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きみの友だち
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きみの友だちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全209件 161~180 9/11ページ
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僕はこの本を買って、読み始めたが1章が入り込みにくく、数ページ読んではやめてを繰り返す事3か月、読む者が無くなって仕方なく読み進めたら、やっと世界に入り込めた。 でも一度入り込むと、一気に数時間で読み終えた。色々な立ち位置の子供たちがそれぞれの青春を生きているお話。それぞれ短編として完結しているお話でありながら、続きものとしても楽しめる。 文庫本には作者による作品誕生秘話が書かれているあとがきが付いていて、それを含めて作品だと思うので、読むなら文庫版の方がお勧めです。 | ||||
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泣きましたね。初っパナの「あいあい傘」が強力でした。2話以降は、由香ちゃんの仕草・セリフひとつひとつを心待ちにし、惹きつけられまくりでした。クールな恵美ちゃんが、友だちと認め、あれだけ一生懸命になるのも、分かる、ほんとに説得力抜群だと思います。とにかく、切ない。小説を読むことの醍醐味ってこういう感じかなあ。・・・ただ、最後の章については、賛否が分かれる、という気もします。私は、作者の優しさ・思い入れの現われというふうには評価しますが、好みとしては「無いほうが」に一票。ともあれ、めったに出会えない大傑作と思います。(だけど重松作品に限っては、こういう超ハイレベルが幾つかあるからすごいなあ。) | ||||
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小学4年生の時に交通事故に遭い、松葉杖をつくようになった恵美ちゃんと、恵美ちゃんにかかわる子どもたちのお話が収められています。 「あいあい傘」のきみは、恵美ちゃん。 「ねじれの位置」は、恵美ちゃんの弟ブンちゃん。 「ふらふら」は、クラスの人物相関図に振り回される堀田ちゃん。 「ぐりこ」は、ブンちゃんとの距離を感じるようになった三好くん。 「にゃんこの目」は、心因性視力障害になってしまったハナちゃん。 「別れの曲」は、ブンのサッカー部の先輩、佐藤くん。 「千羽鶴」は、前の学校でイジメにあった西村さん。 「かげふみ」はブンの親友、ライバル、相棒のモトくん。 「花いちもんめ」は由香ちゃんとのお別れをする恵美ちゃん。 恵美ちゃんの、押し付けがましくない優しさが胸に響きます。 「花いちもんめ」と最後の「きみの友だち」は、涙が止まりませんでした。 映画も見てみたいと思いますが、この本を読んだ時の感動が薄れてしまいそうでちょっと心配です。 | ||||
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どうしてこんなに 涙がでるのだろう 昨日 読んだばかりの1冊なのに 今日も手に取り そして 昨日より たくさんの 涙が 溢れる 10代は もう遠く離れてしまったのに 遠く離れてしまったから 流れるのかもしれない もう 二度と会えなくなった あの日々を想い もう 二度と会えなくなった あの人たちを想うから 言えなかったこと できなかったことが 小骨のように 胸にささっている 後悔と 懺悔と 甘美な思い出 忘れていた その痛みを 思い出し 心が 赤く 熱い 涙を流す | ||||
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「流星ワゴン」に続く、重松清の小説2冊目の読書体験。 すばらしい物語作家だと確信しました。 「きみ」というのは、読者でもあり、実は語り手からみた「きみ」と呼ぶ愛する人であったり。 「ともだち」の定義を小学生、中学生の子ども達の世界を舞台に、 めくるめく言葉と間合いで見せてくれます。 子ども向けかと思いきや、まったくそんなことはなく、 大人って感情は子どもと何にも変わらないんじゃないかと実感しました。 狭い世界に人間の宇宙が詰まってる。 すごいです、重松清。 最初、手に取って5頁読んでみてください。もう最後まで止まりません。 | ||||
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単純な二元論は好きではないのだけれど「大勢の友達と一人の親友どちらが欲しい?」という質問に答えるならば,私は一人の親友と答える(言わずもがな,親友がいて,その上で大勢の友達がいるにこしたことはないのだけれど・・・). 知り合い,友達,親友.これらに明確な境界はない.特に親友は難しい.言いたいことを言えるのが親友,という意見もあれば,親友だからこそ相手を大切に思いやり,関係が壊れないように言葉を選ぶという考え方もあるだろう. また,親友を作るのは年少の方が容易だ.年を重ねるごとにプライド,異性,周囲の目など様々な阻害要因が多くなり,作るのが困難になる.私も今後仲の良い友達は兎も角,親友はもう出来ないだろうと考えている. 混沌としたレビューになってしまったが私の言いたいことは「多くの人にこの本を読んでもらいたい」つまりはそういう事だ. | ||||
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子どもの頃、学校という小さな社会の中で誰もが感じたことであろうことや場面。 大人になってしまえばなんてことのないことが、友だちとの関係が、子どもの頃は一大事で、戦いで、それが全てだったことを思い出しました。 何が正しいとも間違ってるとも言わない、ただどんな場面でも、作者の視点からはあたたかくて優しい。 押しつけがましさもなく、どこか見守るような文章はスッと入り込んできて、自然と切なくなりました。 誰もがこの作品の中で、子どもの頃の自分に出会えると思います。 久し振りに本当に良い作品に出会えました。 | ||||
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思春期の「友だち」を扱った連作短編集です。 10編目の最後の短編「きみの友だち」は、ヒロイン恵美の結婚式のシーンです。 ここに集うのは、ヒロインと何らかの関係のあった人たちです。 この中に「友だち」はいるのでしょうか? ところで、「友だち」って何でしょうか? 一般的に言えば、ここに集まった人たちの中で「友だち」と言えるのは、死んでしまって写真での参加になった由香くらいでしょう。 この短編集の中には、様々な「友だち」らしきものが出てきます。そして、その裏返しとしての仲間はずれも出てきます。 衆を頼む関係や、敵を作りたくない八方美人もいます。 そうした中で、ヒロインの恵美は孤高を保ちます。由香との関係だけをしっかりと確立して行きます。彼女の言動からすると、あたかも「親友」と言えるレベルまで関係を高めるべく努力している感じがします。それは、彼女が、「友だち」とか「親友」という言葉を安易に使うのをいやがることからも解ります。ただ、その人その人によって、定義は違って良いのだと言う風にも考えているようです。 ラストの結婚式に招待した人たちの大半の人が、彼女の思春期の一時期に交差した人たちです。でも、そうした僅かな接点であっても、その時期によっては重要な関係を持つことになります。つまり、「友だち」関係に期間は関係ないと言うことでしょう。逆に言えば、いくら長く集っていても、薄い関係は「友だち」とは言えないと言うことでしょう。 現代社会にあっては、互いが競争関係にあり、この本のブンとモトのような関係はなかなか作りにくいし、長続きさせることも難しいかも知れません。 でも、ちょっとした考え方や気の使い方で、「友だち」と言える良い関係が作り得ますよと言っているようです。 | ||||
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恵美とその弟ブンをとりまく様々な人間関係を、時間と視点を変えて綴られた作品。 普通は、スポットのあたらないであろう舞台の端にいる人物にも、繊細で温かいまなざしを向けて書かれています。 みんなには好かれていないかもしれない..... 上手く生きられない... 何をやってもうまくいかない..... いつもいい人ではいられない..... 八方美人.... それでも、いいんだよ。 生きていて、存在していてもいいんだよ。 そんな温かいメッセージを受け取ることができます。 読み出したら止まらなくて、タオルを涙でびしょびしょにしながら一晩で読んでしまいました。 | ||||
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小説新潮に連載しているときに、何篇かは読んでいた。 著者お得意の、小中学生を主人公とした物語で、「わかるわかる」と思ってしまう。 この作品だけでなく、「日曜日の夕刊」とか「きよしこ」とかでも感じることだけれど、重松清という人は、「寂しさ」「ちょっとした悲しい気分」を描写するのがすばらしく上手い人だと思う。そういう経験を実際にしているから描けるのだろう。 タイトルが「〜友達」でなく、「〜友だち」なのも共感できる。「友達」って、何かよそよそしい。 | ||||
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重松清のなかでいちばん好きな作品…になるところだった、最後を読むまでは。 語り手とケッコン、はオッケーとしてもだ。 泣かないでしょ! 泣かないよ! 泣かせてみせる作者がマジうざい。 最後の最後で作者が手垢のついた物語にひっぱられてしまったことが悔やまれる。 やはり脇の甘い作家であることを露呈してしまった、本当にほんとうに残念な一作。 できたら最後は書き直して欲しい。 | ||||
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思春期という多感な時期の少年、少女の心の内面を丁寧に描いている。 重松さんはどうしてこんなやさしい物語が書けるのだろう。 思春期は、他の人にしていれば、大きな問題ではないように思えることも、当人にとっては大問題になる。そんな思いにしっかりと寄り添ってあげたいという著者の思いが伝わってきた。 また、今の子どもたちにもこの物語を読んで、「友達の意味」について考えてほしいと思った。 | ||||
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思春期の頃の友だち関係は複雑で、 どの世代であっても過敏になった覚えはあることだろうと思う。 友だちとはそもそも何だろう。 一緒にいれば友だちなのか。 何か違うと思いながらも相手に合わせていることが 友だちなのだろうか。 大人になっても、「ママ友」で悩まされるのだが、 本当の友だちは、ベタベタしていることでもなく、 数の多さでもない、離れていても心を許せる存在なのかもしれない。 この小説の語り手は優しい目線で人物たちを描いている。 彼・彼女たちの心の葛藤を見守るように描いている。 「もこもこ雲」のような柔らかさが伝わってくる。 私のとっておきの大切な一冊となった。 | ||||
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ともだちには、いろいろな種類がある。 遊びともだち、同級生、同僚。 趣味の仲間、飲み友だち。 ともだちの形には決まりがないことを、この作品は教えてくれるかもしれない。 | ||||
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重松作品の中でも私は特にこの作品が一番好きです。 ハードカバーも持っていますが、映画化されることもあって読み返したいという思いもあり、 旅のお供に、この文庫版も購入しました。 さまざまな「友だち」のかたちが描かれていますが、決してどのかたちが「正解」として 描かれているわけでもありません。ただ、どの人物たちの思いも痛いほど理解できてしまうのです。 つまり、それだけ自分自身を取り巻いてきた「友だち」環境にも様々なスタイルがあって、 自分も限りなくこの登場人物たちに近い体験をしてきていているのだということを、改めて 気がつかせてくれました。この感覚はきっと私だけが感じるものではないと思います。 大人となった今となれば「友だち」というカテゴリーは、決してひとつではないということは 理解できます。しかし誰もが、一度は「友だちって・・・?」と思い悩んだことはあるのでは ないでしょうか。 思春期にこの本と出会っていたら、私の中の「友だち」という概念が変わっていたかもしれません。 私は誰かの「もこもこ雲」であるのだろうか。読後に思わず考えてしまいました。 あとがきには重松氏による、最終章にまつわるエピソードが描かれています。これを読めたからこそ、 文庫版も買って良かったなと実感ができました(笑) | ||||
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恵美とブン,この2人の姉弟を中心に,それぞれの同級生など数人を主人公に捉えて,「きみ」と呼びかける一連の短編集。 友達同士の行き違いや仲直りなど,子供のころを懐かしく思い出させるような話が続き,「小学四年生」や「小学五年生」のようなほのぼのした話で終わるかと思いきや,ラスト近くの『花いちもんめ』で,まずやられた。最初から読み進めて「え!」という衝撃を楽しんで欲しいので,詳しくは書けないが,最近重松が好んで取り上げる「人が生きるということ(裏返すと,人が死ぬということ)」というテーマに絡んだもので,ズシンと衝撃を受けた。 そして,ラストの『きみの友だち』。「きみ」という人称代名詞からして,『疾走』のような仕掛けがあるのではと予想はしていたのだが,それでもやられ,電車の中でボロボロと泣いてしまった。これも詳しく書けないのがもどかしいのだが,「そうだよね,そうでなくっちゃね」と頷きながら泣くことができるというのは,なかなか得がたい経験である。 本当に,こういう,いい話を,もっと読みたい,と思う。また,人にも読んで欲しい,と思う。 | ||||
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いつも思うのだが、 著者はなぜ思春期に詳しいのだろうか? 細部にいちいち宿るものが心憎い。 思春期独特の残酷さ、ホロ苦さ、を余すことなく描いている好著。 夏に映画が公開されうようだが、 誰が誰を演じるのか非常に楽しみである。 現在、発表されている 石橋杏奈、北浦愛、吉高由里子・・・。 吉高さんに物凄く期待したい。 | ||||
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まず読んで感じるのは、生のありがたさである。 しかし、同時に、障害を負っても、死を宣告されようとも、その日その日を精一杯生きる大切さを改めて感じさせられた。 彼女がもし障害を負わなければ、どんな人生を送っただろう。 それはそれでまた違った幸せがあったに違いないが、障害を負ったゆえの幸せもあったのではないだろうか。 そう考えると、人間どんな境遇にいようとも、 希望を持ち精一杯生きることで幸せをつかむことができると思うのは、 健康な人間の傲慢か。 | ||||
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この本やばいらしいっす 読んだことありません 友達ってなんなのか考えるらしいです 友達の友達はみんな友達って思ってる人も読んでみれば? 内容しらねぇーけどさ | ||||
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お空からいつも見つめてくれているもこもこ雲 足を悪くしてから友達ってどんな存在かを自分なりに見つめなす恵美ちゃんや、 何でもできるその弟の青春の葛藤、恵美ちゃんの友達、 いろいろな人を主人公に、でも全部恵美ちゃんとつながりのある人たちのお話です。 もこもこ雲はいろいろな人を主人公にして みんなが苦しみながら、でも最後はやっぱり自分の力で 友達って何なのかを模索する物語を紡ぎます。 最後の2章は完成度がとても高く 重松さんの力をはっきりと感じます。 オトナもコドモも みんな同じ事で悩んできた だけど見上げた空は同じなんだね | ||||
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