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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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1967年の作品。原題はFACE TO FACE。彼方此方の都市の警察署長から役に立つ話を聞き出しながら世界を回っていたエラリー・クイーン君。 ニューヨークに戻る前に、ロンドンでスコットランド人の私立探偵ハリー・バーク君と出逢いました。 偶然にも父であるリチャード・クイーン警視を訪ねてニューヨークへ行くというので仲良く大西洋横断して自宅に帰ってみると、父は出ており、 代わりに電話番号が書いてある置き手紙が、なんでもエラリーに是非会いたいというロバータ・ウェストなる女性のもの、さっそく電話して みるといますぐにでも会いたいと、へとへとなのに、でも声から察するに美人そうなこともあって(笑)、不純ながら(笑)、事件の始まり なんです そしてまあ、過去の栄光、哀れな獣、有望な鉱脈といった登場人物が出てきたりするんだね。それはこの世の楽園の住人だったり、 獲物に飛びかかる快楽に飢えてたり、アンバランスなほどの唐突な変化だったり・・・・・・ね、男女の愛憎もつれるエキセントリックな 芸能パーティーの開催だよ?大勢の賓客の皆様をもてなすレセプションは やっぱりお得意のダイイング・メッセージなんだ(笑) 死に際に残されたのはたったの一語face(顔) そして被害者がつけていた日記の殺される四週間前のページにも同じく一語だけ残された faceが 他愛無い遊びにして死の抱擁 この作品は全体を俯瞰させない巧妙な構成なんだね、等価で並べられるという法則 その基本的な捜査当局の弱点とも呼べるものをまず前提に 置いてるから、それらを個別に切り離して取り上げてみても自分達を幻影装置へと変容させてしまってるもんだから決して解決法を見いだす ことができないんだ そしてまさか酔い痴れる幸福 そのおこぼれにあずかることが 突破口だなんて。最終局面の真空恐怖症的なこと・・・・・・ 断固とした表明にして有害な自省。それ自体ひとりでに意識を持ってしまったかのようなエラリーのためてためての霊的推理 その思考 残酷なおもちゃ。息苦しさに襲われながらも如何にもな面目躍如、この子供っぽい老成者 さて!! 今回もヒントを! 土岐麻子さんの「Gift〜あなたはマドンナ〜」の曲の中にあるよ!!!!! すばらしかった。 エラリイは、しびれる神経にさからいながら、ステージから目をそらし、まわりの人々の様子を見た。父親は半ば目を閉じ、苦しみと楽しさを 刻んだ乾いたくちびるに微笑を浮かべて身をのり出していた。暗がりの中でも見える少数の人々の顔は見るに耐えなかった。どの顔からも、 人前での体裁が取り除かれ、礼儀と制約が失われ、裸の自我がむき出しになっていた。いい眺めではなかった。だが彼を不快にさせると同時に 魅力をも感じさせた。エラリイは考えた。彼女は社会をこわす力になるだろう。仲のいい共同体を、よだれを流してほっつき歩く狼の群れに 変えてしまうだろう、青年たちの若者らしい憧れを消して、その代わりに、大学の寄宿舎にマリファナとLSDを流行させるだろう。彼女は自分の 力の危険性を知っているはずがない。彼女のレコードは何千万枚も売れるだろう。彼女を取り締まる法律がなければならない。 世にも恐ろしい予想(笑) あれだな 予想ということで最近思ったことは、今は亡きアメリカの国際政治学者サミュエル・P・ハンティントン の日本は西欧文明に従っているがいずれ中華文明に従うことになるだろうって予言は今やなんか面白かったな ほんで彼のことを老人の戯言とするフランスの人類学者エマニュエル・トッド君はこうだ 亀裂は旧世界と新世界 つまり欧米とくくるのが もうろくで、日欧なんであって。そしてだから軍事同盟から解放され、中国と均衡を取る意味でも日本も手っ取り早く核保有するべきだと エラリーにならって中道を行こうとして あんまりにも大人気な中国(笑) 時代の流れとしての でもあれだな また 内の問題を棚上げにして外に向かわせる これが愛すべきオットー・フォン・ビスマルク君 ヴィルヘルム1世の妃アウグスタが決して認めないんだよね(笑) 小言のうるさいおばさん この関係性が何かに似てるなって思ったら ネット右翼のそれと、とりあえずちょっと左寄りのことを言っとけば無難だろうというマスコミの それ 現実感がないからやっぱり中道で 笑 | ||||
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ダイイングメッセージ「FACE」の意味するところはなんぞ? を中心に謎が展開するクイーン後期の作品 このころになるとエラリイ・クイーンというのは ハウスネームになっていてプロットはともかく 筆は別の作家が担当しているのが残念 | ||||
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