽しめます。 唯一残念なのは、メタを押し進めて、ホラーなどにたまにある読者もそこに巻き込む手法を最後に取ってしまったことでしょうか。 そのやり方のせいで、特に私のように、作中でも出てくる「フィクション・ホラーを楽しむけれど、現実にはまったく信じていない」人間からすれば、 怖くもない上に、せっかく見事に5編をつないだミステリ部分がぶれたと感じられてしまいました。 | ||||
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最初まどろっこしい部分が多くて、話が進まずなんだかなあと思っていたのですが、中盤からどんどん面白くなってきて、最後は本をじっくり読む状態になって完読しました。 最後がうわあああと思うので、接点が無い話をどんどん読み進んでいってください。 ただ、ちょっと表現がしつこい部分があるので、私はそういうところは飛ばして読んでいました。 読み飛ばしても怖いというのがスゴイ(笑) あ、夜読まないほうが良いですよ。怖くて眠れなくなるから。 特にあの県の方は | ||||
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この本を手に取った時と読み終わった後では、タイトルの印象や読み方が変わってくると思います。 一つ一つの短編が5つ集まり、謎が段々と紐解かれていくので、途中で止めることができず、一気に読み進めてしまいました。途中でタイトルの意味に気付いた時も、ハッとなると思います。 ただ、関西の都が置かれた地に滋賀県が入っていなかったのが残念でした。近江宮は確かに短命ですけど‥‥涙 | ||||
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怖い話モノの小説は好きですが、 好みに偏りがあるため、 小説だと一押しは三津田信三ですかね。 文庫最新刊、楽しみに待っておりました。 一度手に取ってしまうと頁を繰る手が止まらず、 読み入ってしまいました。 大変面白く、程よい怖さ。 氏の作品としては 日常感を損なわない部類の染み入る様な怪異性を 表現した作品。 『残穢』(小野不由美)が好きな人は好きだろうな、と。 | ||||
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新居に越してきた専業主婦の日記、昭和初期の少年の恐怖体験、インターネットに投稿された学生の実録怪談。 それぞれが全く関係ない独立した話でありながら何故か既視感を覚える三編の怪談の共通項を、若き編集者とホラー作家とが推理する安楽椅子探偵もの。ノンフィクション仕立てのフィクションとして出版する試みも実験的で面白い。 結論から言えば、ホラーとして読めば十分怖い。 主婦の日記と少年の速記録とインターネットの投稿、それぞれ記録された媒体も文体も異なりながら、擬音を織り込んでの雰囲気の盛り上げ方が秀逸。それぞれ時代も背景も違うため、どの話に一番恐怖を感じるかは読者の感性によるところが大きい。 最愛の我が子が柵の中の得体の知れぬ存在ー「あれ」によって脅威に曝される主婦の怯え、不気味な森で「割れ女」に追いかけられ逃げ込んだ先の邸でも次々と怪異に襲われ追い詰められていく少年の焦燥、初めての一人暮らしで入居したアパートで隣人の不可解な行動に悩まされる学生…… 「あれ」の正体とは何か。 何故似た感じを覚えるのか。 そこに編集者と作家が後日発見した、解答編ともいえる二編が追加され、ミステリーとして構成される仕組み。 小野不由美の「残穢」が面白かった人にはおすすめ。 というのも怪奇現象がミッシングリンクを介して伝播する経緯を、議論と考察を重ねてロジックで解き明かしていく構造が似ている以上に、下敷きにされた資料が同一。「残穢」で重要な手がかりとなった参考文献が本書でも怪異の起源に至るヒントとして登場した時は、共通項に興奮を覚えた。 また序盤で博識の作者が語る、タイタニック号や大統領暗殺における歴史の符号の一致も興味深く、知的好奇心が満たされる。著作の裏話や執筆時の状況も折に触れ言及されているのもファンには嬉しいサービス。 背筋が寒くなる良質なホラーだったのだが、専業主婦の日記にしるされた二人目の消えた子供、狂い女の落とし子の消息など消化不良な部分も多くもやもやが残る。 もっとも本質がホラーに傾いてるのなら、いくつかの謎を残して後味の悪さを長引かせるのは正しい判断といえよう。 | ||||
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三津田信三は好きで、新刊は買っています。 今回は、似たような印象を受ける怪談を集める話。 そして最後になぜ似た感じなのか、謎が解けます。この辺は、「あっ!」とスッキリする感じ。 しかし微妙に謎も残る感じがホラーらしくて怖いです。 しかし、作品の内容とタイトルはあまり合ってないよーな? 別にどこのいえにでもある怪談、という訳ではないので。 とはいえ、ひとりで夜中に読んでるとぞわーと怖くなる、充実の怪談です。 | ||||
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