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博士の愛した数式



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【この小説が収録されている参考書籍】
博士の愛した数式
博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式の評価: 4.32/5点 レビュー 849件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.32pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全704件 561~580 29/36ページ
No.144:
(4pt)

素数の面白さを紹介した本

p.83この世で博士が最も愛したのは、素数だった。p.193子供の心配をするのが、親に課せられた一番の試練だ。p.193何もない無、つまり非存在を数字で表したのがゼロ。ゼロが果たす素晴らしい役割を紹介した本。この本はおそらく掲載されている参考文献の「放浪の天才数学者エルデシュ」が種本かも。この本を読む時にブルーバックス「ゼロから無限へ」や岩波新書「数学入門」なども必ず併読されることをお薦めします。ほんとに素数の世界は不思議で素晴らしいすよ!数学書でないのに数学会の出版物で表彰されたのもむべなるかな。
博士の愛した数式 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.143:
(5pt)

愛に包まれた数式。

ほんのりと暖かく、寂しい物語だ。目の奥がじんとしてくる感じはたまらない。数字という無機質なものに数々の意味を持たせ織り成すその物語は、無理やりにも思えるが印象的だ。どんなにいとおしくても博士には覚えてもらえない、そんな侘びしさを感じられた。子供というのは正直だ。そして思いやりもある。素直な少年と惜しまない愛を注ぐ老いた博士。やさしい物語をくれた好書。
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No.142:
(4pt)

野球(阪神ファン)が好きならなお楽しめます。

去年の本屋大賞受賞作で、ロングセラーとなった作品ですが、もともと数学が苦手なので、なんとなく敬遠してしまっていて、後悔です。ほんの1ミリくらいで、涙にかわってしまうような独特のユーモアと恋人でも夫婦でも親子でもないけど博士とルートと「私」の関係のすばらしさ(もちろんルートと「私」は親子ですが)、生きていることのすばらしさ、感動です。
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4101215235
No.141:
(4pt)

数式が伝える雰囲気

障害者ものか、暗いな。とおもって読み始めましたが、洗練された暖かみがある作品でした。eとiとπと1で構成される、数学のなかでも最高レベルの洗練された式が効果的に使われていると思います。この数式のもつすばらしさの意味がもう少し表現されているとよかったと思いますが、お話がもつ雰囲気が、数式のわからなさを補っています。
博士の愛した数式Amazon書評・レビュー:博士の愛した数式より
410401303X
No.140:
(5pt)

優しく美しい物語

読んでいてとても優しい気持ちになれる物語だった。ストーリー全体が思いやりに溢れている感じ。「私」と「博士」と「ルート」の時間がいつまでも続いて欲しいと思うのに、「私」の語り口調が回想のような書き方であり、ラストに近づくにつれ楽しい時間がもうすぐ終わる予感に満ちてきて読んでいてとても切なかった。電車の中だったけど思わず涙を流してしまった。映画化されたらいいのにな~、と思っていたら映画化の話が既に出ているんですね。私のイメージでは博士は津川雅彦さんがぴったりくるんだけど、寺尾さんのようですね。映画もぜひ見てみたい。
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No.139:
(5pt)

完全数28

君の靴のサイズはいくつかね。17年前起きた交通事故で記憶を80分しか保てない数学者の世話をしに、数学者の義姉に雇われた家政婦がはじめておとづれたときの質問です。博士は靴のサイズ24がいかに美しい数であるか語りだします。野球好きの家政婦の息子と老数学者が出会ったとき、老数学者の時間は再び動き出します。ただし、思わぬ方向に。その約数をすべて足すとその数になる完全数28。それが物語でどんな意味を持つかは、読んでのお楽しみです(宿題です)不勉強にも著者を知らず初めて読んだときはノンフィクションかと思いました。あるいはわたしにも神経を病む家族がいるので、ノンフィクションであってほしいと思ってしまったのかもしれません。奇跡のような救いはなく、目に見える世界の重みに耐え切れなくなるようなとき、目に見えない世界に息づく真実の重さを、痛々しくも、美しく、儚い気持ちを思い出させてくれる一冊でした。
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No.138:
(5pt)

涙が止まらない~!

本の帯に誘われて手にしたものの、あまり期待せずに読み始めた私。小川洋子さん自体、初めてなのよね、私。ところが途中から涙が止まらない状態。なぜなの?明確に説明できないけど、あまりにも美しく優しい物語に涙腺が開きっぱなしに。こんなことは私の人生史上初めてです。歳をとって涙腺がゆるくなった?なんとでも言って下さい。でも人生は素晴らしい、子供はいとおしい、ということが堪能できる名作です。あ~、学生時代に巡り会いたかった…。
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No.137:
(5pt)

素晴らしい

久々に「当たり」の本を読んだ。数式などは読んでいてなんとなーくわかるが、はっきり理解するの無理。だが、細かい数式など理解しなくとも、この作品は充分たのしめる。特に、最後の「博士」の80分の記憶が、もはや1分にも持たなくなり、施設に入った博士を最後に訪問した秋の場面では、不覚にも泣いてしまった。絶対に読んで損はない作品。
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410401303X
No.136:
(5pt)

数と心

数式と無縁な生活を送って来てうん十年、その美しさをこんな形で教えてもらえるなんて思いもよりませんでした。信じがたいことに、それと同時に描き出されているのは人のもつ優しさ、謙虚さ。数と心。今まで正反対のもののように感じていたものが、こんなふうに結びつく豊かな世界をもっていたなんて。数式についての描写の美しさは特筆です。
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No.135:
(5pt)

うつくしい祈りのことば

久し振りに、成功した"小説"を読んだ…そんな気がした。美しい文章、おもしろいストーリー、そして生きる指針の三拍子がそろった、という意味である。『妊娠カレンダー』や『揚羽蝶が壊れる時』などで見せた、生活や母性の否定は影をひそめている。作者は自身が母となり子どもの成長を見守る体験をしていく上で、自分もまた成長したのだな、と思った。しなやかなやさしさに満ちた作品である。数学にせよ文学にせよ、余分なものをそぎ落として、世界の秘密に肉薄しようと地道な努力を続けた人に見えてくる世界というのは似ているのかもしれない。真の知とは、愛とやさしさなのだ、ということ。人間の叡智が、世界に平和をもたらすことを、この作品と共に祈らずにはいられない。
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No.134:
(5pt)

不思議な小説

出だしから数学の話なので読む本を間違えたかなと思いましたが、読み進むうちに博士、ルート、私の世界に引き込まれてしまいました。80分しか記憶の残らない「博士」、記憶してもらえない寂しさを乗り越えて世話をする家政婦の「私」、「私」の息子「ルート」を慈しむ博士、三者三様にお互いを労わる人間関係がすごくいいです。数学の話が出てきて、ストーリーを壊してしまいそうですが、全然邪魔な感じが無く、むしろ心地よく感じさせてくれます。
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No.133:
(5pt)

愛すべき愛されるひと

「セカチュー」でも「今、会いに~」でも泣かなかった(泣けなかった)私ですが、……油断しました。「博士の愛した数式」、特に悲しい場面があるわけではないのに、前半からもう泣きっぱなしで。 登場人物のやさしさや労わりが胸に迫ります。 この時間と記憶を持たない愛すべき愛される博士との生活が本からこぼれてくるようです。是非ご一読ください。
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4101215235
No.132:
(5pt)

映画も観てみようかな?

~この作品を読んで『数学を愛する』という感覚が少しわかった気がする。博士も、私も、ルートも、「義妹」も世間一般では「不幸」といわれる境遇におかれていながらも、懸命に生きている。いたわり合い、慈しみながら。それでいて、べたっとした感じが全くない不思議な関係。そこに登場する「数学」は決して無機質なものではなく生きた言葉のようなもの。~~~~幸せな読後感を残してくれる傑作だ。映画ではどう描かれるのか?~~
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4101215235
No.131:
(5pt)

究極の一期一会の心温まる物語

僕は理科系ですから、整数論へのあこがれは親しみのあるもので、そこにある種の質素かつ清潔な光が満ちているとは思っていました。でも数式や素数なんてものを媒介にして、こんなに暖かい物語が綴れることに驚きました。しかも、主人公の記憶は80分のエンドレステープのようなものという特異な設定があります。通常の概念では人と人との「愛」、いや、単なる人間関係がなりたつことも困難と思えるのに、究極の一期一会の繰り返しが見事に物語となっているのです。このユニークな設定のなかで紡ぎだされる微笑ましい童話の結末は、決してハッピーエンドというわけでもありませんが、終盤近くに明かされる「もう一つの愛」とも相まって、深く納得させられる読後感があります。主人公が示す「数」へのこだわりをここまで描けるのは、この作者も相当の数学通に違いないと感じましたが、著者の経歴は純然たる文科系で、この点も驚きです。
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4101215235
No.130:
(5pt)

さわやかな風が吹く感じ

私は超文型。だからこの作品が数学者の博士の話だ、と聞いて、ずっと読む気が起こらなかった。でも、これだけ話題だし、やっぱり仕事柄読んでおこうか・・・と一大奮起。結果は・・・よかった。とにかく読んでよかった。数学が私のように嫌いでも、数学者の博士とお手伝い?の私、そして息子のルート(頭の形がルート記号のようだから、と博士がつけたあだ名)の3人の関係がほほえましいのだ。息子はまだ小学生なのに、独特な個性を持つ博士との関係を上手にできるようになるし、気遣いだってできるのだ。こんなに賢い頭をもつルートは感動ものだ。そしてもうひとつ、ストーリーとは直接関係ないかもしれないのだが、私の作る料理のおいしそうなこと。やっぱり人間、食べるものって大事よね。と思う。読みながら「おいしそうだなぁ~」と思い、ダンナにもこれくらいのものが作ってあげられたら、私達は末永くうまくいくだろう、と勝手に思ったりして。また素敵な作品を作り上げる作家に出会えた。ところで作者の小川さん、あなたは数学が好きなんですか?
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No.129:
(5pt)

木漏れ日のような作品

「数字」によって結ばれていく絆が暖かく、でもベトベトしたものじゃない、穏やかな春風のようでした。元々数字は堅苦しい、難しいという人間の心理を上手く利用した表現だったのではないでしょうか。博士の記憶のリミットだって悲しいものには変わりないんだけど、それを柔らかい光で包むことによって、今までとは違う愛しさがありました。ラストもシンプルで好きです。何かを伝えるための本ではないと思う。でも一度は読んで欲しい本です。
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4101215235
No.128:
(5pt)

神は細部に宿りたもう

”神は細部に宿りたもう”これってどういう意味?と聞かれて心の中や頭の中では漠然とだがはっきりと思い描くことが出来る、でも言葉に出して説明するとなるととたんに難しくなったり、陳腐になってしまったりしてしまう。目には見えない、言葉でも表現するのが難しいという”部分”を分かりやすく具現化したものがこの小説だと思う。なんて美しい文章なんだろうと読み始め、純粋無垢な登場人物たちに、(特に”博士”)涙があふれて止まりませんでした。自然対数の底、あるいはΠのように永遠に割り切れない数、そうした数学の世界に生きてきた博士にとっての”永遠”は私たちの永遠とは意味も深さもまるで違う。博士にとっての永遠は真の永遠だというフレーズに出会えてよかったと思いました。また、80分しか記憶を留めておくことの出来ない博士に、ルートとその母であり博士の家政婦は、博士にうそをついていることを後ろめたく思う。そしてうそをつくか否か迷う。博士にうそだと分かってしまうことなど絶対に分からないのに。物語のそこかしこにこうした深い愛情や本当の思いやりがふつふつと感じられる傑作と思いました。
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No.127:
(5pt)

絶賛です

最初、「もしかしたらつまらないのでは??」と危惧したのが正直なところでしたが、いや全然!!!!80分しか記憶維持できないのに高度な数学を操るという設定がまた非日常的で、その中で子供との対話が生まれるという実に日常的な設定。数学が面白いものであって、またまったく無機質でない事が本書で証明されたといえます。
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4101215235
No.126:
(5pt)

ほ~

小川さんの作品を初めて読みました。中間・期末テストの数学が毎回赤点の私にとって数式を愛するなんて・・という感じでしたが、いくつかの簡単な数式は理解できたし面白かったです。記憶が80分しか持たないというのはどんなもんなのか想像もつかないし、相当暗い設定だと思うのですが、全体を通して読んで得る感じが優しいので読みやすいのですが、優しい雰囲気と一緒にやるせなさを感じたりもしました。けれど、後味が悪いわけではないので、読んで損はないと思います
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4101215235
No.125:
(4pt)

飾り気の少ない、読みやすい本。

本を「読みやすい」か「読みにくい」かで分けるとするとこれは自分にとっては「とても読みやすい」本だった。文体が受け入れやすく言葉の響きが心地好い。この時点ですでに好印象。全体としては、描かれている老人(題名で言うところの”博士”)が、とても魅力的で、彼に虜になるあまり、大して”泣かせる細工”があったわけでもないのに終いには感動の涙を流してしまった(笑)28この数字を見て、「崇高だ」と感じる人はどれくらいいるだろうか?「数字」に美しさを見出せるようになっただけでもこの本を読んだ収穫は充分にあったと思う。美しいと思えるものは、多いほうがいいはずだ。
博士の愛した数式 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235

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