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ゼロ時間へ
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ゼロ時間への評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 41~51 3/3ページ
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これも意外な犯人に驚きました。私は犯人を逃がしました^^?カバーの古いエレベーターの写真が「ゼロ時間」に向かっての第一の事件の兆しにもなっていい効果になっている。最後の急転直下の展開に驚く。怪しい人が次々出てくる訳ありの人間模様の中で出てくる表面とは全く逆の人間関係に「実社会で、怖いけどありうるなー」という思えるだけに傑作だと思う。落とし穴のような終盤の急転直下の展開が実に素晴らしい。そして意外なハッピーエンドは他の作品にはない清々(すがすが)しい読後感を与えてくれる。 | ||||
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クリスティ独特の設定作りの巧さで読者を唸らせる秀作。普通ミステリは冒頭で殺人事件が起こり、そこから犯人捜しが始まる。本作では、"殺人が起こる前には色々な人間模様がある筈"との前提で、「犯行時=ゼロ時間」と捉え、ゼロ時間に至るまでの過程を緊迫感溢れる筆致で描いたもの。 物語の進行は通常のミステリと大して変らないのに、「ゼロ時間」を読者に意識させる事によって異常な雰囲気を醸しだしている点がクリスティの巧さである。そして、「ゼロ時間」の後に待っている更なる一捻り...。 事件の見させ方を縦横無尽に料理するクリスティの技巧が光る秀作。 | ||||
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ある人物が部屋でペンを走らせていた・・・そこには周到な殺人計画が書かれたいた。殺人の瞬間「ゼロ時間」を設定して描く、クリスティ懇親のミステリ。 殺人は結果であって、その前に色々な出来事が合ってそこに到着するはずである。いうなら、殺人の瞬間「ゼロ時間」にもろもろの出来事は収束していくのだ・・・こうした事を書くと、犯罪小説の紹介みたいだが、おどろくなかれ、これが立派に本格ミステリになっている。 しかし、よく、ストーリを追っていくと、構成自体はきわめて普通のミステリとあまり違いはない。ストレートに描いてもそれなりに面白い素材なのだ。しかし、クリスティが「ゼロ時間」というキーワードをそこに埋め込んだだけで、全く違った様相をみせてくる。「ゼロ時間」というキーワード自体が仕掛けなのだ・・・私は見事に騙された。 | ||||
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hayakawa文庫でしたが、活字が大きく、一気読みがたやすい本でした。 内容ですが、クリスティ作品にこういう主人公がでてくるんだ と再認識させられました。そういう意味でとても新鮮でした。 そのあたりは権田萬治氏による解説に詳しくかかれています。 15日より日本公開の映画がどのように作られているのか興味しんしんです。 主人公もですが、オードリー役をキアラマストロヤンニが演じるとのこと、 原作で想像した人物像をどのように演じているか、胸がワクワクします。 | ||||
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ポワロもミス・マープルも出てきません。探偵役は、バトル警視です。何でも解説によると、彼はクリスティー作品に5度登場するようで、これが最後でしかも最も活躍する作品のようです。そんなこともあって、映画化されるということで初めてこの本を手にしました。 最初は、何となく関係無さそうなエピソードが続き、どう集約していくのだろうと思っていました。ようやく終盤になって殺人事件が起きるのですが、この序盤の関係無さそうな話が、非常に大きなヒントになっていました。トリックと言い、この話の構成力と言い、完全に脱帽です。二転三転する最後の決着の部分も、なかなか真犯人が判らず、しっかりと騙されてしまいました。 彼女自身も自作のベスト10に入れているそうですが、現代でも十分に通用する素晴らしい傑作でした。 | ||||
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一体どんな展開になるんだろうとドキドキさせるような冒頭、派手さはないながらも、退屈には感じず、ページをどんどんめくっていってしまう前半、そして、ついに殺人事件発生、捜査が進むに連れて絞り込まれていったり、なかったりで、ページをめくる手が止まらなくなる後半。 上記のように、物語自体はもちろんおもしろいのですが、「ゼロ時間へ」の第二の魅力はやはり、バトル警視でしょう。スマートで、かっこいいです。 というわけで「ゼロ時間へ」はおすすめの一冊です!ぜひ読んでみてください。 | ||||
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面白い。犯人の用意周到さがかなり恐怖をそそる。 動機は幼稚というか、呆れる部分もあったけど、其れが尚更恐ろしいといった感じ。 何だかんだと言ってハッピーエンドなのでかなりのお気に入りの作品です。 タイトルの「ゼロ時間」の意味が分かったときはぞっとすると同時に感心させられること間違いなし!!w | ||||
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(;'Д`)ハァハァ このミステリーの冒頭らへんに ある一人の人間を殺害するために計画を立てている人間の描写がある・・・。 いかにも頭脳明晰みたいな感じがする・・・が、最後のバトル警部の説教によって、自我を失い、崩れ失せる。 その時の説教はこれだ。 「殺人犯ってのはバカなチンピラですよ。いつも 自分は頭がよくて、策略に富んでいると思い込んでいるが、その実、かわいそうなくらい幼稚なんだから」 非情に情けない…そして同情の余地のない殺人犯だ。 アガサクリスティに出てくる殺人犯〔特に男〕は 殆ど 自惚れが強く 虚栄心の塊で 幼稚な野郎だ…っ?!w アガサクリスティは殺人犯の類型というものを確信していたのだと 思われる。犯罪学を勉強した結果なのか、それとも こういう性格の男に捨てられた腹いせで殺人犯に仕立て上げているのか…。 ホッカルさんには分からない…。 ただ言えるのが、自惚れが強い 幼稚な男って ホッカルさんそのもののやうな気がするんだが・・・。 気のせいかな? うほほっ?!おいらは人など殺さないが・・・w | ||||
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(;'Д`)ハァハァ このミステリーの冒頭らへんに ある一人の人間を殺害するために計画を立てている人間の描写がある・・・。いかにも頭脳明晰みたいな感じがする・・・が、最後のバトル警部の説教によって、自我を失い、崩れ失せる。その時の説教はこれだ。「殺人犯ってのはバカなチンピラですよ。いつも 自分は頭がよくて、策略に富んでいると思い込んでいるが、その実、かわいそうなくらい幼稚なんだから」非情に情けない…そして同情の余地のない殺人犯だ。アガサクリスティに出てくる殺人犯〔特に男〕は 殆ど 自惚れが強く虚栄心の塊で 幼稚な野郎だ…っ?!wアガサクリスティは殺人犯の類型というものを確信していたのだと思われる。犯罪学を勉強した結果なのか、それとも こういう性格の男に捨てられた腹いせで殺人犯に仕立て上げているのか…。ホッカルさんには分からない…。ただ言えるのが、自惚れが強い 幼稚な男ってホッカルさんそのもののやうな気がするんだが・・・。気のせいかな?うほほっ?!おいらは人など殺さないが・・・w | ||||
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冒頭で「わたしは(略)推理小説を読むのが好きでね(略)ただ、どれもこれも出発点がまちがっている! 必ず殺人が起きたところから始まる。しかし、殺人は結果なのだ。物語はそのはるか以前から始まっている」という、なにやら本作の趣旨を宣言するような台詞が発せられますが、さすがミステリの女王だと思わせるのは、本作でも人死には中盤あたりでちゃんと描かれる、という事実です。別にラストになるまで殺人が起きないわけでも、倒叙ものというわけでもありません(というよりも倒叙ものじたいがこの時代には存在しなかったのかも。知識がないので違うかもしれませんが)。すくなくとも、現代に読む限りではそれほど突飛な構成というわけではありませんが、しっかり意外性と説得力のある作品です。 | ||||
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ゼロ時間というのは殺人が行われる瞬間のことを指すのだそうです。普通の推理小説は殺人が起きたところから始まりますが、本作でクリスティは“殺人が起きるまでには様々な過程があるはずで、殺人そのものはクライマックスであるべきである”と主張し、殺人の瞬間に向かって話が進んでいくという趣向を採用しています。このことは宣伝文句に書いていることなので、てっきりその通りに話が進むのかと思いきや・・・・ネタバレになるので詳しくは書けませんが、多くの人が途中で「あれ?」と思うことでしょう。私と同じように「あれ?」と思った人は、クリスティの読者に対するトリックにまんまとハメられたことになります。 | ||||
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