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太陽の塔
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太陽の塔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全204件 121~140 7/11ページ
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初めて森見登美彦の本を読み、文学的な文章というよりもこれはおたく的な文章だなと思いました。ひたすら濃く、くどい。 話が掴みづらい上に文章は濃くどうにも疲れるので、途中からつらつらと流し読みました。 結局息切れ切れになりながらも最後まで読みきりましたが、内容をあまり覚えていないのに妙な感覚だけが残るという変な作品でした。 先日、数ヶ月前のその感覚を不意に思い出し、この話の何がひっかかったのか解明すべくじっくりと読み返してみました。 結論として、私には二度読みがちょうどよかったです。 私の疲れで見落としてしまっていた全体のお話や随所にちりばめられているシーンがとてもよく、危うく知らないままにするところでした。 変な言い方しかできないですが、森見登見彦は感覚を外側から表現するのがうまいなと思いました。 嫌々読んだはずなのに二度読みさせられた私の完敗です。 | ||||
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まず、読みはじめて最初に思ったのは「なんだか読みづらいな・・」ということ。 回りっくどくというか、妙に鼻持ちならない理智を気取ってるというか・・・ 自分も文章を書く時、そういう回りっくどいところが無い訳じゃないので、ちょっと小っ恥ずかしい感じもしましたが・・。 でもまぁそれがこの小説(著者?)の風味ということなんだろうということで納得はいたしました。 一言で言って、鬱屈したキモいひきこもり大学生のドツボな青春を描いた小説といったところでしょうか。 私個人としては共感できるところが殆ど無いストーリーでしたが、 これはマンガにするとしたら、『ネムルバカ』や『それでも町は廻っている』の石黒正数さんが描くと面白いかも・・と、 実際の絵柄や台詞、コマ割りなんかを想像してみました(あ、でも石黒マンガならもうちょっとほのぼのしてて、主人公はやっぱ美少女だよなぁ)。 ドラマや映画化? この小説を実写で観たいと思いマスカ・・・? | ||||
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星3っつ半としましたが、おもしろいのはおもしろいです(笑)。 他の方のレビューにもあるように、要するにモテないし、どうしてガールフレンドを作ったらいいかもわからないさえない京大生たちのある冬を描いた物語。 そのあたりの芯だけ取ってみると「なーんだ。つまらない。」となるのですが、表現力や独特の感性がこの小説を新鮮なものにしています。 個人的なことで申し訳ないのですが、自分が京都生まれのため、出てくる地名にはすべて親しみがあり場所もすぐ頭に浮かぶので非常に楽しめました。 自分が大学生だった当時、京都では、ボーイフレンドには私学の男の子の方が人気があり、京大生さんたちは、なんとなく近寄りがたいような(あの試験に受かるのだから恐ろしく頭がいいに違いない)けれどどこかさえないイメージがあり、それはきっと学内の女子学生の数が絶対的に少ない中、4年間ほぼ男社会の中で過ごさざるをえない(作者も書いているように)男汁どっぷりの生活を送っているからではないだろうか、と。 終盤に出てくる「ええじゃないか」が四条河原町で自然発生的に広がっていくシーンは痛快。 これからも京都を舞台にした作品を発表していってほしいような、京都から脱してさらに成長してほしいようなフクザツな心境です(笑)。 | ||||
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初めてこの人の作品にふれた。 京大生だから、たくさん自分が今まで耳にしたことのない難しい言葉を知ってるなって思った。 あと、こんな自意識過剰だから彼女に振られるんだよと言いたい。 | ||||
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大学の授業で紹介され、何となく買って読んでみました。 これは面白い。 男達の妄想ワールドにようこそ。 | ||||
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(;'Д`)ハアハア また森見か・・。図書館司書として働きながら、京都大学の大学生活を思い出してはニヤニヤする日々だそうじゃないか!! (所詮 過去の栄光に囚われた、哀れな男) 毎回毎回・・・・ 京都大学の話ばっかりしやがって!!!! 自分の書いた本を『推薦図書』にするつもりだらう!!! おまいは農学部なのに・・・なんで 話に・・・医学部・薬学部・理学部のやつらまで出てくるんだ???(他の連中は関係ないだろ?おまいは農学部なんだから農学部で勝負しろ!卑怯者) それに、おいらは京大農学部と 阪大理学部なら 阪大理学部を選ぶ!!阪大理学部のほうが頭良さそうだしね・・・。 京都大学という大学の自慢話は飽きたから、社会人としての自覚を持って もっと社会と接点を持った話を書けよ。 京都大学という大学は 東京大学と違い、社会に対する興味がまったくない。 森見は図書館司書という楽な仕事に従事し・・・社会から隔絶した離宮に身を置き 日々を淡々と過ごし、漫画・アニメなどの趣味に生きている・・。 こんな離宮でのうのうと・・・刺激もなく 日々を過ごす 仙人には 学生生活という 甘ったれた世界だけが全てなのだらう・・・どこまでも甘えたやろうだ!! | ||||
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遠藤周作〜椎名誠へと続く、明るく爽やかで清潔な男女交際・・・といった言葉とは 完全にシンメトリーを成す青春文学小説です。 しっかし、驚きましたよ。ここまで徹底的に自分をさらけ出すことができるなんて。 この作者には間違いなく力があります。夜は短しの方はつまらなかったけどね。 今後も頑張って欲しい。 | ||||
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全ての失恋男達に捧ぐ」という言葉にかこつけて買ったのだけど、長らく読んでいなかった。ついさっき抹茶モカを飲みながら3時間ほどで読み終えた。 中身はある男の恋愛をリリカルに匂わせつつも、男の妄想でそれを固めつくした様子。京都の街を奔走する男、京都でのリアルな大学生活が伝わってきた。 ひねくれてもどこか可愛らしいインテリチックな会話や、なんだかんだで女を美化する奴ら、キモ可愛い。 僕が今送ってる大学生活とは似ても似つかない、昔ながらの大学生っぽい大学生活。京都でのんびりと大学生活をしてみたくなった。なんか昔の友達を思い出すような。 また場所がそうぞうできるからおもしろい。京都での恋か。場所は違うのだけど、なんか地元の匂いを感じる。 固く結ばれた友情と個性のあるキャラ。こんな友人に囲まれて大学生活送りたいものだ。 | ||||
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これはディスコミュニケーションの物語である。つまり,この物語ではコミュニケーションの断裂が延々と繰り返される。ポスト構造主義的な用語で換言すれば,コミュニケーションの「差延」*1行為が,主人公の語りによって引き起こされる。本書は恋愛小説の形態を取っているため,主人公とその失恋相手の女学生(水尾さん)との間の「差延」がもっとも目立つ。読んでいて主人公が水尾さんと付き合っていたとはどうにも思えないし,付き合っていたときの描写でさえ心が通い合う瞬間というようなものが全く描かれていない。水尾さんを取り合う風に描かれている遠藤との仲にしても,反目し合うかと思えばぬるりと仲良くなったり,仲良くなったかと思えばポンと突き放したりする。そして,最後にはあっさり水尾さんとの仲をとりもってしまう。差延されるテクストにおいては,主人公の動機さえ読者には保障されていないのである。そして主人公と同じく,恋愛という現代的であり非ポストモダン的なイデオロギーに批判的であると思われる,友人達でさえ「俺はこっちへ行く」と別々の方向へ進んでいく。我々はともすれば「ええじゃないか」の波に押し流されそうになるが,それで「ええわけがない」のだ。波の中で孤独にもがき,友人達とともに抜け出し,そしてまた別々の方向へ進んでいく。人間とはそういう孤独な存在なのである。 果たしてこの小説は「恋愛小説」または「失恋小説」であったのか。答えは否である。この小説の恋愛観とは,下記に引用するものである。 現代の風潮が恋愛礼賛の傾向にあるとしても,そもそも理不尽な常道である恋愛をたたえている危険性を把握せねばなるまい。人間の底にある暗い情動を,いくら甘い言葉で飾っていても,ときにそれは全てをかなぐり捨て,本性を剥きだしにする。いざその狂気に直面し,こんなはずではないと呻いたところで手遅れである。(中略) 恋愛はあくまで背徳の喜びであり,恥ずべきことであり,できることなら人目を避けて味わうべき禁断の果実である。それを,さも人生に当然実る果実のように,ところ構わず食い散らし,汁気を他人に跳ね散らすことの罪深さを認識せねばならない。 満天下に蠢く,腕を組んだ男女たちに言いたい。 「生きよ,(けれども少しは)恥じよ」と。 というように,この小説は「反」「恋愛/失恋」小説なのである。 | ||||
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冴えない男子大学生の話。 ほとんどの大学生は主人公に重なるんじゃないかな。 笑えるくらいに面白い思考と友達集団だけど。 ときどき踏み入れるファンタジーの世界はちょっとよくわからない。 文章に知識の多さ、比喩には頭の良さが伺える。出てくる話題も新しい。 | ||||
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独特な表現や、回りくどい言い回しがとても面白かった。暇な学生のくだらない妄想や言動のためでしょうが、全体的にふざけた雰囲気というか、コミカルな雰囲気がとても楽しかった。読んでいて、時々ニヤニヤしてしまいました。 | ||||
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読み始めの印象は、まるでドストエフスキーの『地下室の手記』を思わせるような味わい。 現実と妄想が一緒くたになり、しかもそれが絶妙なユーモアをもって語られる。 いつまでも読んでいたくなる文章。 だが本書は、そのノリが最後まで続くにもかかわらず、最終的には「青春小説」として締めくくられる。 ストーカーの話を読んでいたつもりが、純愛小説を読んだような読後感。 大学生同士の怠惰な関係が、熱い友情にすら思えてくるラストシーン。 ものすごい文章力だ。 太陽の塔に、叡山電車など、ファンタジーを彩る舞台装置もすばらしい。 名脇役・飾磨の「我々の日常の9割は、頭の中で起きている」(ちょっとうろおぼえ)はけだし名言だが、まさに本書は「頭の中で起こっているファンタジー」である。 ひょっとすると後世、この時代を代表する傑作と言われる日が来るかも・・・というのは言いすぎか? | ||||
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ファンタジーというわりには生活臭い場面がたくさんでてきますが、不思議と汚らしい感じはしません。 阪急百貨店、叡山電鉄、鴨川など京都、関西の人たちにはおなじみの固有名詞が出てきますが、はたして関西圏以外の人に「鴨川に等間隔に並ぶカップル」なんてピンとくるのでしょうか。そのへんを読んだ方に聞いてみたいです。 ちなみに僕は関西出身なのでなかなか面白く読めましたが、特にファンタジーを読んだ、という意識はありません。でも不思議な読後感。もうちょっと読んでみようかな、と思わせる本です。 なぜか読んでる間は「となりのトトロ」っぽい雰囲気もあるな、と思いました。 | ||||
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純文学よりは大衆文学に近い作品。 独特の言い回しでつまらないことを論じる文体は非常に面白い。 理系の人が書く文章の面白さが各所にちりばめられており 緩慢な印象を受けずに読み進めることができる。 文学的にどうとかストーリーがどうとかは一先ずおいておこう。 単純に「とても面白い小説」なのだから。 | ||||
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なんでこんなに笑いどころを大量につくれるのか、と。 1Pに5回の割合で爆笑している。 かつ、ほろりとするところもあり、ほんとにすごい。 結構ちまちまとした日常を取り上げつつも笑わせ、非日常にへと繋げる様はあっぱれ。 処女作ということもあり、これでもかと自分のもてる限りのネタを披露して下さってます。 | ||||
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女性を必要とせず,女性に必要とされず「華がなかった」主人公の私にも,いわゆる『彼女』ができた・・・彼女の名は水尾さん。実に魅力的な彼女であったが,私は彼女から袖にされた。それ以来,私は長きにわたり,「水尾さん研究」を行ってきた。そんな私の周りに今年もクリスマスという怪物の陰が忍び寄ってきた・・・ ここ最近よく読んでいる同作家のデビュー作。内容的には男汁漂う男達の悲しきくも,楽しい物語であるが,これ以降の作者の作品の源流となっている感じる。そういう意味ではこの作品から発行順に,この作者の本は読んでいった方がいいのではないかと感じたが,私としてはこの作品の世界観は,デビュー作だけに多少中途半端な気がする。そのため後に読んで,この作者の世界観の原流を楽しみながら読むのも一興ではないのかと感じた。 | ||||
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京都で学生生活をした(女の子にあまりエンのない)元学生には郷愁を誘う。 妄想をファンタジーと読み替えれば、ファンダジー大賞の受賞もありか。 現役学生が貸してくれたので読んでみた。2行に1行読めば、あらすじはわかるので 2時間もかからない。途中でなんどかやめて寝ようと思いつつ、終盤まで読んだ。 終盤になってそれまでの、京都で学生する人たちの間での小道具がならび、妄想に はしるだけの文章から、想像をすこし超えた新しい世界がうまれ、読んだかいはあったと 感じた。話術とでもいう文体はすきでもないけど、小道具は郷愁だけでなく、 現役学生にもある程度のシンパを得るようだし、終盤の妄想もなかなか良いので、 売れているのもナットク。 そう、妄想する自由は、とくに学生の頃はおおいにあるし、それは世代や時代、 ましてや場所を限定しないだろう。 お金を出して読むべきかどうかは?だ。持ってる人に貸してもらおう。 持ってる人はどんどん貸して、もとを取ろう。 | ||||
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ファンタジーノベル大賞というのを見て期待していたからかもしれませんが、ファンタジー????っていうか、それ以前にこれ小説?????ってかんじで、全然わけが解りませんでした。 話の筋もわからないし、意味のない文章の羅列といったかんじで、全く私好みではありませんでした。 | ||||
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話題作です。 「夜は短し、歩けよ乙女」と同じく、独特の作風はすでに本作で 確立されています。文体や構成、なにより主題が非常に独特で、 読めばすぐ、この作者の作品だとわかります。このような感覚は ジャンルは違いますが、京極夏彦を初めて読んだときに近いものが あります。 内容はすでに他のレビュアーの皆さんがお書きになっているように、 京都を舞台にした、妄想大魔王達の疾走する日常が、半ば強引に 勢いだけで語られていきます。前半の盛り上がり、絶妙な言い回しの 連発に比べて、後半少し盛り下がりますが、作品の主題が、そもそも 勢いと妄想にあるようなので、それもまた良いのかもしれません。 久しぶりに登場した貴重な若手作家だと思います。 妄想族だけでなく、万人が読むべき21世紀の純文学です。 | ||||
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「太陽の塔」このタイトルに誘われ買ってしまった。 森見 登美彦氏の作品にはまったく認識がなく、しかもファンタジーノベル大賞を受賞という触れ込み、勝手に綺麗をファンタジーを描いているのだろうと思っていたのだが・・・・・・ 男汁、体臭、醤油風味、なんと油ぎっしゅ。男子は少なくとも一度は考えたことがある妄想を言葉のリズムと活字の面白さで苦笑した。 | ||||
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