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魔性の子
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魔性の子の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全136件 101~120 6/7ページ
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最初の扉に五言律詩が前置きもなく出てきて、 最後の書き下し文に現世を漂流する高里を見た気がする。 「十二国記」シリーズを読んでいないと多少判りづらいかもしれないが、 ものが「十二国記」よりも先に発売されたのでとくに気にはなるまい、 むしろ読んでいてもいなくても襲い掛かるものの脅威は実感できる。 「十二国記」で慣れ親しんだ固有名詞が恐怖に変わる瞬間は圧巻だ。 これを読むと「十二国記」が読みたくなる、また「十二国記」のあとに これを読んだほうが絶対に作品世界に突っ込める。 「善光寺だけでは片参り」、そう、「十二国記」だけでは片参りだと 思わせる作品である。そういった販促に繋がる点でもこれは 小野不由美の本領を発揮した作品、まさに真骨頂といえよう。 | ||||
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十二国記が出版されるずっと前に、この本が刊行されたとき、 現実的な部分とファンタジックな部分が交錯している この不思議なホラー小説には感心させられた。 非常に良くできた「現実に紛れ込んだ異邦人の物語」であった。 とくにラスト。 広瀬のエゴイスティックな絶望感は、 あまりにも印象深く、強烈な記憶になっている。十二国記シリーズはたしかに傑作である。 あの世界に触れてから、これを読むほうがもちろん謎も解ける。でもその分、ホラーとしても十分楽しめたこの作品の鋭さが、 サイドストーリーに位置づけられてしまうのは ちょっと惜しいような気がする。 だから 一番先に刊行されたこの「魔性の子」を読んでから 十二国記の世界に入り込むことを、あえてオススメしたい。 | ||||
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僕は十二国記を現在出版されているものすべて(全11冊)を読破してからこの作品を読みました。『魔性の子』にもところどころに十二国記の用語が出てくるので、十二国記を全く知らない方が呼んだら頭の中がこんがらがってしまうかな?と僕的には思いました。何の予備知識もなく読むと、一度だけでは疑問点が残ってしまったりするかも。 でも、読むなら僕のように十二国記全部を読破してから、とは言いません(笑)。『風の海 迷宮の岸上下』と『黄昏の岸 暁の天上下』を読んでからだと、主人公(副主人公?)に感情移入して読む事が出来てより面白いと僕は思うんですけど…それだけでも結構時間がかかってしまいますよね(苦笑)。だけど『黄昏の~』だけでも事前に読んでおくと、かなりわかりやすいかも。 どれから読んでも充分に楽しめると思います。だけどやっぱり僕的には、十二国記シリーズを全部順番に読破してから『魔性の子』を読むのがオススメ。 とにかく、小野不由美さんの作品は本当に面白いです!! | ||||
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十二国記&小野不由美さんファンなら絶対読むしかない!とゆう作品です。でも個人的には魔性の子から読むことをおすすめします。これを読んだ後で十二国記を読めば謎だった部分も解決するので二度おいしい!それに十二国記を読んだ後に読むと「キ」が何なのか分かってしまいますから・・・ もちろん十二国記を知らない方でも十分ホラーとして楽しめますよ!おためしあれ | ||||
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次々と周りで起きる不幸な事故によって忌み恐れられ、社会から、家族からも孤立する少年高里。 教育実習生の広瀬はそんな彼に、 「自分は周りとは違う。自分には帰るべき『別の世界』があるのだ」 と信じていた頃の自分を重ね合わせる。 親身になって接してくれる広瀬に、高里は信頼を寄せるようになる。ここまででも十分楽しめる話ですが、この作品の不幸なところというか面白いところは、広瀬と違って高里には本当に帰るべき『別の世界』が存在するという点。 普通なら師弟の強い信頼関係を描いた美しい話となるところですが、そうはなりません。 ラストでは高里が自分の世界へと帰ることになります。 その場面での広瀬の言動が良い意味で期待通りです。 「なぜおまえにだけ帰る世界があるんだ」 このカタストロフにはゾクゾクしました。広瀬の感情に、僕と通じる面を見つけたからかもしれません。 この作品だけに言えることではありませんが、小野氏は人間の感情の暗い部分を描くのが非常に巧いです。 僕がこの作品を推す理由は、一人の登場人物への共感に他なりません。なので万人に自信を持ってオススメすることは出来ませんが、個人的にはと前置きを付けるならば、間違いなく傑作だと言えるでしょう。 独りよがりなレビュー申し訳ないです。 | ||||
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クアールがすきです。ゴウランもそういう生き物だなあ・・・と 十二国記を読んで思っていました。 もっと ゴウランのコトを読みたい と思っていたら ココにいた。泰麒に頭を撫でられるゴウランがココにいた。 十二国記では 泰麒は 歯がゆいほどの幼さで 物足りなかったのだけれど(他の登場人物達の肉太さに比べて) これを読んで納得。泰麒の骨格はココにしっかり書いてあった。 泰麒に会いたければ(泰麒ファンには)はずせない一冊です。 | ||||
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原作を全く知らない状態で読みました。 4分の3までは引き込まれるようにして読んだのですが、ラストに差し掛かるにつれ、嫌な予感がし始め、ラストは拍子抜けしてしまいました。 高里は別の世界の生き物で、だから謎が起こった。 そして連れて行かれた。 どんなラストになるのだろうと楽しみにしていたので、放置されたような気分になったことは否めません。 後に原作を知って理解しましたが、原作を知らないことにはあまり楽しめない話ではないかと思われます。 | ||||
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ひとことで言うと、じめじめしている。後味はなかなか悪い方なので、十二国記を読んでハマった人の中でも、これは好みが分かれると思う。十二国記でもこういったホラー的な要素は出てきたが、本書は舞台が現代日本なこともあって、目に見えない力に対した人の恐怖や、現代人らしい・・・というのか、心の闇の部分がリアルに描写されている。 | ||||
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おもしろいですよ!!!^^私はある程度「十二国記シリーズ」を読んでからこの本を読んだのですが、きっと初めに読んでいなかったら話についていけなかったかもしれません(汗)ホラーがお好みの方は一番初めに読むのが良いですね。すごく考えさせられる本です。高里(たかさと)と広瀬(ひろせ)の最終的な違った点、それを考えるとさらにおもしろくなると思います。高里がどんどん記憶を思いだしていくのが私的にすごく良かったです。あー、早く思い出せ泰麒!!と言う感じで....高里はつくづく可哀想な感じですが、「黄昏の岸 暁の空」を先に読むか後に読むかが意見の分かれるところですね。因みに私は「魔性の子」を先に読んだ方が良いと思います。 | ||||
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この作品を最初に読んで、十二国記シリーズを読みましが、 この作品は、十二国記シリーズのを読んでから読むことをお勧めします。 とはいっても長いシリーズですので「全部よんでられない!」という人は 「風の海 迷宮の岸」、「黄昏の岸 暁の空」を読んでからこの作品を 読んでみてはいかがでしょう、どちらもこの作品をとリンクしてますし作品としての深みも増しますよ! もちろん一つの物語として読んでみてもおましろいけれど、それでは ホラーの色が強かった感じがしますし、最後と展開についていきずらい所が あります。 上記2作品を読んでからこの作品を読むと、ファンタジーとしてもホラー としても楽しめました。 | ||||
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このさくひんは、最初によんで、「十二国記」シリーズを読みました。 感想はと言えば、「十二国記」シリーズをよんでからのほうがいいですね。 一つの作品としても楽しめますが、ホラー色が強いですし、最後の展開が ついていきずらかったです。 しかし「十二国記」シリーズは長いので、「全部読めない」と言う人は、「風の海 迷宮の岸」、「黄昏の岸 暁の空」を先に読んでから、この作品 をよんでみるといいですよ。上記2作品を読んでから、「魔性の子」を読むと ファンタジーとしてもホラーとしても十二分にたのしめまよ。 | ||||
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本編で言う所の泰麒(高里 要)がアチラ(蓬莱)に渡ってしまった間の話 そして泰麒は記憶喪失で十二国の世界の事は憶えていない。 泰麒を想い、女怪のサンシがとった行動により、学校では「祟る。」と噂がたってしまう・・。本編の「黄昏の岸 暁の天」の内容とリンクしていて大体、主旨は一緒です。(少し違う所もありますが。)こっちから先に読むと分かりにくいかもしれません。本編を読んでから この本を読むと理解しやすいと思います。 是非どうぞ。 | ||||
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~僕は魔性の子が十二国記関連の本だと知らずに読みました。だから、ところどころ意味が分からなかったり、中途半端さを感じていたりはしましたが、それでもこの本のホラーとしての素晴らしさはすごいと思います。読んでいる途中で、「うっ」と思う程の表現がされてて、臨場感溢れる本だと思います。主人公の教育実習生が、自分と実習先の生徒高里の事を「故国~~喪失者」と呼ぶ、その心理みたいなのが、興味深かったです。自分の居場所を掴めていいない現代の人間の心に響く作品でしょう。~ | ||||
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人が人であるための「醜さ」。この作品は人の内面を「畏怖の念」を如実に描かれたモノだと思います。 災いをもたらすモノへの恐怖、怒り。異質なモノを頑なに拒む、人の本質。 まるで油と水のようだ・・・なとそう感じました。熱しられた油は、一滴の水さえも激しく拒む。 この本の印象はそんな感じです。無機質に感じられた災いの主である高里が、徐々に広瀬に本来の姿で笑いかけてくれる姿が愛しいですね。 キャラクターのささやかなやり取りに惹かれました。交差する話の進め方も魅力的です。 ラストは・・・もっとあやふやでも良かったのでは??と思ったりも。十二国記はアニメの再放送『風の海、迷宮の岸』から見ています。アニメにハマって・・原作を買おうか買うまいか、迷ってる最中、この作品を手にしました。 愛らしい泰麒が大好きな私にとって、本作品で人(高里)として生を歩む彼を不憫でなりません。 立つ場所が違っただけで、尊くも愛されるべき存在が忌み嫌われてしまう。 高里、泰麒の表裏一体の人生に、世の中になにかしら通じるものを感じました。 | ||||
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十二国記と同時進行する物語ではあるが、単なる補足としての外伝ではない。単独の作品として、十二分の魅力を発散している。不気味な悲劇に翻弄される、主人公たちの心の動き。それが秀逸な描写で伝わってくる。展開にも読者を誘う疾走感が感じられよう。そして本当の苦しみは最後まで明かされず、クライマックスを盛り上げる。十二国記とのつながりでは、主人公の本編での人物像と鋭く対比される過酷な運命がまず特記に値する。また、本編では甘口すぎると感じられた卷が、この物語によって色褪せたセピア色の映像のような位置づけを得て、感銘を呼ぶ。ただ終盤の展開が、十二国記をある程度読んでいないとついていき難い観がある。その意味では4-6巻ぐらいまでは十二国記を読んでから手に取るべきだろう。その点を押さえれば、比類がない物語である。 | ||||
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実は十二国記を知らずに単独で読んでました。しかし単独では物語の半分にしか過ぎないのですね、この話は。 というのは、この物語のオチとなるはずの、「高里要」の正体。彼がどこから来た何者なのか。という部分こそが「十二国記」の中にあるからです。 というわけで、できればこの物語を読む前に十二国記シリーズを読むことをオススメします。あんな長いシリーズモノ全部読んでられるかという人は、(まあハマればどうせ全部読むことにはなるんですが)とりあえず「風の海 迷宮の岸」、「黄昏の岸 暁の天」だけでも読むことをオススメします。 というのはこの「魔性の子」は「黄昏の岸 暁の天」のウラの話だからです。(じゃあ「黄昏の岸 暁の天」だけ読めばいいじゃんかと思われるかもしれませんが、いきなりそこから入ると十二国記の設定も前後のつながりも、ぜんぜんわからないと思うので…) 「風の海 迷宮の岸」は高里要が幼いころあった「神隠し」の間に、いったい何があったのか。そして「黄昏の岸 暁の天」では逆に、高里要が人間の世界に帰っている間に、「あちらの世界」はどうなっていたのか…、が描かれています。 先に「魔性の子」を読んでしまい、不満足だった人も満足だった人も、この2冊を読んでみると、再び「魔性の子」を楽しめると思いますよ。 | ||||
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「魔性の子」は十二国記シリーズが発売される以前に発売されたもので、十二国記の話の一つとしても、また十二国記を知らない方にも、ホラー小説としてお楽しみいただける作品だと思う。 私は十二国記シリーズを一通り読んだ後にこの本を読んだのだが、この話は十二国記の話の中でも私の中で強烈な存在感がある。もちろんホラー小説としても充分堪能できた。文章が速いテンポで書かれているわけではないのに、始終緊迫感が漂っている。そんな中でどこかしらファンタジックな面があり、そしてあのラスト・・・・。これは読むしかない! 個人的には「魔性の子」を読み終えたら、もしくは読む前に、十二国記シリーズを読むことをお勧めしたい。十二国記ファンもホラーファンもこの世界にのめりこむことになるだろう。 | ||||
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皆さん、ご存知でしょうがこれが一番最初の「十二国記」です。 私がこれを読んだのは「東の海神~」を読んだあとでした。 十二国記だとは知らずに読み始めたんですが 序章がどこかで見た事のある文章・・・。 なんと「風の海~」の序章と同じでした。 「えぇ!!!!なにこれ!なにこれ!!!泰麒!?」と思いながら読みました。当時、中2だった私はこんなに紙が薄い上、400pもあって 文字も小さくて挿絵もひとつも無いこの本を ホントに読めるのかなぁと思っていました。 しかし、2日で読み終わってしまいました。 私は本を読むのが遅い方なのでたったの2日で 読み終わってしまった事に驚きでした。 それほど、おもしろかったんです。この話は「月の影~(下)」で陽子と六太がほんの少しだけ 触れています。なので、これを読んだあと もう一度「月の影~」を読み返すとまたおもしろいですっ! 十二国記シリーズは出版された順番に読む事をオススメしますっ!!!! と、言ってもこの「魔性の子」は「風の海~」以降に 読んだ方がいいかもしれませんが・・・。 | ||||
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「十二国記」の番外編となっていますが、発行は魔性の子が先ですよね。 私は、発売後すぐ読んだので、逆に「月の影~・・・」が出版された時、「わー!魔性の子の番外編だぁ~」って思ったものでした。内容は、教生の広瀬が母校で「高里要」という特異な少年と出会うというストーリーです。高里を慰撫する白い腕は何か。高里の敵を盲目的に排除しているのは一体何者なのか。十二国記を先に読んだ方がわかりやすいという意見がありますが、私は反対なんです。この本の最大の謎でもある、白い腕や巨大な犬の存在がありますが、彼らを操っているのが、無意識の高里なのかどうかっていうのが、広瀬と共に読者もいぶかしむんですよね、そこが物語の面白さでもあるんですよ。 だけど、麒麟や指令の概があると、謎解きにならないんですもん。そういう意味で言うと、発行順に読んだ初期ファンは、物語を純粋に楽しめた筈ですね。確かに、ラストは知識がないと不可解ですが、当時の私はそれでも充分楽しんで読みましたよ! 陰惨なリンチ場面などがありますが、追い詰められた集団心理は読んでいて痛々しくなるぐらいです。高里の孤独も想像を絶します。小野さんは、少年(青年)を書くのがすごく上手だなぁ~と思っていましたが、本著も男子校が舞台ですからその辺も面白いですね。まぁ、どっちを先に読むかなんて小さな事で、どちらも愛読して欲しい本です。 | ||||
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十二国紀泰麒の蓬莱(日本)での物語ですが、十二国紀シリーズとは趣を異として、得体の知れないものからの恐怖、人間の弱さ・陰湿さを漂わせる作品です。主人公を取り巻く事件はかなり凄惨なので、ホラーの苦手な人・十二国紀シリーズの泰麒のイメージの強い人は読みづらいかも。 異端視されるものの痛みが、淡々として描かれるのがかえって悲しみを誘います。要(泰麒)を特別扱いせず友人・生徒として当たり前に接しようとして命をおとしていく者達に対する要の想いがつらい。 最後まで要をかばい、十二国に帰る要に置いていかれる広瀬が「おれは、帰れない!」と叫ぶ時、そのエゴとともに居場所を見つけられない悲嘆と絶望に涙しました。 | ||||
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