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13階段



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【この小説が収録されている参考書籍】
13階段
13階段 (講談社文庫)
13階段 (文春文庫)

13階段の評価: 4.40/5点 レビュー 350件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全350件 181~200 10/18ページ
No.170:
(5pt)

完成度がものすごく高い

あらすじを読んで、想像していたのとはかなり色合いが違った。
死刑とはなんなのか。改悛の情とはなんなのか。
軽いミステリーではなく、社会性がものすごく強い。
それを様々な視点から、特に死刑を執行する側から描く。
この執行する側の視点はとても新鮮であり、登場人物たちの禍々しい苦悩がダイレクトに伝わってくる。
いままでは遠い存在だった死刑を、急に目の前に突きつけられる。
読んでいる途中で何度も鳥肌が立った。
この社会的メッセージ性も去ることながら、ミステリーとしても相当面白い。
特に、終盤が盛り上がる、盛り上がる。物語が二転三転する。
それも読者を驚かせるための超展開ではなく、きちんと物語を見失うことなくつながっていく。
完成度がものすごく高い。
構成の美しさに感動した。
推理小説かくあるべし、といった感じ。
一気に高野和明のファンになってしまいました。
13階段 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:13階段 (講談社文庫)より
406274838X
No.169:
(2pt)

興味はありましたが

死刑囚というものに興味があり買ったのだが、刑務官と前科者が事件を追いかける、という設定にまず無理がある。感情移入しづらくさせている。といってもミステリドラマにはこれくらいのものは数多く見受けられるのでそれは良いとしよう。
本文を読み進めていると、著者の法学知識が付け焼き刃なのが分かってしまう。用語等を調べてあるのはよく分かるが、あまりに俗っぽかったり、くどくど説明のしすぎだったりして、ある程度知識のある者にはどうも読みにくいし、わざわざ読むべき作品ではないと思った。文学的な要素も特にない。素人作品だと思った。
13階段 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:13階段 (文春文庫)より
4167801809
No.168:
(2pt)

興味はありましたが

死刑囚というものに興味があり買ったのだが、刑務官と前科者が事件を追いかける、という設定にまず無理がある。感情移入しづらくさせている。といってもミステリドラマにはこれくらいのものは数多く見受けられるのでそれは良いとしよう。本文を読み進めていると、著者の法学知識が付け焼き刃なのが分かってしまう。用語等を調べてあるのはよく分かるが、あまりに俗っぽかったり、くどくど説明のしすぎだったりして、ある程度知識のある者にはどうも読みにくいし、わざわざ読むべき作品ではないと思った。文学的な要素も特にない。素人作品だと思った。
13階段 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:13階段 (講談社文庫)より
406274838X
No.167:
(4pt)

登場人物が生きている

登場人物のリアリティに驚かされました。
現実にいる人より現実的に捉えられるといいますか、あやふやな部分がない。
実際にいる人を脚色なく文章で表現するとこういう感じになるんだろうなと思います。
しっかりとした理由に基づいた登場人物たちの内面の葛藤はとても共感させられます。

物語の展開もかなり広く展開されて、最後は綺麗にまとまります。
結末は、いい意味で予想を裏切られ、とても満足しました。
テーマが重いので、苦手な人もいるとは思いますが、私はとても面白く読めました。
13階段 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:13階段 (文春文庫)より
4167801809
No.166:
(4pt)

登場人物が生きている

登場人物のリアリティに驚かされました。
現実にいる人より現実的に捉えられるといいますか、あやふやな部分がない。
実際にいる人を脚色なく文章で表現するとこういう感じになるんだろうなと思います。
しっかりとした理由に基づいた登場人物たちの内面の葛藤はとても共感させられます。
物語の展開もかなり広く展開されて、最後は綺麗にまとまります。
結末は、いい意味で予想を裏切られ、とても満足しました。
テーマが重いので、苦手な人もいるとは思いますが、私はとても面白く読めました。
13階段 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:13階段 (講談社文庫)より
406274838X
No.165:
(5pt)

乱歩賞史上に残る名作

 江戸川乱歩賞といえばエンターテインメント系文学新人賞の最高峰であり、その歴史の古さと多くの人気作家を輩出していることで不動の地位を誇っている。とはいえ受賞作の全てが傑作かといえばそれはないものねだりであり、あくまでも新人賞である以上ハズレも少なくない。だが本作はその新人離れした完成度の高さにおいて、もはや名作の名に恥じないほどの傑作の域に達していると思う。
 容疑者が犯行時刻の記憶を失っており、犯人なのかどうか自分にも分からないという異様な状況の中で、刑務官南郷と前科者三谷が死刑囚の無実を証明するために東奔西走する。本作の醍醐味はやはり真犯人の動機の意外性にあるだろう。三谷の前科が災いして事件は思わぬ方向へ展開し、タイムリミットぎりぎりでの犯人との緊迫した攻防は、心理戦を超えた命がけの肉弾戦へともつれ込む。真犯人の末路は本作のメッセージを鑑みれば不可避的な結末であろうし、最後に明かされる三谷の意外な過去も本作の完成度を高めている。
 宮部みゆきによる解説に詳しいが、最終選考において本作は満場一致で文句なしの受賞だったそうである。それはそうであろう。しかしながら本作を、死刑制度是非論として読むことにはいささか疑問を覚える。死刑制度の矛盾や理不尽さが南郷のフラッシュバックとして描かれてはいるものの、それはエピソードに過ぎず本作のメインテーマではない(と思う)。本作はあくまでもミステリーであり、感傷的な死刑存廃論で湿らせてしまうには勿体無いエンターテインメントである。
13階段 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:13階段 (講談社文庫)より
406274838X
No.164:
(5pt)

乱歩賞史上に残る名作

江戸川乱歩賞といえばエンターテインメント系文学新人賞の最高峰であり、その歴史の古さと多くの人気作家を輩出していることで不動の地位を誇っている。とはいえ受賞作の全てが傑作かといえばそれはないものねだりであり、あくまでも新人賞である以上ハズレも少なくない。だが本作はその新人離れした完成度の高さにおいて、もはや名作の名に恥じないほどの傑作の域に達していると思う。
 容疑者が犯行時刻の記憶を失っており、犯人なのかどうか自分にも分からないという異様な状況の中で、刑務官南郷と前科者三谷が死刑囚の無実を証明するために東奔西走する。本作の醍醐味はやはり真犯人の動機の意外性にあるだろう。三谷の前科が災いして事件は思わぬ方向へ展開し、タイムリミットぎりぎりでの犯人との緊迫した攻防は、心理戦を超えた命がけの肉弾戦へともつれ込む。真犯人の末路は本作のメッセージを鑑みれば不可避的な結末であろうし、最後に明かされる三谷の意外な過去も本作の完成度を高めている。
 宮部みゆきによる解説に詳しいが、最終選考において本作は満場一致で文句なしの受賞だったそうである。それはそうであろう。しかしながら本作を、死刑制度是非論として読むことにはいささか疑問を覚える。死刑制度の矛盾や理不尽さが南郷のフラッシュバックとして描かれてはいるものの、それはエピソードに過ぎず本作のメインテーマではない(と思う)。本作はあくまでもミステリーであり、感傷的な死刑存廃論で湿らせてしまうには勿体無いエンターテインメントである。
13階段 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:13階段 (文春文庫)より
4167801809
No.163:
(5pt)

こりゃ誰かに見られているステージに立ち、赤の他人を救うものすごいストーリーだ。

夢中になったなあ。
いろいろあったつもりだけど、こんな経験ないもんなあ・・・・。
最後にきちんと明かしてくれなければ、
いらん勘ぐりばかりが湧きだす始末。
それほどおもしろい。
それほど、検事・処経験者・保護観察対象者・死刑確定者などの
心理やスタンスがいらん想像力や背景を描いてしまう。
惑わされ、それでも強い信念や義理や、賭けに挑む人間の強さと脆さを描く作品は
とてもいい、ということだ。
漫然と手に届くものばかり、目に見えるものばかりを追うことに
焦りも疑問も感じないアナタにこそオススメ。
人間て、男っていいなあ・・・・・
13階段Amazon書評・レビュー:13階段より
4062108569
No.162:
(5pt)

死を見た先に その問いかけ

社会的影響力の強いミステリー。世間の人々が漠然と抱く死刑のイメージを一変させる。ずらっと並ぶ参考文献なんかを見る限りでも
明確な意図を感じる。他人行儀で素知らぬフリを続けたり、ましてや認知自体の貧困さに対して警鐘を鳴らすため書かれた作品なのだろう。
ただそう言うと、難しい専門知識や専門用語が並ぶ堅苦しい作風を想像するかもしれない。ご心配なく。あくまでストーリーの流れに
沿うように、それらは織り交ぜてあってとても読みやすい。というより、あまりに映像的。あまりに真に迫っているので一気に通読だ。
また推理的な嗜好を満足させる展開に次ぐ展開も秀逸。掛け値なしにラストシーンにいたるまで息も吐かせません。一読して損のない名作
なので興味のある方は是非どうぞ。
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406274838X
No.161:
(5pt)

死を見た先に その問いかけ

社会的影響力の強いミステリー。世間の人々が漠然と抱く死刑のイメージを一変させる。ずらっと並ぶ参考文献なんかを見る限りでも
明確な意図を感じる。他人行儀で素知らぬフリを続けたり、ましてや認知自体の貧困さに対して警鐘を鳴らすため書かれた作品なのだろう。

ただそう言うと、難しい専門知識や専門用語が並ぶ堅苦しい作風を想像するかもしれない。ご心配なく。あくまでストーリーの流れに
沿うように、それらは織り交ぜてあってとても読みやすい。というより、あまりに映像的。あまりに真に迫っているので一気に通読だ。

また推理的な嗜好を満足させる展開に次ぐ展開も秀逸。掛け値なしにラストシーンにいたるまで息も吐かせません。一読して損のない名作
なので興味のある方は是非どうぞ。
13階段 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:13階段 (文春文庫)より
4167801809
No.160:
(5pt)

クソ素晴らしい作品である。

いやあ、これは文句ナシに素晴らしい。
今まで自分が読んできた推理小説作品の中では最も面白かった。
死刑制度に対しても深い洞察が成されており、推理ゲーム以外の面での読み応えも充分である。
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4167801809
No.159:
(5pt)

クソ素晴らしい作品である。

いやあ、これは文句ナシに素晴らしい。
今まで自分が読んできた推理小説作品の中では最も面白かった。
死刑制度に対しても深い洞察が成されており、推理ゲーム以外の面での読み応えも充分である。
13階段Amazon書評・レビュー:13階段より
4062108569
No.158:
(5pt)

乱歩賞は伊達ではない

 死刑囚の冤罪を晴らそうとする前科者と刑務官。期限はあと三ヶ月……
 二人が手がかりを追って真相に迫っていく過程も、二人の間に生じる友情の描写も、
飽きが来ずに読み進められるがそれだけではない。死刑が執行されるまでの手続き
(いや、手続きにとどまらず、生々しい執行の様子までも)が克明に語られており、
ミステリとしてのエンターテインメント性のみならず、死刑制度のあり方について、
かなり切実に考えさせられる作りともなっている。また、刑務所から出所した人間の、
社会復帰の困難さや、取り巻く人間の不幸についても理解が深まる
(まあ、この辺は他にもいろんなミステリが出ておりますよね)。
 ラストのどんでん返しや真犯人の意外性など、加速度的なストーリーの盛り上がりも
強烈な魅力。プロットが作り込まれているなあ、と、素人ながらに頷かずにはいられない。
 苦いものが残る終わり方は悪くはないが、「こういう落ち付け方しかなかったのかなあ」と
いう、心情的な引っかかりが残る。まあこの辺は好みでしょう。
あの人には幸せになって欲しかったなあ。
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406274838X
No.157:
(5pt)

乱歩賞は伊達ではない

死刑囚の冤罪を晴らそうとする前科者と刑務官。期限はあと三ヶ月……

 二人が手がかりを追って真相に迫っていく過程も、二人の間に生じる友情の描写も、
飽きが来ずに読み進められるがそれだけではない。死刑が執行されるまでの手続き
(いや、手続きにとどまらず、生々しい執行の様子までも)が克明に語られており、
ミステリとしてのエンターテインメント性のみならず、死刑制度のあり方について、
かなり切実に考えさせられる作りともなっている。また、刑務所から出所した人間の、
社会復帰の困難さや、取り巻く人間の不幸についても理解が深まる
(まあ、この辺は他にもいろんなミステリが出ておりますよね)。

 ラストのどんでん返しや真犯人の意外性など、加速度的なストーリーの盛り上がりも
強烈な魅力。プロットが作り込まれているなあ、と、素人ながらに頷かずにはいられない。

 苦いものが残る終わり方は悪くはないが、「こういう落ち付け方しかなかったのかなあ」と
いう、心情的な引っかかりが残る。まあこの辺は好みでしょう。
あの人には幸せになって欲しかったなあ。
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4167801809
No.156:
(5pt)

満場一致で乱歩賞を獲得したのは伊達じゃない

 ともすると重くなりそうなテーマを、タイムリミットという要素を付け加えることで、テンポ良くスリリングな読み物にした作品。
 随所に工夫を凝らし、丁寧な伏線と練りに練ったストーリーで読者を一気読破へ導いてくれる。作者の渾身の気持がズドンと胸に響いてくるようだ。
 犯人も意外で推理小説の面白さを全て集めたとも言える傑作。乱歩賞のみならず、日本推理小説に残る傑作と言っても良い。最後の後味の悪さが欠点か……。
13階段 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:13階段 (講談社文庫)より
406274838X
No.155:
(5pt)

満場一致で乱歩賞を獲得したのは伊達じゃない

ともすると重くなりそうなテーマを、タイムリミットという要素を付け加えることで、テンポ良くスリリングな読み物にした作品。
 随所に工夫を凝らし、丁寧な伏線と練りに練ったストーリーで読者を一気読破へ導いてくれる。作者の渾身の気持がズドンと胸に響いてくるようだ。
 犯人も意外で推理小説の面白さを全て集めたとも言える傑作。乱歩賞のみならず、日本推理小説に残る傑作と言っても良い。最後の後味の悪さが欠点か……。
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4167801809
No.154:
(4pt)

面白かった

最初から最後まですいすい読め
登場人物の恐怖や悲しみなどが
手に取るようだった
展開も飽きさせる事無く最後まで楽しめた。
最後の犯行動機の解説がやや手抜きな感じがして
もったいなかったがそれを抜いても
よくできた作品だった。
13階段Amazon書評・レビュー:13階段より
4062108569
No.153:
(5pt)

冤罪

なんとなく犯人が分かりそうで分からない、それが本書の特徴です。何重にも包まれた謎のベールを「階段」というキーワードのみで解いていく刑務官と前科者の三上の二人。
加害者が被害者となったり被害者が加害者となったりといった心理状態を巧みに織り交ぜながら描かれてあり、非常に読み応えがあります。また、人が人を裁く裁判や裁判における政治的な力、冤罪の有無等についても言及しているので非常に参考になりました。
13階段 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:13階段 (講談社文庫)より
406274838X
No.152:
(5pt)

冤罪

なんとなく犯人が分かりそうで分からない、それが本書の特徴です。何重にも包まれた謎のベールを「階段」というキーワードのみで解いていく刑務官と前科者の三上の二人。
加害者が被害者となったり被害者が加害者となったりといった心理状態を巧みに織り交ぜながら描かれてあり、非常に読み応えがあります。また、人が人を裁く裁判や裁判における政治的な力、冤罪の有無等についても言及しているので非常に参考になりました。
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4167801809
No.151:
(3pt)

裁判員制度が始まる今だからこそ、読んで欲しい

歴代の乱歩賞受賞作の中でも、とりわけ必読に値するであろう、問題作である。この作品の特質は、犯罪というストーリーを描くことだけに留まらず、加害者被害者双方のスタンスを通して、犯罪とは何を生み、何を失わせるものなのかということを読者に対して問い掛けているところにある。 執行猶予中の傷害致死犯が死刑囚の冤罪を晴らそうと奔走する、異色の犯罪小説。死刑制度への疑義が根幹にあり、司法の持つ正義と危うさとが見事に捉えられている。 まず、緻密で無駄のない文章に感心した。死刑執行のリアリスティックな描写には、作品に食い入り過ぎて、忘我の感すらあった。登場人物達もそれぞれ適切な役割を果たしていて、推理小説に有りがちな話の散漫さも見られない。 ただし、疑問点も多々ある。執行猶予中の純一に刑務官の南郷が住居侵入をさせたり、ラストで樹原の死刑が寸前で回避されるなど、如何にも作り物めいている展開だ。加えて、作品全体に漂うイデオロギックな空気には些か辟易してしまう。 だが、社会の暗部を啓発するにあたり、この作品の果たした役割は極めて大きい。果たして今後、この作品を超える社会派作品を世に出せるのか?乱歩賞は、飛躍と共に大いなる課題を課せられたことになろう。
13階段Amazon書評・レビュー:13階段より
4062108569

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