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(短編集)
暗い宿
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暗い宿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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「201号室の災厄」が評価が高いようだが、表題作の「暗い宿」の方が気に入っている。正確に言うと、「暗い宿」と「ホテル・ラフレシア」の対比が。深い緑の息吹、鉄道廃線跡に溜まる闇の暗さ、鄙びた旅館に灯る微かな明かり。まっくろくろすけが出てきても不思議は無いような、暗い部屋の隅。作者の描く夜の闇には、いつも恐れと安らぎを感じる。南国の熱気、光が一杯の「ホテル・ラフレシア」だが、このリゾートホテルもどこか幻想的で、海の底から太陽の光を見たような浮揚感がある。日常からかけ離れた世界で捲き起こる事件とともに、アリスや火村の少し違う顔をぜひ覗いて欲しい。 | ||||
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読んだあと、素直にあ~おもしろかった、と思えました。4つの作品がそれぞれ良い味を持っていて、どれも楽しめます。 個人的には『201号室の災厄』がお気に入り。火村助教授のファンなもので、やっぱり彼には活躍してもらわなくっちゃ。でも、アリスあっての火村センセなんですよね。あの漫才のような掛け合いがあってこそ、推理の面白さも増すというものです。 トリックにばかり重きを置く推理小説もあるけれど、有栖川氏の作品は登場人物がとても魅力的で、「小説」のおもしろさが味わえるので大好きです。 | ||||
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有栖川著作らしい軽い読み口は相変わらずだがサクサク読んで後に残らない、そんな感じだ。損をしたとはいわないがもっと面白い作品を書ける作家だと思うので星3つの評価です。 | ||||
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私がいつも思うことは、有栖川有栖先生の作品はとても読みやすいということ。パッと手にとって読める感じがすごく好きです。この作品の中に、ちょっとだけ有栖が活躍(?)していた作品があったんですが、有栖川作品の中でも好きな話です。胸が締め付けられるような想いで読みきりました。これは、是非読んで欲しいと思います。この本は『宿』をテーマにした本で、色々なバージョンが味わえるかと思います。 | ||||
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この本を読んですぐさま旅行ガイドを見始めました。旅に出たい!ホテルに泊まりたい!推理小説を読んでこんなこと思うのは不思議ですが、(殺人の舞台になるのに)確かに「わくわく」感が高まってきます。廃業し、取り壊されることになった旅館に一人とまることになったアリス。音のない暗闇に病身を横たえていると、どこからか土を掘り起こすような音が・・・。ところ変わって沖縄のリゾートホテル。ココは楽園という言葉が似つかわしい。しかも、犯人当てのイベントが行われるという。ほかに、大阪の温泉、そして豪華シティ・ホテルと、場所もトリックも様々な4つのストーリーが楽しめます。あたかもそこに滞在して犯人当てイベントに参加している気になります。トリックや読み応えを推理小説の枠!から言うと「軽め」であり、雰囲気を楽しむ読み方がグッドだと思います。アリスと火村がホテルに滞在すると一人でバーに繰り出すシーンがあって、アリスはともかく火村センセイのプライベートライフをのぞける特典つき。あとがきにある、作者のホテル歴の記述、にはつい笑ってしまいました。「宿」シリーズ海外篇が読みたくなります。 | ||||
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「宿」をテーマにした作品が集まって1冊に。取り壊し寸前の宿あり、南国のリゾートホテルあり、宿ではなく客が怪しい宿あり、そして、珍しく最高級ホテルに止まった火村教授を襲う事件!4作品だけですが、かなり違いのはっきりした作品で、読み応えは十分でした。どの作品かは申しませんが、「自首するんじゃないよ」の一言には、いろんな意味でゾクッときました。全ての作品において、犯罪の真相を突き止めると同時に、必ず「犯人を逮捕させる」火村助教授の考えたかが個人的には好きです。真相はわかっても犯人は逮捕できない、という推理小説を読むと非常にすっきりしないので・・・。(有栖川作品では、たとえ犯人が自殺したとしても真相は探偵一人の胸のうちに隠されることなく、誰が硊¯!!人だったのかは周知のものになるのがとてもいいと思います)後半は三人称になり火村教授がソロで奮闘する「201号室の災厄」がお気に入りです。 | ||||
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表題作ほか三編の臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖シリーズの短編集。どの短編も、「宿」に関わって事件が起こる。これを読むと、旅行に行きたくなること間違いなし。私の特にオススメは表題作「暗い宿」だ。作家アリスが、偶然立ち寄った古い、いまでは使われていない宿で一夜を過ごすことから事件が始まるのだが、その暗い宿での描写が私は大好きだ。電気の全くない真っ暗な闇、闇に映える月、静まり返ったはりつめた空気・・・・・さあ、みんなで電気を消してみましょう | ||||
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真夏の暑い日に発売された、旅行に行きたくても行けない人たちや、ちょっと不思議で不気味な夜を楽しみたい方に読んでもらいたい本です。 今回は国名シリーズでお馴染みの推理作家、有栖川有栖と犯罪学者、火村英生が様々なホテル、旅館、あばら家etc…で起こったちょっと奇怪で妖しいギミックの謎を解いていきます。推理的な部分では「異形の客」がオススメです。他にもアリスや火村のちょっとした意外性に驚かされる事もしばしば(笑)ストーリー的にも楽しめる作品で著者、有栖川先生の作風がよく出ている作品だと思われます。 | ||||
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本書はそれぞれに異なる宿で起こる事件を題材とした4つの物語からなる短編ミステリー。推理作家で旅先案内人でもある有栖川有栖と犯罪学者である火村英生が、共に難事件を推理している物語。表題作「暗い宿」では、何気なく立ち寄った旅館で有栖川が夜中に聞いた物音。数日後にこの旅館の下から白骨遺体が発見され、その事件を推理していく過程が描かれています。それぞれに旅館であったりホテルであったりと、場所も宿も違い、それぞれの事件も異なるものばかりですが、宿を舞台に中々面白い事件が描かれます。もう少し事件内容に凝ったミステリーであれば良かったと思える点こそあるものの、それぞれの短編で起承転結がしっかりとまとめられており、読みやすいミステリーでした。 | ||||
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