■スポンサードリンク
阪急電車
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
阪急電車の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt | ||||||||
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全394件 361~380 19/20ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 沢山の方が書かれているように、電車内でのわずかな時間の中の、優しい人と人とのふれあいのお話です。 人の事など気にしないように見える今風の若者が、実はとても誠実で優しい。 逆に年齢を重ねた、集団のおばさん達の怖い物なしの傍若無人さ。 実際あちこちで見かける光景の中に、本当はいろいろなエピソードがあるのだと改めて気付きます。 ともすれば無表情になりがちの電車の中でも、人は様々な事を考え、他人と袖すり合わせているのですね。 他の事が手につかなくなる程、一息に読んだ小説でした。暖かい余韻が残り、しばらく浸りたいと思いました。 そう、ここで止めておけば良かったのです。それに続くあとがきを読んだばかりに余韻が消え失せてしまったのです。 著者の話し言葉のようなあとがきは、まるで作中の集団のおばさんのごとき空気の読めなさです。 作品とトーンが一気に変わり、「〜ぴったりじゃねえ?」とか、編集者とのつまらないやり取りの話にうんざり。 作品の質を作家自身が落としたように思います。残念です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 関西の一ローカル線を舞台に繰り広げられる連作短編集。 各個人の物語を電車に乗り合わせた人々をクロスさせながら上手に展開させている。 ダメ男とどうして付き合っているのかもわからなくなってしまっている女性。 付き合っていた彼氏を、後輩に寝取られてしまい、その結婚式に討ち入りに行ってしまう女性。 孫と生き物を飼おうと思い、お出かけ途中の老婆と孫。 それぞれの物語は独立しながら、電車の中でのちょっとした触れ合い。 そのちょっとした触れ合いが、互いに影響しあう様子がとても面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| こんな風にして人と人が繋がれば楽しいなと思える一冊です。 ほんの少し出てくる悪役?の女性たちも、 いつかは反省するときが来る! 読んでいて心が温かくなります。 阪急電車好き! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 阪急中津駅の近辺で育った私。 縁のない今津線とは言え、タイトルを見ただけでもう惹かれてとうとう購入。 阪急電鉄の中で最もマイナーな路線、今津線の宝塚駅〜西宮北口駅の一駅一駅ごとを一つの短編小説にまとめたという趣向がもう結構好みです。作者得意のものすごく甘い展開ではありませんが、一つ一つの恋愛模様が重なって次の駅、次の駅とつい読み進められます。 西宮北口駅に着くと電車は折り返し。行きの電車でのエピソードから少し時間が経って、それぞれのエピソードがまた展開します。 良くできた短編集です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 駅の名前を題にした短編が16本。今津線8駅を往復する形です。 運命の女性に出会う、呪いの願をかける、犬を飼おうと思う、途中下車する、別れの覚悟をする、年上の彼の話を披露、初めての恋の予感(帯より一部) 装丁も綺麗ですし、見返し(効き紙)やカバーを外したところのイラストもコミカルで可愛らしい。 様々な人が主人公となり短い話を織り成します。その話の主人公達もいいのですが、注目して欲しいのは電車内での光景。私が毎日電車に乗る生活を送っている所為か、読んでいると「あーこういう人いるいる」と思うことがしばしば。しかも話が変わればその人が次の話の主人公ということも。 電車に乗っているいろんな人が主人公になる、そんな話なので電車内で読むのがいいかも。一つ一つの話が非常に短いので、乗車時間が短くてもキリがいいところで終えることができます。電車を利用している方に読んで欲しい一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 先日、作家の渡辺淳一さんが、「電車に乗ったら向こうに座っている人がどんな人生を送っているかなどと想像すると時間を忘れる、メモを取ってしまうこともある」とテレビで話しておられました。このことは、既にかなり昔、作家の辻邦生さんが、いろんな所で書いたり話したりしておられたことと同じなのですが、要するに作家は、結構そんなことをやって作品の構想を紡ぎ出しているようです。有川さんも、この本のあとがきによると 「『電車って小説の舞台として面白くない?』 と振ってきたのは旦那です。 『例えばほら』 早朝の飛行機に乗るために始発の電車に乗っていたのですが、大荷物の我々の向かいにはどこへ行く途中なのか、しっかり手を繋ぎ合った若いカップルが爆睡中で。彼女には布団のように彼の上着が着せかけてあり。 『ああいうので妄想をたくましくするのが君の仕事やろ』」 と、この作品のできた舞台裏を明かしてくれています。 たしかに、この本を読むと、私たちが日常体験する電車の中のひとこまひとこまには、切ない恋心、ホッとするエピソード、別れと出会いのドラマなどが顔を出しているのかもしれない、と思えるのです。 それをローカル線の雰囲気を漂わせる阪急今津線の八つの駅を舞台に何人かの人たちと幾組かのカップル、グループとを登場させ、内容も感性も結構多様に描き出しているのです。そして、特徴的なのは、それぞれの登場人物達が網の目のようにつながっている。その全体構想は、なかなかよく考えられていて、結構楽しませてくれます。 関東に住む私としては、読みながら何度も地図を開いてどんなところか確かめてみたものです。地図が好きな方にはそんな読み方もおすすめです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 活字中毒なのに、小難しい本を読みたくない時 さらっと読めて楽しく、しかも共感出来る一冊! 頭を休めながら読めます。 お奨め!です。 討ち入りも、DB彼氏との別れ話も女子高生の会 話も、とにかく面白いです。 声を出して笑っちゃうシーンも!! 時子さんと孫の会話が絶妙なタイミングで織り 込まれていて、その辺でありそうな話が、又 ありなんだな〜!と。 人間関係が希薄な?方にもお奨め本でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| てっきり男性作家だとばかり思ってましたので、 女、描くのうまいなぁと感心していましたら女性でした。 ツルツル読めます。 行きずりの人間模様を電車の停車駅に被せてキレイにまとめ上げています。 『寝盗られ女』もしくは『仇討ち女』の翔子は小気味よく哀しく凛々しく 孫に迎合しないおばあちゃんも孫ップルの多い昨今には一抹の清涼剤となります。 幼稚園児にも勝る『ブランド鞄投げおばはん』チームの苦々しさぶりは つい最近、車内で遭遇したばかりで決してこの手のおばさん集団が オーバーでなく生息することをしみじみと思い返しました。 (私の遭ったオバサン集団は持ち物すべて動員して仲間の席を占領したばかりか 通路を隔てて当日かかった費用のワリカン計算を声高に始め なおかつ側に立つ私の脇の下からお金とお釣りの受け渡しをしたというツワモノ) 余りのことにあっけにとられて文句の一つも言えなかった自分に悔しい思いをしましたが この本を読んで少しすっきりしました。 代行でいった2時間半待ちの社会保険事務所で読み始めて読み終え おかげでイライラすることなく助かりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 阪急今津線。阪神大震災では甚大な被害を受け、多くの住民が辛酸を甞め、いまだに復興はおろか、復旧すらしていないのが現実だ。評者は震災当時、この地区をも含めた兵庫県を担当する営業マンであった。 本書はお話としてはよくできた、それゆえ何ということもないものだ。『阪急電車』というタイトルに惹かれ、この売れているらしい作家の作品を手に取ったに過ぎない。 しかし、小説はこうした微温的な、現実と何ら引っかからない「お話」に終始していていいものなのだろうか。ファンの皆さんには誠に申し訳ないが、ここにも出版不況、ひいては反知性主義の温床を見てしまうのは穿ち過ぎであろうし、大きなお世話であることは承知しているが、三宮センター街の上辺の喧騒と震災地区の疲弊した現実を鑑みるに、どうしても一言いいたくなった次第である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 阪急といえば、V9巨人の敵役だったが、今思えばあの当時、西本〜上田時代の阪急は強かったなぁ。負けて尚強しって感じでしたよ。あるいは、阪急のイメージは関西の私鉄の中でも上品な感じで、デパートやホテルも持っている大会社。 それとは関係なく、阪急電鉄のごく短い路線での出来事を、何組もの人物を巧みに交錯させながら、それぞれのストーリーを語っていく。一応、一話完結になっているが、前の話しで登場した人物が出てきたりして、「おっ、繋がってる話しなのね」とうれしくなる。 とりたてて事件というほどのこともないのだが、たまたま同じ電車に居合わせた人たちが織り成す人間模様は実に面白い。登場人物の個性がそれぞれ際立っており、読んでいて映像が見えるような感覚を味わった。女性のレビューが多いようですが、中年男性でも充分楽しめる作品ですぞ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 初めて大人の恋愛をしたのは? きっかけは何? 女子高生・・・、大学生の純な恋・・・。 大人への背伸び・・・。 一方で彼氏との別れ・・・。 婚約者との別れ・・・。 彼に裏切られた時、貴女はどうしますか? ・・・違う人生を歩く者達が、たまたま同じ列車に乗り合わせた・・・。 その偶然がドラマを展開していく・・・ 女性なら是非、読んで欲しい小説 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 今まで斬新な(ありえない)設定の中に、ストレートなラブストーリーを織り込むことを売りにしていた有川さんですが、今回はストレートなお話をそのまま語るという試みに出ました。 そういう意味で作品の雰囲気はレインツリーとか「クジラの彼」と似ています。電車というのは、互いに知らない人が身近な空間を共有することで、作者のあとがきにもあるように、出会いの妄想をかきたてるところがあるのですが、そういうポジティヴな妄想というかあこがれを現実にしたというか、お話として語るとこんな感じになるのでしょう。特に男性の登場人物は理想化が進みすぎて、他の小説の登場人物と似たような雰囲気にどうしてもなってしまうきらいもありますが、恋愛のはじまりをえがいているところは、「そうそう、こんな感じだった」ととてもなつかしい気持ちにさせます。彼女の小説にはめずらしくはじめて本当に嫌な男が出てくるのですが、これも他の有川ヒーローの鏡のように、純粋すぎる悪役で、まだこなれていない感じがします。批評家きどりでえらそうなことを言わせてもらえば、こういう悪役にもっと人間味が出るようになると、いっそうストーリーに幅が出てくるのではないかと感じました。でも、こういう後味の良さは有川さんならではですね。男性読者にはちょっと甘すぎるように見えるところもあるかもしれませんが、女性的な話が好きな方にはお勧めできる本だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 舞台となっている阪急今津線についてはほとんど知らないが、電車というのはこういう連作短編集を組むのにうってつけだというのはわかる。8つしかない駅の間の、短い区間に起きるできごとを、登場人物を変えながら、かつ少しずつオーバーラップさせながら語る。これは面白い設定だ。 いくつか例外はあるものの、有川浩らしいラブストーリーが主体で(かといって『図書館戦争』シリーズのような劇薬的な甘さではない)、どれも前向きで心温まる話ばかり。後半は「折り返し」と称して、行きに語られた人々の半年後を逆向きの路線で描いていて、これもまた面白い。最初から最後まで、楽しく読めた。薄いからすぐ読めるしね。 ちょっとだけ残念な点をあげるとすれば、(とくに後半)線路から外れた話が多くなってしまっている点。こういう舞台設定をするのなら、どうせなら徹底的に線路上だけで話をまとめてみせて欲しかった。プロの作家に対して要求するテクニックとしては、それほど無茶ではないと思うのだけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 短編の様で繋がっています。 恋愛以外の人間模様なども描かれています。 読む程に1編づつの主人公同志が関連し合い最後は温かい気持ちになりました。 是非読んでください | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 懐かしい。 まずは、その一語に尽きました。 タイトルの阪急電車、わけても物語の舞台のすべてといっていい阪急電車今津線は自分にとってもずっと使い続けて来た沿線だし、作品中にでてくるスポットや場所も知っているところが殆ど。町の雰囲気や情景、人々の雰囲気がすごくリアルに立ち上がってきて、地元民だった当時の事がすごく懐かしく思い起こされました。作品自体がよく出来ている事が大前提ですが、普通の人が読んで感じる暖かさ以上のものを、こればっかりは住んでいた人間の特権としてより大きく受け取ることが出来たと思います。 自分にとっては、初読みの有川浩(失礼なことに最近まで男性と勘違いしていた)さんでしたが、なんともいえずバラエティ豊かないろんな人の日常描写と群像劇の妙に、他の作品も読んでみたいと思いました。小説の構造自体は、阪急電車の宝塚駅から西宮北口までのわずか十あまりの駅を一つ乗り進むたびに主人公を変えて一つの物語がたちあがり、それが相互に干渉し合い、折り返し地点からまた話が時間を経て進んでいくという今迄になかった新しい試みがある実験的な小説なんですが、その中で繰り広げられる日常はあくまで日常のことで何か凄いことがあるわけでもないですがだからこそ安心して優しい気分で読む事が出来ます。 共感する、というのが一番近いでしょうか。若いカップルたちの話に昔を思い、小さな子とおばあちゃんの会話に暖かい気持ちになり、恋する女の子の悩みや葛藤にため息をついたり、別れに決別する女性にがんばれとエールを送ったり、そんな感じで読んでいく一冊です。 男性にはちょっと勧めるのがためらわれるのですが、女性ならけっこう共感して読んでもらえると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 正直な感想を一つ。 宝塚南口駅の翔子さんのエピソードが非常に怖く・・・ その後の小林駅の話がすごく良かったです。 翔子さんのような女性はやっぱり"はちきん"と呼ぶべきでしょうか。 あと高知の地酒の話はやっぱり地元ですね。 個人的には"桂月"よりは"美丈夫"が好きですが、次回は"桂月"も試させていただきます。 最近はべたべたな恋愛小説が多いのですが、初期自衛隊3部作のような怪獣もののSFものもまた読みたいので今後に期待させていただきます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 折り返す電車を使って、人生の巻き返しをした人たちを数珠つなぎした作品。 電車内ですれ違う人たちにも人生が彩られていると、恋の始まりから終わりなどを、女子高校生からOLで描いている。 唯一高齢者の孫を連れた女性と、専業主婦の二人が年配者として出てくるが、重くなりすぎない背景の人たちで押さえている。 マンガ的で読み易い。 あとあとがきの文面が、ファンでないとけっこう寒いものがある。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 初めて著作を読みました。 この冬、、この舞台となった阪急今津線で、、 聴講生として通学してたもんで、、 電車にゆられてるような気分で一気に読めてしまいました。 ある日、、たまたま乗り合わせたひとたちの抱える、、 それぞれのドラマ。 ちょっとしたきっかけで声をかけたことが、 それぞれの、、歩いてきた道のりの分岐点になった 阪急電車の箱の中。 一個一個の章が読み切りで、、 順に、乗り合わせたメンバーそれぞれの視点から、、 ほかの人物が描写されてて、、おもしろい。 一番感情移入してしまったのは、、 かつてかわいい後輩だった彼女と、、 かつて恋人だったオトコの結婚式に 単身、、白いドレスを着て、、乗り込んだ翔子。 白いドレスと引き出物の袋を見て、 一瞬に状況を飲み込んだ、孫を連れた女性。 その翔子が電車を降りて出会った、、 奇しくも同じ名前の小学生。 強い女の凛とした、、でもホントははかなげな心が伝わってきました。 タイトルの無機さかげんとはうらはらに、、 とっても暖かい一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 読んでいる間のわくわく感、読後の爽快感となんとも言えないあたたかさを じっと噛みしめる。 今、JRと近鉄が同程度に最寄の駅の沿線に住む身には、阪急は魅力的な ブランド電車的存在だ。学生の頃はよくお世話になった。 作品に登場する華やかな大学に通う友人の下宿に、ちょくちょく遊びに行ったり、 梅田まで遊びに出たり。本当に懐かしい。 ここのところ、万城目さんの京都、奈良、森見さんの京都といい ご当地ソングならぬご当地小説に恵まれて、今また『阪急電車』だ。 やはりその街の空気や微妙に違うそれぞれの街のことばを知るものにとっては、 作品の息づかいが生な感じで、とても近しく嬉しい。 片道15分の阪急今津線を舞台に、アトランダムに選んだかのような登場人物たちを 絶妙に、ジグザグに配しつなげていく話は、実に巧妙でちらりちらりと見かける あの人という感じで、すんなりと物語に導かれる。 同じエリアで行動する人を、リアルな世界で私たちも何人も知っているはずだから。 その登場人物たちが、ある瞬間、微妙な連帯感で切り結びことばを交わし、近づく。 あるいは、目にした情景、耳にした会話から、ふと我が身に深く入ってくる思いに 突き動かされていく。 わずかの時間に、人は多くのことを受け取り、消化あるいは昇華している。そのことが とてもリアルでしかもちっとも嘘くさくなく受け取れる。 登場人物のうち、さまざまな年齢の女性が、その年齢なりに、それぞれすごく魅力的。 みんな自分の「今」をいっしょうけんめい見つめて、考えて、案外素直に聞く耳も 持ち、なにより前へ進もうとする気持ちが読み手まで元気づけてくれる。 わずかなつながりでも人と人との会話のあたたかさやまっすぐなことばの 有難さに、ぐいぐい引かれて読んだ本。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 今津線は、路線全ての距離をあわせても10キロに満たない、 阪急電鉄の中でも短い路線。そのわずか9,3キロ、時間にして 15分にも満たない路線を舞台に、駅ごとに繰り広げられる人間ドラマを 連作短編形式で描いた1冊。 失恋した女性の壮絶な仇討ち、祖母と孫と愛犬の繰り広げる対等な関係、 恐怖によって彼に支配されている女子大生、地方出身の大学生カップル、 図書館で見かける同じ本を選んでる好みのタイプの女性…さまざまな どこにでもいそうな人たちが、この電車で偶然出会ってつむぐ物語は 数珠繋ぎのように連なっていく。まるで電車の車両同士のように。 「レインツリーの国」などで発揮された、甘くて切なくて可愛らしい 恋愛モノをコテコテに、なおかつ爽やかに素直に描くセンスは健在。 悪役(に相当する主人公たちに不利益をもたらす人たち)がちょっと 類型的すぎるのが残念な気もするけれど、物語を紡いでいく可愛くて 優しくて素直な人たちの魅力を堪能すればお釣りが来るというものだ。 列車という限定された場所と時間を上手に生かしきった、舞台劇のような 密度の濃くて楽しい1冊。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!





