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図南の翼 十二国記
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図南の翼 十二国記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全119件 81~100 5/6ページ
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小野先生のことを調べると相当な遅筆らしく何でも一気に読まないと気が済まない私には一冊4年も5年もかけて書かれている十二国記シリーズを話に引き込まれているといいながらも1日や2日で読んでしまうのはこのうえなく辛いですがそうしなければ先が気になりソワソワしてしまいこれもまた辛いところです。 私は珠晶が嫌いでした。昇山する前までは勝ち気でしっかりしたお嬢さまと思っていましたが頑丘と出会い旅を始めてからはその正論そうで実はそうではなく頑丘が言うようなその言葉にある本当の意味を知らずに大人は、大人は、というただ「偉そうに言うだけ」の子供に見えて仕方ありませんでした。もちろん周りの大人や珠晶の家族らも自分の豊かな生活を壊したくなく苦しくて喘でいる人に何もしなかったりするのも情けなく感じますが。 この十二国記シリーズに共通するのは主人公が自分で過ちを探りそれに学ぶという経過が必ずあります。例に漏れず珠晶も頑丘の意図を察せず季和達と行動を共にした時はじめて頑丘の意図するものが彼女が季和を見て考えるようになるのは成長している証拠であって良いことだとだんだんと珠晶のことを好きになりました。それからの珠晶は何となく上辺だけのしっかりした性格でもなく本当にしっかりしたことをやってくれたのでやはり王は彼女でなければならないとー。 更夜もちょこっと出て嬉しかったですがもう少し供麒と珠晶の「風の万里〜」のときのようなやり取りが見たかったなぁなんて思います。いつかまた見れるときが来るのを楽しみにしてます。 | ||||
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自分もいつのまにか大人の考えになってしまったのかしら…と思います。大人が暗黙の了解のうちに自らを諦め、困難から尻込みして自分の生活だけを守りに入るように、私も自分の幸せだけを願うようになっていたのだと思います。 だからか、読み始めは珠晶の「この世界を何とかしなければ!!誰もやらないから、私がやるのよ!!」という考えが理解できませんでした。自分に自信が無く、前にどんどん出て行くことが嫌いな私は、珠晶のように自分に自信を持って、自分の考えを前面に出し、という人物は半分妬みからすごく苦手でした。だから最初は、陽子や戴麒の話と違って、ちょっと共感できないなと思って読んでいたのです。 でも、読んでいくうちに分かりました。他人のために何かしようと立ち上がる人は目立ちたがりやだ、傲慢だ、自分とは関係ない、自分さえよければいい、、、そんな考えは、結局は私の逃げではないか?ということです。私は、珠晶みたいな人間は半分羨望から嫌いです。でも私は、珠晶のような人物がいなければきっと生きてはいけないのです。責任をそういう人たちに預けて、世が悪くなれば文句だけを言う。自分は何もしないで、責任を負うことから逃げて…。今の日本を支えなければいけない若者も、圧倒的に政治的な事を疎み、自分自身を可愛がることにだけ必死なのではないでしょうか?私は国や政治に関する難しいことは分かりませんが、珠晶のような人物が自分の安寧にだけ固執せずに、皆のために何かを行おうとする希少な人物であることだけは分かります。そしてそういう人が、きっと今の世界にも、たくさん必要なんだということも…。 珠晶はかっこいいです。そうやって素直に言える人になりたい。人のために、誰もが疎むリーダーになろうとする人を、「かっこわるいよねー」なんて言っていた自分を心から恥じます。珠晶は子どもですが、私はもっと子どもだったんだな、と思います。 自分の考えを改めさせられるほど、心にずしんとくる一冊。 | ||||
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やはり、歴史物の壮大なファンタシーには多くの人が抵抗があり、読みにくさを感じているかもしれませんが、この本は本当にオススメです。 十二国という世界にどっぷり浸かって下さい。 簡単に十二国記について説明をすると 1、その世界は12の国で出来ている 2、12の国に12人の王と12の麒麟がいる 3、麒麟が天意によって王を選び、王に一生仕える 4、国は絶対王政のもと成り立ち、玉座についてしまえば永遠に見た目上は歳をとらないし病に伏すこともなくなる 5、しかし、人道に悖った事を王がし続けると麒麟が病気に罹り、麒麟が死ねば王も死んでしまう 図南の翼では、12歳の珠晶が王になるため、麒麟に天意を図ってもらうために旅立つ・・・と言う話です。 自分が12の時に、こんな事まで考えなかったし、心から珠晶を凄いと思えます。何かしたいのに思い切って踏み出せない人。是非、読んでみてはいかがでしょうか? | ||||
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十二国記の中でも、最も楽しめる作品ではないかと思います。なぜなら貴方はこの世界を想像の世界だけで感じるだけではなく....あなた自身がこの世界を肌で体験できるからです。この物語を読まれた方は分かると思いますが、麒麟が王を選び、そしてその選ばれた王が一国を統べります。そしてその王は一国を巻き込むだけの強運の持ち主。しかしこれはこの本の中だけのことではありません。必ず読者の方もこの王の魅力に引き込まれてしまうでしょう。読んでいるうちに必ず分かります。王は誰なんだか.....。 さて物語ははじめ主人公(珠晶)と黄朱である頑丘との出会いから始まります。そしてそれまでの珠晶の生活・旅路を振り返りいよいよ逢山を目指します。 おそらくここまでこのシリーズを読まれた方は分かると思いますが、昇山については詳しくは明らかにされませんでした。しかし今その道のりが明らかにされます。今このレビューをご覧になっている貴方、もう王の運気に巻き込まれていますよ。さぁ貴方も珠晶と供に逢山を目指しましょう。 | ||||
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もちろん、大人が読んでも楽しめる作品。 でも、ここはやはり10代後半の女の子(男の子でも良いけど)に はりきって読んで欲しいと思います。 わたしはこの中に書かれている「プロを敬う必要性」を 高く評価したいですね。 それに、オトナの理屈の他面性。 オトナにはそれぞれの理屈があって、 それはどれも、一面で正しく、一面で間違ってて、 その狭間で非常に悩んだり憤ったりするのが10代後半。 (二十歳を過ぎころには割り切れちゃったりするから) 「世界には飢えた子がいる」とか言い出したり、 「100人の村」みたいな本を薦めるような わかったふうなオトナに感化されてしまうと 道を切り開いて生きる力がなくなっちゃいますからね。 そういうオトナの言動に不満をかんじる少女にオススメ。 | ||||
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王をなくして傾くばかりの国に、そんな現状をだめだだめだと愚痴をこぼしながら自分からは何も使用としない大人。この現状を見て、珠晶は決意した。恭国(このくに)を統べるのは、あたししかいない!! この作品は十二国記の作品の中でもとくに元気の出る作品です。 主人公珠晶の大人相手の啖呵が気持ちいい!同時に耳に痛くもあります。 さらに、物語最後には、読者は珠晶がただ気の強い少女じゃないことを知り、よりいっそう彼女に感情移入することでしょう。 | ||||
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この作品にものすごい元気をもらいました。個人的な思いを語りますと…病気や、留年した苦しいとき、人生における苦しい時期にすがりついて毎日御守りのように持ち歩くほど大好きな物語です。 最近久しぶりに読みかえしてますがやはりおもしろい!主人公珠晶の生き方に目が離せません。 これを読めば珠晶さんがなぜ皆に愛されるのかがわかります。この本は十二国記シリーズの番外編ですが、この一冊だけでまったく問題ないのでプレゼントにも最適かと思います。 この本を今まで同じくらいにお世話になった友人にささげたいとおもいます。これが私の支えになった存在だと。(・・役入りすぎですかね、けしてそんなつもりは無いのです) | ||||
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十二国記はどれも良いが、これは特に気に入ってる。ちょっとわがままなお嬢様だけど、それだけじゃない。まだ十二歳の少女が持つ、頭の中だけで終わらせず、行動し、つらい現実を乗り越える強さ。こう言うと、安っぽく聞こえることもあるかもしれないが、本当に読んで良かった。読んでみると、本の厚さがまったく苦にならない。このシリーズは毎回そうだが、読んだ後、考えさせられるものがある。 | ||||
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初めはこの分厚さに躊躇する方もいるかもしれないが、むしろこれだけ素晴らしい作品がこれほど読めることに感謝した方がいい。 主人公は珠晶、荒れている恭国の王になるべく蓬山を目指すがなんと12歳の少女。まだ世の中を知らない金持ちの娘の道楽だ、と周りの目には映る。実際わがままで生意気に見えるかもしれない、私も途中読みながら共感出来ずにいた。そんな彼女の前に立ちはだかるのは厳しく汚い現実だった。こんな子が王になれるはずない、皆そう思うだろう。しかし、珠晶はへこたれない。これは彼女が麒麟に出会うまでのけして楽とは言えない苦い話だ。 終盤に差し掛かるにつれて彼女の考えがぽつりぽつりと語られ、いとおしくならずにはいられなくなる。小さい体でこれだけ頑張ろうとしている彼女には尊敬の念さえ抱く。読み終わる頃にはこの少女が大好きになっているだろう。 物語を超えて何か生きる意味や大切なことを教えてくれる、心が温かくなれる作品だ。 | ||||
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シリーズ中最も明るくテンポがいい。ある程度の前知識は必要だが、読みやすさは保証する。 王になれると思ったわけではない。それでも王の選定を受けに行くのは、それが義務だと思ったからだ、と少女は言う。国民から王が選ばれるのなら、国民が全員選定を受ければいい。それができないのなら国が荒れてもそれに文句をいう資格はないのだと。 少女の言葉は奇麗事や理想論に傾倒しているが、少女は自らが率先してそれを実現していく。周囲の人間はそれに呆れるが、やがて自然とそれに流されていく。なるほどそれが王の器なのか、と思い知らされた。 | ||||
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アニメ、前の作品などを読んでいればラストは予想が付きます。 しかし、この作品はそんな事一切関係なくさせる力があります!! 「あれ、ラストどうなるか大体知ってるのに?」と途中で改めて考えさせられる程に、ストーリーに没頭している自分に気づき驚いたほど。 こういう作品を傑作と言うのですね(笑) 十二国記最高のドキドキワクワクを楽しんで下さい!! | ||||
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この作品は結構後になって読みました。初めはハッキリ言って珠晶大嫌いでした。 けれど、そう思った自分が憎いです。 恭国を統べるのは珠晶しか居ない!と思いましたね^^ 珠晶はキツいのですが、言ってるコトはあたってるのです。 だから珠晶が嫌いな人はそれを認めるコトが出来ない人なのですね。 前の私。(笑) 最後供麒が迎えに来る時、ひっぱたくのも珠晶らしいですねv 腹黒そうな利広(りこう)とカッコイイ頑丘(がんきゅう)と 可愛い珠晶をどうぞ見守りながら読んでくださいv | ||||
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この本は十二国記シリーズで一番好きな本です。もともとこのシリーズは友達に借りて読んだのですが、この一冊だけは買いました。どうしても友達に借りるだけでは足りなくて・・ お勧めするポイントですが、一つ目には珠晶の心の成長です。失敗を繰り返し、失敗に気付き、それに向き合う。ただの強気なお嬢様が、ひとを理解し、考えを持つ王になる。その過程がすごくよかったです。 二つ目は、頑丘とのわかり合いです。頑固で珠晶の知ろうとする心を受け入れない頑丘。頑丘に負けず劣らず頑固な珠晶。このふたりの関係がよかったです。 他にも面白いと感じるポイントはいっぱいありますが、とりあえず一番強く印象に残った二つをあげてみました。この文章がお役に立てば幸いです。 | ||||
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始めはただのわがままな少女(頑丘いわくコザカシイ)かと感じていた珠晶だったけど、本人も言っている通り頭がよく、それがさらに成長を助けている。ただの傲慢少女から一国の王となるべき人物への成長を強く感じるので、すごく楽しめる一作ではないでしょうか。 | ||||
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友達からの薦めで読み出した十二国記シリーズ。多分一番すきなのは珠晶じゃないかと思います。こんなにもしっかりとした考えをもっている人間がこの世の中にどのくらいいるのだろう。珠晶は王になるべくしてなったんだなぁとつくづく感じます。 読み終えたときには、感動とか、何かそんな言葉では言い切れない達成感のようなものを感じました。それだけ、物語に入り込んでいたのだと思います。NHKのアニメでもちらりと登場していましたが、あれだけで珠晶の人柄がわかったような気がします。 この作品はぜひ、シリーズすべて読んでもらいたいなと思います。 | ||||
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昇山。その過酷な試練に挑む幼い少女、珠晶。 妖魔との遭遇、そして仲間との出会いを通して彼女は王としての資質を高めていきます。 一見、危険で無駄にも思える昇山。その本当の意味を気づかされる作品です。十二国紀シリーズでは番外編にあたりますが、世界観の根本を表わす上で非常に重要な作品と言えるでしょう。 ページ数が一般の文庫本の1.5倍くらいあるでしょうか。とにかく厚いです。が、かなり読みやすい(シリーズの中では)ほうで、ページをめくる指が止まらないことを保証します。読まないと損です。 | ||||
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十二国記の中で一番好きな作品です。 今回は恭国の珠晶が女王になるまでのお話。 先に「風の万里~」を読んであるとなるほどね、と思えておもしろいです。 12歳とは思えない珠晶の強さと内に抱える熱い思いが伝わってきます。 恭を愛さずにはいられなくなる作品です。 | ||||
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国を何とかしたい、大人は誰もやらないから私がここに来た・・・ この偉そうな12歳の珠晶の言動に、鼻持ちなら無い傲慢さを感じて なんだこのガキ、ぐらいにしか思ってなかった私ですが、 読み進むにつれてぐいぐい引き込まれてしまった。 彼女も気持ちだけではどうにもならない世界があることを、自分の体で 覚えていく。しかし一途な気持ちだけはずっと変わらない。 彼女の小気味よさに胸がすきます。勇気をもらえるストーリー。 | ||||
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十二国記シリーズの外伝で、他を読んでなくても、これ一冊で楽しめます。 作者はとても言葉に気をくばっていて、漢字は多いけどリズムのある文章は読みやすい。 そう、すごく文章がいいと思います。並々ならぬ力を感じます。 そして、主人公の魅力 十二国の一国に住む12歳の少女に、そのものの考え方にリアリティがある。 いまの日本で子どもの虐待事件や、お役人の不正や、他の国の貧しさ悲惨さをニュースで見ながら暮らしている私の頭を、パシンと叩くほど、その言葉に現実感がある。 もちろん、妖魔が出没する大陸を目的のために旅する主人公とその仲間の冒険モノとしてだけとらえても5つ星の作品!おすすめします。 | ||||
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十二国記シリーズの中では珍しく、単巻。かつ、登場人物も主人公以外はほぼ初登場。(主人公自体も前作で少し出た程度。)という作品なので、シリーズの前後関係なくよめて、分量も少なめ。そして、主人公をはじめとする魅力的なキャラとスピード感。このシリーズの入門にお勧めしたい一品です。十二国記には毎回、おおきな「考えてほしいテーマ」と、部分部分にメッセージがこめられているのですが、本作の主人公はちょっとひねくれもの(って言ったら、ぶたれそうですけど(笑))なので、主人公の行動の意味を深読みしても面白いですね。 | ||||
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