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ゴーグル男の怪



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【この小説が収録されている参考書籍】
ゴーグル男の怪
ゴーグル男の怪 (新潮文庫)

ゴーグル男の怪の評価: 3.21/5点 レビュー 14件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.21pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全14件 1~14 1/1ページ
No.14:
(3pt)

期待外れ

イマイチ
ゴーグル男の怪Amazon書評・レビュー:ゴーグル男の怪より
4103252332
No.13:
(4pt)

御手洗も吉敷もいないけど

どんなに怪奇、幻想、非合理的な展開でも最後には全て合理的に説明がちゃんとつく島田ワールドです。私は面白く読めました。主人公とおぼしき「ぼく」とは誰なのか、あれこれ考えながら最後まで読みましたが結局そういうことでいいんじゃないかと思います。名探偵も名刑事も出てこない方が主役たちの人生の哀しみが際立つように感じました。
ただ、ムーンウォークというのはさすがにちょっとガッカリでしたが。
ゴーグル男の怪 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ゴーグル男の怪 (新潮文庫)より
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No.12:
(1pt)

残念ながらガッカリの一言

あらすじと最初の数ページから、怪奇譚あるいは都市伝説的なエッセンスを絡めた推理小説なのかと思い読み始めただけに内容はガッカリの一言です。
特に最も期待していたゴーグル男の正体や、ゴーグルの奥が爛れて見えていた理由は完全に肩透かしであり、腹立たしいまでのしょうもなさでした。

加えて個人的にとても引っ掛かったのは東海村JCO臨界事故をモデルにした描写です。
著者はどのような意図をもって一部実名や実際の発言を使用し、また一部では事実を大きく改竄した形であの事故を物語に取り入れようと思ったのでしょうか。
ただおどろおどろしさを掻き立てるためだけに徒に実際の事故を用いているように感じられ、現実にその被害に遭われた方やご遺族がいらっしゃる事を思えば著者の品性を疑わずにはいられません。

推理小説として見ても単に小説として見ても、残念ながら期待値を相当に下回るものでした。
自分と同じく怪奇小説、推理小説に対する期待を持ってこの本を購入しようとしている方には全くおすすめ出来ない一冊だと思います。
ゴーグル男の怪 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ゴーグル男の怪 (新潮文庫)より
4101033145
No.11:
(1pt)

仕方ないね

島田荘司は異邦の騎士を読んだ辺りから、「ん?これミステリーか?」と思い始めたんですが、本作はほんとに酷い。
ゴーグル男は何にも絡まないし、謎解き部分は凡百の二時間ドラマにも劣る。
僕個人の感想として、島田荘司は占星術だけの一発屋です。
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4103252332
No.10:
(3pt)

「ゴーグル男」って誰?

冒頭からゴーグル男による殺人事件が
発生。その容貌が描写され、怪奇なる犯人像を印象付ける。そして、主人公とおぼしき「ぼく」の登場だ。
幼い時に受けた男による暴行、住吉化研への入社、事故による被曝、被曝者の悲惨な容態などが描かれる。
まるで山道で案内板を悪戯されて彷徨うが如く、まったく間違った道に誘導される。そう、作者の手管に嵌ってしまったのだ。その上、暴行犯がスーパーの社長である棗田(なつめだ)だと判明。完全にゴーグル男は「ぼく」だと思い込まされる。
ところが事件はまったく違った様相を見せる。人間の果てしない欲望の果てに起きた惨劇・・・。
「ゴーグル男の怪」というタイトルそのものが、作者の仕掛けた罠だったと
読み終えてみるとわかる。
でも、性的暴行シーンやら、臨界事故の凄まじさ、また被害者のグロテスクなまでの活写など、一体何だったの?といった感は否めない。
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No.9:
(4pt)

NHKのミステリークイズ企画用作品の長編化

島田氏がNHKの探偵Xからの挑戦状用に書き下ろしたミステリークイズ用のストーリーを長編化した作品。
もともとは視聴者が解くための謎解き用クイズミステリーなので、根幹のネタの部分はかなりシンプルだ。
そこに長編化ということで、時期的なものもあり原発の事故を織り込み、更に性的虐待などのサブストーリーを加えて構成している。
付け加えたところがメインの謎解き部分と乖離しているじゃないかという妙なチグハグさ具合がB級な印象を与える島田氏の作品としては珍作の部類に入る作品だが、そういった成立過程も踏まえて読むと意外に楽しめる。
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No.8:
(4pt)

久しぶりの「本格」モノ

若い頃の大ぶりの長編ミステリー群を追いかけて興味を持ち、しかし「巨匠」になるにつれ、作風が大味になってきた島田荘司の、久し振りのツボに嵌まった上出来の本格モノ、といったところ。

 黄色いマーカーの入った5000円札、現場に散らばった両切りタバコ、そして幾度も出てくるゴーグルをかけた若い男……。東海村原発関連施設の臨界事故をモデルにした片方のストーリーが、作者らしい粘っこい筆致で描かれ、しかも警察官2人の行きつ戻りつの会話(所轄の刑事2人がもっぱら事件を担当する、という不自然さはともかく)もありそうで面白く、さらに肝心のなぞ解きの部分は、最近の作者には珍しく(?)破綻のない展開に収まっているように思えた。久方ぶりに☆4つを付ける次第。
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No.7:
(1pt)

期待はずれ

著者らしいおどろおどろしい設定に
臨界事故という今日的な問題も絡めて
実に期待して読んだが、面白かったのは
途中までで、結果は完全に空回りだった。
そもそも幼児期に性的虐待を受けて
育った「本来」のゴーグル男の話は
どこへ行っちゃったのか。
何とも納得のいかない後半でした。
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No.6:
(3pt)

殺人事件そのものは浅かったけど、原発の話は深かった…。

殺人事件に関する伏線はちょっと浅いなあと思ったけど、「ぼく」視点でのストーリーは凄く深かったし、読んだ後暫く放心しました。特に臨界事故の部分はリアルだし、素人にも分かり易く書いてあったので読み易かったです。とにかく、その敷地内で幽霊が出るとか首吊った人が居るとかそういう描写が怖くて、被曝した人の姿とかも怖くてぞっとしてました。ただ読者が推理するように構成されていなかったのが残念です。最初の200pくらいで犯人は出てきて居なきゃいけないと思うので…。あと「ぼく」が性的暴行を受けるシーンとか、生々しくてなんというか…衝撃的だし、想像力が凄いものがあると思いましたが…。どうしてもそこに興味を持っていかせようとする姿勢が、あまり好きではありません。そういう描写を持ってきたら読むだろう、と言われているみたいで…。勿論動機になる部分ですから重要だし、カットは出来ないけど…そういうものから目を背けているべきでもないのかも知れないけど、性描写をすればいいってもんじゃないと思うんですよね。島田氏のは性描写とはちょっと違いますけど。あとどうして被曝して運ばれた人数が2人だって言われたのか、それが最後まで回答が無かったので謎です。私が読み落としてるんでしょうか…。
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No.5:
(3pt)

テレビで観たりケータイで読んでいても楽しめます

さすがに大御所、面白く書いています。テレビで放映したものを一冊の本にしたものです。1話のみです。

ただ、イヤミス(後味が悪いミステリー)的なところは途中から飛ばして読みました。それでも面白かったです。

近年の著者の作品には、そのようなイヤミス的な話がよく出てくるようになっています。私は好きではないのですが、「イヤミス」という言葉が出てくるということはファンも多いのでしょう。
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No.4:
(5pt)

「ゴーグル男」という都市伝説の創造

島田荘司らしい大わざが、しばらくぶりにクリーンヒットした気がします。読んでしばらくは茫然・・・。
事件のあちこちにあらわれる「ゴーグル男」は、不気味な容貌のうえに、背後に原発事故を背負っていて、まがまがしくも人類の悪とグロテスクを感じさせるものです。
殺人事件自体とは別に、事件は終わっても、その巨大な影はいつまでも読後に尾をひきます。
いわば、現代の都市伝説です。

謎解きはさすがにあっと驚く奇想ですが、この物語の真の重量はそこではないところにあるとしか言えません。

いつものように、生々しい性犯罪的な部分もあります。それは読んでいて「厭わしい」というよりも、やはりどこか「いたわしい」というひりひりする感じが強い。それを背負った人物と原発の相乗効果で、悲劇的な妄想の影はいよいよ濃くなってゆくのですが、ラストに一閃するひとつのエピソードとひとつの言葉。

デモーニッシュな人間の業を描きつつ、黙示録めいた救済の瞬間もまた読者をかすめてゆく、だから自分は深いところでほんとうに島田荘司が好きなのだと思います。
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No.3:
(5pt)

原発問題を取り入れたミステリーです

島田荘司ファンなので読んだのですが、東海村JCO臨界事故
をモデルとした部分があり、原発問題に関心のある私としては
とても興味深く読めました。
ミステリーとしても、島田さんらしい展開で良かったと思います。
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No.2:
(4pt)

すごい表紙だ…。

幻想・奇想を怪力でねじ伏せるラストに戦慄と感動を覚えました。こんな異常な事件、御手洗か吉敷じゃないと解決できないのでは?とハラハラしましたが、刑事二人が頑張って推理して解決まで持って行ったので、とても楽しかったです。作者からの挑戦状はただひとつ、『なぜゴーグルを被るのか!?』
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No.1:
(4pt)

傑作?怪作?でも私は好きだ!妖しいタイトルも!!

著者にしては文章が粗い。
そのため、読みにくいことおびただしい。
その点だけ、ちょっとマイナスポイントだな。
もうちょっと文章校正をキチンとしてほしかった。

しかし、本作は御手洗も吉敷も登場しないのに、相変わらずの島荘節である。
奇想があふれ、実に妖しい雰囲気満載だ。
それは、表紙にもよく現れている。
昔懐かしい、手に取るのが恥ずかしくなるような表紙だ。
タイトルも実に恥ずかしい。

こんな怪しい表紙とタイトルの本、マニアックな読者しか手に取らないよな。
だから、ここで大いに宣伝しよう!
古の探偵小説の雰囲気を堪能したい人たち、必読だよ!


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