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逃亡者



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【この小説が収録されている参考書籍】
逃亡者
逃亡者 (文春文庫)

逃亡者の評価: 3.00/5点 レビュー 12件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(5pt)

折原マジックが効いたミステリー作品。

折原作品の中でも非常に完成度の高い作品。グランドマンションにもしてやられたが、またしても本作でも、折原マジックにしてやられた。
物語は殺人者が時効まで逃げおおせるかをスリリングな展開で描く。よくある展開だが、ラストに思いがけない仕掛けが待ち構えている。楽しく最後まで読むことが出来た。
逃亡者Amazon書評・レビュー:逃亡者より
4163284508
No.4:
(5pt)

感激もの!

実際の事件をモデルにしたものだが、読んでいるうちに逃亡者である主人公が最後まで逃げ切って欲しいという、同情の気持ちが生まれる。最後の3分の2あたりから、作者特有の折原節がでてくる。表現があいまいになるのだ。ここまできて、作者のトリックがわかる。最後まで読んで、やはりそうだったのかと思わせる。でも、それまでの記述は、読者をひきつける。寝食を忘れて、没頭できる。よい作品である。
逃亡者 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:逃亡者 (文春文庫)より
4167451131
No.3:
(4pt)

逃亡劇のドキドキ感を求める方にぴったりです。

旅の楽しみでもあるのですが駅の売店で何かいい本がないかとよく探します。
この本を装丁みただけで買ってしまいました。
逃亡者という単純明快なタイトルがいいですね。
折原一という作者については全く無知でした。
読み進めると思っていたとおり逃亡劇に吸い込まれていきます。
また主人公の生い立ちや境遇の描写もよく書かれています。

実際に1997年に15年の時効成立間際に逮捕された福田和子がモデルとなっているのは明らかでしょう。
なので読んでいても現実的に起きうるような感じがするエピソードが所々に出てきます。
その分読者は入り込み易いでしょう。
折々で逃亡先でビールを買う行為がよく出てくるところが男っぽいきがしてしっくりきませんでした。
凝ったトリックやミステリー度は高くありませんが、
逃亡劇のドキドキ感、追うものと追われる者の緊迫感を求めて買ったので満足しました。
旅先の車中で読んだので余計に入り込めました。
逃亡者 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:逃亡者 (文春文庫)より
4167451131
No.2:
(4pt)

叙述というより、スリリングさが楽しめた

最終盤まで一気に読む事ができる力のある本でした。
折原作品の叙述でびっくりする本というよりは、逃亡劇のスリリングさにハラハラする本です。ただ、最後はほんとにジェットコースターで、すっきり納得とはならないのが、折原作品らしい本で、最後まで読むと、あ、こういうことかと見直したくなります。
この段落はこの人のことなんて、解説サイトがあったら見たいかもしれません。

いろんな細工に挑戦する折原作品の中では、小細工は少ないです。
途中の一文に引っかかっていたら、予想通り最後に生きたんですが、それもお前か!と驚きの結末でした。
逃亡者Amazon書評・レビュー:逃亡者より
4163284508
No.1:
(4pt)

最後の“どんでん返し”がなんとも折原一らしい、終始スリリングな力作

“叙述ミステリーの第一人者”“語りの魔術師”折原一の47作目の最新刊は、’95年の『誘拐者』から始まり、累計46万部を突破したといわれる<・・・者>シリーズの書き下ろし長編である。

実際に起こった、殺人犯福田和子の逃亡事件をモチーフにしているだろうと思われる物語である。友竹智恵子は、持ちかけられた交換殺人に乗って、知人の夫を殺してしまうが、警察の不手際で脱走し、殺人事件の時効である15年をひたすら逃亡することになる。

いつもの折原作品と違い、大部分は彼女の逃亡者としての読み応えのあるストーリーが展開される。身分を偽り、顔を変え、出会う人々に支えられながら、ひたすら日本全国を逃げまわる智恵子。彼女を執拗に追いかけるある刑事と、顔に泥を塗られ復讐に燃える夫。何度もあと一息というところで危機をすり抜ける場面の連続で息をつかせない。

いつもの折原節とは違う、真剣で“真面目”な小説だなと思ってエンディング近くまで圧倒されて読み進んでゆくと、そこはさすがに折原一。独特の、フォントを換えたパソコンサイトの表現と、各章の幕間のエピソードが一気に収斂して、衝撃のサプライズが用意されていた。

本書は、最後の最後に折原一らしい“どんでん返し”があるものの、大半が智恵子のスリリングで気を抜けない“読ませる逃亡劇”で、ボリューム満点の力作である。

逃亡者Amazon書評・レビュー:逃亡者より
4163284508

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