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愛しき者はすべて去りゆく



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【この小説が収録されている参考書籍】
愛しき者はすべて去りゆく (角川文庫)

愛しき者はすべて去りゆくの評価: 4.80/5点 レビュー 15件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.80pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全15件 1~15 1/1ページ
No.15:
(5pt)

著者の脂の乗り切った成熟さを感じるシリーズ第4作

探偵のパトリックとアンジーが行方不明の少女を探す依頼を引き受け・・・というお話。

以下はネタに触れるので未読の方は読まないでください。

ここで使われている低年齢の人に対する性的な虐待や被害は欧米の推理小説にはもうありきたりの感がありますが、それでもそういう事をするサディスティックで自分の快楽の為なら何でもやる異常な人間や虐待や異常性欲の殺人犯に対するに対する憎しみや憤りが行間から立ち込めてくる、著者の語りたい衝迫を感じました。このシリーズで敢えてありきたりのネタを使った事でミステリとして質が劣ると批判される覚悟で書いた熱気と意気込みを感じました。なので、ネタはありきたりですし、異常心理ものとしてはありきたりで部分的には表層的な感じもしましたが、強い読み応えを覚えました。
暴力シーンもこの手の小説ではカタルシスを感じる物が多いですが、この作品では暗い衝動としての暴力を感じて、その熱気にむせかえる様な物を思いました。

また、シリーズとしても佳境に入った感があり、この後の展開が気になるシリーズ物としての面白さも兼ね備えた、良く出来た作品だと思いました。著者も丁度脂の乗り切った成熟さを得たのかもしれませんね。

次回が楽しみな第4作。是非シリーズ順に。
愛しき者はすべて去りゆく (角川文庫)Amazon書評・レビュー:愛しき者はすべて去りゆく (角川文庫)より
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No.14:
(5pt)

是非一読を

デニスレへインの作品で日本に紹介されているものは少ないのですが、是非、一読をお勧めします。
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No.13:
(4pt)

やりきれない

途中、えっ?この人誰だっけ?
って登場人物を理解するに少々難儀しながら、
最後の結末にやりきれない思いがドッと押し寄せてきました。
この国の幼児虐待と言うものがこれほど酷いものなのか、その酷さに付いていけない。
日常的にあるならば、いや他の本を読んでもあるのだから日常的なのだろう。
ヘリーンとアンジー同じ女性でありながら何処を越えたら対極にいる人間になるんだろう。
何が人間を狂わせたらここまでの犯罪が生まれるんだろうか?
ヒーローが出てきてちゃっちゃと解決するわけではない内容です。
でも良いか悪いかは別として憤りを感じた警察官が
「おれは護り、仕えるために雇われてる」と言う言葉が、この物語の趣旨なのかと・・
最後にアンジェが取ろうとした行動。
読み手にそうなって欲しいという期待を裏切ってくれた本でした。
それ故にやり切れないものが残った作品だと思う。
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No.12:
(5pt)

初めて読んで、はまってしまいました。

作者の名前は知っていましたが、ミスティックリバーの映画の印象が強くて、読んだことがありませんでした。久しぶりの私立探偵ものでしたが、とても面白く読みました。パトリックとアンジーのコンビもボストンの町を背景に魅力的なキャラクターです。前作がいくつかあるようなので、とりあえず順番に読むつもりです。幼児誘拐事件が始まりで、幼児虐待、警察内部の暗闇、麻薬がらみのマフィアの登場・・・・。私立探偵がこんなに深く事件にかかわっていいのかなーと思っているうちに、事件の糸口がパトリックの頭に見えてくるのです。カリフォルニアのキンジー・ミルホーン、ニューヨークのマット・スカダーと並んで、もう一つお気に入りが増えました。上級ミステリーは、その前も、その次も読まずにいられません。
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No.11:
(5pt)

レヘインの中では一番面白い

私立探偵パトリック&アンジーのシリーズの四作目。
単なる幼児誘拐事件と思われたものが、
自堕落な母親へリーンが麻薬売上金を掠め取ったこと
への報復という話。
もちろん、それだけでは終わりません。
希望と不安、どちらともとれるエンディングが切ないですね。
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No.10:
(4pt)

クリントン元米大統領も愛読した、シリーズ最長・最大の問題作

“ボストンの鬼才”デニス・レヘインによる、<探偵パトリック&アンジー>シリーズの第4弾。クリントン元米大統領が在任中、夏の休暇に別荘に持ってゆく一冊に選んだという作品。’01年、「このミステリーがすごい!」海外編で第14位にランクインしている。

麻薬とアルコール中毒で定職もない母親が目を離した隙に、私生児の4才の少女アマンダが消えた。事件が起きてから3日が過ぎても、彼女の行方はいっこうに知れなかった。パトリックとアンジーに事件を持ち込んだのは、アマンダの伯父夫婦だった。夫妻の執拗な依頼に、きわめて見込みの薄いこの事件をやむなく引き受ける。
やがて少ない手がかりから、ふたりは、アマンダの母親が麻薬の売人の手伝いをして、その売上金の20万ドルを着服し、アマンダは金を盗られた売人に誘拐されたのではないかとギャングがらみの怪しげな人間関係を突き止める。しかし、警察を巻き込んでの大掛かりな捕り物も大物ギャングは殺されるは、20万ドルは無くすはと失敗に終わり、捜査は振り出しに戻ってしまう。

月日は流れ、それから約半年後、警察の腐敗と結びついたボストンの深い闇が姿を現わし、再び事件が動き出す。そして意表をつく真相が・・・。

レヘインのストーリー・テリングは、決して短くないこの作品を一分の隙もなく、ぐいぐいと惹きつけて離さず最後の最後まで“読ませる”。そして運命はまたしても主役ふたりに過酷な試練を与える。本書はシリーズ最長ながら圧倒的なリーダビリティーを持った最大の問題作である。

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No.9:
(4pt)

クリントン元米大統領も愛読した、シリーズ最長・最大の問題作

“ボストンの鬼才”デニス・レヘインによる、<探偵パトリック&アンジー>シリーズの第4弾。クリントン元米大統領が在任中、夏の休暇に別荘に持ってゆく一冊に選んだという作品。’01年、「このミステリーがすごい!」海外編で第14位にランクインしている。

麻薬とアルコール中毒で定職もない母親が目を離した隙に、私生児の4才の少女アマンダが消えた。事件が起きてから3日が過ぎても、彼女の行方はいっこうに知れなかった。パトリックとアンジーに事件を持ち込んだのは、アマンダの伯父夫婦だった。夫妻の執拗な依頼に、きわめて見込みの薄いこの事件をやむなく引き受ける。
やがて少ない手がかりから、ふたりは、アマンダの母親が麻薬の売人の手伝いをして、その売上金の20万ドルを着服し、アマンダは金を盗られた売人に誘拐されたのではないかとギャングがらみの怪しげな人間関係を突き止める。しかし、警察を巻き込んでの大掛かりな捕り物も大物ギャングは殺されるは、20万ドルは無くすはと失敗に終わり、捜査は振り出しに戻ってしまう。

月日は流れ、それから約半年後、警察の腐敗と結びついたボストンの深い闇が姿を現わし、再び事件が動き出す。そして意表をつく真相が・・・。

レヘインのストーリー・テリングは、決して短くないこの作品を一分の隙もなく、ぐいぐいと惹きつけて離さず最後の最後まで“読ませる”。そして運命はまたしても主役ふたりに過酷な試練を与える。本書はシリーズ最長ながら圧倒的なリーダビリティーを持った最大の問題作である。
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No.8:
(5pt)

社会の理不尽を心に残す

世界の裕福と言われる国々、この日本でも親子の関係を疑う・覆すニュースを題材にし、パトリックとアンジーの気持ちを交えて進んでいく。子供と親の関係を考え、こんな関係が存在すると再認識をしてしまった。小説の中ではなく現実にもあること。社会が取り上げる子供誘拐、悲劇の主人公である母親に最高に腹立たしく感じ、誘拐した犯人が子供の将来、環境、未来を考えている。しかし、法律において誘拐は犯罪である。そっとしておくことはできない。現実と希望の世界の間。パトリック&アンジーの気持ち二人ともに同意してしまう。読者である私。現在行方不明の国内の子供達も本作の犯人達である大人のもとにいるならと願う私。大半はパットリックの言葉でいう「くそったれ」の大人達の仕業であろうと思う私。パトリックとアンジーの言葉の掛け合いはホント見事なもの。最後にパトリックと一緒に「話し合おうよアンジー」と言ってしまう私。いい作品に出会えて感謝します。
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No.7:
(5pt)

社会の理不尽を心に残す

世界の裕福と言われる国々、この日本でも親子の関係を疑う・覆すニュースを題材にし、パトリックとアンジーの気持ちを交えて進んでいく。子供と親の関係を考え、こんな関係が存在すると再認識をしてしまった。小説の中ではなく現実にもあること。社会が取り上げる子供誘拐、悲劇の主人公である母親に最高に腹立たしく感じ、誘拐した犯人が子供の将来、環境、未来を考えている。しかし、法律において誘拐は犯罪である。そっとしておくことはできない。現実と希望の世界の間。パトリック&アンジーの気持ち二人ともに同意してしまう。読者である私。現在行方不明の国内の子供達も本作の犯人達である大人のもとにいるならと願う私。大半はパットリックの言葉でいう「くそったれ」の大人達の仕業であろうと思う私。パトリックとアンジーの言葉の掛け合いはホント見事なもの。最後にパトリックと一緒に「話し合おうよアンジー」と言ってしまう私。いい作品に出会えて感謝します。
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No.6:
(5pt)

ストーリー展開の素晴らしさはレヘインの作品でナンバー1でしょ

事件は、少女誘拐。決して恵まれているとは
言えない家庭から連れ去られた少女を街を挙げての捜索が開始される。
パトリック&アンジーはいやいやながらもこの事件を引き受けることになる、という
物語の最初はごくごく普通の展開だが、その後のストーリー展開は
読者を心地よく裏切ってくれます。私はかねてからレヘインのパトリック&アンジーシリーズ(本作は
第四弾)は、第1作から順番に読むべきだとお勧めして来ましたが、
本作を読んで初めて、その必要もそれほどではないなと思いました。
レヘインはちゃんと途中から読んだ最近の読者も
置いてけぼりを食わせないように配慮してくれています。この探偵小説の良さは、本当はスーパーヒーローなんても
どこにもいない現実社会の中で、ほんの一瞬脚光を浴びてしまうときの人間の弱い心を誰もが持っていることがよくわかることでしょう。「ミスティックリバー」でレヘインを知った方にも、本当のレヘインの
良さはパトリック&アンジーシリーズだということを知って欲しいです。
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No.5:
(5pt)

ストーリー展開の素晴らしさはレヘインの作品でナンバー1でしょ

事件は、少女誘拐。決して恵まれているとは
言えない家庭から連れ去られた少女を街を挙げての捜索が開始される。
パトリック&アンジーはいやいやながらもこの事件を引き受けることになる、という
物語の最初はごくごく普通の展開だが、その後のストーリー展開は
読者を心地よく裏切ってくれます。
私はかねてからレヘインのパトリック&アンジーシリーズ(本作は
第四弾)は、第1作から順番に読むべきだとお勧めして来ましたが、
本作を読んで初めて、その必要もそれほどではないなと思いました。
レヘインはちゃんと途中から読んだ最近の読者も
置いてけぼりを食わせないように配慮してくれています。
この探偵小説の良さは、本当はスーパーヒーローなんても
どこにもいない現実社会の中で、ほんの一瞬脚光を浴びてしまうときの
人間の弱い心を誰もが持っていることがよくわかることでしょう。
「ミスティックリバー」でレヘインを知った方にも、本当のレヘインの
良さはパトリック&アンジーシリーズだということを知って欲しいです。
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No.4:
(5pt)

はまりました

初めてデニスレヘインの本を読んだのですが、あっという間にストーリーに引き込まれていました。
行方不明の子供をとりまく大人たちの人物描写は見事。
また、シリアスなストーリイ進行の中で彼らのセリフがほっと息抜きさせてくれたりするのもありがたい。子供の虐待は大きな社会問題となっているけれど、それを突きつけられた感じで読み終えたあとも深く心に残るものがあります。
パトリックとアンジーの関係も男女という枠を超えたもののような気がします。
ノンストップサスペンスとして一級のエンタテイメントであり、かつ人間の物語としても読み応えがあります。ジェフリー・ディーバー以来なかなか読み応えのある作品に出会えなかったのですが、しっかりルヘインファンになりました。
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No.3:
(5pt)

はまりました

初めてデニスレヘインの本を読んだのですが、あっという間にストーリーに引き込まれていました。
行方不明の子供をとりまく大人たちの人物描写は見事。
また、シリアスなストーリイ進行の中で彼らのセリフがほっと息抜きさせてくれたりするのもありがたい。
子供の虐待は大きな社会問題となっているけれど、それを突きつけられた感じで読み終えたあとも深く心に残るものがあります。
パトリックとアンジーの関係も男女という枠を超えたもののような気がします。
ノンストップサスペンスとして一級のエンタテイメントであり、かつ人間の物語としても読み応えがあります。
ジェフリー・ディーバー以来なかなか読み応えのある作品に出会えなかったのですが、しっかりルヘインファンになりました。
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No.2:
(5pt)

実は前作(『穢れしものに祝福を』)を読んだときは肩スカシだったので、不安を覚えつつ本作を読んだのですが...すごかった、です。人間の暴力性と犯罪的なまでに深い親子の愛。圧倒的なまでの人間の残虐性に直面したときの闇の暗さ。破局へと向かっていくのが感じられながらも、物語は意外な展開へ突き進んでいきます。そして、事件はパトリックとアンジー、二人の関係にも影響を及ぼしていきます。
はやくこの続きが読めることを切に願います。
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4042791042
No.1:
(5pt)

実は前作(『穢れしものに祝福を』)を読んだときは肩スカシだったので、不安を覚えつつ本作を読んだのですが...すごかった、です。人間の暴力性と犯罪的なまでに深い親子の愛。圧倒的なまでの人間の残虐性に直面したときの闇の暗さ。
破局へと向かっていくのが感じられながらも、物語は意外な展開へ突き進んでいきます。そして、事件はパトリックとアンジー、二人の関係にも影響を及ぼしていきます。
はやくこの続きが読めることを切に願います。
愛しき者はすべて去りゆく (角川文庫)Amazon書評・レビュー:愛しき者はすべて去りゆく (角川文庫)より
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