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踊る骸 エリカ&パトリック事件簿
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踊る骸 エリカ&パトリック事件簿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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エリカとパトリックの最初の作品、氷姫を読んだ時は、失礼ながら、ここまで掘り下げた展開になるとは思っていなかった。パトリックが刑事でありながら家庭生活を大事にしようと苦闘するイクメンンぶりは、毎回、日本の事情と比較してため息がでる。今回は、エリカの母親が心を閉ざしたわけをたどりながら、戦後60年以上たっても、ナチズムが市民生活に影を落としている、そのことの悲劇性が描かれていて秀逸。 | ||||
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作家・エリカと刑事パトリックの夫婦コンビによるカミラ・ルッバリのスエーデン発ミステリー第5弾である。エリカが屋根裏で偶然に見つけた遺物に・・・古い日記とナチスの勲章が・・・。ところが、この古い勲章の鑑定を依頼した歴史家は死体で発見された。撲殺されたらしい。エリカは母の古い日記にヒントを求める。そこには、最期まで私達姉妹に冷たかった亡き母からは想像できない、母の日記が蘇らせる多感な母の過去が読み取れた・・・なぜ、母が・・・。また、母の友人だった女性がもらした謎の言葉・・・”昔の骨“、”無名の戦士“。そして、第2、第3の殺人が・・・。古い日記でよみがえる過去(母の青春時代、ナチスとの戦い)と、現代の殺人事件とがテンションを保ちながらツイストしてゆく・・・ここが、本書の読み処でしょう。スエーデンミステリーですから、登場人物の記述は丁寧です。 では、たっぷりと著者の味わい深い人間ドラマをお楽しみください。 世界各国で翻訳されていることに納得するでしょう。 | ||||
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舞台は戦時中、そして現在のスウェーデン。二つの時代に愛憎が引き起こす悲劇が主題のミステリです。それぞれの時代の登場人物が血縁、友情、さらには「複雑な感情」でつながり物語の情感を深めます。冒頭の「登場人物相関図」があるおかげで、展開が把握しやすかったです。事件に至るまでの登場人物の心理の変遷、これがジワリジワリと伝わってくるにつれ、ストーリーに引き込まれます。700ページを超える長さですが、小刻みな場面展開と登場人物の小気味良い会話の掛け合いで冗長さを感じることはなく、読み進めることができました。事件の本筋以外の場面も多く書かれており、ストーリーの進行をやや緩めていますが、ゆっくりとした展開が理解のしやすさに繋がっているとも思います。最初の事件現場の描写は凄惨ですが、全体としては、北欧ならではの風景と歴史的な背景もしみじみと感じながら、静かな気持ちで楽しめる小説だと思います。 | ||||
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