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雷鳴の中でも
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【この小説が収録されている参考書籍】
雷鳴の中でもの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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本書は1960年発表のカーとしては後期に属する、 ギディオン・フェル博士ものです。 1939年、ヒトラーの<鷲の巣荘>を訪れていた 大富豪ヘクター・マシューズがテラスから転落して死亡します。 事故死と判断されますが、 彼の傍らにいた婚約者イヴ・フェリアーは 彼女が殺したのではと噂されることになります。 17年後の1956年、そのイヴ・フェリアーが、 当時<鷲の巣荘>を訪れていた関係者を含めた数人を ジュネーブ郊外の山荘に招きます。 そして雷鳴の中、今度はそのイヴが 山荘のテラスから転落して死亡するのです。 傍らにはブライアン・イネスと オードリー・ページの二人がいましたが、 彼女の体には少しも触れていないという、不可能犯罪の状況で…。 この作品、同じ様な不可能犯罪が17年の時を隔てて起こるという、 謎の設定はなかなか良いのですが、 この二つの事件のほかには、これと言った謎の提示もなく、 フェル博士の推理もあまり冴えがありません。 ジェラルド・ハサウェイ卿という フェル博士に対抗する探偵役も登場するのですが、 こちらの推理もそれほど目を見張るようなものもありませんでした。 そして、肝心の不可能犯罪のトリックなのですが、 正直なところ、それほど感心するといったほどのものでもなく、 このトリックの解明だけで物語を引っ張るのは 少々無理があったのではないかという気がしました。 発表の時期からして、 カーの作品のピークを過ぎていたのではないでしょうか。 また、本書の巻末には「訳者あとがき」や「解説」もなく、 どうもやる気が感じられない出版物としか思えませんでした。 | ||||
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本書は1960年発表のカーとしては後期に属する、 ギディオン・フェル博士ものです。 1939年、ヒトラーの<鷲の巣荘>を訪れていた 大富豪ヘクター・マシューズがテラスから転落して死亡します。 事故死と判断されますが、 彼の傍らにいた婚約者イヴ・フェリアーは 彼女が殺したのではと噂されることになります。 17年後の1956年、そのイヴ・フェリアーが、 当時<鷲の巣荘>を訪れていた関係者を含めた数人を ジュネーブ郊外の山荘に招きます。 そして雷鳴の中、今度はそのイヴが 山荘のテラスから転落して死亡するのです。 傍らにはブライアン・イネスと オードリー・ページの二人がいましたが、 彼女の体には少しも触れていないという、不可能犯罪の状況で…。 この作品、同じ様な不可能犯罪が17年の時を隔てて起こるという、 謎の設定はなかなか良いのですが、 この二つの事件のほかには、これと言った謎の提示もなく、 フェル博士の推理もあまり冴えがありません。 ジェラルド・ハサウェイ卿という フェル博士に対抗する探偵役も登場するのですが、 こちらの推理もそれほど目を見張るようなものもありませんでした。 そして、肝心の不可能犯罪のトリックなのですが、 正直なところ、それほど感心するといったほどのものでもなく、 このトリックの解明だけで物語を引っ張るのは 少々無理があったのではないかという気がしました。 発表の時期からして、 カーの作品のピークを過ぎていたのではないでしょうか。 また、本書の巻末には「訳者あとがき」や「解説」もなく、 どうもやる気が感じられない出版物としか思えませんでした。 | ||||
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カーお得意の映画的なシーンの連続するサスペンスアクションの色彩濃いミステリ。だからトリックはほとんどどうでも良い扱いで、これもカーお得意の「ミステリのパターンをひっくり返してアッと言わせる」という茶目っ気たっぷりのイタズラで全編が成り立っているような代物です。翻訳が悪いと意味の取りにくい文章も健在ですが、配役を当ててドラマや映画として想像するという邪道な読み方をしてみると、これがなかなか生き生きとしてくるから面白い。私は映画「ゴジラ×メカゴジラ」のキャストを当てはめるという無茶をやって楽しく読了しました。 | ||||
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