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切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人
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切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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今回は、特段のどんでん返しはなく、犯人も予想したとおりでした。ドキュメンタリー小説として読みました。 | ||||
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極めて、アカデミックな切り裂きジャックと言うよりも、臓器移植問題点における、推進派と擁護派の権力闘と言う趣だ。ゆえに、犯人逮捕もごく普通に行われた。大どんでん返しは言わずもがなである。あくまでも、ドキュメンタリー・タッチの真面目なジャック・ザ・リッパーなのだから。 | ||||
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中山七里さんの本です。この人の本ははじめてですね。 都内で臓器が切り取られ、持ち去られる事件が発生。短時間の間に、開腹して臓器を持ち出し、遺体をそのまま放置という猟奇殺人。 さらに、マスコミに「ジャック」と名乗る犯人からの犯行声明が。 臓器移植を受けた人間が犠牲になっているという、被害者たちの共通項が明らかに。 その被害者をコーディネートした臓器コーディネーターの高野千春が浮上。 ただ、高野千春はその職業倫理から、情報開示を渋る…。 はたして、ジャックの正体は?そして、その動機は? とりあえず、臓器移植とその問題点を描くという、社会派なところがありますね。 「命の大切さ」と同時に、「こんなヤツ、救わなくてもええんちゃう?」という皮肉がきいています。 他人の善意のしんどさというか、そういうところまで描いてますね。 さらに、臓器を移植されたとしても、なかなか厳しい現実が待っているのですね。まあ、免疫抑制剤を飲み続けなきゃいけないしなぁ。 臓器移植も、iPS細胞が実用化されるまでの、徒花とする見方もありますし。 ちなみに、この臓器移植の議論は、原子力発電所の議論とも構造が酷似している(234㌻)というのは、面白く思いました。 犯人も、まあ、そこですか、というふうにオチをつけるか、と思いきや、さらにどんでん返しがありまして、なかなかひねっている感じがしましたが、 ただ、開腹の技術とか、そういうことから捜査をすすめていけば、意外とあっさりと解決していたのでは…と思わないではないですね。 ざっと読んで、暇つぶしにはなる作品でした。 ただ、謎というものがメインにはなってなくて、むしろ臓器移植の問題を語りたいために、事件を後付けしたような印象があって、 どうもいまいち物語に入り込めない感じがしました。 | ||||
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私は誰? 私が本当に欲しいものは何? 私の人生の目的は何? 今、生命の灯りが消え失せようとした時、何を思い、何を悔やみ、何に喜びを見出だす? この世に生を受けた感謝として、死後、未だ他人様のお役に立つ術があるなら、その権利を行使するのか? 意志の表明は、如何に。 ・・・ご臨終です・・・。 いやいや、生きてるやん!! まだまだ動いてるやん!! 脳死を人の「死」として受け入れ、ただの「もの」に成り下がる前に、新たなる「命」としての場を与えることに舵を切れるか? 時間は有限。 迷う暇はないが、・・・惑うよね。 阿呆な上司に、堅物で頑固一徹すぎる同僚も、また、如何なもので。 年上だから○○、年下だから○○、こんなんじゃあ、うまくいくものもいかない。 だけどね、頑迷も権力も使い方次第だよん。 眼前の壁を破る、乗り越えうる者に、障害から逃げること、楽な道を模索する者、貴方はどっちを選ぶ? | ||||
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お馴染みの犬養隼人刑事と埼玉県警の古手川刑事がタッグを組むことになる。その二人のやり取りが面白い。お互い通じ合うものがあって、楽しそうではある。切り裂きジャックを真似た猟奇殺人なのだが、ここまでするには動機がなんだか弱いような気がするし、警察側の動きにどうもなあというところもある。テレビに出演する管理官なんてあり得る? | ||||
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切り裂きジャックをモチーフにした刑事小説で、 刑事犬養隼人シリーズの一作目です。 残忍な事件を扱っている小説ではありますが、 臓器移植の現状について、いろいろ考えさせられる一冊でした。 普通の刑事小説として楽しめましたが、 ぜひとも読んでくださいと人に勧める程ではありませんでした。 | ||||
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どんでん返しは別として、方向性はかなり序盤に窺い知れてしまう。←は多分わざとそう書いてるんだろうから、そこは置いといて、 臓器移植にまつわる話が大変興味深かった。 脳死判定の「脳幹反射の消失」の項目読んだ途端「で、うあー…随分と失礼な事しやがるんだなあ」と思ってしまった ↑やってる現場に居合わせたら、自分が「遺族」ならもうここで怒髪天を突きそうな ふと、ドナーの承諾迫られる立場になったら、自分なら別の条件出すな~、と思ったりした。手術の立ち会い。そして解体前に「息の根止める」事を要求する。生体解剖はやらせない。ついでに初めっから終わりまで「敬意を持って扱われているか」を確認したい。更に、極限状態で「説得」役になった相手に「この後、後悔が発生した場合はあなたをピンポイントで恨みますが、それ位大変な決断だと理解して説得してますか?」と 具志堅親子に関して、「負い目に思い、人の倍ちゃんと生きろ。それは自分で負った義務だ」と、「善意が迷惑というなら初めから善意を求めるな」と思った 傍から見りゃ割とその方が「普通」の感覚だよねえ?みたいな ちなみに自分は脳死移植は反対派です。死体から貰うならOKだけど。故に、脳死判定出たら「息の根止めて」から解体にかかれ。それなら許容する。それじゃ使えない、なら、そもそも使おうとするな。 しかし…脳死患者解体する医者ってストレス大きいだろうなあ…それともそこは麻痺してしまうか、入れる方の患者に集中してそんな事お構いなし状態なのかなあ?と、色々思索が多方向に飛んだ 色々思考が脱線しながら面白く読みました | ||||
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「臓器移植」もちろん耳にしたことは何度もあります、本書を読んで、 知らなさすぎた事を実感しましたね。 脳死が人の死なのか、否心停止が人の死なのか、考えさせられました。 ジャックの告白、動機についてはいささか弱い感じがしましたね。 中山さんの作品「ハーメルン~」では子宮頸がんワクチンの事を学び、 本書では臓器移植を学びと、知識が増えたことに感謝です。 もちろん、作品も楽しめました。 | ||||
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物語としては猟奇事件が起こり、犯人を追う過程に絡んで脳死や臓器移植についての問題を提起するような内容となってます。 脳死や臓器移植については物凄く深く言及されてて凄く読んでて勉強させられましたし、考えさせられました。 正直脳死についての法的な曖昧さ、 微妙な問題ということ初めて知りました。 作者の意図がそういう事ならハマった。 お見事というばかりです。 が私はそういう専門書を手にしたわけではありません。あくまで小説を手にした訳です。ん〜……なんだかなぁ…… という感想です。 よく教育本で難しい歴史や身体の仕組みとかを面白く読めるように漫画にしたりしてるヤツありますよね。 それを読んだ感じです(笑) 脳死や臓器移植についての問題を 分かりやすく劇仕立てにしたかっただけの本だったのかなぁ。 | ||||
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重いテーマだと思う。結構、専門知識も多く本の厚さのわりには読みごたえがあった。 ただ動機が…あまりに利己的過ぎて「本気?!」と思ってしまった。ただの快楽殺人のサイコパスより、恐ろしいわ。それらしき人物も何人かいるので犯人を当てるのは難しい。 そういう意味では楽しかった。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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臓器移植という社会的に重いテーマに挑み、かつ、猟奇的連続殺人に絡めるという、非常に読み応えにある作品でした。 話のテンポも良く、犯人の意外性もありましたし、十分に楽しめます。 ただ動機はやや弱く、展開もちょっと無理があるような気がしましたが、読者を楽しませる作品にしようとする作者の意気込みみたいなものを私は感じました。 | ||||
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サスペンスで有りがちな、最初はワクワク中パッパ、終りは...これかぁ?! 真犯人が最後に解る小説は、犯人の人間像が描かれ切れていないのが多いので、小説自体が陳腐になるような気がします。 小説の構成上仕方がないのでしょうけれど。 | ||||
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これまでの諸作と比べると、いくらか詰めが甘いような気がしました。 例えば、犯行動機もなんとかギリギリ納得は出来るのですが、ちょっと現実的には無理すぎるような気がしますし、 そもそもの原因となった件については「なんでそんなもの置いといたんだよ」と突っ込まざるを得ませんwwww (実際作者も書いているとおり、ほとんど現場で使用されることはないそうです) 贔屓の作家でもあり、また、楽しめたことも間違いありませんが、ちょっと最近ペース負けの傾向が垣間見えるのが気がかりです。少し待たせてもらっても良いので、次作に期待したいと思います。 | ||||
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中山さんの本は「カエル男」と「贖罪の奏鳴曲」が大好きです。 で、このタイトルでしかも「カエル男の登場キャラが再び登場!」 ときたら、もう期待せずにはいられないわけですが・・・なんと 言いますか、本作は良くも悪くも「普通」でした。 犯人の「容赦の無い狂気っぷり」や超痛々しい展開が、前2作に 比べるともの凄く薄いんですよ。 たしかに殺し方は非常にエグいんですが、犯人の動機や行動が ぞくぞくこないと言いますか、前2作のような「背筋がぞっとくる 恐怖感、人間の狂気って怖えぇっ!!!」が感じられなかったです。 でもまあ、中山さんの著作全体から見ると、「カエル男」&「贖罪」 タイプの方が少数派ですからね。この二つと同種ではなかったからと 言って、文句をつけるのはお門違いかもしれません。 そこを除けば、「読みやすくて刺激的な社会派ミステリー」という ことで、なかなかの良作だと思います。 ということで、星三つとさせていただきました。 | ||||
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