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阪急電車



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【この小説が収録されている参考書籍】
阪急電車
阪急電車 (幻冬舎文庫)

阪急電車の評価: 8.40/10点 レビュー 5件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.40pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(9pt)

阪急電車への思い入れは格別になる

関西で最大級の鉄道会社である阪急阪神ホールディングス。その中でも阪急電車は特別であり、多くの人々にとって憧れの的である。そんな阪急電車の中でもあまり知名度のない、今津線を舞台にした物語が本作である。
今津線は宝塚〜西宮北口〜今津を結ぶ路線であるが、宝塚方面の電車と今津方面の電車は全く別のホームにあり、西宮北口で乗り継がなければならない。そしてそれぞれの路線が非常に短い。
この今津線沿線に住む人にとっては、各駅や街のイメージが手に取るように浮かび、非常に思い入れのある作品となるのではないだろうか。かくいう私は現在、この作品にも登場する西宮北口に住んでいる。そのため西宮北口の章では細かな描写がはっきりと伝わってくる。毎日通勤で使っているためそれは当然だろうが、一方でそれは阪急神戸線であり、今津線に乗ったことはたったの1度しかない。そういった点では西宮から宝塚にかけての新たな魅力を感じることができた。もう少しそっち方面にも足を伸ばしてみようと思った次第である。
もちろん阪急なんて乗ったことないといった人でも楽しく読むことができるだろう。なんとなく電車に乗っているが、電車に乗っている誰もが自分自身が主役の人生を歩んでいる、そんな当たり前のことも気付かされた。そのように様々な人生が交錯し、互いに影響を及ぼしながら物語は進んでいく。とても幸せな気持ちになれる一冊だ。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.4:
(8pt)

阪急電車の感想

映画で見てあらすじを知っていても、やはり感心した
折り返しというのがまた良い

mick
M6JVTZ3L
No.3:
(7pt)

阪急電車の感想

読んでると
ほのぼのと
せつなさと
やさしさと
かなしさが
こみあげてきます

jethro tull
1MWR4UH4
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

阪急電車の感想

ミステリーではありませんが、ストーリ展開や伏線回収のうまさなどは’さすが!’と思えるほどで、読み物として大変楽しめました。
阪急電車の各駅で乗り降りする乗客のそれぞれのドラマ・人生が短い文章でうまく描かれており、短篇集っぽく編集してあるものの、お互いがそれぞれ微妙に繋がっており、電車という空間の中で影響しあい人生が少しずつ変化していく。
恋愛あり、哲学ありと軽いタッチで書かれているにもかかわらず、深く心に残っていくドラマです。特に前半と後半の変化をぜひお楽しみください。
人の興味を惹きつける筆力は本当にピカイチですね。
(映画化もされており、一番好きなメインの話が外されていたのは残念でしたが、良く出来ていました。)

フレディ
3M4Y9ZHL
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

阪急電車の感想

阪急電車今津線を舞台にした連作短編集で、各章のタイトルは駅名になっており、10ページ程度の長さで非常に読みやすくなっています。
誰もが、電車の中で一度は見た事のあるような、また勝手に観察して勝手に想像していそうな、そんな些細な出来事をベースにしていて、それが各章数珠つなぎにリンクしています。
伊坂幸太郎さんの作品によく見る手法ですが、普遍的である分、そこに必然性や共感を感じる事ができました。

物語を動かすのが女性ばかりだなと思っていたら作者は女性なんですね。
まぁ確かに男性は、事なかれ主義というか、見て見ぬふりする人が多そうですもんね。 中々リアリティがあるように思いました。

また、行きの電車で描かれた出来事が、戻りの電車で進行しているのが面白いですね。
主人公達は全て前向きな人物ばかりだったので、それは進展・成長した形で戻ってきます。
ストレスを感じる事なく読めますね。
当然なんですが、乗客一人一人に物語があるんだと実感しました。

ミステリ要素は皆無ですが、たまにはこういう作品もいいですね。

梁山泊
MTNH2G0O

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