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姑獲鳥の夏
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【この小説が収録されている参考書籍】
姑獲鳥の夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全198件 121~140 7/10ページ
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気になる作家ではあったが、あの本の分厚さが私を躊躇させていた。この度登場した分冊文庫版の登場は大変ありがたく、読者の裾野をさらに広げるのではないかと思う。主人公の古本屋店主は森羅万象を知り尽くしているのではないかと思えるほど博覧強記で饒舌である。一読して彼の定義する世界の有様全てを理解できるわけではないけれど、それなりの説得力がある。その説得力が後半にさしかかって、納得に変貌をとげる。妊娠20カ月が経過しても出産できない女性を始め、次から次へと複雑怪奇な事象が出てくるのだが、主人公のロジックに照らされると別の一面が見えてきて「そうか。そういうことか」と感嘆。それが病みつきになってきて最後までぐいぐい勢い良く読ませていく。 | ||||
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気になる作家ではあったが、あの本の分厚さが私を躊躇させていた。この度登場した分冊文庫版の登場は大変ありがたく、読者の裾野をさらに広げるのではないかと思う。主人公の古本屋店主は森羅万象を知り尽くしているのではないかと思えるほど博覧強記で饒舌である。一読して彼の定義する世界の有様全てを理解できるわけではないけれど、それなりの説得力がある。その説得力が後半にさしかかって、納得に変貌をとげる。妊娠20カ月が経過しても出産できない女性を始め、次から次へと複雑怪奇な事象が出てくるのだが、主人公のロジックに照らされると別の一面が見えてきて「そうか。そういうことか」と感嘆。それが病みつきになってきて最後までぐいぐい勢い良く読ませていく。 | ||||
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「京極堂」シリーズの第1作。当時無名の作者の本を手に取ったのは、私が妖怪好きだったため。作者と水木しげる氏との交友関係を知ったのは後のこと。 本作を途中まで読んで、本格ミステリを目指したものではない事は分かった。「この世に不思議な事など何もない」という京極堂の「憑き物落し」が読ませどころなのだが、そのためにはある種の"謎・不思議"を提出しなければならない。これが衝撃度抜群なのだ。勿論、本格ミステリ的にまっとうに解かれる訳ではない。ここは、好みが分かれるところであろう。極上のエンターテインメントとして読めば、最高に楽しめる作品である。 本作では、戦後の没落した病院の人々の人間模様も一つの主題である。この辺は、妖怪の名を借りたロス・マクドナルドという印象を持った。 そして、本作の最大のテーマは関口自身である。途中まで単なるワトソン役かと思っていた関口が、中盤から完全な主人公になり、関口が「憑き物落し」の対象になるのである。この趣向は面白いと思った。本作以降、私のお気に入りは関口である。 本シリーズは全部読んでいるのだが、完成度は別として、衝撃度は本作がNo.1ではないか(デビュー作と言う事もあるが)。他の「新本格」を名乗る凡百の作家とは明らかに一線を画した作家の登場に心躍らせたものだ。作者がその後、期待以上の活躍を見せてくれているのは周知の通り。 | ||||
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昨日読み始めたばかりなのですが、続きが気になってしまい、徹夜してしまいました。 姑獲鳥の夏の中では、登場人物がそれぞれとても魅力的で、そして狂気的です。果たして、狂っているのは誰なのか?自分でも境界がわからなくなり、鳥肌がたちました。 この物語に出来る陰陽師は非常に広い世界観を自分の中に構築しているように思われます。彼のアウトプットする言葉一つ一つがこの世で絶対の真理のように感じられます。この作品を読み終わった瞬間、自分がこれまで抱いてきた既成概念が全て崩壊したような爽快感を味わいました。 また、この物語の中に登場するある男性は、自分の生きる目的を「子孫を残すこと」としています。それでは、何故人間は泣いたり、喜んだり、憎んだりするのでしょう。何故人は生きるのか、その答えを考えさせる作品です。 | ||||
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当時京極の存在は知っていました。異常に太い、握力のつく本を書く作家だと。読むつもりは全然無かったのですが、タマタマ文庫化され手に取って見ると、もう止まらず、一気に読破してしまいました。 そしてラストのあの衝撃。正直この次の魍魎の方が面白いかもしれませんが、僕はこの小説から受けたショックを忘れられない。 そして、僕は毎年夏になるとこの本を手に取り、読破してしまう。 | ||||
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『我輩は猫である』の迷亭が好きな人は、おそらく気に入る京極堂。 個人的には、ストーリーそのものよりも、博識で、論理的で、不思議な雰囲気を醸し出す京極堂のキャラクターと、それを包む世界観に魅せられた一冊。 映画を観て京極ワールドを知ったつもりになっている方、 京極作品が嫌いだと思った方にこそ読んで欲しい作品である。 映画がいかに作品のよさを再現できていないかわかるのではずだ。 決して後悔はしないはず。京極シリーズの第一歩として必読。 | ||||
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とにかく疲れます。(笑) 個性的な登場人物が戦後の日本で奇妙な事件を解決します。純粋なミステリーかと言われるとそうでもないのですが、ついつい真相が気になります。 一気に読んじゃわないと何の話だか分からなくなるので心して読みましょう。読書好きの方なら楽しめますが、活字が苦手の方はちょっとキツイかな。 さっくり読めてしまうトリックだけの推理小説に飽きた人にはオススメです。 | ||||
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「京極ワールド」は、とても読みやすい。 時折、「ぷぷ!」っと笑わせてくれるような そんな文章もあってたいへん魅力的! 僕はこの作品を読むことで、 「ミステリー」というジャンルを 初めて実感したのですが、 その世界とは まったく無縁だった自分が 「いや〜ミステリーって最高…」 と思わずつぶやいてしまいました。 子供のように、ワクワクドキドキ…。 「密室殺人のトリック」なんてのを 真剣に考えたのは、実は生まれて初めてのことでした。 「知らない世界」に迷い込むのも、 それまでと違った自分が発見できたりして なかなかいいものですね。 主人公・京極堂はかっこいい人や〜 関口って人はうつ病でたいへんや〜 マキオっていう名前の「響き」が不思議や〜 あっちゃんはいいな〜 榎(えの)さんは、笑わせてくれるな〜 などと…まるでアホのようにとりとめもなく、 物語の中で遊び続けることができますので、 現実社会の辛さをイヤというほど味わっている、 中年オヤジ達には超おすすめ! さーこれを読んで、しばし「少年」に戻りましょう! | ||||
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正当なトリックが読みたい人は読んでいて苦痛に感じるのでおすすめできません しかしこの独特の世界観、言い回しなどが好きな人には問題なく読めると思います 読んでいて色々と勉強させて頂いた作品です | ||||
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本屋で圧倒的な存在感を誇る京極夏彦の著書。 その分厚さと表紙のおどろおどろした感じに抵抗がありましたが、 ファンの多さといい、評価の高さといい、何となく気になっていました。 分冊化したのを期に購入しみました。 さすがに高評価を受けている作品だけあっておもしろい! 私のような理系人間でアンチ超常現象の人にもオススメできます。 特に登場人物が魅力的なので、彼らにまた会うために続編をすぐに購入しました。 | ||||
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本書は人が死に、いちおう探偵が登場し、犯人を捜す物語ではあるが、推理小説ではない。妖怪の話題は出てくるが、ホラー小説でもない。その手のカラーを期待してがっかりされると本書に失礼なので忠告しておく。 二段構えのレイアウトに、びっしりと説明台詞が書き込まれているので、読書に慣れていない人は序盤で力尽きると思う。 主人公が鬱病を患っていた文士だということもあり、また特殊な心理や自己暗示などが関るので、かなり暗い心理描写が目につく。 しかし、本書の一番の難所でもある小難しい京極堂の語りは、物語全体の「世界観」を演出する大事な要素だ。ここを読まずして物語への理解は不可能。 軽いノリで読める話ではないが、読み手を引き込む文章力はすばらしい。登場人物もかなり個性的だが、人物よりストーリーより、文章そのものに魅力がある。 けっこう長く、独特の沈んだ雰囲気があり、しかも間を空けると展開についていけなくなるので、休日一日を読書に費やすつもりで読むべし。 読書に自信がある人にオススメ。絶対!損はしません。 | ||||
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これをきっかけに京極シリーズにハマりました。登場人物のキャラの濃さには感動です。京極堂みたいな本屋(てか友人)や榎津みたいな奴が身近に居たら間違いなく毎日が楽しくなんだろうね。 | ||||
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冒頭は主人公である語り手と、真の主人公と言える陰陽師京極堂による問答で費やされる。延々と知識と蘊蓄が披露されるやりとりは、はっきり言って読みづらい。通常のミステリファンは耐えられないかもしれないが、我慢して読まなければいけない。その後はストーリーの展開にページを繰る手は止まらず、長編が苦にならない。 後段の謎解き部分で京極堂が放つ「都市には失敗を救済できる措置はなく、あるのは自由・平等・民主主義の仮面を被った差別主義だけだ」と言う言葉は、本作の背景に関わると同時に、蛍光灯の白い光で照らされて闇を失った現代の都市に暮らす我々にも強く訴える。 読み終わってみれば、これは一種の倒叙形式、少なくとも解法が事前に提示されていた問題だったと言うことが分かる仕掛けである。冒頭の苦労を振り返りたくなるのではないだろうか? 横溝正史的な因習的な陰惨さを醸しつつ、狐狸妖怪に惑わされることなく、冷静に論理的に組み立てられた印象だ。登場人物の言葉を借りれば「この世には不思議なことなど何もないのだよ」と言うところだが、これがデビュー作とは、と評判どおり圧倒される不思議な存在感だ。 | ||||
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陰陽師ブームの火付け役の一つとなった作品。終戦後が舞台。 ただ、登場人物はいかにも現代的。 作者は、どうやら、当時の雰囲気をだすのがうまくはないようだ。 野坂昭如のような鮮烈に戦後の印象を表現は出来ていない気がする。 京極堂が語ることは、物語の展開に関するもの以外は、長々していて、逆にテンポを損なっている気がした。 | ||||
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読んだときはびっくりした。 アンチミステリかもしれないけど、そんなの何のその。 二百ページくらいずっと相対性理論の話してるんだけど、不思議と読めるんだす。 こんな格調高い文体なのにリーダビリティが高く感心! | ||||
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前半の小難しい問答には確かに根気を要しますが、ある意味そこが一番読み応えがあるように思います。前半の問答を生かした後半の展開は、確かにエンタメとして読みやすいのですが、わりと展開も結末も意外性に乏しく、やや無理があるようにも感じます。ちょっと前半の問答で期待しすぎたのかもしれません。ただキャラクターが実に魅力的で、雰囲気作りが巧く否応なく話に引き込まれるため、ついシリーズで買ってしまいそうです。分厚く読むのに時間がかかるため、6時間以上のフライトのお供にいい感じです。夢中になると眠れないので、先に寝てから読むことをお勧めします。 | ||||
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読んでいて最後でがっかりする小説が多い中、これは最後まで楽しめました。京極堂の話は長くて、しっかり考えないとこんがらがってしまう。しかし、京極堂の話は面白い。そして、かっこいい。骨壷のお菓子を私もおくれ。「魍魎の匣」が見つからず、「狂骨の夢」を先に買ってしまいましたが、まだ読んではいません。ページ数が苦にならないほどの面白さ。なんとかシリーズ順に読んでいきたいと思うほど、はまりそうです。 | ||||
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角川愛読者で、巷説百物語とゆう本から京極先生の本の愛読者になりました。京極堂シリーズ第1弾なんですが、このシリーズをこの先読むか否かの分かれ道になるかと思います。他の作品よりは、薄めですので(他の作品は1000P位の分厚い本です)興味のある方は読んでみると良いかと思います。僕的には、内容はとてもお勧めで、すらすら読んでいけるのではないかと思います。もちろん僕は、この先の作品も読んでいくつもりです。 | ||||
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友人に「一読の価値あり」と薦められ、本屋で数ページ立ち読みして買うのをやめたのが2年前...(今思うと不思議で仕方ない)。そしてこの夏映画化されると知って、再度手に取りました。舞台は昭和27年の東京。雑司が谷の産院に妊娠20ヶ月を過ぎても出産しない妊婦がいる。その上その亭主は密室から謎の失踪。タイトルからして初めは妖怪モノだと思い、正直あまり期待はしていませんでした。しかも物語の最初から難解な京極節が炸裂...。ところが話が進むにつれ、巧妙で緻密なプロットに魅了されてしまいました!『妖怪モノ』と決め付けて今まで敬遠していましたが、読み終わるや否や早速シリーズ第二弾の『魍魎の匣』を買いに行きました(笑)。 | ||||
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京極夏彦と言えば難しい漢字いっぱいの、すごく分厚い本。。。という印象があったので今まで避けていたのですが、友達に面白いよと薦められ、ついに京極本に手を出しました。しかし最初の先入観など何所へやら、驚く程読みやすく一気に読み進めてしまい、改めて本の面白さを実感した一冊です。なので他の京極堂シリーズも読んでみたいと思います。これまで京極夏彦の本を読んだことがない人、私のように苦手意識のあった人に是非読んでもらいたいです。 | ||||
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