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書斎の死体



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書斎の死体の評価: 4.15/5点 レビュー 27件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.15pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全27件 21~27 2/2ページ
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No.7:
(3pt)

マープルものには珍しい、論理的な本格推理

本書はミス・マープルが登場する長編作品第2作目である。
作品の内容は、ある日、バントリー大佐夫妻宅の書斎に見知らぬ女の死体が転がっていて、夫妻(おもに夫)が村中の疑惑に晒される一方、事件関係者の盗まれた車から、その前日から行方不明の女学生と思われる第2の死体が発見されるというもので、2つの事件の関連と犯人の目的、そして犯人は誰か、に焦点は絞られていく。そしてこれらの謎を、友人の窮地を救うべく解決に乗り出したミス・マープルが解き明かすというものである。
長年人間性を観察してきた経験により、研ぎ澄まされた直感を基に真相を探り当てるマープルは、謎解きも何もなくただ犯人を指摘し、事件はこうだったと説明するだけの作品が多いが、本書はそんなマープル作品にしては珍しく、謎解きの論理がしっかりした本格派向けの作品である。
構成はやや複雑ではあるが、謎を読み解く手がかりは随所に記されており、その手がかりを読み落としさえしなければ必ず犯人に行き着けるはずで、犯人がわかれば事件の全貌の8割は読み解けるように構成されている。
その中で、純粋推理だけではどうしても読み解けないのが女学生が殺された理由で、これだけはマープルの説明を待たなければならない。また、それだけのために犯人にはまったく無関係な他人を計画的に殺すものだろうかと、イマイチしっくりこない。
噂話やおしゃべりから謎を読み解く手がかりをつかむマープルの面目躍如たる作品だが、全体的には「小ぶり」というか、これはすごいと唸らせる程のものはなく、また読み物として見た場合も作者の作品としては平均的な面白さで、あえてお勧めする程のものではない。
書斎の死体 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:書斎の死体 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
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No.6:
(5pt)

どんな噂もすぐに村じゅうに流れますからね。

 「あなたにきてもらって、犯人をみつけたり、謎を解いたりする手伝いをしてもらいたいの。」
 友達のバントリー婦人の依頼の電話があり、
ミス・マープルが「書斎で見つかった見知らぬ女性の死体」の謎解きを始めます。
 女性を殺害する動機、そしてアリバイ。
 セント・メアリー・ミード村の中であった過去の事件と照らし合わせて人物を区別していく方法や、女性ならではの視点で事件の真相に近づいていきます。
 警察の警部たちの捜査に多くのページが割かれていて、ミス・マープルの登場する場面はそんなに多くはありません。
 彼女が登場するたび、ちょっと気にかかるセリフをしゃべるのですが、それが最後の謎解きの場面で集約されていく様子が実にみごと。
 10年ぶりぐらいの再読ですが面白かったです。 
書斎の死体 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:書斎の死体 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
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No.5:
(4pt)

DNAとかなんとかとか

いまからアガサの作品を読む方に、まず、お伝えしたいこと。
それは、時代の雰囲気を、たのしんで欲しい、ということ。
これは、きょうの日本ではなく、きのうの大英帝国であるということを、あじわって欲しい。
DNAとかなんとかとか、あじけないものが歩き回っていなかった時代のお話。この作品だけでは、ないけれど。
だれが犯人なのか、だれがどんなひとなのかを、純粋に、たのしんでください。
書斎の死体 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:書斎の死体 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
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No.4:
(2pt)

今更ながら、初めてのアガサ・クリスティー

余りにも有名過ぎて、何となく敬遠していたアガサ・クリスティ。
もしかしたら、初心者でこの「書斎の死体」を読んだのは間違いだったのかもしれません。
この手の作品を多く手がけている(クレイグ・ライス等)山本やよいさんが翻訳をしていると言う事も有りその点では安心していたのですが、もともとのストーリがあまり良くないせいか、私はどうしても最後まで読む事ができませんでした。
凄まじい睡魔が襲ってきてしまうのです。
それでも発見はあって、意外にもコメディタッチだった事、何となく何故か勝手に重い作品のイメージがあったので、軽妙な語り口はとても心地よかったです。
しかし個人的には、ユーモアは感じませんでした。
期待していたミスマープルのキャラクターも余りインパクトは無く、古い作品の悪い所を補いきれる何かが無かったのが残念です。
しかし、めげずに著書の他の作品を読んでみようと思います。
書斎の死体 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:書斎の死体 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
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No.3:
(2pt)

出だしはユーモアたっぷり。

書斎から死体が発見される出だしはユーモアたっぷりで、ヒッチコックの「ハリーの災難」を思い出した。しかし、メイン・トリックが先ず納得できない。ネタバレになるので詳しく書けないが、この手のトリックは今の感覚で考えるとどうしても古くなってしまう。“書斎の死体”というミステリにはお決まりのパターンを一捻りしているのは面白いが、“なぜ見知らぬ女が書斎で死んでいたか”というプロットの説得力に欠ける。本作ではミス・マープルが出てくるが、クリスティーも書いているように、マープルは長編には不向きではないだろうか。
書斎の死体 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:書斎の死体 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
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No.2:
(4pt)

アガタの視点

 アガタは殺された少女を特有の視点で観察している。読者にとっては少女がまだ生きているような錯覚すらする。全体としてスゥーッと話に入っていきやすく、殺人事件ながらもどこか所帯じみていて暗くない。 
書斎の死体 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:書斎の死体 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300368
No.1:
(5pt)

ミス・マープルが友人家族をスキャンダルから救う話

 ミス・マープルの友人宅で死体が発見され、当然その家の関係者に疑いがかかるが、ミス・マープルの助けにより思いがけない真相が明らかになる、という話。あまり長い話ではないが、けっこう楽しめた。
書斎の死体 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:書斎の死体 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300368

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