■スポンサードリンク


ケンブリッジ・シックス



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
ケンブリッジ・シックス (ハヤカワ文庫NV)

ケンブリッジ・シックスの評価: 3.57/5点 レビュー 14件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.57pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

飛葉

本格的スパイストーリーと期待し読み始めたが、以外に安易な冒険小説だったので途中で興をそがれ最後まで読み終わることはなかった。
ただこの題材をまとめ上げるのはかなり労力が要ると思うので、詰まらないとまでは言えずまずまずの面白さはあったかと思う。
2作目以降にも期待したい。
ケンブリッジ・シックス (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ケンブリッジ・シックス (ハヤカワ文庫NV)より
4150412758
No.3:
(3pt)

主人公の運・・・

どんでんどんでん・・そうくるか!という感じの繰り返しで、面白いといえば面白いんですけど、
ノンフィクションとフィクションを行ったり来たりするような感覚なんです。
というのは、全体的には現実味のある緊迫したストーりーなのに、主人公の運がやたらよすぎて、
他の登場人物の非情な運命が薄っぺらく感じてしまうというか。
主人公が物語や他の登場人物をひっかき回す感じ・・・。
殺し屋も主人公には甘くね?みたいな。

でも何度も言いますが面白いっちゃ面白いと思いますので、一読してみてほしい作品です。
ケンブリッジ・シックス (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ケンブリッジ・シックス (ハヤカワ文庫NV)より
4150412758
No.2:
(3pt)

何か物足りない・・・

1900年代なかば、イギリス秘密情報部MI6に所属していたスパイ、キム・フィルビーをはじめとする通称ケンブリッジ5人組は、実はソ連側にリクルートされていた二重スパイだった。が、そこに実は6人目がいたという。親友のジャーナリスト、キャロラインからその情報を受けた歴史学者ギャディスは彼女と共同執筆で本を書くことに同意するが、その直後に彼女は亡くなってしまう。そこから、6人目エドワード・クレインを追うギャディスの調査が始まる・・・という設定にはなんとも興味をそそられた。けれど・・読み終わって何か物足りなかった。
この本を手に取って粗筋を知れば、どうしてもエスピオナージの大家ジョン・ル・カレの作品が頭に浮かんでしまう。ル・カレの小説は恐ろしく地味で、ものすごくじわじわゆっくりと物事が進むのだが、読み終わった後は「もしかして表面に現れてこない国際政治の裏側で、実際に行われているのはまさにこんなえげつないことではないのか?」というぞっとするような思いが実感を伴って感じられてくる。この小説にはそれがないのである・・。

どうしてなんだろうといろいろ考えてみた。設定はユニークだし、次々に殺人が起こって人がぼこぼこ殺されるし、英国側とロシア側両方から食えないしたたかな人物が次々に現れるし、謎も深まる。舞台は英国からヨーロッパ、ニュージーランドにまで及ぶ。なのに緊迫感があまり感じられず、どこかのんびりした感じさえしてしまう。主人公が素人なのに無茶ばかりするが、いつも無傷で無事にすり抜けるのがどこかご都合主義っぽい?なんだかんだ言っても登場人物がほとんど善人だから?悪人の設定である殺人者からして殺気のようなものがまったく感じられないので、たとえばフォーサイスやラドラムのようなエンターテイメントとしてもちょっと中途半端な気がしてしまう。

それから、他の方も書いておられたが、突然お話が違う登場人物の視点になり、話が急に変わってとまどうことが2度3度あった。そんなことをすべて総合すると、何か物足りない気持ちになってしまう。もっとも、あの巨匠ル・カレやフォーサイスなどと比較されるのは気の毒というものだが。

かといって、おもしろくないということはないので、まあ読んでみても損はないと思う。ネタばれになるので詳しくは書けないけれど、6人目の正体はなんとも食えないじいさんだった。最後まで読んでもらえばわかる。こんな人物に振り回されるまわりは大変だなあと思ってしまった。
ケンブリッジ・シックス (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ケンブリッジ・シックス (ハヤカワ文庫NV)より
4150412758
No.1:
(3pt)

スパイスリラーの佳作

ストーリーは面白かったです。007やMIシリーズみたいな超娯楽作とは違い派手さや盛り上がりには欠けるけど、その分リアリティがありますね。 ただ、物語上必要な設定とはいえ、プロの警告を無視して窮地に陥ったりと自分勝手な素人で、二人の女性の間を行ったり来たりする節操のない主人公をあまり好きにはなれませんでした。 かなり年下の美人スパイとのロマンス的な展開も、ファンタジー過ぎてリアリティに水を差しているので余計かも。 でも、個人的に一番の減点要素は段落ごとの視点の統一が出来ていなかった事。著者は有名大学の文学部を最優等で卒業したと解説にあるけど、小説の書き方は教わらなかったのか、特に中盤では数行ごとに登場人物の視点がころころ変わり読みづらい事この上ありませんでした。 これが出来ていない作家って結構いるけど、ここをなおざりにしていては一流とは言えないと思います。 という訳で、ストーリーだけなら星四つだけど以上の点をマイナスして星三つの評価です。 それにしてもこの六人目のスパイ、かなり迷惑で困った人ですな。
ケンブリッジ・シックス (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ケンブリッジ・シックス (ハヤカワ文庫NV)より
4150412758

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!