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太陽の塔



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【この小説が収録されている参考書籍】
太陽の塔
太陽の塔 (新潮文庫)
太陽の塔〈2〉 (大活字文庫)

太陽の塔の評価: 3.89/5点 レビュー 204件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.89pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全204件 21~40 2/11ページ
No.184:
(5pt)

ヘタレた大学生活を京都でおくっている大学生や、かっての大学生へ

"彼女は黙る。彼女は怒る。彼女は泣く。そして彼女は眠る。猫みたいに丸まって、傍らに座る私を置いて、夜ごと太陽の塔の夢を見る。"2003年発刊の本書は、妄想とマジックリアリズムが炸裂する、全てのヘタレ大学生時代を過ごした人に贈るふはふはーとした青春小説のバイブル的作品。

個人的には、音読会で声に出してみたいテキストを探す中で、本書の独特かつ魅力的なリズミカルな文体を思い出し"ええじゃないか"と久しぶりに手にとりました。

さて、本書は京都大学を舞台にした当時、実際に在学中だった著者のデビュー作にして、失恋した男子学生の【観察と研究、妄想からの再生】を個性的かつ濃い登場人物が入り乱れる中で"ええじゃないか"とテンポよく描いているのですが。古都にして日本屈指の観光スポットである京都は何度も様々に紹介されてきたとはいえ、どちらかと言えば【美しく華やかな街】とスタイリッシュに紹介される事が多い気がするのですが。そんな京都も著者にかかれば【男汁溢れるびっくり異界】へと鮮やかに変貌することに驚愕し興奮したのを久しぶりの再読で思い出しました。

また私も含めて"バラ色のキャンパスライフ"というどこかに存在するはずの桃源郷を求めて彷徨うも、気づけば【夢半ばに力尽きた面々】と鍋を囲みつつ、近づいてくる異国のお祭り、街中カップルファッションショー『クリスマス』に戦々恐々と苦しめられてきた思い出がある人にとっては、本書に登場する"私"他の登場人物たちに、まるで【自分ごとの様に強く共感する】のではないかと思われるのですが。そんな方々と時を越えて"『ええじゃないか』『ええじゃないか』『ええじゃないか』『ええじゃないか』『ええじゃないか』そうやって五分もすると、周囲に『ええじゃないか』という声が沸き起こって、誰が言っているのかもわからなくなった"みたいな事がしたいなと強く願ったりしてもええじゃないか。

ヘタレた大学生活を京都でおくっている大学生や、かっての大学生へ。また失恋を経験した勇者たちと現在進行系で失恋列車進行中の誰かにオススメ。
太陽の塔 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:太陽の塔 (新潮文庫)より
4101290512
No.183:
(3pt)

高校生で読んだ方が良い

大学生の面白さが色濃く描かれている、流れはライトジョークな文体で進む とにかく読みやすく出来ている、下品や退屈はほぼ感じない 出てくるヒロインの女の子の出番は殆どないのに凄く印象的で頭に残る この世界観は好きだなあ、実に楽しそうで奇怪な京都の大学生
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4101290512
No.182:
(4pt)

表紙の画質

内容は文句なし。
ひとつだけ解せないのは、表紙の画質を何故手抜きしました?
電子書籍を軽視してませんか?
今後の改善に期待を込めて★4つで。
太陽の塔 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:太陽の塔 (新潮文庫)より
4101290512
No.181:
(3pt)

自意識過剰の過剰演出

最初から最後まで妄想たくましく自意識過剰な登場人物たちの能書き、屁理屈、痛い行動がつらつら書き連ねてありますが、好みの問題ですが、たまらなく愉快と感じる方も多いと思われます。センスが合わないとすれば、ずーっと滑ってるひたすら滑ってると感じてしまうことでしょう。
太陽の塔 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:太陽の塔 (新潮文庫)より
4101290512
No.180:
(5pt)

四畳半神話大系を読んだことある人にオススメ!

四畳半神話大系を読んで森見さんのファンになった者です。四畳半神話大系を読んだことのある人には、たまらない作品になっております。
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4101290512
No.179:
(4pt)

森見登美彦のデビュー作にして傑作

最後の一文にやられました。幻想的でとても詩的で、それまでの失恋で沈んだ京大生の愛おしい妄想劇?と対照的に清々しい気持ちで本を閉じました。
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4101290512
No.178:
(3pt)

軽薄な自意識を尊大に描いた、大学生の擬人化みたいな小説

内容は簡単に言って、大学生が失恋から立ち直る話です。
ただこの大学生というのが厄介な人で、厭世的な思想を垂れ流す一方で世間の末尾にちゃっかり後ろ髪を縛りつけちゃう感じの、矛盾だらけの詭弁君なんです。いっちょ前に知識があるもんだから、あれこれ言葉を飾り立てて自分が失恋で落ち込んでいることを認めようとしないのです。その様子がとても無様だけど、可笑しくていじらしくも感じられ、最後まで生温かい目が離せない作品です。

古今東西あらゆる知識をパロディのごとく列挙するのは、自意識と記憶力を持て余した若者の悲しい性ですが、
それを一人称視点の小説に文体として持ち込んだのはやはり画期的ですね。
でも、通常そんな回りくどい文体で書かれた文章は鼻持ちならなくて絶対に読みたくないと思う私なのですが、
本書はそのあたりうまくバランスをとっているので読破できました。
とことんまでひねくれた主人公の思考回路も、読んでるうちにむしろ愛着がわいてくるのだから不思議です。
著者は、作者と読み手と登場人物の距離感を掌握し、その上で読み手にツッコむ隙を作り、「めんどくさいけど憎めない主人公像」を作り上げているのだと思いました。
こういうのは漫画でしかできないかと思ってましたが、小説でも成立しうるんですね。(しかも処女作で)
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4101290512
No.177:
(3pt)

後の作品に広がる原点となる一冊

その独特の言い回しはもちろんのこと,京都の大学生をはじめとする設定や場所など,
さすがに粗っぽい部分はあるものの,後の作品でも見られるあれこれがいくつも見られ,
デビュー作なので当然なのですが,著者の『原点』であることを印象づけられる一冊です.

一方,重篤化した中二病改め,大五病(大学五回生なので)とでも言うのでしょうか,
華がない彼らの上がったり下がったり,膨らんだり萎んだりは楽しませてくれるものの,
中盤を過ぎてのファンタジ要素は,ほとんどが青年の手記という中では中途半端にも映り,
そこに太陽の塔を絡める流れも,名前と存在を知る程度の自分にはピンとは来ませんでした.

あと,『ゴ』が付く黒光りする虫を使うイタズラは,ちょっと描写が細かすぎてゾゾッと….
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4101290512
No.176:
(4pt)

或る先輩のこと

作者のデビュー作である。京都の大学生たちの歯牙ない失恋状態を延々と描写している。或る種の者たちにすれば、聖書のように箴言に満ちた文章であっただろう。

わたしは、この書を紐解きながら或る先輩の事をずっと思い出していた。彼は「世のフラレタリアートよ、決起せよ」と叫んだ。職場の寮で賄いの叔母さんが作ってくれているカレーとご飯を、常にモリモリと盛り、そのことによって世の中の搾取を挽回する計画を立てた。タヌキのような大きな腹を見せながら、顔を突き合わせる度にわたしに党に入れと誘った。わたしは客観的にもその資格があることは認めながらも、その度に断った。党に入ると碌なことはない。岡山市表町商店街で月一回の支部会と称して穴蔵でロックを飲み干す企ての共謀正犯になるどころか、独りその前に女性グループに声をかけなければならないという新入党員鉄の掟なるものを強制させられる。という噂を聞いた。バレンタイン革命なるものを目指しているという噂も聞いた。幾歳月が過ぎ、先輩はとおに職場を辞し、人には言えぬあれもこれもした後に、2年前のバレンタイン・イブの日の凍れる道端で行き倒れになった。危なかったところを生還して、なんと未だにわたしに毎日の如くフラレタリアートの党に加入せよと電話してきている。もちろん、わたしは断っている。

よって、この作品の登場人物たちがクリスマスファシズムに抗して「ええじゃないか騒動」を共謀する、その未来も充分に予想出来たのである。

「幸福が有限の資源だとすれば、君の不幸は余剰を一つ産みだした」
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4101290512
No.175:
(1pt)

疲れた。

笑える小説を読みたく思い、調べていたらこれが出てきたので手に取ったが、全くもってつまらなかった。
文体が古いのか、私には高尚なのか、30ページくらいで飽きてしまい買っちまったから金がもったいないので読むも、夢が現が幻か、判別し難い書かれ方をしているのでくたびれてしまい、やたら時間がかかってしまった。

読み終えて、何も残らない…人物の名さえ思い出せない。
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4101290512
No.174:
(4pt)

マンガ的感性を文学に移した力作

やってることはキモい。ただそれをキャッチーに描く力量は素晴らしい。太陽の塔をモチーフの使うやり方が若々しく、若書きだなあと思わせる箇所は多々ありますが、まあ実際若くして書いてるわけだし、変に背伸びして玄人ぶられるよりはいい。
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4101290512
No.173:
(5pt)

第15回(2003年)日本ファンタジーノベル大賞受賞作品、数々のヒット作家のデビュー作。

自らを高等遊民のように思っている、何年も留年している京大生の主人公が、数年前に付き合っていて振られた元彼女に、何故自分のような高尚な人間が振られたのか?その謎を知るために、元彼女を観察し、長大な彼女のリポートを書き上げた。という報告から物語は始まる。
 物語は、彼女のリポートを振り返る体で、主人公を始め、同じく周りから変人扱いを受けている、四天王と名乗る学生たちの様子を中心とした、京都の学生たちの物語。
 一見、これがファンタジー(空想)なのか?と思ってしまいそうだが、主人公たちの独特な世界観は妄想も多く、そう考えると、妄想も空想(ファンタジー)の一種かも知れない。と思うことも出来る。
 そう言う意味で、この作品が受賞した日本ファンタジーノベル大賞という文学賞の懐の深さを感じる事が出来る。
 時折、これが現実なのか?夢なのか?妄想なのか?が曖昧に感じる場面が出て来て、それが何とも不思議な雰囲気を感じさせる。
 物語のクライマックスで、嘗て京都で起こったとある不思議な現象を、主人公の仲間たちで再現しようという場面があるが、その不思議な場面の表現方法が、とても秀逸でした。
 主人公の性格が原因と思われますが、作品全体がシュールな感じで不思議なのですが、読後感はちょっと切ない気持ちになりました。
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4101290512
No.172:
(3pt)

森見ワールド全開とはいかず

デビュー作のためか、色々と片鱗は見えるものの、私にとっては消化不良であった。2作目のあまりにも卓越した熟練さ、ぶっ飛び感、(私は用語として正しいかどうか知らないのだが、著者の作風をこう密かに呼んでいる)マジック・リアリズムを鑑みるに、著者への愛として少し辛口で評価した。
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4101290512
No.171:
(4pt)

理系の恋愛

一度図書館で借りて読んだことを忘れ買ってしまった。途中まで読んで気がついた。京都大学の学生の恋愛話で、時代は異なるが懐かしさいっぱい。他のファンタジー話も良いが、リアルさで読ませる。
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4101290512
No.170:
(4pt)

巧い!秀逸な作品だった。

文章の駆け引きが巧いと感じた。物事を説明するのに、通常の5倍以上は盛り込んでいるのではないかと思うほどの表現方法を取り入れつつ、それをどんどんと昇華させ進めていく独特の文体。言葉が持つ可能性に終始やられぱっなしでした。
 褒めたと思えば、卑下してみたり、本当なの?と思ったら嘘だったり、、そのバランスを取り続けながら、物語を進めていく手法は何と表現すればいいだろうか。
 クライマックスに近いシーンでは、こんなグダグダな学生たちなのに、予想外な盛り上がりも見せてくれて、さらに文字による視覚的要素も考えられて、圧巻としかいいようがない。
 物語の間にちょこちょこ入る叡山電車のエピソードの温度感も絶妙で、お気に入りの一冊となりました。
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4101290512
No.169:
(2pt)

いまいち

何が言いたいのかよくわかりませんでした。でも...後の名作につながるなる大器はかんじれました。
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4101290512
No.168:
(1pt)

何が面白いの??

この作品を面白いと評価している人がこんなに多いことに非常に驚いています。

まず失恋をテーマとしながら、「水尾さん」がアニメに出てくる女性のようで全くリアリティが感じられません。
どうも作者はこの作品を書いた時点で、女性とまともにつきあったことがなかったのではないか。
おそらく空想で失恋話をしているので、話に説得力がないです。
変に知ったかぶりをせず「女性と(ほとんど)つきあったことがない」ことをそのまま書いたほうが良かったのではないかと思います。

また、この作品の要といっていい「笑い」にしても学生の内輪ウケの域を出ていません。面白くもなんともない。

ちなみに「恋文の技術」は面白かったです。
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4101290512
No.167:
(5pt)

「それにしてもこの壮大な無駄は何なのだろうか」「それが我々の戦いだ」

あまりに面白くて驚きました。
 日本ファタジーノベル大賞受賞との広告がかえって、これまでわたしに本書を読むことを躊躇わすことになってしまい、今更ながら他人に勧められて読んでみることになりましたが、いやあ、面白いのなんのって、もう一気読みです。
 ニヒルなユーモア感覚と読者を惹きつけてやまない個性的で魅力的な文体で、中島らもや町田康、坂口安吾などの文体が好きな私にとって、とても魅力的な文体です。
 昨今の芥川賞受賞作に引けをとらない著者の作家としての力を感じさせます。
 そして取り上げられている題材が、私自身の学生時代を彷彿させるかのような、ほろ苦い思い出にかぶり、どこかノスタルジックな想いもありながら、主人公の周辺に現れる人物たちのなんと魅力的なことといったら、もう最高です。
 恐ろしく緻密な頭脳を持ちながらも、その才能と知性の無駄遣いっぷりが余人の追随を許さない孤高の法学部生飾磨。
 飾磨はいう。「我々の日常の90パーセントは頭の中で起こっている」
 そして主人公である「私」は、愛用の自転車「まなみ号」で疾走し、誇りを持って元カノ水尾さんを密かに研究している。
 そんな私が水尾さんにプレゼントした太陽電池で動くモダンな招き猫をめぐる「ソーラー招き猫事件」は大爆笑であるから、ぜひとも本書にてお楽しみいただきたい。飾磨の「砂漠の俺作戦」とあわせて大笑いです。
 そして主人公を取り巻く友人たちは、共通して我々を責めさいなむ欺瞞に満ちた言葉が濃密にたゆたうクリスマスファシズムを呪い、鴨川に等間隔に並ぶ男女を軽蔑し、幸せそうに並ぶ男女の間に強引に割り込み、男女男女男女男男男男男女男女にするなど、浮かれる世間に挑戦し続けている。
 大学時代は人生最大の休暇とも言われるが、この壮大なる無駄な4年間(主人公らは5回生だが)を「意識的に」不毛に過ごすことこそが学生の特権なんだ、それは人生の戦いなのだ、と変に感心したりしています。
 傑作。
太陽の塔 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:太陽の塔 (新潮文庫)より
4101290512
No.166:
(1pt)

言いたいことが分からない。分かりたいと思えない。

つまらなかったです。主題を掴みたいと思えるほどの魅力がありませんでした。
太陽の塔 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:太陽の塔 (新潮文庫)より
4101290512
No.165:
(5pt)

好きです!主人公!

森見さんの小説に出てくる登場人物は特徴的で好きなことが多いですが、この小説の主人公が自分を見ているようで他人事とは思えませんでした。
感情移入しやすく、スラスラ読めます
太陽の塔 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:太陽の塔 (新潮文庫)より
4101290512

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