■スポンサードリンク


死のカルテット



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
死のカルテット (角川文庫 (6256))

死のカルテットの評価: 4.33/5点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(4pt)

皮肉極まりない決着の付け方

日常生活に飽いた銀行員が、突然現れた強盗に乗じて金を盗み、逃避行をして別な人生を歩もうとする。

突破的に大それたことをしてしまった小市民。そんなに世の中甘くないのは想像に難くはない。金を手にしたことで、苦悩の方が勝ってしまうのだ。

強盗、銀行員のそれぞれの思惑が外れ、打開を試みればみるほど負のスパイラスに陥る過程が面白い。強盗が拉致した女性工員を上手く絡めた皮肉極まりない決着の付け方は、レンデルならではのどんより感が漂う。

そもそもの発端となった強盗の二人組みの、近親憎悪とも言うべき、掛け合いがいい味出している。
死のカルテット (角川文庫 (6256))Amazon書評・レビュー:死のカルテット (角川文庫 (6256))より
4042541070
No.2:
(4pt)

想定通りの商品でした。

想定通りの商品でした。
死のカルテット (角川文庫 (6256))Amazon書評・レビュー:死のカルテット (角川文庫 (6256))より
4042541070
No.1:
(5pt)

誰にもある願望

主人公は中年男性で、人に言いにくい変わった趣味を持っています。というと、レンデルのファンは「わが目の悪魔」のアーサーを連想するでしょう。本作の主人公アランの趣味は、アーサーほど異常ではなく、共感を覚える読者がかなりの確率でいるのではないでしょうか。その趣味と偶然の事件のおかげで、アランは大金を手にします。その金を使って人生をやり直そうとするアランの行動を追うレンデルの描写は、とても緻密です。今の暮らしとまったく違う毎日を送ってみたいという誰もが持つ夢をアランが実現できるのか、読者はハラハラしながら見守ることになります。レンデルの作品の中でも映画化に向いている筋書きだと思いました。訳者も、映画化された場合の架空キャスティングを、あとがきでイニシャルのみで示しています(ハリウッドの大スターなのでたいていの読者がピンとくるでしょう)。アメリカに限らず、日本でも映画化できそうな普遍的なストーリーです。
死のカルテット (角川文庫 (6256))Amazon書評・レビュー:死のカルテット (角川文庫 (6256))より
4042541070

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!