■スポンサードリンク
太陽の塔
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
太陽の塔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全204件 161~180 9/11ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
京都を舞台に作品を書き続ける森見登美彦のデビュー作。 作者自身、奈良に生まれて京大生として過ごした学生生活が この作品のベースになっているのでしょうか!? とにかく、変です!! 登場する男子学生は、全員ひと癖もふた癖もあるツワモノ揃い。 考えることもやることもフツーじゃないんですが、 大学時代だからこそ、許されるという雰囲気。 モテない男子学生たちの、妄想とくだらないいたずらの日々・・・。 この絶妙なズレ具合、アリです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
過剰な自意識と自尊心で防衛している、達成と承認と親和のいずれの欲求も満たしかねている男の子たち。心の肉球はぷにぷにと柔らかくて傷つきやすく、型にハマった幸せを満喫する人々を目の前にしてぷるぷると震える。 仮想京都で息づく昔の文学青年風の彼らが可愛いし、親しみも憶える。文章も事件も人物も、奇想天外に見せかけて、自分や友人と重なる。太陽電池でゆらゆら揺れる機械仕掛けの招き猫なんて、私がもらったら大笑いして大喜びするのに。 ええじゃないかと言い聞かされても、ちっともよくない。ええわけがない。失恋というものはつらいのだ。つらくてつらくてたまらんのだ。初恋でも、何度目かの恋であっても、どんなに自分に言い聞かせて、頭ではわかっていても、理性じゃどうにもならない。 著者のデビュー作とあり、素顔に一番近いのではないかと思う生々しさがあった。とても自然に読むことができる本だった。ほんと、失恋はつらい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「夜は短し歩けよ乙女」を先に読み、この「太陽の塔」の方がよかったという意見が少なからずあったため、読んでみたがいま一つだった。 「ええじゃないか」から終わりまで、独特の雰囲気を作り出すことに成功しているほかは、退屈で飛ばし読みすることもしばしば。妄想の対象である水尾さんのイメージが最後まで湧かず、入り込めない。「夜は短し〜」はその点、(男の妄想にはまったものではあるけれども)魅力的なヒロインというのが確立できていた。 もう一つ、エンターテイメントなので面白けりゃ良くて、読み終わって何か考えさせられるようなことは期待する必要もないけれど、この「妄想」という切り口は「夜は短し〜」で完成された感があり、今後同じことをやっていては先細りになるのではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
夜は短し歩けよ乙女 を読んで、面白いけどなんか濃いな・・としばらく離れていたのですが、ふとまた読んでみようかと、「もしかしてこの人全部こんな感じなんだろうか・・」と期待半分この本を読んでみました。 この言葉単語で楽しんでいる感じ。「言葉」それぞれが持つスピード感の強弱や独特な意味合いをある意味「軽々しく」使って一つの表現をしています。慣れてくると一気に読み終えれるほどの世界観が出来上がっています。 ストーリー自体は、まるきり小説というかんじではない親しみやすさがありました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これだけ笑った小説は、ほんとに久しぶりでした。 土屋賢二氏の本がお好きな方には、特におススメ。 冒頭を読めば、好みかどうかの判断がつくと思うので、 気になる方は本屋で立ち読みなどされてはいかがでしょうか。 二度三度読むことで味わいが変わってくるので、気に入った方には購入をお勧めします。 単純に笑える小説が少ないなかで、貴重な一冊。 これからの期待を込めて、敢えて星よっつ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現実世界とのちょっとした相違。 不可思議で魅力的な世界観が特徴的です。 特段の物語の見せ場もないのにぐいぐいと引き込まれて、 続きを読まずにはいられない。 次のページにはまた異世界が広がっているかもしれないから。 魅力ある、作家の一人です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは面白い!主人公の周りの偉大とも偏屈ともつかない溢れる才能を振りまきながら、京都の街並みを闊歩する姿が微笑ましくも頼もしい。「砂漠の俺作戦」、「心の中の太陽の塔」、「夢玉」、「招き猫」そういった小道具が日常でありながら非日常を醸し出しながら、作品の文体と相俟って青春小説独特の生生しさ、湿っぽさを埃のつくほど乾いたものにしてくれています。素晴らしく笑えます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
青春の煩悶のぶつかる壁は今や恋愛至上主義という一枚の大きな壁のみになってしまったのか。 丸善が巨大カラオケビルに取って代わられた時代に「ええじゃないか」というクラスター爆弾。 物語の中心に聳えたつ太陽の塔。 星4つのところを、元棲み家のあまりにも近くが主人公の棲み家だったことの驚きで星5つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いわゆる「童貞」ジャンルの映画や漫画(吉田秋生とか) そして小説(みうらじゅん、原田宗典とか)って、 実は結構たくさんあると思うんですが、 この「太陽の党」は著者の膨大な知識と知性、 そしてユーモアによって、一線を画す作品になっています! 実際のところ、主人公の「わたし」が童貞かどうかは分からないのですが、 膨れ上がる欲望を女の子にぶつけることも出来ず、 男同士でひたすら妄想を弄ぶ。 そして世の幸福な男女へひたすら悪態をつき続けるその様は、 まさに「童貞スピリット」。 痛々し過ぎて、愛しくさえなってくるんです。 男性のみならず、女性も共感できるのではないでしょうか? これといった起承転結のストーリーもないし、 ファンタジーノベル大賞受賞のわりにさしてファンタジーでも無いのですが、 その語り口の軽妙さが最後まで読み手を引っ張っていってくれるでしょう。 できれば「夜は短し歩けよ乙女」を読む前に読んでおいて頂きたいですね☆ 森見登見彦さん、今一番注目している作家の一人です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いわゆる「童貞」ジャンルの映画や漫画(吉田秋生とか) そして小説(みうらじゅん、原田宗典とか)って、 実は結構たくさんあると思うんですが、 この「太陽の党」は著者の膨大な知識と知性、そしてユーモアによって、 一線を画す作品になっています! 実際のところ、主人公の「わたし」が童貞かどうかは分からないのですが、 膨れ上がる欲望を女の子にぶつけることも出来ず、 男同士でひたすら妄想を弄ぶ。 そして世の幸福な男女へひたすら悪態をつき続けるその様は、 まさに「童貞スピリット」。痛々し過ぎて、愛しくさえなってくるんです。 男性のみならず、女性も共感できるのではないでしょうか? これといった起承転結のストーリーもないし、 ファンタジーノベル大賞受賞のわりにさしてファンタジーでも無いのですが、 その語り口の軽妙さが最後まで読み手を引っ張っていってくれるでしょう。 できれば「夜は短し歩けよ乙女」を読む前に読んでおいて頂きたいですね☆ 森見登見彦さん、今一番注目している作家の一人です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
妄想ワールド炸裂。 どこまでが現実でどこからが妄想か。 不思議な物語。 しかし、面白い。 女の子に振られた『私』はその振った相手『水尾さん』研究に いそしむようになる。 しかし、一歩間違えれば、というか すでに間違っていると思うが、 その行為はまさしくストーカー。 理路整然と自分の行動の正当性を訴えるけれど やっぱりストーカーだよな〜。 しかし、ストーカー物とは一線を画す物語。 でも誰にも経験あるような、妄想。 妄想に生きる男の性、 分かるような分からないような・・・ いや、分かっちゃうんだよな。 でもここまでの行動は起こさないけど。 ところどころ「くすっ」とか「がはっ」とか笑えます。 人前では読めません。 登場人物がわけの分からない人たちばっかりですけど、 でも愛嬌があって、とても愛おしい。 森見登美彦はまってしまいそうな作家です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文体☆☆☆☆衒学的な(ペダンティックな)文体が笑えた。平易な文章で恋愛をカンドウ的に書く文学が多い中では、異質で楽しい。 主人公☆☆☆多少、変人偏屈ではあるが、普通の国立大学生。昔ながらのイメージの。ダサくて、世界が狭くて、でも、自分に自信がある。しかも根拠なき自信。 おはなし☆☆どうやら、ストーカーらしい。ストーカーサイドの無自覚さは書かれているが、目から落ちるウロコはない。 文体の楽しさで読み始めたが、お話に乗り切れず途中何度も寝てしまった・・。最後の盛り上がりも非常に内省的で慎ましい(・・よく言えば・・) こんなんだから、モテないんだなぁと反面教師的に読むとどうでしょうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
学歴コンプレックスの連中が京大だからと批判し京大卒の馬鹿どもが周辺地理を面白がる。この作品はそれだけの価値しかないのか?否、この作品は、日本語を愛し、もてないで悶々と過ごした青春時代をもち、自分というものの価値を信じているすべての男性のための切ない物語だ。そして、私はそう読めなかった人たちがうらやましくてならない。おそらく、男臭さむんむんとする部屋で友人と語り続けてた経験もなく成長されたのだろうと思うからだ。しかし、この作品はそういう人たちに読まれるべき作品ではない。女性にもスポーツにも縁がない学生時代を持つ(生きる)人にこそ読まれるべき作品なのだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大学生の失恋の話。もてない男達がうだうだと集まって明晰な頭脳によって恋愛の下らなさを否定するのだが、当然思想という深い森に迷い込むだけでもてないという事実からは逃れられず、さらにもんもんとする話。 主人公が振られた彼女にもつ切実な想いを、屈折した言葉を使って振られたことを肯定していこうとする心理状態を面白く面白く書いていく技術や、言葉の使い方に共時的な面白さを感じることができた。 物語としても、最後に物語を盛り上げるために「ええじゃないか」があったり、なぜか、悲しくなるラストはよかった。 自意識過剰な感じはするが、それはそれで私はあまり気にならない。とても面白いと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
京大卒の後輩Tから「くだらないですけど、読むと絶対懐かしくなりますから、ぜひ読んでみてください」と推薦され、読んだ一冊。日本ファンタジーノベル大賞受賞作ということだが、この大賞、どのくらい重みのあるステータスなのだろうか。内容は、京大の学生でオタクの主人公の恋愛に関する独白小説。ほとんど筆者の実体験をベースにしていると思われる。本当にくだらないが、これまでベールに包まれていたオタクの行動生態をつぶさに観察することができるという点で面白いし、たしかに京大周辺の地名や「鴨川等間隔の法則」といった京都に住む人間であれば誰でも知っている事象?が当たり前のように登場し、懐かしい気分に浸ることができる。また、本上まなみが解説を書いているのがなかなか面白い。京大卒の人限定ではあるが、流し読みしてみるとよいと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
京大農学部を休学中の五回生(作者自身がモデル?)が語る,イケてない日常の日々。 中盤までは爆笑の日常の連続。こういう勘違い系の学生って,やっぱ多いのかな。彼らの綴る馬鹿馬鹿しい日々が,大仰な文体で綴られているためか「プッ」と吹き出してしまうことが何度も。 時はクリスマス商戦真っ只中。イケてない学生にとって,クリスマスは恋人と過ごすものと定義される昨今の風潮は到底受け入れがたい。そこで彼らは「恋愛ファシズムに対する挑戦」を企て,「我々の精神の持つエネルギーで,鴨川に座る男女を焼き払う!」と息巻く。すげーよ,そのエネルギー。 ただね。第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞作品ということですが,この本の何をもって「ファンタジー」とするかについては議論がありそう。特に後半では現実とファンタジーの境界があいまいで,作者の世界から置いていかれそうになりました。そこが少々,心残り。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日本ファンタジーノベル大賞受賞作。 京大生が主人公であるため、京都の街を舞台にしている。 一人旅にはちょうど良いと思い買ってみた。 ロマンチックな失恋話かと思っていたが、そうではない。 片思いの相手に妄想妄想妄想。 大学生がいかにグダグダな生活を送っているかがこれを読めばわかる。 天下の京大でもそうなんだ。と。 正直何がファンタージーなのかわからなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久々に面白い小説に出会えて大満足です。 最初の二行を読んで、笑ってしまったら、そのままレジに直行しても 大丈夫だと思います。 ところどころで爆笑しつつ、最後の二行では、じわりと感動できます よ。 「非モテの文化誌」で取り上げられていたので読んでみました。 もてないということは、自意識過剰で自己正当化が得意、ということ なのだなぁと反省しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
帯に爆笑妄想青春巨編とかいているが、笑えない。それは小説の主題がどこなのかわからず、特に楽しいキャラも出てこず。作者の独りよがりにより、主人公が笑っているだけ。面白さが伝わらない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
妄想もファンタジーなんです。 だからいいんです、コレもアリなんです。 ばかばかしすぎて大好き。 こういうのが出てくるから、この賞好きだよ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!