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踊る骸 エリカ&パトリック事件簿
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踊る骸 エリカ&パトリック事件簿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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このシリーズだが「ミステリー」の範疇の作品群ではない。SOAPオペラ それも善玉側が性的逸脱者の群れ(質も量もおかしい)が官憲側の殆ど全員。逆に犯罪者側がマトモな人間、という読んでいて眩暈のする設定。シリーズ物だから延々このSexual Perversionどもと付き合うしかない。出てくるのが毒親やプリンやサレとかシタとか毒トメ…….2 Chでもここまでエグいのは見かけない。 今回は特にSexual Perversion(Lesbians)の婦人警官(しかもパートナーは人工授精で妊娠中)やら「子育て休暇中」の旦那刑事やら、日本だと三文木っ端代議士程度しか取らない制度で良かったな、と。 登場人物で好感が持てるのが「ネオ・ナチ」のオッサンこれが実に良いのと 逆にサイモン・ウィーゼンタールセンターのナチハンターのオッサン。しかも二人は幼なじみ。些か暴力傾向の強いネオ・ナチの人間がマトモに見える。 官憲側には変態と異常性欲者と育休デカと無能署長、しかも推理力全く無し、で出てきたデータの解釈さえマトモに出来ない。頭を使って関連付けられたデータを結び付ける能力が全く無い。アメリカの作家なら同じ内容を半分の厚さに出来るだろう。出てくる男性どもの情けなさは女性作家だからか?有り得ないレベルの無能の奴しか出てこない。 下品な設定のSOAPオペラにちょいと殺人事件が混ざった、というミステリー好きには全く向かない作品。 マイ・シューヴァルとペール・ヴァールーの「笑う警官」から北欧のミステリーが好きになった方々は手に取らないほうが得策。読み終わるまで一ヶ月掛ったが理由は何度も放り出した所為だ。何でこんな本が売れるんだか? | ||||
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エリカとパトリックの最初の作品、氷姫を読んだ時は、失礼ながら、ここまで掘り下げた展開になるとは思っていなかった。パトリックが刑事でありながら家庭生活を大事にしようと苦闘するイクメンンぶりは、毎回、日本の事情と比較してため息がでる。今回は、エリカの母親が心を閉ざしたわけをたどりながら、戦後60年以上たっても、ナチズムが市民生活に影を落としている、そのことの悲劇性が描かれていて秀逸。 | ||||
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このシリーズは全て読んでいて好印象だったのですが、残念ながらどんどん退屈になってきています。 作者は登場人物に思い入れがあり過ぎるのでしょうか?登場人物に都合がよくて、心地のいい話ばかりが展開されていきます。 自分自身がこうであったら・・・との願望が投影されているのかもしれません。 家庭生活のあれこれがこまごまと描かれ、ミステリーに気持ちが入っていかない。 現在と戦時中の二つの時間を行ったり来たりしていますが、なんだか絵に描いた餅状態で、読ませる迫力が全くなく、思い入れが感じられない。第二次世界大戦のころの緊迫感がない。ただ題材として取り上げただけな気がします。 エリカの母は、初めて生んだ子供と別れ、その後に生んだ娘たちに心からの愛を注げないまま死んでいきます。 ありそうなトラウマではありますが、子供を育てることは自分を育てることだと思います。無条件で慕ってくる娘達がいれば、心はいつか解けていくのではないでしょうか。その後の長い人生のなか、日々の小さな幸せにも心は凍ったままなんて。 リアルさが足りない気がします。 エリカたちの私生活のなかにチラリと出てくる殺人。比重は家庭生活です。 このシリーズはドラマ化されており、ドラマの方もミステリーというよりエリカの家庭生活が中心ですので、そういうスタンスのシリーズなのかも。 ただ、初期のころはミステリーとして本当におもしろかったので、路線を訂正してほしいと切に願います。 | ||||
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従来のエリカパトリック事件簿にくらべストリーの展開が遅すぎる。読んでいて途中退屈した | ||||
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作家・エリカと刑事パトリックの夫婦コンビによるカミラ・ルッバリのスエーデン発ミステリー第5弾である。エリカが屋根裏で偶然に見つけた遺物に・・・古い日記とナチスの勲章が・・・。ところが、この古い勲章の鑑定を依頼した歴史家は死体で発見された。撲殺されたらしい。エリカは母の古い日記にヒントを求める。そこには、最期まで私達姉妹に冷たかった亡き母からは想像できない、母の日記が蘇らせる多感な母の過去が読み取れた・・・なぜ、母が・・・。また、母の友人だった女性がもらした謎の言葉・・・”昔の骨“、”無名の戦士“。そして、第2、第3の殺人が・・・。古い日記でよみがえる過去(母の青春時代、ナチスとの戦い)と、現代の殺人事件とがテンションを保ちながらツイストしてゆく・・・ここが、本書の読み処でしょう。スエーデンミステリーですから、登場人物の記述は丁寧です。 では、たっぷりと著者の味わい深い人間ドラマをお楽しみください。 世界各国で翻訳されていることに納得するでしょう。 | ||||
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舞台は戦時中、そして現在のスウェーデン。二つの時代に愛憎が引き起こす悲劇が主題のミステリです。それぞれの時代の登場人物が血縁、友情、さらには「複雑な感情」でつながり物語の情感を深めます。冒頭の「登場人物相関図」があるおかげで、展開が把握しやすかったです。事件に至るまでの登場人物の心理の変遷、これがジワリジワリと伝わってくるにつれ、ストーリーに引き込まれます。700ページを超える長さですが、小刻みな場面展開と登場人物の小気味良い会話の掛け合いで冗長さを感じることはなく、読み進めることができました。事件の本筋以外の場面も多く書かれており、ストーリーの進行をやや緩めていますが、ゆっくりとした展開が理解のしやすさに繋がっているとも思います。最初の事件現場の描写は凄惨ですが、全体としては、北欧ならではの風景と歴史的な背景もしみじみと感じながら、静かな気持ちで楽しめる小説だと思います。 | ||||
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