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わが一高時代の犯罪
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【この小説が収録されている参考書籍】
わが一高時代の犯罪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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高木彬光の推理小説はどれも面白いですね。何十年も昔にこんな面白い小説を書く作家がいたなんて全然知らなかったです。 | ||||
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「わが一高時代の犯罪」と「挽歌」の2中篇が収められている。 いずれも神津恭介の一高時代を扱ったミステリである。時代性を強く反映した内容となっている。というよりも、トリックを成立させるために一高時代を舞台としたと言うべきか。 ただ、どちらもあまり関心しなかった。ネタが早くに割れてしまうし、結末にも救いがない。 | ||||
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全く問題無し | ||||
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廃校になって久しいエリートの旧制高校のなかでもスーパーエリートであった一高での戦中の物語です。ミステリーの要素はあまりありません。ただ一高の雰囲気が味わえるのでその点で貴重な小説です。もう著者も亡くなってだいぶたつので読む人も少ないでしょうね。 | ||||
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高木彬光の作品はパズラーとしてもスリラーとしても弱く、抜群の筆力で読者を魅きつけて離さないところに真骨頂がある。その意味で、「わが一高時代の犯罪」は最高傑作といってよい。そもそもの謎解き要素がおまけでしかなく、主眼となっているのが誇り高き一高健児たちの友情と、戦争へと進んでいく時代に翻弄される青春の物語だからである。 旧制高校を舞台にした小説で、ここまで生き生きと当時の学生の姿が伝わってくる作品を寡聞にして他に知らない。 ちなみに、旧制高校は現在の高校ではなく、どちらかというと大学に近い。教育制度が違うので単純に比較はできないが、「学部選択を控えた東京大学の1・2年生、ただし全寮制の男子校」くらいに想像するのが一番近いかもしれない。登場人物たちは受験戦争に勝利を収めて、将来を約束されたエリートの卵たちである。 探偵小説作というと「意外な真犯人」「衝撃のトリック」がなければならぬ、という向きには不評かもしれないが、小説としての面白さは抜群である。読後感も素晴らしい。ただ、神津恭介シリーズの外伝というべき作品なので、先に「刺青殺人事件」「人形はなぜ殺される」あたりの名作は読んでおいた方がより楽しめると思う。 | ||||
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人はどんな時代にも変わらないものであり、また同時にそれぞれの時代によって変わるものでもある。この表題作は作者の高木氏がみずからの学生時代を愛惜を込めて描き出した作品である。一応ミステリーの形を取っては居るがそう思って読まない方が好い。(というより読んで行くうちに、自然に狭い意味のミステリーとは感じなくなって行く。)この時代は日本が暗い激流に呑み込まれて行った時期であり、作者はまさにその時期に学生生活を送ったものとして、その当時の一高と、自分の周囲にいた人間たちをこの小説のなかに封じ込めた。そしてこの作品は当時を知るための貴重な記録であると同時に一つの時代を生きた人たちを歌い上げた詩にもなっている。作者は和語、漢語と分けると、漢語漢文系の素養が大きい人だと思うが、その素養を十二分に活かして、素晴らしい文体でこの小説を織り上げている。日本の短編小説は小説と言うより詩と言うべき作品が多いと言われることがあるけれど、この作品などもその一つの典型かも知れない。その表現によって私たちはある時代に支配されたある世代の人たちと、どんな時代の人も変わらない部分で共感できる。この人たちはまさに今自分たちの隣に居る人たちだと感じることができる。この表題作は作者が特別の意味を込めて書き上げた作品であり。ミステリーに何の興味もないという人にも読んで欲しい作品である。(中、短編集なので表題作以外にも四編収録。こちらは通常のミステリーです。「鼠の贄」はミステリーとして良くできた作品。) | ||||
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文字が小さくて読みづらかったが、高木彬光を今後も読み返していこうと思います。 | ||||
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この作品は、世の中が軍国時代に染まりつつあった不幸な時代の青春記。謎は小粒でオマケ的ですが、なんとも言えない当時の世相にあっても、確かな青春は存在していたのですね。充分に作者の思いの丈は感じられて胸が熱くなりますが、ドラマに乏しく、デツサン力が無く読み手を選ぶ本です。ただし、私は面白く読めました。 | ||||
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この作品は戦争時のエリート高校、一高の雰囲気が楽しめる。 平成生まれの私もその雰囲気に引き込まれてしまった。いつの時代も愛されるべき馬鹿がいるのだなあと。 神津恭介ファン、高木彬光ファン以外にも読んで欲しい。 教科書には載っていない、後世に残すべき当時の高校生の雰囲気がこの本には封印されている。それこそが、この本の最大の魅力である。 | ||||
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本書収載のに作品には、若き、一高時代の神津恭介と松下研三が登場する。 そして、その松下研三には、著者が投影されている。 本書収載の二作は、ミステリの形を借りた、まさに著者の青春譜である。 「わが〜」のほうは、消失ミステリに分類されるのだろう。 密室状態からの人間消失が描かれている。 そのトリックは、実に陳腐なものであり、伏線が張ってあるとはいえ、拍子抜けである。 しかし、本作のポイントはそこではない。 戦時下の一高の学生生活、その生態、そして生き様を描くことこそ、本作における著者の目的なのである。 バンカラを絵に描いたような、破天荒な、そして未来を望みつつ時代に翻弄され流されていく学生達の姿。 若い頃に読んだときには、何も感じなかった。 今、中年から初老になりつつある時に改めて読んで、その若さゆえのエネルギーと情熱の発露の仕方に、目頭が熱くなった。 かつて、間違いなく、こういう青春があった。 そして、青春は、若さは、そのエネルギーを発揮するべき場所を、機会を待っているのだということだ。 それこそ、著者が本作で描きたかったことなのである。 その続編である「輓歌」の方も、ミステリとしての完成度は低い。 いや、ミステリ度自体が低いのだ。 本作でも、著者はあの時代の学生の生き様を、どうしても描きたかったに違いない。 本書は、この二作がひとつにまとめられた、著者の青春が封印された傑作である。 たしかき、この二作だけでまとめられたものは、この文庫判までなかったはずである。 その意味で、本文庫の意義は大きい。 できれば、この二作だけで保存版ハードカバーを刊行してほしいものである。 | ||||
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無論作品に関しては、作者と登場人物たとえば話者とは区別しておかなくてはなりません。 しかし、この作品に関しては、創作の中に作者の精神の何かなまの形の声が現れているような気がするのです。 そんなときは、何ものかに対する「抵抗」の発露であることが多いですね。 何に立ち向かったのか。 | ||||
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◆「わが一高時代の犯罪」 時あたかも大東亜戦争を目前にしたある日、一高 の時計台の中から、一人の学生が忽然と姿を消す。 屋上に残されていたのは、彼の着ていたマントと一本の輪になった手拭だけ。 真夜中に砂時計の音が不気味に響く中、彼は一体どこに消えたのか? 「砂時計の音」については、『ミステリ百科事典』で痛烈なツッコミが、なされて いるのですが、本作の読みどころは、そうしたミステリ的仕掛けにはありません。 戦争への気運が日に日に高まる中、神津恭介を始めとした一高性たちが最後まで 守ろうとしたものが何であるかが明かされた時、静かな感動が呼び覚まされます。 | ||||
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◆「わが一高時代の犯罪」 時あたかも大東亜戦争を目前にしたある日、一高 の時計台の中から、一人の学生が忽然と姿を消す。 屋上に残されていたのは、彼の着ていたマントと一本の輪になった手拭だけ。 真夜中に砂時計の音が不気味に響く中、彼は一体どこに消えたのか? 「砂時計の音」については、『ミステリ百科事典』で痛烈なツッコミが、なされて いるのですが、本作の読みどころは、そうしたミステリ的仕掛けにはありません。 戦争への気運が日に日に高まる中、神津恭介を始めとした一高性たちが最後まで 守ろうとしたものが何であるかが明かされた時、静かな感動が呼び覚まされます。 | ||||
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言わずと知れた名探偵神津恭介の最初の事件。東大の付属高校というべき一高を舞台に起きた生徒疾走事件をドクターこと神津とその相棒で大食らいの松下研三が探偵する。俗に時計台事件とも言われフラテンや青髭など旧友も登場。 おすすめはこの表題作より収録されている短編の「鼠のにえ」。短編が苦手な高木氏にしては珍しい傑作。 | ||||
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同級生の身に、何が起きたのか?消える人間! 真相はちょっと拍子抜けするものの、いきいきと描かれたバンカラな学生たちの生活がとても楽しい。 | ||||
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