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(短編集)
アンボス・ムンドス
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アンボス・ムンドスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 41~44 3/3ページ
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何事にも悪意があって、ドロドロしている・・・。 人の心にある黒くゆがんだものを、ここまで表現できる作家は数少ない思います。 一生に一度だけの思い切った幸せから、地獄に落とされたような喪失した日々。 自分を中心にしてとらえるかわいそうな災難も、人から見たら180度違って見える・・・。ちょっと勉強になりました。 | ||||
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「1日前の地球の裏側で、あなたを待っています」という帯には、強くひかれました。新しい着想で、独自の精神世界を描いていることを期待させました。しかし、短編の限界か、期待し過ぎたためか、その域には至れませんでした。表題になった「アンボス・ムンドス」の語彙と、登場人物の屈折した思いは、十分にオーバーラップしますが、筆者の従前の作品に比べて深まりがいま一歩で、この作品を是非、長編作品として書き下ろして頂きたいと切に思いました。 | ||||
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人間の悪意やおぞましさが冷徹、精緻に描かれています。これぞ世界作家の仕事、と感じ入りました。「グロテスク」で感じたことでもありますが、主人公に嘲笑を浴びせかけているうちに、実はそれが鏡に映った自分自身であることに気がつき、自分自身がとても恐ろしくなる、そんな意味でも極上のホラー体験ができるといえるかもしれません。 | ||||
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まず、装丁が期待をふくらませる。バステルカラーで色とりどりの毒キノコのイラスト。 中身は、1999年から2005年までの7編の短編をまとめたもの。直木賞受賞前後から徐々にミステリーの枠を踏み出し、独自の暴走小説路線を走り出す過程の隙間を埋めてくれる作品群だ。 表題作の「アンボス・ムンドス」が、やはりいい。確かこれに似た事件が、実際にあったはず。担任教師がキューバに不倫旅行中に、生徒ががけから転落死するなんて、設定だけでお腹いっぱい。読む前から満足感を味わった。 比較的初期の「植林」や「ルビー」の女性主人公は、後の暴走小説の前夜祭にも似た雰囲気の中で壊れかかっている。 「浮島の森」は、文学史上有名な事件を取り上げて、何を今更と思いきや、芸術と日常の相克をギリギリと抉る快作。 「愛ランド」の性的いかがわしさも相当なもの。 | ||||
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