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なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?
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なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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主人公のふたりが青春してる。青春ミステリーかな? ゴルフ場で死んだ男がつぶやいたダイイングメッセージで、この謎を追うところから始まる。 冒険ミステリーともいえる。 | ||||
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作者スパイスリラーの中でも傑作中の傑作。20年代に多作されたスパイスリラーだが、初期作品に多かったご都合主義は影を潜め、1934年の本作に至ってはどっしりと地に足の着いた安定感・安心感が感じられる。その一方、20年代の作品に見られたドタバタコメディ的な要素はそのままで、トミーとタペンスもののようなテイストが楽しめる作品でもある。 崖から墜落した男が最後につぶやいた「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」。これをたまたま聞いたボビィが幼馴染のフランキーとともに積極的に事件に関わりながら、時には命に危険が迫るのもものともせず謎解きを進めるお話。 ラストでようやく男のつぶやいたエヴァンズの正体が明らかにされると、2人は驚くでも呆れるでもなく、大声で人目も構わずお腹の皮が位よじれるほどに笑い転げる、そんな安心感に包まれながらひたすら2人の謎解きストーリーに読みふけれるのは実に幸せな事である、そう感じさせる極上の一品であった。 1934年、「オリエント急行の殺人」の出版に影に隠れがちな本作だが、間違いなく傑作ぞろいの1930年代の作者黄金期において燦然と輝く逸品である。 PS ここから先はネタバレになるだろう、未読の方はご注意を。 本作の黒幕は結局逃げおおせてしまうのだが、その神出鬼没ぶりはまるでルパンのようで鮮やかであった。悪党ぶりも作者作品中随一で、「エッジウェア卿の謎」「ハロウィン・パーティ」の犯人たちに劣らぬ魅力の持ち主であった。それは別の作品で再登場願いたいぐらいの鮮やかさであった。 | ||||
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名探偵が介在しないパターンでの 王道パターンなミステリー。 途中、定石どおり犯人に出し抜かれる描写も あり、基本に忠実です。 ベタ、なのではありますが 犯人、そして最後に仕掛けられた 思わぬ伏線には驚かされることでしょう。 そう、言葉どおりに受け取ると 面食らってしまうのです。 ボビイとフランキーの ちょっと凸凹なコンビが 織り成す危険な冒険… 落ち着いて読める作品でした。 | ||||
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「「なぜエヴァンズに頼まなかったのか」 を伝えなかったのか」が、最初の疑問だ。 アメリカでの標題はThe Boomerang Clue「ブーメランの手がかり」とのこと。 間接表現の理由が伺われる。 アガサクリスティだと思わずに読んでも、楽しめたかもしれない。 ただし、牧師の息子という設定から、キリスト教文化についての知見があるとよいかもしれない。 | ||||
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イギリス海辺の町Marchbolt で、断崖で事故死した男性の残した言葉、Why didn’t they ask Evans? を手掛かりに、幼馴染のBobby とFrances は謎を追って探索を始めます。自動車事故を偽装して、不審な男性の屋敷に乗り込み、手掛かりを探して、次々とHampshire, London, Wales を移動しながら冒険をします。最後までEvansの謎は明かされません。面白いのは、2人が推理を立てて、実際にいろんな行動を起こしていくところ、見当違いにハラハラしたり、楽しめます。Lady Frances が地位を利用して、様々に立ち回るのも、小気味良いですね。 あちこちに舞台が飛ぶので筋をたどりにくいし(私の英語力では)、クライマックスが過ぎてもまだ謎がとけないので、ちょっと冗長かなという感じもしました。それで星四つです。 それにしても、題名は日本語にするともたもたしてますね。 | ||||
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本格推理ではなく、サスペンスですな、これは。 といっても、全編にサスペンスが漲ることもなく、ゆる〜いだるい(苦笑)感があって読んでて辛かったですが。 | ||||
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私が本作を読んだ時の邦題は「謎のエヴァンズ」。これでは題名自身が謎である。改題された「何故、エヴァンズに頼まなかったのか?」は原題の直訳だが、これ自身が事件のキーとなる謎の言葉で、この謎を解こうと若い男女二人が奔走する姿が物語そのものになるというクリスティらしい合理的なタイトルである。 本作は本格物のミステリではなく、上記の謎の言葉を追って事件の真相に迫っていくという冒険活劇物である。「Boy meets girl」の趣きもある。ストーリー展開に大きな捻りはなくストレートなものだが、クリスティらしいサスペンスは充分楽しめる。 ポアロ物、マープル物のような本格味とは一味異なる爽快なサスペンスが楽しめる快作。 | ||||
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ポアロもマープルも出てこないノン作品ですが、とても面白かったのを覚えています。 男が語った「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」は最初から最後まで、このセリフがついてまわります。 エヴァンズとは一体何者なのか? また何を頼もうとしたのか? どうしてエヴァンズに頼まなかったのか? などを、推理しながら読まれると楽しみも倍増すると思います! | ||||
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Why didn't they ask Evans? は,過少評価されやすいが,冒険活劇探偵物が得意だったクリスティーの作品としてはThe Secret Adversary (秘密機関) と双璧をなす傑作である.幸い日本語のセンス最高の田村隆一氏の翻訳を得て,その良さが引き立っている.しかし,その田村氏を以てしても,イギリス英語のchemistが本来の意味(薬屋)を与えられていない.化学者にされている. ハヤカワの全百冊のクリスティー文庫をほぼ通読して感じるのは,高名な訳者たちがイギリスを知らな過ぎることである.一つの大国の,50年に亘る社会と風俗の変化を描き切った厖大な作品群を,それとして他国の読者に伝えるには,イギリスの料理は不味い的な浅薄な先入観ではとても間に合わない.もっと本格的な体験が必要とされる.これを象徴するのが,代表的なイギリス料理 steak and kidney pie (牛肉と腎臓の切り身を煮込んで,上をパイ皮で焼いて仕上げるもの.非常に美味)を誰一人訳せなかった事実である.まあ出来たことは仕方ないが,若い人たちには是非体験して来て欲しい. | ||||
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この作品はかなり前にNHK海外ドラマで放送されました。アガサ・クリスティーと言えばエルキュール・ポワロ、ミス・マープルがお馴染みですが、この二人が登場しなくてもクリスティー女史の成せるワザが見事な、ドキドキすること間違いなしの一冊です。 | ||||
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