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破門
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破門の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全67件 21~40 2/4ページ
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帰宅してすぐ寝たら、まだ真夜中と言ってよい早朝に目覚めてしまった。この頃ちょっと忙しかったので、気分転換に、大好きな作家黒川博行の「破門」を読み始めたら、面白くてやめられない。 なぜ、黒川博行の作品が面白いか分かった。 まず、話の展開の予想がつかないこと。普通の推理小説なら、3分の1も読めば、誰が犯人とか、話の決着の想像がついて退屈だが、黒川の小説は一歩先が全く予想不可能。 次に、会話が軽妙で回転が早く面白い。表現や言葉がありきたりでなく、切れ味が良い上に、とても斬新なのだ。 三つ目は、極道とかヤクザとかの世界を全く知らないので、登場人物のキャラクターが未知で、それなりに興味深い。登場人物ひとりひとりのキャラクターが際立っていて、描き方がうまい。 四つ目は、物語の舞台が主に大阪、京都、奈良で、私のよく知っている地域が出て来ること。(神戸は余り知らないのだけど、神戸や阪神間はほとんど出てこない。) 最後に、知らない世界だから面白いのかもしれない。例えば、私が長年働いた外資系金融機関とかが舞台の小説だと嘘くさくて、読めたもんじゃないものが多い(例:ハゲタカ等)けど、ヤクザ(極道)とか警察だと、全く知らない世界なので、楽しめるというわけだ。 | ||||
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面白かった!一気に読んでしまった。長く書かないとレビューとして表示されないのが不便すぎる | ||||
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セツオは徳永じゃなかったっけ?二宮はシリーズで一番ダメ人間。 | ||||
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黒川博行にはまってしまった最初の本です。 文句なしに面白い、直木賞もうなずけました。 お勧めします、是非黒川作品にはまってください。 | ||||
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読了後、しばらく関西弁(極道弁?)が頭を離れなかった。 文体は軽快で、ストーリーのテンポも良いのに、どこかズシンとくる読了感。 最後は一気読みでした。 年末の時間を持て余している時に、ふと手にとってみたくなるような小説。 | ||||
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建築コンサルタント(サバキ屋)の二宮と、ヤクザの桑原とのコンビ・シリーズは本書で5作目になる。今回、香港・マカオや愛媛に少しばかり行くが、やはり殆ど大阪を舞台にしているので、大阪アウトロー・ストーリーと云ってよく、桑原の性根の座ったヤクザと、嫌々ながらコバンザメのようについて行かざるを得ない二宮が、小悪党たちを相手に色と欲と金のドロドロした世界をこれでもか、これでもかと我々に見せてくれる。 「原資はなんぼです」「やかましい。ひとの懐を覗く暇があったら、自分の頭の蠅を追え」「なかなか、ええこといいますね」「わるいことはよういわん」とか、「諸井が滝沢とめたら、桑原さんは安泰ですか」「安泰なわけないやろ。民事(、、)は済んでも刑事(、、)が残る」「なんです、それ」「民事は金、刑事は喧嘩や。わしは滝沢のチンピラを何匹も雑巾にした」「桑原さんも刺されたやないですか」「おまえのスポンジ頭が羨ましいのう。いっぺん刺されてみいや」などの科白が飛び交う世界はユーモアと怖さが入り交じり、迫力がある。 本書のタイトル、「破門」は桑原のことである。そうなると、殺されて埋められるか、海に沈められるか、死体の見つからない方法で始末されるだろう。「破門」や「絶縁」せんかったら、抗争(でいり)になる。進退窮まった先に何が待ち構えているのか、シリーズを見極める上でも、屈指の問題作と云える。因みに本書は6回目の候補で直木賞を受賞(14年)している。 | ||||
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私は「後妻業」に続いて本作を読んだ。「後妻業」の先見の明には驚かされたが、本作はそれとは一風変わった極道エンターテインメントである。私の個人的印象では、「仁義なき戦い」、「ナニワ金融道」、「アウトレイジ」、「唐獅子株式会社」、「麻雀放浪記」等を組み合わせた様な一見ハチャメチャだが、全体構成がシッカリとしている骨太の作品に映った。特に、ユーモア味を強調している点が如何にも大阪らしい。「上方漫才」の香りが強く漂っているのである。 主人公は、破天荒な極道だが、実は頭が切れ、トボケタ愛嬌もあってどこか憎めない桑原と、その桑原と腐れ縁の自称建設コンサルタントの気弱な二枚舌の二宮の2人である。この2人が映画製作に纏わる詐欺事件に絡んで、同門の組同士の抗争を含めた縦横無尽の活躍をするのだが、命を賭けた闘いの筈なのに、2人の会話からは「上方漫才」の香りが漂って来るのである。ストーリー展開と共に、この2人の会話には惹き付けられた。例えば、桑原が二宮を呼ぶ時、状況に合わせ、「おんどれ」と「二宮くん」を使い分けている辺りは爆笑してしまった。また、作者の事前取材量は有名だが、本作でも、映画プロデュースの詳細な過程、カジノにおける幾つかのゲーム、特にバカラ、の詳細な説明、その筋の業界語の多用等、事前取材の片鱗を窺う事が出来た。 極道エンターテインメントなのに、ある種の爽快感を覚えるのも本作の特徴の1つだろう。私は知らなかったが、本作はシリーズ中の一作の由。シリーズの他の作品も読んで見たいと思わせる秀逸な出来だと思った。 | ||||
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疫病神シリーズは過去の4作はどれも最高に面白かったが、この作品はそれらに比べれば今一歩かも。要因は2つ。一つは、今までの作品は北朝鮮を始めとして自分にはうかがい知れない世界を垣間見せてくれるという新鮮な驚きがあったこと。もう一つは、このシリーズの売りである桑原と二宮の活躍も、暴対法の影響なのか少しスケールが小さかったこと。 とは言え、いつも通りのスピード感のある展開に引き込まれて、一気読みをするぐらい面白かったのは事実。次作がどのような展開になるのか期待しています。 | ||||
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桑原あ、肺に穴が開いてるのに二度もカチコミいくかあ?イケイケにもほどがあるぞ。 二宮あ、いとこにめろめろになってんじゃないよぉ。それよりおふくろさんにお金を返せよ。 おもしろい。初めて読むのにシリーズの最新作だというので心配だったが、面白い。 | ||||
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評価★5つとはつけすぎかもしれませんが、スピード感あふれるハード・ボイルド「破門」には、楽しませていただきました。 特に失踪した詐欺師を追い詰める、そして逃げられてれてまた捕まえるところは、圧巻でした。 タイトルは「破門」じゃなくてもっと他のものでも良かったのではないかと思います。 さすが、第151回直木賞受賞作、読んで良かったです。 | ||||
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黒川作品は、大好きです。この人の作品は、とにかくテンポがいい。ストーリー展開が山あり谷ありで面白く、ちょっとの間も退屈させない。それは、桑原と二宮という二人の特異な登場人物の造形によるものだろうし、読者が知らない闇社会という特殊な世界のお話だからでもある。黒川作品は、いつ読んでもハラハラ、ドキドキ。エンターテインメントの真骨頂を感じさせます。この人は、地の文章よりも人物会話の部分(桑原と二宮)をはるかに力を込めて、書いています。今回は、「螻蛄」についで本作を読みました。私には螻蛄のほうが、作品のスケールが大きかった。今作のほうが、やくざ同士の「込み合い」がテーマだから、ややシンプルになっています。減点はその部分かな。いずれにしても、このワルガキコンビの次回作をまた楽しみにしています。 | ||||
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ついに桑原もここまで追い込まれたかと、あとあとの展開が読みきるまであっという間の作品でした。 続編に早くも期待したい。 | ||||
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関西人にとっては馴染みの地名が沢山出て来て、物語に入り易かったですが、そうでない人はどうだったでしょうか? 距離感とスピード感は、この小説の重要な要素だと思いますので、土地勘が無い人は地図を開いて読んだ方が良いかも知れません。私は理屈抜きに楽しめました。 | ||||
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桑原もヤキがまわったなぁ。二宮は桑原をうまく使いこなせるのか… | ||||
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あまり小説を読む方ではないが、テンポがよくすぐに読んでしまった。 | ||||
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「破門」(疫病神シリーズ)、として1月9日からBSスカパー!でドラマがスタートします。 いきなり「破門」からドラマ化?と、最初ちょっと驚きましたが、直木賞受賞ということでこのドラマタイトルになったのでしょう。小畠の名前があったところをみると、内容は1作目の「疫病神」かと。 キャストの人選など好みが分かれそうですが、いずれにしてもドラマ用に編集される部分の方が多いでしょうから、小説とは別物として楽しめたらと思っています。 小説としての「破門」については、高評価な皆さんと同意見です。一作目の「疫病神」から読んでもいいし、これ1作でも読める話になっています。 意地悪な見方かもしれませんが、桑原の職業の善し悪しは別として、世知辛い時勢の中でイケイケな男が少し精彩を欠いていたとこが魅力でした。 | ||||
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こてこてのローカルな大阪界隈が舞台のハードボイルド・エンターテイメントです。 大阪だけではなく、ちょっと味を変えて、マカオ、香港、愛媛、京都、奈良といった各地を転々としていきます。 いずれも臨場感たっぷりな雰囲気の中で、繰り広げられる展開には、連続した痛快さがあります。 ぐたぐたと不要なことは言わず、シンプルできつい言い回しと切り返しはテンポよく歯切れがいいです。 このシリーズものを初めてよみましたが、すっかりハマってしまいました。 わるわるのうらどおりを描いており、地に足がついたコンビが土足でつっこんでいきます。 危機一髪の状況をかき分けながら、どんどん前進していくイケイケのスリルが見どころです。 | ||||
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絶対に関わりたくない部類の人間 桑原 さえない建設コンサルタント 二宮 際立つキャラクター・面白いストーリー! 生き死にの場面でも、特有の関西弁でコント調にしてしまう 黒川作品はほかの作品も読みたくなる中毒性がある 後妻業と比べてやや・・・・・というわけで☆4つ | ||||
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久々一気読みしました。シリーズ第一作目の疫病神から読まなくても十分楽しめる作品。 | ||||
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天才だと思う。もっと注目されるべき作家。大した内容でもない物語を、やたらこねくりまわして発表する作家もいるが、黒川さんは分かりやすく面白い。 毎回、目の付け所が凄すぎてタメ息が出る。 | ||||
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