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図南の翼 十二国記
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図南の翼 十二国記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全119件 41~60 3/6ページ
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まず、珠晶が12歳(こちらの世界では小学生だよね)の少女という設定には無理があり、なかなか馴染めず、陽子の時のようには共感できなかった。 「自分が常に正しい」かのような高圧的な物言いも好きになれなかった。 しかし、口先だけではなく、きちんと行動を起こし、自分の間違いに気付いた時にはその間違いを認め、次に何をすればよいか、その間違いの責任をとるために自らの危険も省みず、堂々と行動する点には恐れ入った。 あくまで自分の信念に従い、それを一貫して貫こうとする姿勢にはとても好感が持てました。 「何も行動を起こさずに、ただ眺めているだけで、何かを批判したり愚痴を零したりすることは簡単。しかし、本当はその問題に対して行動を起こした人だけが、そのことに対して初めて愚痴を言える権利を持つのだ。」これが、珠晶の主張。 一理あると思うし、そう考える気持ちもよく分かる。何もしないで愚痴ばかり零す人や他人の批判ばかりする人は巨万といるから。やるべきことをやった人だけが口を出せる世界になればどんなに良いか。 でも、それでは実際には何も言えない人が増えるばかりか、批判する権利を持った人が極端に少なくなり、多角的な視点から大勢で批判/議論すべき問題が立ち行かなくなるだろうと思う。 また、今回の話で「王気」に関する疑問が膨らんだ。 「王気」はどのようにして発生するものなんだろうか? 麒麟は「王気」をどのくらいの距離まで捉えることが可能なんだろうか? 珠晶の「王気」は初めからあったものではなく、昇山の途中から発生したのだろうか? 珠晶が王にふさわしい人物に成長した時?? それとも、麒麟との距離が遠かったから、昇山前には供麒のレーダー(?)に引っ掛からなかったのだろうか? 他の王の例を見てみると、これらのどれも説明にならない気がする。 慶の予王や陽子は、初めから王にふさわしい人物ではなかったし、ましてや王になることを希望していたわけでもなかった。それでも何故か、「王気」を発していた。昇山をしていないにもかかわらず(陽子に至っては異世界にいたにも拘らず)、「王気」を辿った景麒により発見されている。 かなり謎な「王気」。。 更夜が真君として登場したことはとても嬉しく感じました。ずっと気になっていたキャラだったので…ろくたも元気そうで何より。 性格からして、敵を沢山作ってしまいそうな珠晶の、登極後の国を軌道に乗せるまでの話も書いてもらいたいですね。すごく大変そう。 | ||||
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女に「政治」と「科学」の世界は無理だ。これは差別ではなく現実問題。 実務能力がないにも関わらず間違って政治や科学の世界に就いてしまった者がどうなるか――前者は塩村議員、後者は小保方晴子が体現している。 「不器用な外科医」というのを想像してもらいたい。これがどれだけ罪深く恐ろしい存在か分かるだろう。 しかし外科医ならば犠牲者の数も知れたもので、個人の意志により選ぶ事ができるが 「王」はその国に生まれれば否応なしにその影響下に入らざるを得ず、数千数億の人が犠牲になる。 女が王になり成功した国があるだろうか?ちなみに卑弥呼は実権は弟が握っている。 男と女は脳の構造からして違い、女に理論的な判断は難しい。だから古今東西、政治や科学の世界で女が名を上げる事は極端に少ない。 そして能力はないけれど王でなければならない、そうした人間は必ず残虐になる。 実務能力で心服させる力がない以上、恐怖と暴力で民を支配するしかない。日本赤軍の永田洋子のように。 主人公の陽子、日本の学校ですら3軍という描写だったが、感情移入しやすいようにだろうが、こんな女を王にすれば国は瞬く間に崩壊する。小保方が理研を破壊したように。 この本は誤った意味での男女平等思想を垂れ流していて非常に不快でした。 | ||||
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定型の答えがあるわけじゃないけど、読み終えてからそんなことを考えてしまいました。 世間知らずと言われても、昇山をやってのけてしまうから彼女は王になったのか。 私も珠昌に負けじと(王になれるわけじゃないけど)日々のことを考えたり 挑戦してみたりしてます。 図南の翼は1巻読みきりなので、これから十二国記に入っていくのもいいかもしれません。 | ||||
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X文庫でしたっけ? そっちの方を新潮に移行した感じです。 個人的には、講談社文庫版の方が、表現が洗練されており、読みやすくて好きです。 特に「風の万里〜」のシリーズは、キメ台詞がなかったりしまして、切ない思いをしました。 本筋は変わりませんが、新潮にしては読みにくい、と思います。 「丕緒の鳥」 は、講談社文庫よりなので、とても読みやすかったのです、が、それ以外の移行している巻は 講談社文庫から入った私にはかなり違和感があります。 当巻もX文庫寄りなんじゃないでしょうか? 「大馬鹿者!!」 はありましたし、利広のたぬきっぷりも健在ですが、 ひらがな、カタカナが漢字になっているのは、講談社っぽいのですが、 文章の言い回しの幼さといいますか、拙さが読みにくいです。 | ||||
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3時間で読めた。 風の万里 黎明の空で出てきた珠晶が王になるまでの話。 あの幼女がどうして王になったのか、その話にきっと引き込まれます。 今までの王達は物語の主人公でも蓬山に昇山はしなかった。 今回は黄海という妖魔の住む世界に足を踏み入れるロード・ムービーとなっている。 幼い少女が何を持って王になろうとしたのか、危険な黄海で何を観て何を学んだのか、ぜひその目で確かめてください。 王気を備えているだけあって、その強運と人を引きつける魅力、そして供麒に「大莫迦者っ!」と怒鳴りつける剛気。 祥瓊をなぜ嫌ったか納得できます。 | ||||
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十二国記シリーズで『風の万里 黎明の空』と並ぶ傑作だと思います。 本作では荒廃した国土に苛立った珠晶の王を目指す過酷な旅と、その成長が描かれますが、一応単体で作品として成立しており、一冊のみなので中だるみも無く面白いので最初の一冊としてもオススメです。大人にこそオススメできる良質な物語です。 これほどの精緻な世界観の作り込みと、深いテーマ、秀逸な描写はファンタジー小説の最高峰と言っても過言ではないと思います。必読です。 | ||||
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この作品を読んで改めて王の器について考えさせられました。 「そんなこと、あたしにできるはず、ないじゃない!」。珠晶が叫んだ心からの本音です。自分のことをきちんと分かっているからこそ、彼女が王に選ばれたのだと思います。何事も完璧にこなすことよりも、自分の愚かさを認めて乗り越えていくことに意味があります。 まさしく「図南の翼」。恭はきっと良い国になることでしょう。 | ||||
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書評を書いている北上次郎さんが、「あなたを虜にすることは間違いない」と書いていた通り、ド坪にはまり、十二国記全作品読みました。 小野不由美さんに、感謝しています。最近あまり本腰を入れて、読みたい本が見つからなかったので、この2週間至福の時間を頂きました。 有難うございました。 | ||||
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十二国記の中でも一番好きな話しがこの図南の翼。 やってもないのに諦め文句ばかり言う大人。そんな人いくらでもいる。 たとえばわかった気になって政治を語る人。総理大臣が駄目だ、政治が駄目だ、こうした方がいい、ああした方がいい。 言うのは簡単。じゃああんたが動いてそうすれば?そう言いたくなる。 でも、自分自身やったことがないことを言うことなんて無責任すぎて言えない。 そんな当たり前の日常を壊したのが珠晶。珠晶は口だけの大人に変わり命をかけて王を目指す。自分のためにじゃない国のために。 大人になった気がしてわかったつもりで言うだけ。そんな大人にはなりたくと改めて気づかされた。 他にも命の尊さ、見て学ぶことについてただ見て真似るだけじゃ意味がないこと、なんでそうしているのか自分の頭で考えろ。 恵まれた人生だからこそ人に軽く見られることに向き合い考えること、愚痴を言えるのはその経験をした奴だけだ。 これがライトノベル?なんて深いライトノベルだよ。 | ||||
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めちゃくちゃ面白いのに、読み出したら止まらないのに、どうしても12歳の子供の物語というのが最後まで腑に落ちなかった・・・。 「風の万里 黎明の空」にも少しだけ登場した珠晶の物語。 もう珠晶は、ひたすら利口だし、口も達者、行動もとにかく立派で・・・、でも何と言うのでしょうリアリティーが感じられないキャラクターなんです、私にとって。(はっきり言って超人です) 私、子供が主人公の小説ってダメなんです・・・、陽子や高里くらいになればもちろん全然OKな年齢ですが・・・、あくまで個人的な好みですみません。(初対面でいきなり麒麟の頬ひっぱたくことたぁねえだろう?) 但し、本作品は、魅力的な登場人物が多数登場しますし、久々に妖魔が大活躍(!?)してくれもする本当にハラハラドキドキの冒険譚であることに間違いありません! ラストは奏国国王も登場し、素晴らしい余韻が・・・。 | ||||
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「風の万里 黎明の空」にちょっと珠晶が出てきたときから、その圧倒的存在感とキャラクターに惹かれていた。 この子なに?生意気だけどおもしろい。だって麒麟をひっぱたくんだよ??w 登場はすぐ終わってしまったけど、いよいよ今作では主役。 やはり来たか〜〜という感じでワクワクしながら読みました。 仲間フラグ、死亡フラグが立ちそうな人たちがわかりやすいのもとても読みやすい。 本作も”少女の成長と葛藤”がテーマの1つになっており、 「風の万里〜」であれだけ祥瓊に冷たく対応した理由もよくわかるようになっている。 そして、、とんでもないサプライズあった! こっからネタバレになってしまうけど、まさか「犬狼真君」があの人とは。。。!! 彼のその後が気になっていたので、納得といえば納得だし、 いろいろと頑張ったんだな、、と感慨深くなってしまった。 映画のようなロードムービーだけど、あっという間に読めてしまうエンタテイメント力。 素晴らしい物語だと思う。 そしてラスト。 十二国記としてはめずらしく笑ってしまう形で結んでいてこれまた最高だった。 エピローグの利広についても「やっぱり!」という思いと、 彼の国の話も今後出てくるんだろうという楽しみと期待で爽快に読了できた。 『天の配剤』についても感慨深い。 | ||||
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十二国記の中で一番好きな作品です。 また、新刊が発売になるのでそれ待ちではありますが、 最高です! 図南の翼は本当に、最初から最後まで完璧な大作です。 中身にはネタバレするので触れませんが、 小野不由美さんの作品の中でとにかく「楽しい」名作です。 十二国記を読んだこと無い人でも入り易いので、図南の翼から読み始めることも、ありではないかと思います。 | ||||
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珠晶は陽子のように分かりやすい共感を、得られるような人物ではない。 お嬢様で、高飛車で、我儘で、自信家な子供。 でもそれは彼女が彼女自身に割り振った役柄なのだと思う。 本編の主人公である陽子が勇者なのだとしたら、まさしく珠晶は女王なのだ。 見いだされ、次から次へと襲ってくる困難に立ち向かうのではない。 困難を見つめ、自ら見い出し、私利私欲なく、自分を信じて歩んでいく。 作中で彼女が言う。 「どうして誰も王になろうとしないんだ、王は現れないんだ、って怒っておいて、 自分には王になんてなれるはずがない、そもそも蓬山なんて行けるはずがない。 これってぜんぜん同じじゃない。だから、まず自分で行こうと思ったの。 黄海行って帰ったら、あたし堂々と、やるべきことをやってから嘆けば、って言ってやれるわ。 妬まれたって羨まれたって、あたしは恵まれてるぶん、やるべきことはやったもの、って言える。」 思っても、できる人間は少ない。 浚われたわけでも、脅迫されたわけでも、拝み倒されたわけでもないのに 行動できるのは真の王の器の証なのだと思う。 | ||||
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昇山する危険に関して唯一詳細に述べている巻です。話の流れ、小生意気な主人公の生い立ち、ぜひアニメでも見てみたいです。 | ||||
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十二国記の中で一番好きな話しです。。。。。。。。。。。。。。 | ||||
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DVDの「風の万里 黎明の空」編で芳国の公主であった祥瓊が身柄を預けられる恭国の王、恭王登極の物語です。昇山とはどういうシステムなのか、事細かく描かれています。世界観がまた1つ広がった感じです。 | ||||
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他の作品と比べてもおもしろいと思います。 アニメでも見ましたが、本には本のよさがある。 状態は、こんなものでしょう。 | ||||
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シリーズすべて読みましたが、みなとても面白く読ませていただきました | ||||
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とても面白い。 今回は供王誕生までの物語、 昇山の過程を麒麟側からではなく昇る側から描いた話です。 確かちょこっとだけコレまでの巻に登場した珠晶ですね。 珠晶は「強運の持ち主」と自らを表現していますが、 これは自分のやるべきことをしっかりやっているからこそ、 運も味方につけることができるのでしょう、何もせずに運は味方しない。 「大人と子供」その境はどこなのか?年齢?・・・いやそうではない。 行動だという事。あとちょっと嬉しかったのが、 もうちょっと描いて欲しいと以前言った"彼"が登場すること、「おぉっ」と思いましたね。 | ||||
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十二国記シリーズ。本作では珠晶という少女が蓬山に昇り恭王になるまでを描いています。 『風の海 迷宮の岸』では既に「昇山」してきた者のうちから泰麒が迷いながら泰王を選ぶ過程の物語でしたが、本作では「昇山」そのものを描いています。 これを読めば「昇山」というのがいかに生死をかけた長旅であるかよく分かります。それ以降の作品で「昇山」という言葉が出てきてもこの作品を読んでいればその重みが全く違ったものに感じられるはずです。 また珠晶のキャラクターがなかなか面白く、今後の活躍も期待できそうです。もっとも『風の万里 黎明の空』で既に登場していますがw。 | ||||
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