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博士の愛した数式
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博士の愛した数式の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全59件 21~40 2/3ページ
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本屋大賞第一回との見出しにつられれ買いました。読みました。 文学少女が心地よく思えるフレーズをつなぎ合わせた文章で、心に染みません。 数学がポイントであるはずなのに、数学を愛している文章でもなければ筋書きでもない。 必然性がないのなら、もう少し深い数学についての展開が欲しいなあ、勉強したのかしらこの方。 近来まれに見るがっかり作品がamazonのお薦めとして連絡が来たのでご返事します。 本屋大賞ってあんまり参考にならんね | ||||
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博士の人柄、生き方は素朴、誠実。子供の心を持った大人のお話。 | ||||
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野球の話ばっかり 博士も気持ち悪いし 感動なんてありえない 最初から最後まで盛り上がりなし もっと数式出してもよかった | ||||
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博士のセリフに数学の素養があまり感じられなかった。 「数学の世界に生きており、紡ぐ言葉がすべて数学」の人物ではなく、「セリフで述べた内容しか数学の知識ないよね」感があった。作者が数学者ではないので仕方ないですが、入り込めなかった。 | ||||
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いまいち、面白くなかった。本当にこれ面白いの?小説としては… | ||||
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作家先生ってのも大変だねえ。何か新機軸を編み出さなくちゃマンネリに陥っちゃうもの。そこいくと、小説の世界に数学を導入するなんてのは新鮮だねえ。根っからの文系人間の小生でも、ひょっとしたら数学に目覚めちゃうかもしれないぞ。そんな風に期待して本作を読み始めたのだが。 つまらない。冒頭から全く面白いと思えない。作中、数式の美しさを賛美する件がたびたび出て来るのだが、小生には全然ピンと来ない。そもそも数学博士と、家政婦と、その幼い息子の3人の人間ドラマを描くのに、数式を登場させる意味なんてあるのか? 野球や江夏が登場する必然性ってあるのか? そして、出来れば数学なんかと関わり合いたくないと思って生活している小生が、こんな無機質な小説に付き合ってる暇なんてあるのだろうか? 次から次へと襲い来る違和感との戦いに疲弊し、とうとう94頁読んだところで挫折した。 頑張って読み進めば、もしかしたら数式や野球が物語の中で活きてくるのかもしれない。でも、これ以上読み続けるのは苦痛でしかない。ねえ小川先生、やっぱりちょっと無理があるんじゃないですか、この新機軸。 | ||||
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まず、数学を多少知っている人は読むのを避けた方が無難です。 あまりいい印象を持てません。 また、この著者は登場人物を愛していないと思いました。 何かの対談かで著者が 「普遍性を持たせるために登場人物に固有名をつけない」 と仰しゃっているのを読みましたが、 あだ名はつけているのだし、とも思いました。 思い入れを持たないように、登場人物と距離を取るために 名前をつけないのだろうとは思いますが、それが故か 著者が生み出した登場人物達にどのような苦行をもたらしても 平然としているのは、読んでいてちょっと苦しく感じました。 記憶が短時間しか保たない人は現実に存在します。 ですが、難しい問題なだけに、もっと違う形で 物語をつくり上げることはできたと思います。 私はあまり好感をもてませんでした。 | ||||
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埃があちこちに着いていて、古本のメンテナンスがされていると良かったです。 | ||||
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ぼくは数学を棄てなかった、苦手だったし、あきらめろと何度も言われた、 でも文系なのにわざわざ数学の試験を2回受けて上の学校に進んだ、 文系だから数学は必要ない、理系だから国語や英語は関係ない、 こういう考えに違和感をおぼえていた、直感的なものでしかなかったが、振り返ってただしかったと思う、 いまだに導関数の計算をやってみたり、科学雑誌の「微分積分特集」みたいなものを見つけて読んでいる、 数学というのは哲学と表裏の関係にある、見方を変えると、数学は極めて文系的になる、それがわかると苦痛でしかなかったものが面白い、 ぼくは本書「博士の愛した数式」は数学者の書いた小説だと思い込み、かなりの期待を抱いていた、文章がへたなのは大目に見よう、肝心のところがおもしろければいい、 だがある時点でわかったのは、これは数学知らずの生粋の文系おばちゃまが描いたホームドラマにすぎないということ、 期待した内容はどっかの文献からそっくり抜書きしたもの著書が自身が導いたものではない、ましてステレオタイプの不幸な身の上の家政婦が導けるはずがない、 それがわかって、後ろをひっくり返してみると、数学関連の参考文献が6冊もリストされていた、あきれたものだ、いや、そういう意味では、6冊しか載っていない、というべきだ、 それぽっちの基礎知識で「博士」の頭のなかをどうしてこじあけられるものか、 刃物をはじめて持った人の台所とおんなじで、数学を料理する手つきが、危なっかしくて見ていられない、俎板が血の海になってしまいそうだ、 p.81 5×9+10=55 「まともに数学を勉強していない私にも、こういう場合、記号を使うとより高尚に見えることくらいは知っていた」 n(n-1)/2+n 上の演算式から文字を使った式を導くのは、数学を専門に勉強していないような人にはまず無理だ、ぼくは紙に書いていろいろ計算をしてようやくわかった、 式の変形より先に、5×9の「9」の意味が、著者は言葉で言えるのか? 数学は文系的だといった意味がこれだ、 これは○の数のことだが、この○に正しい言葉が入るのか、それが言えなくてはそもそもnを使う式の着想が出てこないと思うのだが、 「9」にはもう一つの意味があり、それは問題になっている計算の末尾の数よりも一つ小さい、つまりn-1で表せるということ、 この過程を書いていれば、もう少しましになっただろうが、家政婦の来歴からしてこれも不可能どころか、かえって不自然になる、 元の式を素直にnを使った式に改めれば、(((n-1)+(n-9))/2)×9 + n ここから(((2n-10))/2)×9 + n、n=10,9=n-1から、(((2n-n))/2)×(n-1) + n、 括弧の中を計算すれば(n/2) ×(n-1) + n、これでようやくn (n-1))/2+nになる、 この家政婦さんは、いったいどんな計算をしてnの式にたどりついたのか、 もう一つ、文字を使った式には条件が付加される、前提を読めばわかるとかいうより、式と条件は一体化しており、どっちが先でも後でもない、同時に出てくる、 この場合、連続する自然数であることが条件になる、 数が連続するかどうか、離散型か、これはもっとも初歩的な条件で、見逃すことはできない、 そもそもa、x、p、kのいずれでもなく、家政婦さんが正しく文字の式にnを使った理由を知りたい、 この後登場してくる本格的な数式の解釈はもっとグズグズになり、ストーリーとの有機的結合を期待した読者は裏切られる、 これで文章がよければ許せるという部分、なきにしもあらずだが、ここに書かれているのは翻訳の文章だ、原書を読み込んで得た文体ならもっと芯が備わっているはず、過去にそれをやった著名な小説家・翻訳家の真似で(名前はあえて挙げない)、二次的な模倣の域にとどまっている、 p.7「スレート屋根」「レッドロビンの生け垣」――これは家政婦ではなく小説家から出た言葉だ、 p.21「知的労働の場所とは思えない」これも同じ(家政婦が知的労働の場か否かを判別できるのか)、 p.46「結局彼は」――この段落では登場人物に男が二人いるんだから、どっちがを特定する必要がある、文脈から博士のほうだとわかるとはいえ、日本語では人称代名詞で受ける箇所ではない、ところが「結局彼は」「スレート屋根」「レッドロビンの生け垣」(「知的労働の場所」を含めてもいい)とも、英訳すれば不自然ではない、そこに落とし穴がある、 もっと根本的な誤り、ねじれは、家政婦が博士と仲良くなろうとする設定で、著者は介護人と家政婦を取り違えている、雇用主と家政婦は縦の関係であり、プライバシーの入り込む余地はない、ことさらコミュニケーションをとる必要もない、雇用主と家政婦は、仕事を介して関係が発生し、その関係は仕事のみに限定される、 (ヨーロッパの古い映画でマダムの着替えを手伝う家政婦、マダムは裸を見られても恥ずかしくない、だが窓の外から人がこっちを見ていれば、声を上げて体を隠そうとする、日本は西欧ほど縦の関係が強固ではないとはいえ、家政婦がある種の黒子であることに変わりはない) 法律にも無頓着で、被雇用者である家政婦は、どんな場合にも雇用者である老婦人の指示の元に動く必要があるが、勝手に外に連れ出したり、一緒に寝たりもする、どちらも解雇要件を満たすが、どちらかといえば「無断外出」のほうが重いとおもう、後者だけを問題視した斡旋所の姿勢に疑問が残る、 また医学にも暗く(p.94「血は半ば固まりかけ」「痛がっていなかった」)、鋭利な刃物で切った傷は痛くなく血が流れるから怖いのであり(チーズのおろし金などで切ると、傷は浅く、血はあまり出ないが痛い)、(包丁で切った傷がすぐに固まりかけることはないが)その血が固まりかけているのなら、そのままにするのが何よりで、水道水で洗ってはいけない(病院で二針縫うというのも不自然)、 いずれの齟齬も家政婦ならではなの行動を描いたからというより、小説家の知識、理解、観察力の不足が原因だとおもう、 野球のパートだけは生き生きしている、だが面白くない、著者が実際に野球ファンだからではないか、小説家は自分の趣味のことを書いてはいけない、書きやすいから、書きにくいものを書かなくては、本書ではそれが数式だった(実際には「数と演算」といった内容)、チャレンジはしたが、アタマが足りていなかったようだ、 本書のいいところは、著者の人柄が善良だとわかること、ポリティカリーコレクトで、「売れる」素質が備わっている、実際に映画化され、賞にも恵まれ、本書はベストセラーになったようだ、 だが、こうも考える――(作者はあるいは業界は)芸術の問題を金の力で解決しようとしているんじゃないか | ||||
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数学トリビアをチョロッと拾い集めて、おそらく俗受けだけを狙って、それに徹して書かれた作だろう。作中人物に見え透いたおべんちゃらを使うと作品の下劣さが浮き彫りになる、そういう小説だ。 | ||||
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本屋大賞作品で、映画化もされているし、テーマも面白そうだし・・・と思って読んでみましたが、がっかりです。 数式の謎や兄嫁との関係性が明らかになって、感動を味わえるんだろうと期待したのに、何も明らかにならず、 逆に気持ちの悪い憶測が残り、全然すっきりしません。 唯一の救いは数学の面白みを感じることができたこと。小説としてはつまらないです。 本屋大賞への信頼度はかなり失墜しました。だいたい全国の書店員てどのレベル? あんまりがっかりしたので、書かせてもらいました。 | ||||
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なぜここまで評価されてるのでしょうか。話題になり、レビューも高評価だったので読んでみましたが、はっきりいってつまらないです。 簡単に言うと、家政婦の日記ですね。 家政婦が特殊な要人の元で働く、その仕事内容や出来事を綴った日記です。 泣けるなどと思って読んではなりません。 過度な期待も持たないように。 最初から最後まで内容に深みがなく、少し小細工を絡めて数学と野球の接点から、主人公である家政婦とその息子、博士との3人の生活が書かれている本です。 まず野球に興味のない人は読むべきではありません。この本は野球ネタが中心で話が進んでいきます。 次に理系の方は読むべきではありません。この本の節々に数学ネタが入っていますが、どれもこれも意味をなしていません。 言い換えれば、数学ネタを活かせていないということです。途中で登場するオイラーの式がありますが、なぜわざわざこの式を持ち出してきたのか?そこに何か深い意味があるのか?と思えば、全く意味などなく、肩透かしをくらってしまいます。 なぜにこういった内容の本が評価されるのか私にはわかりませんでした。 | ||||
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良い点 ・記憶が80分しか持たないという設定。 (ただ、そのアイデアも映画「メメント」で既に使われている) ・本屋大賞は当てにならないことを教えてくれる 悪い点 ・登場人物のにリアリティがない 主人公の息子"ルート"は小学生だというのに物分かりがよすぎる。 ・設定を生かせてない 数学に関しては、博士が数字に絡めて意味ありげなことを言うくらい。 ・物語にオチがない 安易な展開もないが、ドラマもない。 | ||||
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半分くらい読みました。 登場人物が少なく、かなり読みやすかったのですが 数式や阪神タイガーズの話ばかり出てきます。 タートルにも入っているから、数式の話をするのは 当たり前かもしれませんが、何がテーマで何を 表現したいか掴めないので読むのをやめました。 すごい結末が待っているかもしれませんが、これ以上 ページを進めるのが苦痛なのでやめることにしました。 残念です。 | ||||
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数字や数式が放つ美しさと、それを語る記憶障害の数学者。 その彼に関わるようになる若い家政婦やその息子との関係。 数式や息子と数学者の接点となる「野球」を媒体とした、3人の愛情がこの本の全てです。 でも、それだけです。 物語はあまりに淡々と進みます。 その淡々と進んでいくものが日常であり、愛しいものとも言えましょうが、 それだけで「小説」にはなり得ないのも事実です。 数字にまつわる表現は本書が刊行された当時こそ目新しかったかもしれませんが、 3人をめぐる日常のディテール描写、行間、文体等々、いずれも特筆すべきものはありません。 私の読書量は人並み以下で文字の虫とはほど遠いのですが、 平坦であまりに物足りなかった読後感は拭いようのないものでした。 数学嫌いの10代の子供達にはいろいろな発見があって良いかもしれませんが、 大人が読むにはちょっとな、と思います。 | ||||
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※削除申請(1件)
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レビュー件数も多く、評価も高いので期待して読んでみたらビックリ。全く面白くない。これはガキの読む本である。知識ある大人が楽しめる本ではない。現実味のない登場人物が床屋に行ったり野球を見に行ったりする物語である。どうだ美しい話だろう、という著者の声が聞こえてきそうな反吐の出るストーリーだ。ところどころにサイモン・シンの『フェルマーの最終定理』から盗んできた話がはさまれるが、質は100分の1以下に低下している。読書中不快感を感じていたが、参考文献にフェルマーの最終定理があり、著者の実力と合わせて納得した。この本を見て数学の魅力をアピールしている人がいるが、これまでダラダラと人生を歩んできたからこのような薄い話で魅力を感じてしまうのだろう。フェルマーの最終定理のほうがこの本よりは遥かに「マシ」だ。数学の知識もまるでなく、歩んできた人生も経験不足で少しのことでも感動してしまう人向けの本である。80分しか記憶が持たないという要素も大していかされてなく、数学もいかされていない。継ぎ接ぎだらけのまとまりのない本だった。読者層のレベルが上がることを強く望む。このような話に感動している場合ではないだろうに。 | ||||
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ビデオで見た、本屋大賞受賞作の湊かなえ原作“告白”が面白く、本屋大賞ノミネート作には宝の山があるのではとこの作品を読むことにした。 読み進めると、確かに3人と一緒にそこにいるような気分にはなる。とはいえ、日記を読むような単調さが最後まで続くだけである。駄作とは言わないが、これを選んだ書店員は、この作品のどこにそうも惹かれたのだろう。なによりも、1年のうち、この作品を超えるものがなかったのかということのほうがショッキングだった。 | ||||
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一番感動すべきところで、吹いた。野球経験者には厳しい。2度と再び「本屋大賞」は買うまいと決意した1冊。これが私の全く知らないアイスホッケーなら星3つだったかも。 | ||||
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物語の初めから終わりまで全く盛り上がりが無かった。80分しか記憶が持たないことが全く感動や共感できないし、数式しか興味の博士のメリハリのない話がつまらな過ぎる。映画化される意味も不明。映画館で見ると絶対寝るでしょう。時間の無駄で、読むに値しない一冊でした。 | ||||
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この本に入り込んで愉しむためには、「数学への興味」と「日本プロ野球への興味」と「粗に対する寛容さ」が必要だと思う。私は両方共に不足していたためか、この本が、これほど褒め称えられる理由が良く分からなかった。数学は嫌いではないが、既に分かっていることを殊更作品の中に含めて紹介する意図に共感できなかったし、博士の記憶が80分しか持たないという、かなり無理のある設定にどうしても鼻白んでしまった。なにしろ80分ごとに、家政婦さんとその息子が『初対面』の人物になる。果たしてそう言った人とじっくりと親交を深めることが出来るのだろうか。出来るのであればいかにして克服するか。その点を期待して読んでみたが、まるで記憶障害という重大な疾患がすっぽ抜けたようなストーリーで展開し、場を盛り上げるために80分記憶が用いられるだけで、そう言った困難をいかに乗り越えて、心を育むのかがしっかり書かれていない時点で興ざめした。まるで話を盛り上げるためだけに使われる前提条件ほど、白けるものはない。勿論、クリップなどで人物の特徴を控えてはいる。だが、そんな狭いメモの中で、果たして感情や想いまでを残せるだろうか。それらを読んですぐに理解し、無いはずの経験までをも想像力で補って振る舞えるのか。それは考えるだに無理な話であることは、「レナードの朝【ワイド版】」の原作で有名なオリバーサックス氏の「妻を帽子とまちがえた男 」を読めば一目瞭然である。書かれているのは、現実世界の実感を永遠に持てず、絶えず虚構の世界を創り出さなければ他人と話が出来ない患者や、大昔で記憶が停まり、今現在のことを教えてもとても信じられずに混乱をきたし、その混乱も時間が経つと忘れてしまうと言う、過酷で残酷な運命に置かれた人達ばかりである。とてもこの本で書かれているような、ハートウォームフルな話にはなり得ないのではないか。結局、この小説の最大の特徴である記憶障害という設定を無理に使用しそれによって感動ものに仕上げようとしているところが、あざとくも感じた。いくら数式に完璧さや美しさがあっても、それだけでは解決しないことが、この世には山ほどあることをこの本が殊更語っているのならば、あるいは愉しめたかも知れないが。 | ||||
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