■スポンサードリンク
図南の翼 十二国記
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
図南の翼 十二国記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.61pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全119件 61~80 4/6ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作に登場した珠晶の物語です。昇山の様子が詳しく描かれています。前作ではわがままな王といった感じですが、この作品ではイメージが変わります(といっても王になる前ですが)。子供ゆえの行動力、素直な心を持っています。 読んでいて全く飽きのこない面白さです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
名作漫画「うしおととら」に出てくるタイトルの台詞を思い出してしまいました。 この本の主人公、なんとなくハードボイルド的ですよね。 僕個人としてはハーフボイルドに生きるくらいで精一杯ですが、半端なだけにきちんと意地張ってる人が凄く好きです。 そういう意味でこの主人公の行動がシリーズ中でも一番琴線に触れます。 愚痴を言いながらただ王を望むだけの民衆と、政治にバンバン文句を言う世間マスコミ、現在の日本とかぶる部分もあります。 意地を張って生きるということ、仕事するということ、筋の通った責任の取り方、考えさせられるところはいくらでも出てきます。 中学生高校生にこそ是非読んでほしい本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
十二国の中の恭国のお話です。 主人公の朱晶の考えや行動にはいちいち感動します。 わずか十二歳の少女のほうが、大人よりしっかりしている! 朱晶にひっぱたかれたくらいの感銘を受けました。 他人をあてにして何もしない・・・・まさに今の日本のようで とても心が痛かったです。。。 きっと朱晶が王に立ったら、よい国にしてくれるだろうと思いました。 とても考えさせる、いいお話です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作者の作品を読んだのはこれが初めてでした。 ファンタジーは、その作品世界に入り込めないと、なかなか 読むのがつらくなるものです。 「図南の翼」も、冒頭から見慣れない漢字(実在の? 創作?)は 頻発するし、巻頭の地図(?)ではどうしてもイメージが湧かず、 「ダメかな?」とも思いました。 でも途中から地図のことは忘れて、文章だけに集中するようにしたら、 慣れるにしたがって、むしろその独特の世界にどんどんはまり込んで いきました。 ストーリーに特別な巧さがあるわけでもないのですが、その語り口の 勢いに引き込まれて思わず先へ先へとページを繰ってしまう。盛り上 がり所ではしっかり泣かされてしまう。それはこの作者のプロとして の力量なのでしょう。 他の十二国記シリーズも読んでみたいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
全シリーズを通して、見せ場の描写が弱いと感じます。 この作品で言えば朱厭討伐のくだりや蓬山からの迎えの場面など。 会話はどれも生きていて印象が強いですが、視覚的にダイナミックに描けるはずの場面がほとんど印象に残っていません。 人妖のくだりが怖くて良かったぐらいでしょうか。 シリーズ全編読んでみましたが、エンターテインメントとして読むには弱いです。すごく惜しい。 会話劇としては上々だと思いますが、そうすると魅力的な世界観がもったいないし。すごくもどかしい作品群です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私のなかでは☆5じゃ足りません!!! この本は十二國記シリーズの中でも特に面白いですね。 読み進めるうちにどんどんのめり込んでいって最後まで読んだら爽快!!!って感じです。 何年か置きに何度も読み返していますがいつも面白いです。 主人公の考え方、生き方、責任感の強さにとても良い影響を受けました。 最初は月の影 影の海 から順番に読んで最後にコレを読むともっともっと読みたくなります! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
既刊はすべて読んだ上での感想なのですが、皆が褒めてる十二国記ですが、私はだんだん本としてのテーマや世界観に賛同できなくなっている感じがします。 主人公の主張はすごく素晴らしいのですが、結局は王という資格があったから報われるという話……これってご都合主義なんではないだろうか? とおもってしまう訳です。 雰囲気で乗り切っていますが、つまり主人公の努力や思想は実は全否定されているという話に見えます。 途中で続きがでなくなっているのでなんとも言えませんが、もし最後にこの世界における掟自体が否定される話(もしくはキャラクターが世界のあり方自体を否定する話)が展開されるなら、途中のこの展開も納得できます。でも、もしそうでないなら、私は登場するキャラクターに到底魅力を感じられません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『十二国記』の名前だけは随分前から知っていました。 この『図南の翼』はアニメ化されていないんですけど、テレビ放送まであったというのに私には全く興味がなかったんです。 今では後悔しています。この本の、シリーズの分厚さから逃げるんじゃなかった(泣) 最近になって既刊すべて読んだんですが、『十二国記』はとっても面白いですね! これがライトノベルで読めるってすごい。いや、すでにライトじゃないか(笑) 内容はすごく濃いです。ファンタジーという枠を超えてリアルに考えさせられてしまう。 私はシリーズの中で『図南の翼』が一番好きです。 何より珠晶の行動力。圧巻です。国を憂えて、まさか自力で昇山しようとするなんて! でもそれだけの想いと力量が、傾いた国を率いるには必要ってことなんですよね。 保身とか、見栄とか、欲とか、そんな自己満足なものは一切いらないんですよ、王には。関係ない。 この本を、一種安心感を持って読んでしまうのは、彼女に元気づけられるからですかね……。 『十二国記』の面白いところは、それぞれの巻にテーマがあること。 『図南の翼』って昇山そのものがメインですけど、 人と王の資質を持った者の差がとても顕著に現れている巻なんですよね。 こういうところ、他の巻ではあまりわからない。 『月の影 影の海』では、王は雲の上の存在。自分たちとは違う存在だって断言できるくらい、もう人間扱いさえされてなかった。 実際、治めているのは同じ人間なのに。 王がいなければ国が傾く。妖魔が湧く。 王は麒麟が選ぶけれど、そんなの待ってちゃいられない。国はどんどん傾いていく。 王は他国の人間がなるわけじゃない。王になるためだけなら学力や資産は要らない。 王になったのは、たった十二歳の少女。 大人じゃなくても、何が正しいのかくらいはわかる。 物語は物語、現実は現実。 正道だけで上手くいくわけないです。 でも、これは決して他人事じゃない。そう思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
このシリーズは大好きですが、一番好きなのは図南の翼です。 WHで発売当初、受験を目前にしており、本を読む暇などないはずだったのに一気読み・・・(汗) 他の作品も好きで、特にお気に入りというわけではなかったのですが、最近になり何度も読み返すうちに「これしかない」と思うようになりました。 この国を統べるのはあたししかいない!そんな強気な彼女の発言の裏に隠された本当の想いを知ったときは泣けてきました。 何度読み返しても、最後の方は涙なくして読めません。 恭国の話はこの話で完結していることもあり、今では一番のお気に入りです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
素晴らしい物語です。たくさんの方が良き解説をしているので、疑問と感想だけ書きます。 私は昇山ってシステムの意味は何なのだろう?と思いました。 延麒は王を見つけるのが嫌で逃げ出した先で偶然王を見つけてしまいます。もし、逃げないで昇山者の謁見し続けていたら、王はずっと【蓬莱で尚隆が勝手に死ぬまで】見つかっていなかったでしょう。 景麒も結局は自ら王を探しにいったし、麒麟が探しにいった方が早く見つかるのにな、と思いました。 供麒は27年も蓬山でのんびりしてて【多分】、珠晶が黄海に入ってからも迎えに来るのが遅かったので、今も何かにつけてずっと珠晶にシバかれています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
風の万里で供王珠晶きつい王だな、と思っていたのですが、これを読めば納得かも。 そりゃショウケイに怒るはずですね。 楽俊がショウケイに指摘したことが珠晶にはちゃんと見えていたのですから。 珠晶は勇気もあるし、賢い子、ちょっと生意気ですけど。 最初の頃、私は昇山するの、私は王の器よ、私が王になったら、といろいろと勝ち気な発言で頑丘を呆れさせていましたが、ラストでは、それが全てはったりで、本当は自分が王になれるなんて思っていなかったことが分かります。 12歳の子が自分が王の器だろうがなかろうが、昇山することが義務だと思って挑んだことに感心しました。自分だけが裕福で守られているのが目覚めが悪い、なんて言ってますが、それは珠晶の照れ隠しなんだとおもいます。 死んでしまった先生、親を亡くした級友、悲劇は貧しい人達から飲み込んで行きます。そんな色んな悲しみを何とかするために珠晶は立ち上がったのです。 きっと珠晶は順調に蓬山にたどり着いて、麒麟に謁見できたら、こんなところで王になる人を待っていないで、恭へ探しに行きなさい、と忠告するつもりだったのかもしれませんね。 この話では利広が何者なのか最後まで謎めいていて面白いです。更夜はすぐ分かるんですけどね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
民主主義というか選挙というものは、投票者に配慮しなければならない。人気とりが重要になる。 十二国記の世界は非世襲制の専制政治だ。 天が存在し、天意で王が決まる。 王の独裁は決定事項だ。 王が存在するだけで災害が減り、王は不老となる。 また、王は善政を行うことを求められる。 善政が続くように、多くの規律が天により決められている。 それでも、シリーズを通し、様々な失政が描かれる。 善政を行おうとしたが、結果として天の規律に触れてしまった。 理想が高すぎ、現実を見失う。 不老に空虚感を覚え、国政を投げ捨てる。 臣をまとめ切れず、国政が滞る。 王が斃れ27年がたつ恭国。 天意を諮る為、蓬山を目指す少女の旅を描いた今作。 彼女は王になれるのか。また、どのよう王になるのか。 一気読破の傑作。 今作では国に属さない自由民や黄海にも視点が当てられる。 「人に教えを請う」「相手に自分を理解してもらう」「他人を理解する」為にはどうあるべきかが描かれる。 ジュブナイルとしても素晴らしいテーマが描かれている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
十二国記シリーズの一つだが、単体で読めなくもない、かな。どうだろう。 この世界では、砂漠に囲まれた世界の真ん中に山があって、そこに麒麟が住んでいる。王が道を誤って不在となると、我こそはと思う者はその山へ昇り、「次の王に私はどうでしょう」と麒麟にお伺いを立てるのだ。 主人公は若干12歳の、何不自由なく育った少女。周りの気概のない大人に見切りをつけ、可能性などないと承知の上で蓬山を目指す。砂漠には当然、いろいろ危ない仕掛けあり、獰猛な動物はいるわ、人間もすべてライバルだわ、小野氏らしい容赦のない厳しい世界がこれでもかと続き、大変な冒険になるのだが、子どもであることを百も承知の上での小生意気な発言の数々が何とも言えず痛快だ。 子ども向けっぽい装丁だが、騙されてはいけない。これは情けない大人に向けた、大いなる嫌味の物語である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
跳ねっ返りの女のコと一方、屈強だが生きるのが不器用な男が、いっしょに旅をする。旅をしながら、女のコは人生を学び、男は人の情のありがたさを知る。 こういう設定は、よくあるかもしれないけど、読む方にしたらハマッちゃうんだよね〜。 珠晶は12歳で国王になるため、妖魔が住む黄海へ旅立つことを決意。旅の途中で用心棒&道案内として雇われることになる頑丘。本書はこのふたりの物語である。 果たして珠晶は国王になれるのか。なぞの人物、利広とは? 妖魔に襲われ、ひとりまたひとり旅の仲間が命を落とす。壮大な物語の結末やいかに。 展開も早くとてもおもしろい内容でした。 この本だけでも十分に楽しめますが、物語の背景にある麒麟や玉座について知りたい人は、「東の海神 西の滄海」を先に読むことをおすすめします(関連する人も出てくるし)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
先王が亡くなって27年、恭国は荒れていた。 誰もが新王を望むがなかなか、現れない。 じゃあ、あたししかいない!? って言うわけで蓬山をめざした珠晶12歳。 なんか、威勢がいいし強気でこういうキャラ好きだなーって、思ったのもつかの間、 なんて小賢しい。口が減らない。あぁ、生意気。 この子嫌い。 でも、読むのはやめられない・・・ 歩きながら読んでたしね、実際。 少しずつ、少しずついろんなことがわかっていく珠晶。 それでもやっぱり、まだまだ子ども。 きっと、本当の苦労はこのあとなんだろうなぁって、思う。 まだまだ幼い考えの珠晶がこのあと、どう成長するのか その続きに期待して、星5つにしたいところをあえて、4つに。 だって、ここで、星5つにしちゃったらこの先それ以上つけれなくなるものね。 このシリーズを1作読み終えるたび、小野不由美さんてすごいなぁって、感心します それと、最後のほうで、懐かしいひとが登場します。 元気そうでうれしかったな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アタシが好きな、恭国・珠晶のおはなし。 先王が倒れてから二十七年。 人々の暮らしも徐々に荒れ始め、お金のない貧しい人から死んでゆく。 なぜかと言うと、守ってくれる用心棒(杖身)を雇ってないんだもの……。 珠晶は、豪商の父親を持つ十二の子供。 誰かが王になれば、国はよくなってゆくのにっ……! 憂えているのは、誰もが一緒。だったら「誰か昇山しなさいよ!」と 言ってみても、みんな「まさか!」と笑うだけ。意気地なしっ! ……わかったわ。だったらあたしが行くっ! わずか十二の子供が、大人でも音を上げる厳しき黄海を渡る。 そこで出会う猟尸師・頑丘と正体不明の男・利広。 昇山する者のうち、お金のある者は、剛氏と共に黄海を渡る。 そうすると、自然とひとかたまりになる。 生きるか死ぬかの状況に陥った時、王の資質というのが見えてくると思う。 珠晶はいろんな人を観察しながら、過酷な状況を乗り越えてゆく。 いろいろ、本当にいろいろ考えながら、最善の策をちゃんと学んでゆく。 そして生まれ持った頭の回転の速さと、物怖じしない度胸、達者な口。 ……アタシは、この子がホントに好きだー!! 昇山すると言っても本当のところ、珠晶自身「自分が王になれる」とは あんまり思っていない。だって一応、自分家に居ればまだまだ生活できてたし。 (ここら辺がまだまだ子供な部分だけれど。これからがもっと荒れるから) ただ、国がどんどん傾いていくのを憂える資格として、自信持って 「だって、あたしはちゃんと昇山してみたもの!」と言うために。 その言い分は、ちゃんと理に適っている。 珠晶の運命は如何に……?なーんてね!結局、珠晶は王になります。 この子が王なら、アタシは仕えてみたいかも。 追記:十二国記のレビューも8個目?このPCも大分、変な漢字が変換候補に 出てくるようになっちゃった(笑) 追記:アタシが好きなキャラは、珠晶と尚隆と六太と利広。 こう考えてみると、大概「ふてぶてしい」のが好きなんだなぁ…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昇山について描かれた物語です。陽子も尚隆も昇山した訳ではないし、泰麒の時も昇山そのものについては描かれていなかったので、また十二国記のシステムが一つ解明しました。初め、朱晶は鼻持ちならぬお嬢様だと思っていたし、頑丘と対立したりした時も屁理屈が上手な子だな位にしか思えませんでした。途中で頑丘と別れ、十二歳でトップに立ち、主に見捨てられた人々を妖魔から守り進む辺りから、段々朱晶に興味を持つようになり、また頑丘と出会った時に「自分が王になれるとは思っていない。でも国が傾いていくのをただ憂いている大人達のようにはなりたくない」という本音を吐いた時には、今までの朱晶は強がっていたんだな、頑張ったんだなと切なくなりました。十二歳。自分を強くもてば、年齢など関係ないのだなと、自分が凄く恥ずかしくなりました。それにしても供麒。あそこで迎えに来るなら、朱晶が黄海に入った時点で王気を感じなかったのでしょうか?(そういってしまえば物語にならないのですが。何だかのんびりし過ぎなような…) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
テレビでアニメを見て、その世界観がよく表現できていることに関心し その続きをということで読みました。 今回の話は十二国記の世界観やルール(という言い方おかしいかも しれませんが)が良くわかりやすく書かれている作品で、読み終わりの 爽快感もあると思います。 この少女がどういうふうに国の建て直しを図ったのか、続編を書いて ほしいと思うのは私だけでしょうか・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今の私がいるのは小野先生のおかげです!と言えば少し大袈裟ですが…本嫌いの私はたまたま読んだ十二国記にすっかりはまって、「小説って面白いんだ!」と思うようになりました。おかげで長文が苦じゃなくなって、大学入試の現代文を何とか突破できました。 『図南の翼』の主人公が、『風の万里〜』に出てきた恭国の王様だと知って、最初はあまり期待していなかったのです。なんかキツそうだし、豪商のお嬢様が紆余曲折で王様になるなんていいとこどりじゃん!と勝手な先入観を抱いておりました。今考えてみると浅はかですね。「何もしないで世をなげくばっかりの大人にはなりたくない!」という珠晶の考えとそれに一貫した行動に心打たれました。自分を信じ、自信を持っている珠晶の言動は、時に独善的に思えることもあるのですが、昇山の道中で様々な人や出来事に出会うことで、珠晶はどんどん成長していきます。クライマックスの辺りの頑丘と真君との会話で漏らす珠晶の本音に「あぁ、やっぱり珠晶が王様なんだな」と思いました。この『図南の翼』は老若男女に読んでほしいです。絶対に自分に良い意味で残るものがあるし、いつまでも大切に思えるお話になると思います。お薦めです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
シリーズの中で一番好きです。 現在っていうポイントがあるのかどうかはわからないけど、一応シリーズの慶の話から約百年を遡って恭での出来事。 三十年近くの空位の時代のおかげで、国は荒れ果て人々は妖魔におびえている。 それでも裕福なものは存在するわけで、大商人の末娘だった珠晶は恵まれた生活を送っていた。 それでも子供ながらに国を憂え、家出同然で昇山の旅にでる。 途中で出会った妖獣を狩ることで生活する男と、柳からの不思議な旅人を道連れに奉山を目指すってかんじでストーリーは進行していきます。 確かに口はたつしお嬢さま育ちそのままにまわりの大人を巻き込んでいくのだけど、それを読んでいて微笑ましいのは彼女が決して我儘ではないからだろう。 子供なりに真剣に考え、無謀ながらも行動し、状況から学んでいく柔軟性がある。 彼女の性格が変わらない限り、恭は安泰だろう。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!