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虎よ、虎よ!



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虎よ、虎よ!の評価: 4.06/5点 レビュー 69件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.06pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全69件 61~69 4/4ページ
No.9:
(5pt)

復刻、ばんざい!

面白すぎます。これでSF好きの第一歩を踏み出した方は多いのでしょうね。
私の場合はこれと、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」でした。
(未読の方がうらやましいという以外に語るべき言葉を持たないのが残念です。
まぁ、この面白さについては信頼できるクリティクが色々と書いてますので)

しかし、最近はなんで文庫本、こんなに高くなっちゃったかなぁ・・・
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
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No.8:
(5pt)

また読みたい

私はこの本をなくしたことに最近気付いたのですが
2008年2月に新装版が出るそうで楽しみです
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
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No.7:
(3pt)

へたなマンガよりぶっとんだ、凄い世界

SFにワイドスクリーンバロックというジャンルを確立した傑作。

科学をネタにしても合理性には拘らず、

空想力の赴くままに、作者が暴走するのがワイドスクリーンバロックの魅力。

この作品では誰もがテレポート能力を持ち、犯罪しほうだいのアナーキーな社会が描かれる。

その暴力的世界での復讐譚である。

怒りで顔の刺青が浮かび上がるという設定は、

石森章太郎が仮面ライダーでオマージュしていた。

ちなみに仮面ライダーが仮面を被るのは、醜い顔を隠す為ざんす。

サイボーグ009の加速装置もこれへのオマージュ。

私はワイドスクリーンバロックに哲学的マンガチックアクションSF小説という

異名を提唱しているが、

へたなマンガよりぶっとんだ、凄い世界とストーリーが展開されるのが、

ワイドスクリーンバロックである。

私は認めないが、ワイドスクリーンバロックこそが、もっともSFらしいSFであるという説もある。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
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No.6:
(5pt)

極大スケールの傑作

この本を100人の人間に読んでもらったとして、たぶん否定的な感想を持つものが3割以上は出るだろう。

そんなわけで、とにかく異様な一冊。

オープニングの一文から最後の最後の一文まで、異常なまでの熱を内包し・それどころかカバーを焦がすぐらいの勢いで猛り狂った活字の熱さが氾濫している感じである。

「SFというジャンルは作者が表現したい事を極めて自由に表現出来るジャンルである」というのが自分の認識なのだが、ベスターの『虎よ、虎よ!』はその頂点を極めている感じがする。

読む者に興奮を覚えさせ、衝撃を与え、しまいには思想まで語ってしまう。なんというとてつもないスケールを持った小説なのだろうか。

この情報量で250ページほどを、読む者によっては確実に拒否反応を起こしてしまうまでの密度で全力疾走しているのだから、デタラメな熱さを感じるわけである。

麻薬のような魅力を放つ、SF小説史上もっともパワフルな一冊。

興味があるなら、ご一読を。

その魅力に溺れるか、それとも拒絶を覚えてしまうか、試してみる価値はあります。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
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No.5:
(5pt)

各キャラの個性が凄い

(ネタバレ注意)

基本はSF復讐劇なんですが、

それだけでは納まらない深みがあります

哲学的なところも多々ありますが、

恋愛の要素もなにげに強い

ダン・シモンズの「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」

の親父だな、とも感じましたし、

(キーツが出てくる所や、

 ノーマッド船や牢獄からの奇跡の脱出の力強さ等のシーンに)

サイバーパンクの叔父さんだなとも感じました

(ギブスンというよりは、

 ブルース・スターリングの「スキズ・マトリックス」ですが)

主人公はもちろんですが、

各キャラが立ちまくっている事も凄い

(ラジオやコミックの脚本を書いていたおかげか・・・)

諜報部のアジア系・ヨ−ヴィル、

放射能を放つダーゲンハム、

ガリヴァ−を屈折的に愛するジズ、

ロビン、

短波センサー=オリヴィア、

等々の各キャラの個性が凄い・・・

「人間は宇宙の奇●児だ」みたいな発言や、

最後に質問に答えるロボット、

OSスパイの条件反射行動、

成り上がり上流階級潜入潭

等、鳥肌が立ちます

また五感が錯綜するところでは、

アンドレ・ジッド「田園交響曲」の色を音に例える場面や、

ギタリスト、ジョン・マクラフリン

(マハビシュヌ・オーケストラ他)の

「弦の振動を見ている時に色が見える時がある」

みたいな発言等も思いだしました

1956年の作品だと知った時も驚きました
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
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No.4:
(5pt)

20年後にも読み直せる作品。

10年経って読み返したい作品は多い。その多くがそれを読んだ時代の記憶とともに哀愁を伴い、また違った感動を呼び起こす。
 そんな中でも特に「虎よ!虎よ!」は別格である。
 SF的未来世界のひとつとして、ジョウンティング(テレポート)と宇宙戦争(外衛星同盟と内惑星連合)を堪能するもよし。主人公ガリヴァー・フォイルの周りに登場する美女たちにときめくのもよし。はたまた、道徳観念、政治と思想について考えるもよし。
 とにかく、盛りだくさんの作品なのである。 本棚の中に置いておいて損のない一冊であるとお勧めする。
 そして、10年、20年後にまた読まれることを。
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No.3:
(3pt)

映像をぜひ見たい

あらゆるアイデアを詰め込み、八方破りな展開ながら、めまぐるしい展開で
読む者を飽きさせません。ただし人物関係が複雑なため、理解するためには、
じっくり読む必要があるかもしれません。
後半になればなるほどぶっ飛んだ展開で、分かりづらい箇所もありますが、
最期に散りばめられた伏線の謎が明らかになります。
SF史に燦然と輝く名作で、今でも決して古さは感じませんが、どちらかというと
SF上級者向けと感じました。
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No.2:
(4pt)

ワイドスクリーンバロック

ワイドスクリーンバロックの名作でありオールタイムベストにも必ず名前を連ねるSF史上に残る名作。もっとも、本作品は「モンテクリスト伯」の本歌取りでもあるわけだが、この作品をもってしても「モンテクリスト伯」の方が上であるとは思う。したがって本作品で熱狂した人はそっちも読んでみよう。
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No.1:
(5pt)

SF史上もっとも重要な作品のひとつ

おそらくサイバーパンクSFにもっとも影響を与えたと思われる、1956年刊行の傑作中の傑作。スピード、パワー、センス・オブ・ワンダー...どれをとっても超一級品。そして、なによりも全編を貫く煮えたぎるような情念。『虎よ、虎よ!』はいまだに私にとってオールタイムベストのSFである。 主人公ガリー・フォイルは最後のクライマックスで、ピカデリー・サーカスのブロンズのエロス像の頂上から叫ぶ。「諸君はブタだ。ブタみたいに阿呆だ。...諸君は自分のなかに貴重なものを持っている。それなのにほんのわずかしか使わないのだ。...諸君は天才を持っているのに阿呆なことしか考えない。精神を持ちながら空虚を感じている。...おれは諸君に挑戦する。死か生か、そして偉大になるがいい。きさまたちが最後の破局をむかえるときには、このおれを、ガリー・フォイルを見出すのだ。...」まさしくSF版ニーチェである。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
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