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禍記
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禍記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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この小説は、個々の物語自体は、『禍記』なる古史古伝を抜きにしても成立しています。実際、『禍記』は所々に付け足し程度にしか引用されません。古史古伝好きの僕には、それがなんとも残念でした。もっと『禍記』を前面に出して、あれこれと蘊蓄を傾けて欲しかったなぁ… 物語はどれもかなり考えられていて、たしかに面白いのですが、諸星大二郎の『妖怪ハンター』シリーズの影響があまりにも露骨で、かつて同シリーズに熱中していた僕には、なんだか既視感があって若干興醒めでした… あと、蟲(むし)への著者のアブノーマルなまでの執着を感じる話が多いので、寄生虫とかそっち系に生理的嫌悪感を覚えるタイプの方や、蟲に関係するトラウマを抱えておられる方は、読まないほうが無難でしょうね。ホラー小説としてはかなり良質です。無精者の僕がほとんど一気に読みきったほどですから(笑) …しかし、一旦読了したら、読み返す気にはなりませんでしたね。娯楽としては優れていても、諸星大二郎の漫画のような民俗学的蘊蓄の披露は少ないし、朝松健の小説のような豊富なオカルト知識を散りばめた内容でもないもので。ただ、一読するぶんには面白い作品です。悪くはないです。 | ||||
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怪談が好きならオススメ。 ところどころリアルさはないので、リアル好きには物足りないかも。 | ||||
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2001年に徳間書店から出た単行本の文庫化。 「取りかえっ子」「天使蝶」「怖い目」「妄執の獣」「黄泉津鳥舟」の5本のホラー作品を収める短編集。全体が「禍記」という話でくくられている。 まあ、いつもの感じだ。グロテスクで、びちゃびちゃしていて、生理的嫌悪感を催させる。虫が出てくる。おぞましい。あ、でも駄洒落は控えめだ。 虫の種類としては、イナゴ、得体の知れない寄生虫、巨大な蝶。 気の弱い人は読まない方がいいだろう。 | ||||
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読後の私見。 この本を読まれるときはまずあとがきの、 伝奇原理主義宣言を読まれることをおすすめします。 特にネタバレもないし、このあとがきを読んでおくことで、 作者の作品への意図がよくわかるとおもいます。 短編と表題の禍記の関係をこじつけるにしろ、 もう少しうまくこじつけられればいい作品になったかもしれません。 | ||||
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なにこれ、騙された! 帯に「謎の古史古伝に封印された人類誕生以前の世界とは!」とかあるから、そういう伝奇もの大好きなわたしはわくわくして読んだのに! そういうの期待する人は読んじゃだめ! なにこれ、ただのホラーを5つ並べただけじゃん! しかも「ある存在」になる方法のネタかぶってるし! 間をつなぐ「禍記」に関わる編集者の話にしても、最後でめためた。意味不明。 こないだこの人の「水霊」って作品の映画化されたもの見たけど、それも思わせぶりに怖い描写があるだけで何の解決にもオチもなく、『この世には手を出してはいけないものがあるのじゃ』で終わりだったし。この調子じゃ原作もおんなじなんだろうなあ。 思わせぶりな怖い、気持ち悪い描写は確かに映像化しやすいだろうけど。 「禍記 」なんてものを大上段にかまえずにたんに『伝承から』とかにしておけばよかったんだ。「取りかえっ子」や「天使蝶」「怖い目」なんかの伝承がらみのアイデアはいいのになあ。とくに「怖い目」の生理的気持ち悪さったら。 | ||||
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