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りら荘事件
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りら荘事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
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黒いトランクと並ぶ名作です。新本格への影響は計り知れないものがあります。自分の中で、国内ベストワンの作品です。 | ||||
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言うまでもなく国内ミステリ至上に残る一大傑作でしょう。ともかく続発する連続殺人事件の 数々で惜しげもなく使われる極上のトリックの数々には興奮します。その中でも、やはりあの ココアの件....あのブチ破れた論理的帰結は.... 他のレビュアーの方が書いてらっしゃるが、確かに後付けでこうゆう名作を読む場合、どうし ても綾辻以降に飛び出してきた一点集中モノの衝撃に慣れてしまっていると文字通り不感症に なってしまって素直に愉しめない人が出て来てしまったりするが、要は発想の伸び縮みの問題 であって、《過程》に主眼を置くとこれほど愉しめる読物はないと言っても過言じゃないです よ。 それは、知恵熱がでるような完成されたパズルと云う意味もあるけど、舞台で踊る登場人物達 の倒錯しそうな愛憎劇をこれ以上ない豊富な文章力で描けてる部分が大きいんですよねえ。 つまる所、そこがそこら辺に粗製濫造されてる頭デッカチな木偶の坊ミステリとは違う鮎川氏 の魅力なんだよなあ。表面的に回旋を成立させる為だけに書かれているような味気ない文体の 作家が実に多いこと....むしろ何であんた《小説》って媒体を仕事に選んだんだろう??ってな ね。。。。 話が逸れましたね、、さて何はさておき(!?)鮎川氏の妙極る技巧にドップリ浸かってみてく ださい! | ||||
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鮎川哲也の最高傑作ではないか?と思う。 (短編では、「達也がわらう」だろう。) 絶妙な伏線、スピーディーな展開。陰惨でも濃密な世界が構築され、 ビジュアル的には実に美しい。 目に見えるようだ。 火曜サスペンス劇場などでやらないかしらん?? なお、著者がしばしば手を入れたので、出版社が違うと、同じ文庫本に見えても、版が異なる(文章がところどころ違う)ことに注意。 | ||||
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秩父山にある日本芸術大学が所有する別荘〈りら荘〉で、 夏休みを過ごそうとした学生七人が直面する連続殺人。 まず、地元の炭焼き・須田佐吉の転落死体が発見されるのだが、 死体の傍には、学生の持物である白いレインコートとトランプの札 (スペードのA)が落ちていた。 その翌日、何者かによって砒素が混入されたココアを飲んでしまった 松平紗絽女が倒れた際には、郵便受けにスペードの2の札があった。 さらに同じ日の午後には、紗絽女の婚約者である橘秋夫が、 川の上流で刺殺体となってスペードの3の札とともに発見された……。 毎回、異なった殺害方法が採られますが、必ずスペードの 札が残されることで事件の連続性・法則性が誇示されます。 トランプの札の数字によって、カウントアップされると同時に、 被害者の数が増え、それに伴い、容疑者が絞られるという スリリングな展開を見せる本作ですが、メイントリックは、 事件の連続性を誇示することでミスディレクションを謀る、 一見地味なアリバイ工作です。 叙述トリックの一発ネタや派手な物理トリックでなく、 あくまで緻密なロジックの積み重ねを堪能できる 本作は、個人的に好みのド真ん中でした。 偶然や登場人物の身体的性質に依存した本作のトリックを安易だとか、 アンフェアであるなどと評する向きもあるのかもしれませんが、本作が、 限定状況におけるフーダニットの偉大なる到達点であることに変わりは ありません。 | ||||
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50年代の作品ってことで、今読むと古臭く感じるのは否めないものの、パズルとしては一級で自分の推理力を試すにもいいレベルなんじゃないかな(俺はさっぱり解けなかったが) 長編なんだが、びしばし殺されていくのが良いね。1人殺されてあーでもないこーでもないとタラタラされるよりこのような大量殺人のほうが盛り上がる。登場人物も名前含めて個性的でアクの強いキャラクターばっかり。とくに女性キャラは、陽気なデブのばあさんに自我の強い白豚と陰な性格の醜女、という具合にまったく華に欠ける状態だが、これで作者は真のフェミニストであるとか。。んーそういうもんなのかね。 本格好きなら、読むべきだろう | ||||
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名作として評価が高く、国内の本格物としては屈指の完成度を誇る作品ではありますが、新本格以降の驚きを求める読者には向かず、それ以前の探偵小説的ガジェットを求める読者にも向かないといった点では少々悲しい作品です。また文章的にも現代作品に読み慣れた読者向けとは言い難いと思われます。けれども、冒頭に書いた様に完成度といった点では完璧と言い得るレヴェルにあり、エロスよりもロゴスで読む人にはオススメできます。 浅く広くミステリを読む人よりも、本格という一ジャンルに拘る方には・・・もう読んでいる筈ですね。 | ||||
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そもそもは1956-57年に『探偵実話』に連載されたもの。多くの版があり、どんどん加筆修正されていっている。 鮎川哲也の代表作のひとつで、トリックが大盤振る舞いされている。星影竜三もの。 ひとつひとつのトリックに切れがあり、説得力も充分。いくつもの謎が次々と明かされるラストは圧巻。ものすごく贅沢な気分にひたれる。 | ||||
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鮎川哲也の最高傑作であると同時に、日本本格推理小説の中で個人的には高木彬光の「人形はなぜ殺される」、 西村京太郎の「殺しの双曲線」と並んで最高峰に位置する名作。 2006年5月に創元推理文庫より復刊決定!!! | ||||
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避暑のため山奥の山荘を訪れた、男女数人の美大生・音大生の間に、連続殺人が起きます。個性的な登場人物たちが、ユーモア溢れる筆致で描かれていて、このため暗くなりがちなミステリーに、ちょっとホッとするような楽しさがあります。随分昔に書かれた作品なのに、今読んでも違和感の無い文章です。更に意味ありげに死体に添えられたトランプのカードなど、小道具による演出ものちに論理的に説明されるなど、本格ミステリー小説としてのツボを的確に抑えてあり、ストーリーの流れも無理がなく、読後感も良好です。今更ながら、鮎川氏の才能に触れ、楽しい時間を過ごすことが出来ました。お勧め出来る一冊です。 | ||||
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ミステリを読んでいて、「1人しか死なないのは物足りない!」と思っている方、本書、オススメです。サラサラと読みやすく、ミステリ入門書としても最適。 | ||||
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鮎川哲也の大傑作。早く、復刊してほしいところです。 | ||||
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