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解錠師
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解錠師の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 21~40 2/4ページ
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普段あまりミステリーは読ず、著者について何も知りませんでしたが、なにか気晴らしに読めるものはないかなと思っていたら、アマゾンのページでちらちら見えて、「もの言わない主人公」に興味を覚えたので購入しました。 8歳のときの事件がもとでそれ以来、口がきけなくなるほどのトラウマを抱えているという設定ですが、日本語の翻訳の文体のせいか、あまり悲壮感がなく、主人公の過去が語られる(描かれる)までは、たんたんと物語が進み、鍵をあける過程に焦点が絞られていたので、読みやすかったです。 | ||||
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話が過去に遡ることが多く 戸惑うことが多かった。 恋人との絡みも理解できない展開もあった。 | ||||
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部万展開が結構あるので分かりにくさはないのですが、少し読みづらい点も有りました。肝心のところも思っていたほどのモノでは無く処理されていてので、少し拍子抜けの感じもしました。いかにも外国の小説という感じです。 | ||||
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主人公が解錠技術を身につけたのは何故か。 それによって何が起こったか。 そして刑務所に入っているのは何故か。 そもそも話すことができなくなった出来事とは。 読者は複数の謎を追いかけるのだが、 主人公の過去の時間経過は一定の法則によって分割されて提示される。 これにより、読者にとって追わねばならない謎は 常に目の前にぶらさげられていることになる。 いつも目先にニンジンだ。 ページをめくらざるを得ない。 話すことができない主人公による饒舌な手記。 そんな形式で書かれた優れた青春冒険小説として楽しんだ。 メカニカルな事柄を文章で理解することが苦手なクチで、 だから解錠作業のくだりは少々読みづらかった。 それは、でも、瑣末なことであり、 誠に面白い物語だった。 「面白かったぞ」と酒場で知人に薦めている。 | ||||
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切ないけど、暖かい心が通う作品。ストーリー中の景色が映画のように浮かぶ。 | ||||
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金庫破り、ピッキングと言ったら聞こえが悪いが、解錠師なるとちょっと別です。 子どもの頃ちょっとした憧れはありませんでしたか? 私は安物の鍵や、貯金箱に針金を入れ、カチャカチャやっていました。 知恵の輪と類似の感覚だったかもしれません。 解錠には不思議な魅力があります。 この小説はそんな思い出のある方にはぴったりな作品。 さまざまな鍵や金庫を開けるときの緊張感と快感が読者に伝わってきます。 解錠師になる前となった後の主人公の時間が交互に描かれ、徐々に過去が明かにされていきます。 サスペンス小説で一番重要な緊張感を最初から最後まで持たせ、間延びがありません。 とても楽しめる作品です。 | ||||
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新聞の書評で知り、まず図書館で借りました。悪党一味であるはずの主人公の、瑞々しい青春を、忘れていないつもりだった心の片隅に、純粋に呼び起こされている気持ちになり、締め付けられます。 金庫破りと、億万長者の派手でクールで危うい生活と、一生出逢えそうもないスリルを存分に味わえるのも一級というカタルシスがありました。他の作品も読みたい! | ||||
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8歳の時にある出来事から言葉を失ってしまったマイク。彼は錠前破りに自ら非凡さを見出し、ある日、ひょんなことからプロの金庫破りの弟子となる…。 500ページ超の大著で一瞬たじろぐが、これが読みだすと止まらない。 マイクの青春、金庫破りのプロの仕事ぶり、過去と現在を交互に織り交ぜ、物語は現在に収束していく。 スティーブ・ハミルトンはなかなかのストーリーテラーだ。物語だけで読者をぐいぐい引き込む力をもっている。 ミステリの佳作である。 | ||||
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出版点数も、分野も多彩なミステリ。 面白いものを選ぼうにも、自分だけで探し当てるのは困難と、恒例になっているのが、年末年始に行われる「宝島社」と「週刊文春」が主催のミステリ・ランキング上位作品を読むこと。 昨年(2012年)は、「二流小説家 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕」が両ランキングで第1位と、二冠を達成し、当然の如く読みましたが、今年も、またもや二冠達成作品が誕生しました。それが、本作品「解錠師」。 読み始めてみると、昨年の「二流小説家」に比べ、何しろ筆さばきが手馴れている。いわば、ミステリとしての盛り上がりのツボを抑えており、これは、「新人らしからぬ」という賛辞をしようと思ったら、訳者あとがきによると、デビューは1998年で、米国では、中堅作家として地位を固めている作家なのだとか。 題材が、「金庫破り」ということで、いわゆる「クライム・サスペンス」と呼べるものだが、主人公が、10代後半から、その才能に導かれ、犯罪に手を染めていく中で、青年らしい恋物語も絡んできており、「青春ミステリ」の要素も含まれている作風です。 この「金庫破り」のワザ、もちろん私は全く素人ですが、どうも、昔ながらの「ダイヤル式」の鍵を対象にしていて、そのダイヤルを回す時の微妙な感触を天才的な能力で把握し、「解錠」してしまうというもの。 自分としては、最近の鍵、特に金庫では、「電子錠」というコンピュータを導入したものが多く使われているような気がしていますが、2010年発表の本作品は、主人公の回想という形で、1990年代から2000年までが描かれています。 もしかすると、2010年代の昨今では、その金庫破りの技術が通用しないための時代設定かもしれません。 個人的には、「本格ミステリ」系好きのため、大絶賛はしませんが、この程度の高レベルの作品が、年に1冊でも読めるのはうれしいことです。 | ||||
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いやあ、凄い面白い本です。はらはらどきどき。一気に読みました。 | ||||
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構成がうまい。刑務所に入っている若い解錠師の回想録なのだが、8歳の時、大きなトラブルに遭い、聞く事は出来るが喋れなくなる。とは云っても回想は順々に語られるわけではない。大きなトラブルの真相はなかなか明らかにならない。 やがて高校生になり、アメリアと知り合う。この恋人のために、喋れるようになるのではないかと予想する。それはいつで、どのような状況で直るのか、先を急がせる。そこに解錠師としてキャリアを積んでいく過程が描かれる。 冒頭で構成がうまいと書いたのは、回想の章に微妙な時間差があり、この妙が何とも云えないのだ。喋れるようになるのか、アメリアと再会出来るのか、最後の最後まで引っ張って行き、おいおい、もうページが無くなるぞと云わせてしまう稀有の一冊になっている。 | ||||
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島国育ちの日本人は、いつのまにか 人と同じでなくてはならないという 強迫観念のもとにいる。 視点を広げて 人と違う 自分の個性をのばし、独自性のクールさに気ずき、自分自身の人生を歩むべきだ。 この主人公の純粋なクールさを見よ。 | ||||
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ただのミステリーではなく、恋愛、友情なども含んだ青春書と感じました。 | ||||
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ミステリーにしてはさわやかな読後感。 ヤングアダルト世代にもオススメです。 金庫を開けるときは読んでいてもハラハラします。 絵(漫画)で会話するところは斬新。 映画化されそう。 | ||||
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喋れないという設定の主人公。これを魅力的に描くというのはとても難しいと思うのだが、この作品は良く出来ている。 金庫破りという設定にも合っているようにも思えるし、達観しつつ流されてしまう事にも違和感が少なく、ヒロインに一途な姿の魅力にも繋がっているように思う。 ストーリーは、主人公の現在の状況と、それに至る過程を交互に描くという構成で、シンプルながら引きが上手く、両方を適度に楽しむ事が出来る 全体的にさわやかでクセがなく素直に楽しめる。 裏社会の金庫破りという設定で、陰惨な過去を思わせる主人公なのに、妙に爽やか過ぎて、敵にもあまり恐怖を感じない。金庫の構造は別で調べないとよくわからないなど、欠点はあるが、素直にさらっと読んでしまえる力がある。 | ||||
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絶えず抜き差しならぬ状態の主人公 過去にトラウマを抱え声が出せない主人公 愛する人のために自己犠牲をする主人公 絵の才能と解錠の才能 アメコミの雰囲気があり、すぐに物語に引き込まれました。 | ||||
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アマゾンのおすすめ度は4つ星ですが、このミステリーがすごい!と週刊文春ミステリーベスト10でともに第1位を獲り読者層が広がったせいでしょう。普段から海外ミステリー中心に読んでいる人が評価したら3つ星以下はありえないと思います。そのくらい素晴らしい作品です。 構成の巧みさとか金庫破りのディティールとか良い点はたくさんありますが、私が特に惹かれたのは絵(マンガ)を使って二人の距離が縮まっていくところです。これほど頼りなく儚げでありながら繊細で瑞々しい恋の始まりを見たことがありません。おそらく映像化されるでしょうけど、誰がどんなマンガを描いて提供するのか今から楽しみです。吉野朔実さんだと嬉しいな。 | ||||
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純粋で、ひたむきな内面をもち、負けず嫌いで若さゆえに無鉄砲で、少し愚かでさえある。このような若い主人公キャラは、いつの世にも現れて愛され続けます。時代とともにその背景が陳腐になると次の魅力的な若造が現れる。時代は繰り返すと言いますが、本書の主人公マイクルは新チャンピオンといえるでしょう。 このキャラは青年にウケるというより、むしろ大人が喝采を与えているのではないでしょうか。大人(たぶん男性)は主人公ほどのドラマチックな境遇ではないけれど、誰もが一時期持っていた感情を思い出すのだと思います。今はもう変わってしまったけれど今でも少しだけ、そうありたいという欲求を疑似体験させてくれるのかもしれません。 章立ての構成もこれ以外ないという技が、十分に活きてますし、さすがアメリカで中堅として仕事を続けているプロだと思いました。本書を読んで、私の中の前チャンピオンであるドン・ウィンズロウの産み出したニール・ケアリー(ストリート・キッズ (創元推理文庫))を思い出します。今でもギリギリ手に入ると思いますので、前チャンピオンを見たい方はお読みください。 | ||||
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時間軸が前後しつつ物語が展開すること、海外の小説特有のドライな文章が少し辛かったです。 でも、それを差し引いても、主人公マイクルの心の闇が明かされるシーンでの凄惨さ、ヒロインのアメリアとの漫画での心の疎通の美しさ、解錠シーンでのスリルさが強く印象に残りました。希望が持てるラストシーンが秀逸。しびれました。 | ||||
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私にとって、ミステリーを読むときの楽しむは大きく分けて二つあります。 1.クライマックスのどんでん返し・伏線回収の爽快感を楽しむ 2.エンディングに向けてのプロセスそのものを楽しむ 両方あるのが理想的ですが、そのような傑作に出会えることは稀だ。 本書は、ミステリーを読み慣れている人なら最初の数ページを読めば、 エンディングの大まかなイメージは描けるでしょうし、そこから大きく 外れることもないでしょう。 本書の最大の魅力にして、弱点を補ってあまりあるのは、プロセスです。 主人公の少年が、少年から男になっていくプロセスはそれだけで読み応え抜群で、 その意味で言うと本書はミステリーというよりは、青春小説という表現のほうが 正しいのかもしれないです。 「青春」というものが持つ独特の魅力を味わいたい方にはぜひ読んで頂きたい作品です。 | ||||
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