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博士の愛した数式
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博士の愛した数式の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全704件 181~200 10/36ページ
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素晴らしく読みやすい本ですね。題名にある通り数式は登場しますが。実に生活に溶け込んだ話で、数学嫌いの方でも、数学に興味がわくような内容です。映画化もされていますが、やはり原作をお読みになることをおすすめします。記憶障害を持った老いた数学者(博士)の美しく、素直で、緩やかな時間のお話です。天才の博士は、とても几帳面で実に人間的な人でした。自分の身の回りに、数学者の知り合いはいなくても、博士のような考え方の方は意外と多いかもしれません。この話を読んで、博士の魅力の虜になった人、以外と多いんじゃないかと思う。実は自分もその一人。多くの皆さんへこの本をおすすめします。 | ||||
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数学が好きなこどもに贈りました。 「自然数を表す数式」にかなり興味を持ったようです。 肝心なストーリーについては「楽しく読み進めたよ」と。 おそらくこれから何度か読み返してゆく中で、より深い理解がなされると、期待できる小説でした。 なお、私も旧来からの野球ファンですが、昔の阪神についてはさすがに子供には半不明だったらしく、 ネットで調べていたようです。ある意味、便利な世の中になったものです。 | ||||
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本で読むを何度も確かめながら登場人物の気持ちの動きを楽しめるので 私はよく動画鑑賞と読書で同じ作品を楽しみます。今回も2度 感動しました。 | ||||
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この作者はある意味では天才なのかも知れない。 ややこしい数式などには、理解しようとする前に生理的な拒否反応を生じてしまうのだが、それを分かりやすく解き明かし、ぐいぐいと引っ張っていってしまう手腕はさすが。 「記憶が80分しか持たない。」「数学者が主人公」という特異な設定を、そう感じさせないから不思議だ。読み終わった後、「素数」「友愛数」等という言葉が頭の隅に残っている。 ストーリーは至って単純。シングルマザーの家政婦が、事故で記憶に障害を負った天才数学者の家へ仕事で通う。そして、子どもも加わる。ただそれだけなのだが・・・・。 この作品は2006年に映画化された。 寺尾聰 深津絵里 吉岡秀隆等が出演し、良い味が出ていた。 | ||||
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「身体はそこにあるんだけど、心はどこか遠くへ行っちゃうんだ」。 「その話はもう聞きました」と言わない。 「彼を混乱させたくなかった。どんな種類であれ、混乱は博士に悲しみをもたらした」。 ルートと、その母の言葉に胸が痛みました。 過去は鮮明に憶えているのに、昨日、今日、わずか30分前のことさえ忘れてしまうという「人間の記憶」の不思議さを実感する昨今。 周囲も戸惑うけれども、一番深く傷つき、哀しいのは当人である。 交通事故に巻き込まれるまでは大学教授で、数学者である主人公の博士の記憶のリミットは、わずか80分。 心が通じたと思っても、80分、間が空けば、また最初から。その繰り返し。それは、どんなに心を疲弊させるのだろうか。 博士と家政婦と、その息子ルート、三人の、血の繋がりを超えた絆を描いた作品です。 「一番美しい素数が11」というのは、嬉しかったな…。 | ||||
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登場人物のキャラが好感もてて、気持ちよく読めた。回想して描くテクニックのうまさに脱帽。 | ||||
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7,13とかの「素数」たち。素数が織りなす美しい姿や不思議な関係、オイラーの公式。そして愛すべき博士、母子家庭の家政婦さん、そのお子さんルートが織りなす疑似家族。この2つが織りなす興味深くも暖かい物語。従って、とてもユニークな小説です。音楽で言うと、音符たちの行進と、美しい詩が織りなすバレエみたいに歌曲ができるみたいに、数論と家族が織りなすストーリー。不思議なお話ですがとても面白い。自然対数の底、とか出てきますが、素数の説明も丁寧で文系の私にも読みやすく興味を惹かれました。最後の、2以外の素数は「4n+1か、4n-1の2つに1つだ」(nは自然数)これは知りませんでした。衝撃的。 小川先生の他の小説と違って、大変読みやすいです。家政婦さんの心理が丁寧に描かれています。また、博士も行動の描写から違和感なく、その思いが思い浮かべることができます。江夏投手を入れたことで、即ベストセラーという、大成功の本でした。ただ、余りにも暖かく読みやすいので、いつもの小川先生のふわっとしながら冷徹な記述が懐かしく、微妙に違和感も感じました。 | ||||
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心温まるいい話だった 数式と聞いて数学的な難しい話が出てくるのかと思ったが、そんなことは全くなくて一気に読むことができ読みやすいものだった | ||||
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映画(DVD)はいずれ見てみようかと思っていたのですが、Kindle本を先に購入しました。 読後感も良く、期待以上の内容した。 | ||||
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博士がルートに注ぐ惜しみ無い愛情。 私とルートに注ぐ優しさ。 全てが心地の良い雰囲気。 感動的。読み終わった後、読んで良かったと思えました。 | ||||
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すごく大好きなはなしです。ずっと大事にしておきたいような・・・ | ||||
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天才的な頭脳を持ちながら、記憶に支障をきたした老数学者の抱える矛盾と、それまで数学に一切興味のなかった若い家政婦の前に開かれてゆく、数の世界の普遍的で深遠な魅力。古い家の、ひんやり湿った匂いまで伝わって来そうな、リアルな物語展開の中に、数の神秘がわかりやすく、そして実におもしろく散りばめられています。ああ、数学とはそんな世界なのか、と、初めてぼんやり興味を持ちました。学生時代に読みたかったなあ。 | ||||
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博士が、80分間の記憶しかないという話がちょっと難しかった。 | ||||
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博士の子どもに対する態度には見習うべきところがあります。 考えている最中に声をかけられると大きな声を出して怒る博士でも,私の10歳になる息子からの質問にはいつでも答えてあげる。子どもは大人よりずっと難しい問題で悩んでいると信じているのです。 また,ただ単に正確な答えを示すだけでなく,質問した相手に誇りを与えることができた。そのため,質問した子どもは,自分は何て立派な質問をしたのだろうという思いに酔うことができた。 このような接し方をされた子どもは,きっと自分の頭で考え,自ら進んで勉強しようとする意欲を高めることでしょう。 博士がこのように子どもに接するのは,素数がすべての自然数を成り立たせる素になっているように,子どもを大人たちにとって必要不可欠な原子と考えて扱っているためなのです。自分が今ここにいるのは,子どもたちのおかげだと信じているのです。 そんな博士も,博士の病状を知らない人から見れば奇人変人ととらえかねない。 そんな気まずい雰囲気のなかでも「私」はどういう態度を取ったらいいか十分に心得ている。 「ピュタゴラスの定理のように,あるいはオイラーの公式のように,毅然としていればいいのだ」 | ||||
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風邪をひいてしまったので、寝床にこもって一気読みしました。 小川洋子さんは『ミーナの行進』に続いて2冊目ですが、こちらも評判通り、かなりの良書でした。日本が舞台なのにどこと無くヨーロッパが香るような、独特の空気感。 こんなふうに毎日の何気ない生活をぐっと華やかにしてくれるような人との出会いって、誰の人生にもきっと1度はありますよね。この親子にとって博士との出会いが、そして博士にとってこの親子との出会いが、かけがえのない巡り会わせだった事が伝わって、暖かくそしてどこか切ない気持ちになります。 ところどころつじつまが合わない、疑問に感じる部分がいくつかあったし、話に何かもう1押し欲しかったので★は4つにしますが、そんなことはたいした問題ではなく、長い事気になっていた本なので読んで良かったです。 私は最近出会った、老人を思い描きながら読みました。その老人はいつもツイードのジャケットを着て、すこし頼りなさげにしています。そして、主人公は深津絵里、はまり役ですね。 今、気が付いたのですが、この小説には博士の名前はもちろん、主人公の名前も、その息子の名前も1度も出てきません。名前が出てこない事によって物語の中の数字が際立ってきます。なんか、不思議です。 風邪で頭がふわふわしてる時に読んだ為、数学の説明と野球の箇所があまり理解できなかったので、少し日を置いてもう1度読みたいと思います。 小川洋子さんの小説は今、『猫を抱いて象を泳ぐ』が欲しいものリストに入っています。 | ||||
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記憶の不思議差をはじめとして友愛について考えさせられます。また、数学の、数字の奥深さにためいきです。ルートクンの純粋さが読む人に感慨深くひしひしと胸を打ちます。博士は子どものようで子どもでない。ワタシはそんなところが好きです。絆の素晴らしさを感じたい方にオススメです。 | ||||
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80分しか記憶がもたない博士と、そこに勤める家政婦とその息子ルートを通して物語は語られていく。 小さな限られた空間で、テンポの波はなく、一貫して静かな物語だが、それがまた読者を穏やかな気持ちにさせ、博士の愛する数式の魅力、子供を大切にする人柄を充分に感じる事ができる。 ルート少年が博士を好み、博士がルート少年を好むその理由は文書から痛いほど溢れでているので、その情景を容易に想像でき、思わず微笑んでしまう。 野球や数学に対しての一途な情熱も感じる事ができ、心温まる名作である。 | ||||
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小学校の参考書に書いてあったフェルマーの最終定理について考えたことのある私にとっては大変興味深い作品でした。取り巻く人間模様にも魅力を感じました。 数学が話題になったら、他の人にも勧めてみようと思います。 | ||||
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英語版の最後に載っている後書きがよくできているので、載せておきます。 この本は家族と記憶の性質と、数学の美しさについての物語であり、ある人間を知っていくことの体験についての話です。記憶がない人とどうやって関係を築くのか?作者の問いは、これまでの長い記憶よりも今この時の方が大事ではないか?というものです。物語は多層的で、他にも考察するべき点は: (1) 登場人物には名前がありませんが、これはどのように物語に影響を与えているでしょうか? (2) ルートと家政婦は成長し未来へ進んでいく間、教授は同じ場所に止まってます。しかし彼らの関係は逆に深まっていきます。なぜこれが可能なのでしょうか?作者は我々の人間関係について何を言っているのでしょうか? (3) 家政婦の父親は彼女の母親を出産前に棄て、家政婦自身も同じ目にあいます。教授の家族も壊れています。作者は「家族」について何をいいたいのでしょうか?血のつながりは、愛情以上に重要なのでしょうか? (4) 教授と未亡人の関係を知った後、あなたの教授に対する意見は変わりましたか?家政婦と教授の間には恋愛の要素はあったのでしょうか? | ||||
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江夏、タイガーズ、数式・・・いろいろなモチーフがちりばめられている。 普通なら「幸せに数学と取り組んでいた」博士。しかし80分しか記憶が続かない疾患のために、すぐ前のことすら忘れてしまう悲劇の中 それでも「博士に愛情と敬意を持つ」家政婦の親子(息子のルート君がいい) この家政婦の「わたし」の博士に対する気持ちは「純愛」といってもいい。そして80分しか記憶は続かない彼であっても ルート君をひそかに記憶している。ルート君の髪をくしゃくしゃにする。その最後の描写がいい。 このおかげで私は数字を見ると公約数か素数かを考えてしまうようになった・・・・ 数学は普遍的なもの。これは数学が高校時代大好きだった私も思った。普遍的なものはもうひとつ「愛情と尊敬」だ。 最後に「いいものを読ませてもらった」と思った。最後がすがすがしい。 | ||||
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