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きみの友だち
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きみの友だちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全209件 141~160 8/11ページ
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よかった。 「みんな」は信じない。その言葉が印象的だった。 もっと早く、自分が中学生だった時、あるいは小学校高学年だったとき、読みたかった、と思った。でも、いくつになって読んでも、重なる想いがあると思った。 読みながら、もっともっとこころのつよい人間になれるよう、励まされている気がした。 電車の中で読んでいるのを後悔するくらい、涙があふれてしかたなかった。 | ||||
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個人的にはこれまで読んできた重松作品の中では、一番好きです。 どうしてもいつも自分の事を中心に考えてしまうけれど、自分の周りにいる人も それぞれ自分の「物語」を生きているんだな、と改めて思いました。 同じ事を感じた人は多かったと思うのですが、どうして由香ちゃんが主人公の話が ないのだろう、と思ってましたが、最終章でその謎が解けました。 何度でも読み返したい。そう思う本ってそうそう無いですよね。個人的には文句なし のお勧めです。 | ||||
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私はどっちかっていうと、この本に出て来るようなタイプの人間でした。丸ごと同意ではないけれど、何となくこんな経験あるな〜と思いながら読みました。他の本もそうだけど重松さんは、友達関係の"微妙"な所を表現するのがすごく上手い。 この本に出て来る子供達は、現実の子供達の感情にも一番近いのではないでしょうか。 | ||||
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家族モノを書かせたら右に出る作家は少ない「達人」による ティーンエイジャーを主人公とした連作長編。 あの時期特有の、繊細な感情/気分の描写は実に巧み。 しかし作者が作品に介入して、小説世界の向こうから 読者に語りかける形式を採るのだとしたら もう少しテクニックを効かせる必要があるのでは? 語り手の独白が、実にありきたりで薄い。 人間関係の描き方が、読んで痛いと感じるほど リアルで、切実で、だからこそ語り手の部分だけが残念。 | ||||
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恵美ちゃんと歳の離れた弟ブンのふたりを取り巻くさまざまな人間関係を、 時間と視点を変えて綴られた作品。 いろいろな「友だち」のかたちが描かれていますが、 どのかたちも「正解」として描かれているわけではありません。 でも、どの子の想いも《それ、わかる!!》***って共感できます。 それだけ自分自身を取り巻いてきた「友だち」環境にもいろんなスタイルがあって、 うち自身も限りなくこの登場人物たちに近い体験をしてきていているんやろうなぁ*** 今、「友だち」というカテゴリーは決してひとつではないってこと、 理解できます。 でも、「友だちって・・・?」と思い悩むことは、 もう【オトナ】になったにも関わらず、あります。 「いなくなっても一生忘れない友達が1人いればいい。」 恵美ちゃんのこの言葉がとっても印象に残りました。 思春期にこの本と出会っていたら、 私の中の「友だち」という概念が変わっていたかな!? もう少しラクに過ごせたかな!? ほんのわずかな時間だけでも、 うちは誰かの「もこもこ雲」みたいな存在であれたことがあるのかな!? 読後に思わず考えてしまいました。 | ||||
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「きみの友だち」というタイトルに惹かれて読みました。 「きみが」でも「きみは」でもなく。 姉弟をとりまく人間模様がオムニバスで描かれている。 人は何かを失ったときに、はじめて惨めな「たった一人の自分」に向き合ったときに、本当に大切なものはなにかを見つけられるのだろうか。 普段の人間関係が滞りなく円滑であり、苦しいことが一つもない、浅い友情は楽ではあるが、深くはない。「いなくなっても一生忘れない友だちが、一人、いればいい」そういいきって、それを貫いた恵美にはダイヤモンドを研ぎ澄ましたなににも代えがたい友情が育まれている。 「友だち」っていいなあ。 いろんな思いがあって、いいんだよ。当たり前なんだよ。 重松さんの温かい目線に包まれて読後感がさわやかな作品だ。 | ||||
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この本は図書室で借りて読んだのですが、買っていつでも読めるようにしたくなるくらい良い本でした。 この本にでてくる少年少女たちは、沢山悩みながらも、自分の中にあるよくわからない感情と向き合いながら、成長していきます。そんな登場人物の姿を見てると、全然違うタイプの人であっても親近感が湧いて、一緒に悩みを解決していく気持ちになり、自分の悩みもマイナスからプラスな考え方に変わってきました。 あたりまえにいる友達の大切さにも気づかされ、これからはもっと感謝の気持ちを持って接しようと、気持ちをあらたにさせられました。 | ||||
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「一生忘れられないような友だちが1人いればいい。 だから私はその子と思い出を作るのに忙しいんだ。」 私はこの本を読んで、恵美ちゃんがすごく羨ましくなりました。 私には本当の友だちは1人しかいません。 前から分かっていたけど、今まで見てみぬふりをしてきました。 周りの話に合わせて、それについていくだけ。笑っているだけ。 でも友だちが1人しかいなくても、それでいいのだと思えました。 誰にも左右されない、恵美ちゃんのような人になりたいと思いました。 | ||||
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いい作品だとは思います。「友情なんて、美しくてすてきなものだけではない」ということがよく書けていると思います。ただ、作中で「きみ」と呼びかける語り手の存在に、非常に違和感を覚えました。作者本人の「あとがき」で、本書のこのような構成には、ある事実に基づく必然性があったようですが、それにしてもある種幼稚なふるまいをする登場人物の子ども達を、いわゆる「上から目線」で全てを見透かしたかのように「きみ」と呼びかけ、誰にも見られているはずのないエピソードを克明に話す「語り手」が私には傲慢な存在に感じられました。 | ||||
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きみの友だちを一人一人紹介していくこの物語を読んでいくと、子供の世界では、きっとリアルタイムでこんな事が起きているようで、とても作り物の小説とは思えない現実感があります。 こんな子いるよね・・と思いながら読む短編は、一つ一つ納得するような形で終わらせているので、若い世代にも読んでもらいたいような、そんな気持ちにさえなります。 というよりも、若い人こそ読んでみると、友人関係で悩んでいる人は、少しは解決に導かれるかも。 「きみ」と呼びかけるとてもやさしい語り口調なので、読んでいるだけで癒されてくるのです。 人と関わる事がどんどん難しくなって、上辺だけの付き合いをしてしまいがちだけれど、本当の意味での友だちって??と考えさせられました。 それにしても、どうして作者はこんなにも子供の世界をまるで見てきたかのようにわかるのだろう?? 不思議・・・。 由香ちゃんの部分では、久しぶりに泣いちゃいましたね。 | ||||
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クラスの中に必ずいる、「強い子のいいなりになってる子」「一人でそっぽ向いてる子」「病気で学校に来られない子」などなど、いわゆる「地味」な子達にスポットライトを当てて、学校社会の矛盾に迫った作品といえるだろう。でも底に流れるテーマは「友情」。内容は、ほんわかしていて、ほろりと泣けるようなものばかり。 「ほんとうの友達って?」とことばがあらゆる場面で問いかけられる。だれかと一緒にいないと、どこかのグループに属していないと、そんな不安に駆られてグループを作って、派閥を作って、そのメンバーを友達と呼ぶ人は多い。 でも、ほんとうの友達は、お互いが求め合っている。一人でも全然いい。そこから広がっていく輪の中にいる人たちは一生の友達になる。そんなメッセージだった。 中学生くらいのときに読みたかったなあ。 | ||||
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暗い舞台に無造作に立つ登場人物ひとりずつピンポイントにスポットライトを当て 物語は始まる。 最初は主人公の恵美がほぼ毎回出てきて写真を撮る行為がすこしうざったく感じた。 だが最後の章で納得。(セピア色の)写真が”そのときの一瞬”を鮮やかに映し出す。 あぁ自分もこんな風だったなぁ〜と思うことがあったり、あぁこんな風に感じていた奴も いたのかもしれないと思うところがある。かなり考えさせられる。 多くの人は、共感できる場面シーンがあるだろう。 なかには発達段階(ステージ)に応じて何場面にもまたがっている人も多くいるように思う。 文章自体は平易で中学生から読める。とかくロールプレイングになりがちな中学・高校生に 是非読んでほしいし、生き方の参考にしてほしい。 大人も勿論読むべきだ。文章中に大人の何気ない一言で傷つけている場面・大人視点から当時を振り返る記述が見られる。是非自身も客観的な視点で振りかえり、現在に活かしてほしい。 最後舞台全体にパッと光が当てられたそこには、皆の晴れた笑顔があるような気がしてならない。 | ||||
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映画をキッカケに読みました。 映画同様に、感動して読みながら落涙してしまいました。 他の重松清さんの作品同様、 短編のようにみえながら、繋がっている、 得意パターンが、同作においても踏襲されています。 感動して泣きたい方にはお薦めいたします!! | ||||
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とても感動しました。 何よりも本を読むにあたって、誰もが一度は経験をしたことがある学生時代の話。 読んでいて昔の自分の姿を思い浮かべながら、懐かしさや後悔が蘇ってくる感覚が不思議ながらありました・・・ 人によって感じる事や思ったりすることは十人十色だとは思いますが・・・ 少なくとも学生時代に自分が築いた人間関係で「自分の立場ってどんなもんだっけ?」「本当にあの子とは友達として接していたのかな?」・・・ そんな事を思わず振り返ってみるのではないかと思います。 本の物語だけでなく、自分の学生時代の物語も回想しながら・・胸に熱いものを感じる事の出来る作品でした。 あなたと周りの友達はどんな人でした?・・そう皆さんに聞いてみたいですね。 | ||||
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この本は章ごとに主人公が変わるが、最初の主人公である恵美ちゃんになんらかで関係している。恵美ちゃんは交通事故で片足をなくした女の子。あることで次第に友達が居なくなりクラスで孤立してしまう。片足だけじゃなく、友達までなくしてしまった恵美ちゃん。 しかし、逆に得たものがある。それは由美ちゃん。体が弱く大人しい恵美ちゃんと同じクラスの女の子だ。あるきっかけで次第に恵美ちゃんと由美ちゃんは仲良しになる。クラスメイトは「二人はクラスで孤立しているけど本人達はすっごい楽しそう。なんで。」友達は多くなくても良い。心に一生残るそんな友達が一人居れば良い。 今、友達関係で悩んでいる人たちに読んで欲しい。この本が救ってくれることだろう。 | ||||
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読み始めてすぐに、ふわふわっとした何とも形容のし難い気持ちになりました。 そして、読むうちにこの気持ちの正体が分かって。 重松さんは僕と同年代ですが、なのになんでこんなに思春期にいる子供の内面描写がこんなに上手いんだろう。 忘れていたあの頃の事を思い出させる、もこもこ雲の物語。 重松さん、ありがとうございます。 | ||||
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お前なんて、「みんな」から嫌われてるんだから そう言われて、泣き、悩み、自殺まで考えたあの頃の私。 玄関で待っていて、何も言わずに一緒に帰ってくれたあの子。 そんな子がいたのに、「みんな」に嫌われて悲しいって思っていたあの頃の私。 あの頃のことを、私は憶えてるけど、「みんな」は忘れている。 あの頃、この本に出会えたらよかったのに。 | ||||
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タイトルにも記した通り、『君の友だち』には主人公は一人と八人で、脇役はいないと私は思います。 一人は和泉恵美。この物語の主人公であり、一つ一つの話の中で必ず出てくる重要人物です。 八人はブンちゃん、堀田ちゃん、三好くん、ハナちゃん、佐藤くん、西村さん。 この九人が一つの話で主人公になるのは今までのレビューを見れば分かりますが、 それぞれの話で出てくるいわゆる脇役も私としては主人公に近かった印象でした。 それぞれの和泉恵美以外の話は誰もが一度は体験、もしくは目にしたことがあるありふれた話だった、という印象が残っています。 ですが、敢えてそれぞれの心理描写を多く取り入れないで、話をあそこまでリアリティに富んだ作品を作れたのは、重松清さんの若者に対する偏見が無かったからだと思います。 和泉恵美が主人公の話の『花いちもんめ』では、感動的な終わり方をしたゆえあそこで終わっていれば……と言う方を多く見ますが、 私個人の意見では、最終話があったからこその、その前の九話だったのだと思います。 不自然な視点の物語の書き方の理由を説明するのと同時に、ある意味でのバッドエンドもあった九話全てを気持ちのいいハッピーエンドに持っていったのが最終話『君の友だち』だと思います。 学生時代を遠く離れた私ですが、これを読んで、 小学生時代の無邪気な自分や、中学生時代の背伸びした自分、 そこから大人に至るまでの子供だった自分が重松清さんの胸に懐かしく響く描写によって思い起こされました。 青春を謳歌している学生の皆さんや、あの頃を忘れて社会に溶け込んでしまった社会人の方には是非お勧めしたい一冊です。 | ||||
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重松清はあまり好きではない。この本もあまり好きではない。どこが好きではないかというとストーリーに予測がついてしまうところとか、確信犯的にやたらとウェットなところとかだろうか。手垢のついたパターンを踏襲しているところは大衆小説の王道なのだが、あまりにも意外性がなさすぎるところ。だから小説作法に慣れていない読者に対しては受けがいいのかもしれない。それでも読むのは、予測した結末に至る作業の中で安心感を得たいから。好きではないと言いながらまた別の重松清を読むのだろう。この本の中で語られる「友だち」も、もしかしたらこの関係と似ているかもしれない。 | ||||
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中学受験に頻出とのことで読み始めたのですが 最初の恵美ちゃんの話からぐっとひきつけられました。 その後につづく話でも、 本質を捉えた人物の影響ともいえないかかわりがあり 話の主人公一人一人が成長していく、 人間的というよりもっと深いものとして成長していく様子が すごく楽しく読めてしまい ほんの1-2日で読みました。 他の重松清の作品を読み漁ってしまいました。 とても好きな本の1冊です。 | ||||
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