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魔性の子



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【この小説が収録されている参考書籍】
魔性の子 (新潮文庫)

魔性の子の評価: 4.29/5点 レビュー 136件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.29pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全136件 81~100 5/7ページ
No.56:
(5pt)

十二国記のプロローグ。

シリーズとしては組み込まれていないものの、間違いなく十二国記の要と言える作品です。私は「月の影」「風の海」を見てから読んだのですが、たぶんはじめての方が楽しめると言えます。 広瀬のような緊迫感がより味わえますし、期待を持って十二国記シリーズに臨めます。 でもシリーズ読破しても、満足はしないでしょうね…泰麒の話は終わってません。
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4101240213
No.55:
(5pt)

面白かった

著者の細かな心理描写、そして謎解き。
すごく面白かったです。

神隠しだとか、題材が良いものを使ったなと思います。
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No.54:
(5pt)

やっぱり凄かった!

最初のきっかけはTVアニで知った十二国記です。
その世界観とスケールに大人用のアニメだな、N●Kもなかなかやるな!
と思ったのが始まりで、その時は原作を購入して読むまでには至らなかったのですが、
また本を読み始めたのを機に本書に辿り着きました。
購入してからも嵌りそうで嫌(間違いなくシリーズを集めだす予感がして怖かった)で、
読まずに置いておいたのですが、やっぱり嵌りました。おもしろい!

異世界を混ぜ込みながら、人(の内側)が書き尽くされていました。
だからなのでしょうか?
こちら側で起っている現象は日本的な感覚のホラー。
あちら側の世界も歴史上の外国(まるであったような感覚)を思わせるファンタジー。
その交差具合と世界観がすばらしく、故国・・・がまさにぴったりだと思いました。

私のようにまだ未読の方、これに行き当たったのなら天啓です。
読むべきです!
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No.53:
(4pt)

妖魔の恐さ

使令・饕餮の恐さ。『黄昏の岸 暁の天』の瑯燦の、 「饕餮が憑いている子供を非力と言うんだったら、私達なんか、みんな赤ん坊みたいなもんじゃない。」 と言った意味が分かる。
『黄昏の岸 暁の天』を読んだ後は、十二国と蓬莱の時系列のズレが無く、謎解きが既に成されているので、蓬莱で起こる数々の事件に納得しながら、饕餮の恐さを感じつつも安心して読める分に関しては、文句無しの星5つです。 ですが、十二国記シリーズの入門編?にしては少し難しい所があり、その為星4つです。
人であるが故の醜さ等を浮き彫りにする内容は圧巻です。
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4101240213
No.52:
(5pt)

小野不由美らしい厳しさが光る

「十二国記」の前に読んだので、かえってわけのわからなさが最後まで読者を引っ張っていくところは、筆力抜群の著者だからこそできることだと思う。私も広瀬と同じ、現在の社会に居心地の悪さを感じている人間であり、彼に感情移入して読み進み、最後に「広瀬の戻りたいは逃避でしかないが」というたった一言でばっさり切り捨てられても、不思議に嫌な感じはしない。爽快感さえ覚える。この痛快なまでの甘えを許さない厳しさが、小野不由美の小野不由美たるところだろう。
 蛇足。表紙は変えた方がいいと私も思う。
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No.51:
(3pt)

表紙がなぁ

エンタテイメントとして
楽しみながら読み進めることが出来た。

ただ、この表紙が結構作品の
登場人物のイメージを限定してしまい
なんだかホラー的な要素が
かわいらしいイメージになってしまったのが残念。

携帯電話が普及する前の出来事で
なんかとってもアナログ感が溢れている感じがイイ。
学生も今の子とはちょっと違って昔っぽい。

エンタテイメント性が高い。
この表紙がなければ世界観も楽しめたかも。
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No.50:
(5pt)

話の展開が気になり、最後まで読まずにはいられない!

会社の若い社員からすすめられた本でした。スティーブンキングを知らない社員だったので、「おいおい、大丈夫かよ」と思い、だまされるのを覚悟で読みました。
この本に出会うまで小野不由美を知らなかったのですが、読み出したら止まらず一気に最後まで読んでしまいました。作者の表現力の力量に感銘しつつ、スプラッターな描写のせいだけではない、「高里」の静かな恐怖に思わず背筋がゾクゾクしました。
最後まで読み終え、小野不由美を知らないこっちの方が「おいおい、大丈夫かよ」という感想を持ちました。反省しています。

読み出すと止まりません。「高里」のことが徐々に生徒たちから語られ、ちょっと変な子→恐怖の源とわかるストーリーにぐいぐい引き込まれます。
一方で、思春期に感じる「実は私の親は別にいるに違いない」「もしや別世界の人間では」という普遍的なテーマもあり、奥が深い作品です。

正直、ほかの作品もこの機会にぜひ読みたいと思いました。
まだ読んだことない方、小野不由美をまったく知らないという方にもおすすめの一冊です。
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4101240213
No.49:
(5pt)

「蒿里」と「高里」、違った面白さ

自分の居るべき場所はここではない気がする。

戻りたい―――どこに?
ここではないあの場所だよ、戻らなきゃ―――どうやって?

進学などで自分の居場所が替わるたびにこう思います。
麒、ほどではないけど人間だって、この世界はいづらかったりもします。(陽子しかり、広瀬しかり、私も時々は。)

ただ、胎果でない普通の人間は、ここにいるしかないのでしょうか。

最後のページを閉じるとともに、一抹の不安と淋しさを感じました。
そういう意味では、納得して清々しい気分で読み終えられた十二国記より、少し大人向きで考えさせられる一冊ですね。

私は十二国記を華胥の幽夢まで読んでから、魔性の子を読みました。

しかし、どちらから読むのか、という問題ではなく、人々の光だった小さな蒿里の愛しさと、闇を振りまく高校生 高里少年の遣り切れない想いは両方読むことで深く心に残るのではないでしょうか。

そしてそのあと、(これは十二国記のエピソードですが)大きくなった「蒿里」と李斎の慶国でのやりとりを読み直すことをぜひお薦めしたいと思います。
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4101240213
No.48:
(4pt)

シリーズの先に読むのか、後か…?そこが思案のしどころだ。

おすすめしている『十二国記』シリーズの、いわば番外編です。
実は、アタシはココから入りました。従兄弟のおにいちゃんの本棚にささっていて
「おもしろい?」と聞いたら「うん、おもしろいよ」との返答だったんです。
子供心に山田章博さんのイラストに惹かれたんだったと思う。
そう、第一版が1991年……もう一昔以上前の本ですね。
小学生の時分に読んだ気がしますもん。
十二国の世界観を知らないアタシが読んでも、十分におもしろかった。
おもしろいっていうか、怖かったですね。ホラーだし。
それっきり頭の片隅に「いつか買おうかな」と思いつつ忘れていました。

そして、それから5〜6年後。
別のツテで『十二国記シリーズ』がおもしろいから読んでみろ!と勧められて読んだときに
初めて「あっ!?」 ……泰麒って?あれっ?知ってる?と思い出し、改めて手に取りました。
そして今度は本当に購入したんでした。
アタシの友達が『月の影 影の海』から行ってみて「ちょっと難しかったなぁ〜」と
言っていた。ファンタジーだからな…。
だけど、こちらは現代の「いま」のお話し。
こっちから入ってみるのも、この世界観に上手く入る一つの方法かも!?
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4101240213
No.47:
(5pt)

十二国記の前に描かれた十二国記の物語

小野不由美の十二国記シリーズを手に取ろうと思っている貴方には、まずこの1冊から読み始めることをお奨めする。

本作は同シリーズの外伝であり本編である。

シリーズの構想があった小野氏がまず執筆したのがこの作品であり、執筆順に読んで欲しいという理由以上に、十二国記を読む前と後では『魔性の子』という作品への印象が全く変わる、というのが最大の理由である。

実のところ、自分は十二国記本編よりもこの『魔性の子』の方が好きなのだ。

主人公広瀬と高里の周囲で次々と起きる怪異現象。
正体のわからないものへの畏怖・恐怖。
――この場所は己の在るべき場所ではない。自分は特別な何か、なのだと思いたい人間のエゴ。

ホラーとしても、人のエゴイズムを徹底的に抉りこんだ作品としても一級品。この醍醐味を味わえないのは、ある意味多大なる損失。
十二国記を読んでしまった後では、唯のサイドストーリーになってしまう。
是非本書から十二国記に親しんで欲しい。
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No.46:
(5pt)

ファンタジー傑作

十二国記はファンタジー小説の中でもかなりの傑作だと思います。

本書はその十二国記シリーズの一部にあたる

小説で内容も非常に面白いものでした。

私自身は十二国記全てを読んでからこの本を読んだので、

登場人物が少しづつ明かされていき、

懐かしいキャラクタが登場していった感覚を持てたのですが

最初にこの本を読んだ方は私とは逆の感じを

十二国記シリーズに受けるのでしょうね。

この本も当然なのですがシリーズ全てを読む事を前提にお勧めします
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No.45:
(5pt)

クライマックスにかけて

本書は他社の『十二国記シリーズ』の本編であり、番外編です。
刊行順としては、こちらの方が先なので、本書を執筆なさっていた時にはもう、十二国記の世界の構想をお持ちになっていたのではないかと思います。

現代人はみな、何かしら孤独を抱えている。自分には、帰るべき場所があるのではないか、と。それは教生である広瀬も同じ。しかし、子供の頃の体験により、その考えに執着していた。だからこそ、本当の異邦人・高里と同調しようとしたのではないか。そしてここでは、自分には帰るべき場所なんてないという現実を認めようとしない、人間のエゴが描かれている。
この作品は、単なるホラーなのではなく、人間の深い所の闇まで描いた作品なのだ。

また、物語後半になるにつれて、十二国記の世界での言葉が使われるようになり、十二国記を読んだことのない方には訳がわからなくなるかもしれません。その点を考えると、十二国記を先に読んだ方が良いのかもしれませんが、訳がわからないからこそ得られる不気味さを考えると、本書を先に読まれ、その謎解きを十二国記シリーズでするというのがよろしいかと思われます。
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No.44:
(3pt)

十二国記を読んでから

まず、最初に断りを入れさせて頂きますと、私自身は十二国記は読んだ事が有りません。

そもそもこの本を買った理由はホラー小説を読みたいと思ったからで、多分シリーズ物の中の作品だと知っていたら買っていなかったと思います。

読み始めて三分の二迄は本当に面白く、尚かつホラーとしてもとても上質な物で楽しめました。

理不尽な怪異になす術の無い少年の先行きが全く読めず、一体彼と彼を守る先生は最後にどうなるのだろうと本当にワクワクしました。

ただ本当に物語のクライマックス、一番の山場の所にいきなり訳のわからないトンデモ展開になってしまい、是迄じわじわと浸食する様に増していた恐怖が一気に萎えてしまいました。

今でこそシリーズ物の作品だったから仕方が無いと思いますが、其れ迄が本当に面白かっただけにもっと現実世界の中だけで話を終わらせて欲しかった。

一見さんお断り、と作品自体に言われた気がして、小野先生の小説は好きで割と読むのですが十二国記だけは未だにトラウマで読めません。

ですが、きっとシリーズを読んでいて尚かつホラーが好きな方なら楽しく読めるのでは無いでしょうか。

シリーズの初めにこの本を読むというのは、個人的にはお勧めしません。
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No.43:
(5pt)

ちと恐いです

一言で言うなら。

魔性の子は十二国記シリーズの世界観を用いた怪談です。

十二国記といえば異世界を舞台としたファンタジー小説。

本編では現代社会の人間が『あちらの世界』に渡ったときに異端視される様子を見かけることがよくあります。

対してこの魔性の子は現代社会に『あちらの世界』特有の現象が表れたときの恐怖を題材としたホラーもの。

新潮文庫からでているため角川文庫やホワイトハート文庫の関連作品には紹介されていませんが、内容は世界観を共有した紛れもない泰麒伝。

まるで番外編のような書かれ方をしているため意外ではありますが、十二国記シリーズで一番最初に発表された作品でもあります。

読者に馴染み深い学校を舞台とするせいで妙な現実感があり『あちらの世界』を知っていてもゾクっとせずにはおれないこの作品。

最初に読んでも後に読んでも差し支えなく楽しめますが、ラストシーンなどは単品で見るとそっけない結末に感じるかもしれません。

共通の世界観でありながらジャンルをこえてさまざまな色を見せるこの作品。個人的にはオススメですし、私なんかが勧めなくても多くの人に不動の人気を得ているようです。
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No.42:
(5pt)

十二国記の前にぜひ!

十二国記を読んでこの作品の存在を知った方が多いとは思うのですが、これからシリーズを読み始めるという方は、ぜひこの『魔性の子』からはいってください。

 意味のわからないコトバがたくさん出てくるので一見難解ですが、そこがこの作品の醍醐味です。意味不明だからこそ、よりそら恐ろしくなる。本作ののちは、『月の影 影の海』から読み進めることをお薦めします。

 十二国記を読破したあとこの『魔性の子』を薦める方が多くいらっしゃるのですが、やはり刊行順に読み進めるのがいちばん楽しめると思います。順序を変えて読んでしまうと、せっかくの『わけの分からないことが起きている薄気味悪さ』が味わえなくなってしまいますから。

 小野先生もその薄気味悪さを読者に伝えたくて執筆なさっているのではないでしょうか?

 十二国記を読破した後、もう一度本作を読み返してみてください。

 ほんとに奥の深い作品です。


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No.41:
(5pt)

幻想から突き放されるファンタジー

異端と感じる者と真に異端である者との一線をファンタジーで画した良作のホラーだと思います。人間の暗部をがっつり描写した暗い展開も幻想的なファクターが絡まってさくさく読めます。
突拍子もない設定や現実からの逃避を主題とせずに、それらを土台にしてあくまでリアルを描いてこその「ファンタジー小説」なのだと改めて思いました。おすすめです。
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No.40:
(4pt)

もうひとつの

十二国記シリーズで泰麒が不在の間のこちら側でのお話。
そちら側に憧れる教師広瀬の立場にデビュー作での選ばれた者とそうでない違いに通じるものがあります。
読書としては周囲の高里への仕打ちに胸が痛みます。肉なんて無理に食べさせちゃ駄目だよだとか…。サンシとゴウランが勘違いしていくのも彼らの有様から暴走してしまうのは致し方ないことではありますが、凄惨。やがて高里を迎えに彼らがやってきます。
陽子を景麒が迎えにきたときもそうでしたが彼らの往来に「災禍」は免れないのでした。
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No.39:
(3pt)

還るべき場所

「屍鬼」の続きで読みました。
ひとつの町全体が舞台だった「屍鬼」に比べると、学校という狭い空間が舞台となっていたのでその分わかりやすいし読みやすかったかな。

神隠しにあってから周辺で怪奇現象が起こるため孤立してしまった少年と、臨死体験からどこか現実社会となじめない教師の交流がテーマでしょうか。
そして何よりも、自分たちと異なるものを排除しようとする集団心理がリアルに描き出されていた。
「屍鬼」よりもさらに深く、人間の心の醜さを浮き彫りにしていたと思う。
それがあるから、ストーリーがありえないものであっても現実感があるのでしょう。
還るべき場所を持たない現実が、一番のホラーなのかもしれない。
魔性の子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔性の子 (新潮文庫)より
4101240213
No.38:
(5pt)

すごすぎる

ファンタジーにしては異様に怖いし、ホラーとしてはやたら伝奇ネタとか最初っから出てきて非常にファンタジーっぽい。てゆうかすごい。

 あの十二国記の関連作品らしいのだが、読んでなくても全然いける。おすすめ。
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4101240213
No.37:
(5pt)

自分のいるべき場所はどこ?

最初のページから、ぐいぐいとひきこまれていき、一気に読みました。

読みながら映像がうかぶような、ていねいな描写。

とても哀しくてせつない。

彼は、還って行ったのですね。
魔性の子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔性の子 (新潮文庫)より
4101240213

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