■スポンサードリンク
点と線
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
点と線の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もし、この作品が世の中に出なかったら、現代の推理小説はどうなっていただろうか?おそらく、全く違うものになっていたのではないかと思われる。推理小説というマニアックな読み物が、大衆にも読まれるようになった記念すべき作品である。細かい設定には時代の古さを感じてしまうが、ストーリーの根本は21世紀の今日でも決して古さは感じない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多くの推理小説が氾濫する現代において、 正直なところ新鮮な切り口、という点は期待できない。 意外な展開を好む人にとっても消化不良は否めない。 ただ多様な現代の推理小説の基礎になったであろう アイディアはいろいろなところに散りばめられている。 物足りないのはこの手法を真似した小説を先に読んでいるから。 これを推理小説として初めて読めんでいれば没頭すること間違いない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
松本清張の小説で有名どころといえば、ゼロの焦点、砂の器、そしてこの点と線だろう。 名作は?というと議論の始まるところだが、有名どころではこの3つが頂点だと思っている。 ぼくが推理小説を読んでいたら、友だちに言われたことがある。 「それ、昭和三十年代だろ。今の若い人が読んでわかるかね?」 「えっ、何がですか?」 「今の若い人、ケータイが当たり前のときに、電話すらなくって呼び出しだったり、電報を打ったりする状況。わかるかね?」 「でも時代小説読む感覚じゃないですか?」 「やーでも、なまじ現代小説ぽいところもあるしね」ずっと心配していた。 さて、この点と線。 これまでテレビドラマ化もされているので、ネタばらしをしても問題ないだろうし、ぼくも読んだことないのになぜかトリックは知っていた。 それでも、探偵役の刑事・三原がトリック解明に近づいていくのを気を揉みながら応援している。 点と線。 もはや推理小説でなく、感情移入小説家もしれない! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「或る小倉日記伝」で芥川賞を取った後、方向を決めかねていた清張は本作によって"社会派ミステリ"というジャンルを創設する事になった。そして広い意味でのミステリを社会に認知させるという功績を果たした。本格派志向の私としては痛し痒しの現象であった。 本作を読んだのは今から40年程前の小学生の時である。その頃でも、犯人、トリックが容易に分かる程、本格ミステリとしては脆弱な出来であった。しかし、後になって考えると、犯人の妻の、寝たきり状態で死期を悟っていながら、時刻表と対峙してアリバイ・トリックを編み出す異様な心理状態を描く事が眼目だったと思えて来るのである。 とにもかくにも、清張山脈と呼ばれる巨大な作品群の原点を成すもので、日本のミステリ界にとっての記念碑的な作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
松本清張氏が昭和33年(今から約50年前)に書いた作品で、「アリバイ破り」型の推理小説の原点となった小説らしいです。 口語文の旧仮名使いを新仮名使いに直したりして読みやすくなっているらしいです。 推理小説のトリックは、時代と共にその時代背景にあったものに変化してきているので、本書は内容的にはやや古さを感じてしまいます。 推理小説の原点として、お楽しみください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
超有名なだけに、長年気になっていた推理小説ではあった。 ただ、時代が時代なだけに大きなトリックではない(当時としてはすごかったのだろう・・・)のだが、これを基にして、多くの推理小説が書かれたことを推測することは難しくない。実際、残念なことに、どこかで読んだことのあるトリックが多いので、それほど驚かないのだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
事件の動機から、成立過程、その事件の解体はとても巧妙に考えられており、その解体作業も探偵役の私生活のふとしたきっかけから始まる。ある意味お手本的な作品だなぁ、と感じました。 昨今の探偵小説を読みなれた人からすると、何故これが分からんのだろうと思うところもあるかもしれないけど、それは作者がそこまで考えてかきあげた結果と言うこともできる。非常に好感をもって読み終えることが出来ました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「点と線」を読むにあたっては、本作品が発表されてから現在に至るまでに、半世紀近くの時が過ぎていることを考慮しなければならないでしょう。北海道ー東京ー博多という日本を縦断する、当時としては壮大な舞台設定も、海外旅行さえ一般化した現代においては幾分スケール感が欠けてしまったように思えます。旅行や出張の多い読者ならば、「時刻表のマジック」を見抜くことは難しくないでしょう。とはいえ、追う側・追われる側を「個人」としてのみでなく「組織」という切り口から描写するなど、社会派推理小説の口火を切った妙味は随所に見られます。決して凡作ではありません。ただ、「推理小説」というジャンルは(特にそのトリックにおいては)時代の流れに影響されやすいということを感じずにはいられません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
松本清張の傑作と言われている推理小説で、何度かテレビドラマか何か映像化されたのを見たことがありますが、其の原作小説は初めて読みました。いまから何十年も前に掛かれた推理小説で今読んでも、自動改札なんて当然なく北海道から青森へとつなぐ青函連絡船が存在していたり、若干時代錯誤的なところは感じましたがそれでも、際立って推理小説を嗜むのを邪魔するほど古いなと思う程度ではなかったです。ただ名作として散々映像化されたりしたのが頭に残っている影響からか、素のままで意外性を楽しむことは出来ないのは仕方ないとしてもやはり、今ごろ読んでしまったと言うなんともいえない寂寥感みたいなのは残りました。トリックはともかくとして犯人は読んだ当初から薄々読めてしまいました。トリックも時刻表のあれこれ数字が出てくると頭がこんがらがって破裂しそうになりましたが、大体テレビドラマと合わせてこんな時刻表や数字はさっぱり分かりませんがこんなトリックであろうことが途中で読んでいく内に分かってきました。散々語り尽くされている名作を今ごろ読んで本当に今ごろ読んでしまったと言う思いにホトホト打ちのめされました。でも原作小説はこんな感じであろうと言う印象をつかむことが出来ました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
時刻表のトリックを用いたサスペンス小説。この作品の後、鉄道を用いたサスペンスが一つのジャンルとして定着してしまったため、今になって読むと陳腐な感を受ける。トリックも高等とは言えない点があり、驚きにも欠ける。同時代に読めば相当驚きだったことはよく分かるのであるが、さすが数十年後ともなると。。。サスペンスの先駆者的な作品ではあるが、時代の風雪に耐えたとは言い難い。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!