■スポンサードリンク
孔雀の羽根
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
孔雀の羽根の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
マスターズが再び不可能犯罪に出会う!という冒頭は素晴らしいのです。中盤の小ネタも効いています。珍しくキャラ立ちしてる登場人物もいます。でも解決篇は残念な出来でした。手抜かりや見落としを期待する不可能犯罪では面白くありません。いつものように2回目の犯行はやっつけ仕事。(ただし二度目の予告からの展開は素晴らしい) p304の解説は「そんなの知らねーよ!」と全員がツッコみを入れる内容ですね。 きっともっとシンプルに仕立てれば傑作になったかも。でもそれじゃ納得いかないのが、この作者だと思います。 銃はレミントン六連発拳銃1894年製が登場。Remington Model 1890 New Model Army(弾は.44-40 Winchester)でしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本作品は、1937年発表の作品で、カーター・ディクスン名義の第8作にあたります。 「10客のティカップが出現するでしょう。」という不可解な犯行予告に、指定されたマンションを厳重に警戒していたマスターズ警部達。 家の中にはヴァンス・キーティングという青年がひとりでいることが確認された。 やがて轟いた二発の銃声を機に、中に入ってみると、そこには後頭部を打ち抜かれた青年の死体が。 傍らには拳銃が落ちており、後頭部には、至近距離から撃たれたことを示す、焦げ跡が残っていた。 犯人はどこに消えたのか? テーブルには10客のティカップが円形に置かれ、テーブルクロスは孔雀の羽根の刺繍が施されていたが…。 同じような状況の事件がじつは二年前にも発生していて、迷宮入りしていたことから、ヘンリ・メリヴェール卿の登場となり、名推理で犯人を追い詰めるというお話。 第14章の標題が、「この章には、重要な記録が読者の前に提供される」となっていたり、最終章の犯人当ての推理のくだりでは、32の手がかりが指摘されて、それぞれが何頁に記載があったか記されているという、フェアプレイを追求した作品となっています。 ただ、メインのトリックの部分が、この1年くらいかなり多くのカー作品を読んできたこともあって、「このあたりに【逆転の発想】を仕掛けているのでは?」という推測ができてしまった点が、残念なところでした。 さらにもうひとつ。 なぜ、「10客のティカップ」と「孔雀の羽根」なのか、という点が、先述の手がかり(29)の部分と最終頁で説明されているのですが、ややインパクトに欠けるものになっていたのも、残念なところでした。 傑作というには、今一歩といったところかな…というのが、本作品に対する印象です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本作品は、1937年発表の作品で、カーター・ディクスン名義の第8作にあたります。 「10客のティカップが出現するでしょう。」という不可解な犯行予告に、指定されたマンションを厳重に警戒していたマスターズ警部達。 家の中にはヴァンス・キーティングという青年がひとりでいることが確認された。 やがて轟いた二発の銃声を機に、中に入ってみると、そこには後頭部を打ち抜かれた青年の死体が。 傍らには拳銃が落ちており、後頭部には、至近距離から撃たれたことを示す、焦げ跡が残っていた。 犯人はどこに消えたのか? テーブルには10客のティカップが円形に置かれ、テーブルクロスは孔雀の羽根の刺繍が施されていたが…。 同じような状況の事件がじつは二年前にも発生していて、迷宮入りしていたことから、ヘンリ・メリヴェール卿の登場となり、名推理で犯人を追い詰めるというお話。 第14章の標題が、「この章には、重要な記録が読者の前に提供される」となっていたり、最終章の犯人当ての推理のくだりでは、32の手がかりが指摘されて、それぞれが何頁に記載があったか記されているという、フェアプレイを追求した作品となっています。 ただ、メインのトリックの部分が、この1年くらいかなり多くのカー作品を読んできたこともあって、「このあたりに【逆転の発想】を仕掛けているのでは?」という推測ができてしまった点が、残念なところでした。 さらにもうひとつ。 なぜ、「10客のティカップ」と「孔雀の羽根」なのか、という点が、先述の手がかり(29)の部分と最終頁で説明されているのですが、ややインパクトに欠けるものになっていたのも、残念なところでした。 傑作というには、今一歩といったところかな…というのが、本作品に対する印象です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
万全の警戒態勢で空き家のドアと窓を見張るマスターズ警部たちが見守る中、二発の銃声が鳴り響き、部屋に踏み込んだところ、たった今射殺されたと思われる男の死体があった。犯人はどうやってこの部屋に侵入し、どこへ消え去ったのか...。 本書は世界の密室長編歴代ベスト10位の作品とのことで、作者持ち味の怪奇趣味は影を潜める一方、この章に重要な手がかりがあると明記するなどフェアプレイに徹しようとしている。 しかし、この結末はないだろう。 論理の筋は通っている、トリックも可能である。しかし、二発目が被害者に当たったのはあまりにも都合が良すぎる。 しかし何よりも、誰にも「それ」が見られなかったということに無理がある。 H・M卿が見えなかったはずだと主張するとおり、確かに部屋の中は見えなかったかも知れない。 しかし、マスターズたちが見守る中、「それ」が外から部屋の中に飛び込むのは絶対に見落とされるはずがない。たとえ「それ」が具体的に何であるかまではわからないまでも。 何かを見たという者がいれば、読者はそれを推理の手がかりにする。逆に誰も何も見なかったとなれば、読者はそれを念頭に置いて推理する。 しかし、絶対にマスターズたちの目に止まるはずのものを、誰の目にも止まらなかったと記載するのは、読者からみればアンフェアでしかない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
万全の警戒態勢で空き家のドアと窓を見張るマスターズ警部たちが見守る中、二発の銃声が鳴り響き、部屋に踏み込んだところ、たった今射殺されたと思われる男の死体があった。犯人はどうやってこの部屋に侵入し、どこへ消え去ったのか...。 本書は世界の密室長編歴代ベスト10位の作品とのことで、作者持ち味の怪奇趣味は影を潜める一方、この章に重要な手がかりがあると明記するなどフェアプレイに徹しようとしている。 しかし、この結末はないだろう。 論理の筋は通っている、トリックも可能である。しかし、二発目が被害者に当たったのはあまりにも都合が良すぎる。 しかし何よりも、誰にも「それ」が見られなかったということに無理がある。 H・M卿が見えなかったはずだと主張するとおり、確かに部屋の中は見えなかったかも知れない。 しかし、マスターズたちが見守る中、「それ」が外から部屋の中に飛び込むのは絶対に見落とされるはずがない。たとえ「それ」が具体的に何であるかまではわからないまでも。 何かを見たという者がいれば、読者はそれを推理の手がかりにする。逆に誰も何も見なかったとなれば、読者はそれを念頭に置いて推理する。 しかし、絶対にマスターズたちの目に止まるはずのものを、誰の目にも止まらなかったと記載するのは、読者からみればアンフェアでしかない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
警察が厳重に包囲する空き家の一室で二発の銃声が轟いた。間髪をいれず踏み込んだ警官が目にしたものは至近距離から頭と背中を撃たれた男の死体。まだ煙を吐く拳銃を残し犯人の姿は消えていた。その部屋には十客のティーカップが・・・。これは二年前の未解決事件とそっくり同じ! おなじみH・M卿の登場! あまりオカルト気味のないあっさりしたお話です。女が如何にしたたかな動物か、垣間見たい方にはオススメ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
警察が厳重に包囲する空き家の一室で二発の銃声が轟いた。間髪をいれず踏み込んだ警官が目にしたものは至近距離から頭と背中を撃たれた男の死体。まだ煙を吐く拳銃を残し犯人の姿は消えていた。その部屋には十客のティーカップが・・・。これは二年前の未解決事件とそっくり同じ! おなじみH・M卿の登場! あまりオカルト気味のないあっさりしたお話です。女が如何にしたたかな動物か、垣間見たい方にはオススメ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!