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ゴーグル男の怪
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ゴーグル男の怪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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どんなに怪奇、幻想、非合理的な展開でも最後には全て合理的に説明がちゃんとつく島田ワールドです。私は面白く読めました。主人公とおぼしき「ぼく」とは誰なのか、あれこれ考えながら最後まで読みましたが結局そういうことでいいんじゃないかと思います。名探偵も名刑事も出てこない方が主役たちの人生の哀しみが際立つように感じました。 ただ、ムーンウォークというのはさすがにちょっとガッカリでしたが。 | ||||
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島田氏がNHKの探偵Xからの挑戦状用に書き下ろしたミステリークイズ用のストーリーを長編化した作品。 もともとは視聴者が解くための謎解き用クイズミステリーなので、根幹のネタの部分はかなりシンプルだ。 そこに長編化ということで、時期的なものもあり原発の事故を織り込み、更に性的虐待などのサブストーリーを加えて構成している。 付け加えたところがメインの謎解き部分と乖離しているじゃないかという妙なチグハグさ具合がB級な印象を与える島田氏の作品としては珍作の部類に入る作品だが、そういった成立過程も踏まえて読むと意外に楽しめる。 | ||||
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若い頃の大ぶりの長編ミステリー群を追いかけて興味を持ち、しかし「巨匠」になるにつれ、作風が大味になってきた島田荘司の、久し振りのツボに嵌まった上出来の本格モノ、といったところ。 黄色いマーカーの入った5000円札、現場に散らばった両切りタバコ、そして幾度も出てくるゴーグルをかけた若い男……。東海村原発関連施設の臨界事故をモデルにした片方のストーリーが、作者らしい粘っこい筆致で描かれ、しかも警察官2人の行きつ戻りつの会話(所轄の刑事2人がもっぱら事件を担当する、という不自然さはともかく)もありそうで面白く、さらに肝心のなぞ解きの部分は、最近の作者には珍しく(?)破綻のない展開に収まっているように思えた。久方ぶりに☆4つを付ける次第。 | ||||
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島田荘司らしい大わざが、しばらくぶりにクリーンヒットした気がします。読んでしばらくは茫然・・・。 事件のあちこちにあらわれる「ゴーグル男」は、不気味な容貌のうえに、背後に原発事故を背負っていて、まがまがしくも人類の悪とグロテスクを感じさせるものです。 殺人事件自体とは別に、事件は終わっても、その巨大な影はいつまでも読後に尾をひきます。 いわば、現代の都市伝説です。 謎解きはさすがにあっと驚く奇想ですが、この物語の真の重量はそこではないところにあるとしか言えません。 いつものように、生々しい性犯罪的な部分もあります。それは読んでいて「厭わしい」というよりも、やはりどこか「いたわしい」というひりひりする感じが強い。それを背負った人物と原発の相乗効果で、悲劇的な妄想の影はいよいよ濃くなってゆくのですが、ラストに一閃するひとつのエピソードとひとつの言葉。 デモーニッシュな人間の業を描きつつ、黙示録めいた救済の瞬間もまた読者をかすめてゆく、だから自分は深いところでほんとうに島田荘司が好きなのだと思います。 | ||||
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島田荘司ファンなので読んだのですが、東海村JCO臨界事故 をモデルとした部分があり、原発問題に関心のある私としては とても興味深く読めました。 ミステリーとしても、島田さんらしい展開で良かったと思います。 | ||||
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幻想・奇想を怪力でねじ伏せるラストに戦慄と感動を覚えました。こんな異常な事件、御手洗か吉敷じゃないと解決できないのでは?とハラハラしましたが、刑事二人が頑張って推理して解決まで持って行ったので、とても楽しかったです。作者からの挑戦状はただひとつ、『なぜゴーグルを被るのか!?』 | ||||
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著者にしては文章が粗い。 そのため、読みにくいことおびただしい。 その点だけ、ちょっとマイナスポイントだな。 もうちょっと文章校正をキチンとしてほしかった。 しかし、本作は御手洗も吉敷も登場しないのに、相変わらずの島荘節である。 奇想があふれ、実に妖しい雰囲気満載だ。 それは、表紙にもよく現れている。 昔懐かしい、手に取るのが恥ずかしくなるような表紙だ。 タイトルも実に恥ずかしい。 こんな怪しい表紙とタイトルの本、マニアックな読者しか手に取らないよな。 だから、ここで大いに宣伝しよう! 古の探偵小説の雰囲気を堪能したい人たち、必読だよ! | ||||
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