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キドリントンから消えた娘



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キドリントンから消えた娘の評価: 3.79/5点 レビュー 24件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.79pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 1~20 1/2ページ
12>>
No.24:
(3pt)

これでいいのですか?

すごく何回も「これですっきりとすべてわかった!」「これですべてがきちんと収まるころに収まる」ようなことが何回も何回もあり、その度にあえなく沈没。
大騒ぎ自信満々、本の残りページを観ながら「これで解決ってことはないよね。」と思い、案の定「私が間違っていた。」って・・・・。
前作に比べて面白く読みました、途中までは。
残り三分の一は、多少の期待を込めてすっきりするためだけに読んだけど、全然消化不良でした。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.23:
(1pt)

非常に悪いプロット

最初はいい感じだった。
これから行くほど面白くないです。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.22:
(1pt)

駄作だ、これは。

何十年もミステリ小説と言われているものを読んでいるが、読後でこんなにつまらないと思った話は記憶にない。妄想激しい中年の刑事が失敗を繰り返し、不法侵入までやらかし、果ては犯人にしてやられるという何が面白いんだこれと思った。犯人にある種のしてやったりといった爽快感があれば、主人公はトリックスターという位置付けもありかと思うが、そのように感じることもない。
章も細かく切りすぎだし、相棒の刑事の存在意義も今ひとつはっきりしない。コリン デクスターはかなり昔読んでみたいと思っていたが、なかなか手が出ず、最近ようやく読む機会があったので本書を手に取ったのだが、時間の無駄だった。他の作品を読むことをお薦めする。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.21:
(1pt)

結論が?

長い推理を引っ張るのに結論が?
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.20:
(4pt)

論理的推理小説の秀作

失踪した女の子からまだ生きているという手紙が届いて・・・というお話。

失踪した娘の手紙から、娘は生きているのか、死んでいるのかが目まぐるしく変転していく論理的推理小説でした。
第1作よりも向上しておりますが、昔瀬戸川さんが指摘したみたいに、問題の手紙は誰が何の目的で出した物か、とか幾つか欠点があるので、楽しめない部分もありましたが、失踪した娘が生きているか死んでいるかを延々論理的に考えていく所にスリルとサスペンスがあり、その辺は楽しめました。

上記の問題はこの後大分経ってから、ある作品で改善されるそうなので、いつか読もうと思います。

日本でデビューした頃は大変な評判だったそうですが、今45年くらい経つと流石に時代を感じさせる所もありましたが、今読んでも楽しいと思います。

論理的推理小説の秀作。機会があったら是非。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.19:
(5pt)

まあ主任警部さんたら

すごく良かったが、嫌な人は堪らなく嫌だろうなあ。
これはねえ、一気読みすること、再読すること。何度も楽しむこと。
アフォリズムとか、そういう稚気が嫌じゃなければ、すごく楽しい。これは古くないし、時代を超越している、そう思う。
男のエロティックさ、やはり、ソウさんの顔をモースとして想像しながら読んでおりました。
主人公は、時代が違うがヘザーグラハムがいいなあ。イヴォンヌ役でもいいかなあ。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.18:
(5pt)

モースシリーズ2冊目。こ、これは…おもしろいっ!ミステリ小説に対する既成概念を揺るがせられた。

消えた女子生徒、その2年後届いた彼女からの手紙。女子生徒失踪事件を調査中に事故死した同僚から、調査を引き継いだモース警部。はじめは家出娘の捜索に乗り気になれないモースだったが、学校の教師たちの何やらワケありな様子にモースの推理回路が働き始める。
次から次へと推論が組み立てられていく様が圧巻。ひとつの題材の見る局面を変えるだけで、こんなに物語のバリエーションが作れるのか?!と驚いてしまう。この推論のスクラップアンドビルドにより捜査も煮詰まって、ジグソーパズルの絵が何となくわかりそうなもんだが、まったくわからない!それもまたすごい。モースと一緒に悩み、想像し、仮説をたてる楽しみ!その点は正統派のミステリ小説の楽しみと言えると思う。

他方の楽しみは、モースと女性の関係である。誰か特定の女性と、というのもあるかもしれないが、私が注目したのはもっと観念的な「女」。モースvs「女という魅惑的な存在」。
モースは自制のきく人間だが、女性の美に魅惑されるのは、やぶさかでないスタンスで彼女らを眺めている。モースの視点で語られる時、強い磁力に抗う彼の姿がある。出家僧のような積極的自戒などアホらしい、女性の美を受け入れる、そのまっとうさをモースは自覚して悪びれないように思う。しかし彼は悪徳刑事ではないので、自嘲しつつ踏み入らないのだった。

あまりに目まぐるしく推論が林立するので、結末ですぐに事件の全容を掴むことが出来ずまごついた。 でもそんな事は気にならないくらい、物語全体から立ち上る色香に酔った。1冊目『ウッドストック行最終バス』の感想では、ターゲット層の中年男に向けたセクシーな愉悦を盛り込んである…と私は断定したのだが、この2冊目ではそんな風に思わなかった。相変わらず、美しい悪魔と駆け引きを楽しんでいるようなモースだが、情熱が盛り上がったり、捜査の都合や部下のルイスの視線を気にして我に返ったりする彼の姿が克明かつ切実で心を寄せてしまう。

「殺人事件じゃなきゃ仕事しない!」とダダをこねるモースはホームズ的だ。けれど大人しい年配女性を尋問して怖がらせた後、彼女をリラックスさせる魔法も使える。自分の女性遍歴を振り返り、独り身の現在すこし苦い酒を飲む。
わたしは事件の全容を早く知りたい!犯人をつきとめたい!という欲求にかられてミステリを読んでいる場合が多い。結論をいそぎたい気持ちになる場合もある。けれど本作はそればかりでなく、モースが次に何を言い出すのか。何をしでかすのか。女性といい感じになったりするのか。と常にワクワクして飽きる暇がなかった。

モースが関係者に会って事件の鍵を得るという展開ばかりでなく、感情的ななにかを持ったというだけのパートもある。また関係者視点で断片的で思わせぶりなシーンを描き出すこともある。それらは簡潔でわかりやすく書かれているのだが、なぜか印象に残る言い回しなど、退屈しない魅力がある。
一面では悪の塊のように言われているあの人も、本人の述懐や描写を読むとあまり憎めない。他者から見た残酷なほど客観的欠点、対する本人の心にある好き嫌いや自分像、それはピッタリと重ならないものだ。そういう物事を単純化しない表現に好感を持つ。
この事件は悲劇的な側面もあるし、喜劇的側面もある。このあいまいで人間味を存分に味わう気分がとても好きだ。推理小説で文学の味わいもある。コリン・デクスターの作品をもっと読みたいと思った。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.17:
(2pt)

竜頭蛇尾の駄作

最初は手に汗握るスリリングな展開だが、終わりに近づくにつれ、スリルがなくなり、竜頭蛇尾の見本。やたら探偵の個人的描写にページを割くのは、そのごまかし。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.16:
(5pt)

文句なしに面白い!

そのズッコケぶりと相まって、前作をスケールアップした妄想モースぶりじゃないでしょうか。「幾重にも張りめぐらされた論理の罠をかいくぐり」って罠なんかありません。妄想に次ぐ妄想を繰り返し勝手にずっこけちゃ一杯飲んで立ち直り、こっちを混乱の渦に巻き込んでいるだけ。そして最後の2ページで「はい、結末はこれです」って驚かされる。これは従来の推理小説を虚仮にしたハチャメチャ妄想推理小説じゃないか。めちゃくちゃ面白い。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.15:
(3pt)

今一つ

非常に評価が高いのだが、面白いのはモースという人物だけ、という気がした。他のどなたかもおっしゃっていたが。
鋭いようで頓珍漢、教養は高いが好色で酒飲み、思い込みが激しい。思いっきり的外れな推理で突進したりするのは面白い。
しかし、前作といい今作といい、肝心の事件とその解決した結果が、今一つピンと来ない。
今作の場合、迷走の果てにたどり着いた真実に、疑問点が残りすぎてしっくり来ない。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.14:
(3pt)

本格ど真ん中とはいえないような

文庫裏表紙の惹句には「アクロバティックな推理が未曾有の興奮を巻き起こす現代本格の最高峰」とある。ポケミス版で出た1977年以降、評者も時折「すごい本格推理」との評判を聞いていて、いつかは、と思ってようやく手に取り、多少時間をかけて通読した。しかし読後は、率直にいって肩透かしを食ったような気分。「現代本格の最高峰」というより「本格推理のパロディ」みたいな作品ではないか、とすら思った。

 2年間消息を絶ったままの女子高校生から、無事を知らせる手紙が届く。女子高生は健在で自ら便りを出したのか、すでに死んでいて誰かが女子高生をかたって手紙を偽造したのかーー。探偵役のモース主任警部の推理は二転三転、四転五転し、推理を間違えては意気消沈し、しかし翌朝には立ち直って推理の修正に乗り出す。その右往左往ぶりが読みどころかもしれないのに、訳文に狼狽の模様をおかしく描写するユーモアが感じられず、どこかちぐはぐなまま。結末で明かされる真相は、そのモース主任警部が大きく遠回りさえしていなければ、もっとあっさりと分かっていたものかもしれず、その辺りも歯切れがよくなかった。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.13:
(4pt)

名刑事の推理は果たして理に適っているのか?と考えながら読めるのがおもしろい

ミステリー小説で歴代の名作ということで読んでみました。いわゆるGone Girlといわれる女の子の行方を追うジャンルです。二年も行方不明になっている少女を追っていた刑事が亡くなってしまい、その亡くなった日に少女から両親へ手紙が届く。

あとを引きついたモース警部はその手紙は怪しいとにらみ、少女はすでに死んでいると推理する。モース警部の部下についたルイス刑事はモースの推理に疑問を感じながらもモースのあまりの強い自信に説得されてしまう。はたして少女は本当に死んでしまっているのか...? といったストーリーです。

この小説の一番おもしろいところは、モース警部で、他の名探偵や名刑事と同じで読者も含めてまだまだ混沌としている状態で、鋭い慧眼で推理し事件の真相に目をつけます。その真相を裏付ける主張が非常に自信たっぷりです。ところが、そこから先が違っていて、モースは間違っているのです。そして落ち込みます。

考えてみれば、本当の捜査というのは名探偵小説のようにスパっといかないものですが、モースは落ち込んでも、すぐに次の推理を思いつき、また自信たっぷりで行動にでるところがおもしろいです。

犯人は誰なのか?という点に加えて、名刑事(?)の言ってることは果たして正しいのか?という疑問を持ちながら読めるところがいいですが、すこし前半がくどいので星四つにしました。良い作品だとはおもいますが、自分は歴代ミステリーのトップにはいるほどでは...と思いました。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.12:
(5pt)

ミステリの鑑

本格ミステリの黄金則として「結末は読者にとって意外なものでなければならない」というのがありますが、その意味において本作はまさに本格ミステリの王道を行くものと言って過言ではないでしょう。
次々出てくる新しい証拠と、それに伴って次々と変わらざるを得ないモースの推理。そのめまぐるしさに、読者の推理もあっちに行き、こっちに行き、ぶるんぶるん振り回されっぱなしのまま結末へ。
結末そのものは軟着陸というか、例えばクリスティが得意とするような(近年では金田一少年の「犯人はこの中にいます!」的な)いきなりのどんでん返しが無い分、読後感に微妙なもどかしさはあるものの、それにしたって残り数ページまでフーダニットが解決しないというのを考えると、重厚な満足感を得られるまさに稀代の名作ではないかと思います。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.11:
(5pt)

悶絶もの・・・

好みの分かれる推理小説でしょう。
仮説検証を繰り返すいわゆるロジックパズラーで、江戸川乱歩さんが生きていたらどういう評価をしたか想像したくなります。
2年前に失踪したバレリーという少女に関する捜査がテーマになっています。
(小説の中盤まで殺人事件は発生しません。)
当然2つの可能性しかありません。
1.バレリーは生きていてどこかに身を隠している。
2.バレリーはすでに死んでいる。

この事件を任された主任警部モースは、2の仮説からスタートします。根拠がないわけではありません。失踪期間の長さ、前任者の事故死・・・。
しかし、モースの思考は、結局、仮説1と2の間を往復し、最後には迷路にはまって悶絶してしまいます。(こっちは、くすくす笑いが止まらず悶絶・・・)

「ありえないものを除いていけば、最後に残されたものが真理だ。」というのがシャーロックホームズの名言ですが、これは「すべての可能性を把握している(100%確実にこのなかに真理がある)」ことが前提で、そこが、一番難しいところなので、あまりいいアドバイスにはなっていない。

すべての可能性を把握しているわけではないモースは、おおまかな2つの仮説からスタートして、やがて迷路のなかをさまよいはじめます。

一口にバレリーは生きている、と言っても→キドリントンの内でか外でか、自分の意思で隠れているのか、誰かに誘拐されているのか・・・さまざまな可能性があります。同じくバレリーは死んでいる場合も、→街を出る前に殺された、街を出てから殺された、恨みを持つものに殺された、不慮の事件に巻き込まれた・・・・と様々なわけです。
(ここは小説の筋の展開には直接関係のない個人的まとめです。なにしろ推理小説なのでネタバレ禁止・・・)

しかも、仮説はしょせん仮説でしかない。
相反する事実がひとつでも出てくれば、どんなに緻密に考えた仮説でもそれでおしまいです。

まるで迷路のようなモースの思考とそこから繰り出される様々な仮説、そしてそれが崩れてしまうときのあまりのあっけなさ、その対照の鮮やかさ! そして、そのときモースが見せる”あまりに人間的な”うろたえ方!

こうしてモースの思考は二つの仮説をブレイクダウンして行ったり来たりしながら螺旋を描いて真相に近づいていくので、読者の目から見ると、話が進行するにつれ事件の様相が二転三転する。その面白さがこの小説の肝です。通常の推理小説のように事件に奇抜なトリックが隠されているわけではない。実は、この迷路に嵌った最大の原因はモースを含めてすべての登場人物がバレリーという女の子の実像をとらえ損ねていることにあるのですが・・・・それは読んでのお楽しみですね。

読後、ルイス刑事部長がときどき言うように、モースがなかなか頭のいい男だということがわかります。(読んでいる間は、モースの思考の迷路に巻き込まれるので、なかなか気が付かない。しかし読み終わって振り返ってみると意外に最短距離で真相に辿り着いています。)

再読すると魅力の増す稀な推理小説です。一読してしらけても捨てないように(笑)
ただ、デクスター入門は、「ウッドストック行最終バス」でしょう。この本を読んで面白さが分からなければ、「キドリントン・・・」は、まー無理でしょう。なお、「ウッドストック行最終バス」も再読によって魅力を失わない推理小説です。

デクスターの「主任警部モースシリーズ」は、その透明感のある文体に関わらず仮説検証のプロセスをギャグにしたコメディだと思います。

この名作が絶版とは、もったいなさすぎる。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.10:
(4pt)

コリン・デクスター節

盛り上がるようで、盛り上がりに欠ける内容。
いや、盛り上がっているのだが、その盛り上がりポイントが
どこかよくわからない、という晦渋さ。

二転三転するモース警部の推理は、
どれも当てずっぽうの域を出ていない。
が、そのことでかえって本格ミステリの虚構性を
揶揄しているようにも読める。

でも結局そのうちの一つに着地していくのだから、
本書も所詮本格ミステリなのです、
という嘲笑を作者は読者と共有したいのではないか。
コリン・デクスターって、きっとひねくれ者なのだと思う。

いかにも翻訳然とした文章は、好みの分かれるところだろう。
持って回った言い方が、ほぼ全ページにわたって出てくる。
確かにときどき疲れる。だが読み慣れてくると、これが
「コリン・デクスター節」とでもいうべき
心地よいものになっていくのかもしれない。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.9:
(5pt)

論理のアクロバット

試行錯誤を繰り返すモース警部の推理が最大の読みどころでしょう。
これだけ間違える名探偵も珍しい。証拠を緻密に積み上げるのではなく、直感(当てずっぽうとも言う)を便りに組み立てられる推理とその外れっぷりに爆笑できるでしょう。
勧善懲悪のストーリーではないので、社会性を求める人にはつまらないかもしれませんが、物語を物語として楽しめる人なら楽しく読めると思います。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.8:
(4pt)

脱帽

妄想するがごとくの推理と、暴走するがごとくの行動力。決着をみたかに見えて、裏切られ、読者は、モースとともに混乱の極みとなる。地味な事件をよくここまでもたせたと、作者の力量に脱帽することしきり。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.7:
(5pt)

一気に読了することをお勧めする

2年3ヶ月と2日前に失踪した娘 バレリーの捜査を担当することとなったモース警部。
生きているのか、死んでいるのか。生きているなら、どこにいるのか。死んでいるとすると誰に殺されたのか。死体はどこか。捜査の途中で発生した、関係者の殺人事件もあいまって、二転三転する、仮説、検証、仮説の再考、再検証、また再考 ・・・
妄想するがごとくの推理と、暴走するがごとくの行動力。決着をみたかに見えて、裏切られ、読者は、モースとともに混乱の極みとなる。(33分探偵じゃないけれど)地味な事件をよくここまでもたせたと、作者の力量に脱帽。
『ウッドストック行最終バス』も同様だが、時間をおくと、何がなんだかわからなくなると思うので、一気に読了することをお勧めする。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150775524
No.6:
(5pt)

モース警部シリーズの最高傑作

普通の推理小説は推理が二転三転するだけだが、

デクスター作品は四転五転六転して、

論理の迷宮に訳が判らなくなって、

読後に真犯人をすぐ忘れてしまうが、

この作品の真犯人はいまだに覚えているので、

モース警部ものの最高傑作と認定致します。

敵味方善悪より、知力教養のレベルが高い存在を尊重するデクスターの趣味が出た名作。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.5:
(5pt)

モース警部シリーズの最高傑作

普通の推理小説は推理が二転三転するだけだが、
デクスター作品は四転五転六転して、
論理の迷宮に訳が判らなくなって、
読後に真犯人をすぐ忘れてしまうが、
この作品の真犯人はいまだに覚えているので、
モース警部ものの最高傑作と認定致します。
敵味方善悪より、知力教養のレベルが高い存在を尊重するデクスターの趣味が出た名作。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150775524

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