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透明人間の納屋
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透明人間の納屋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 21~35 2/2ページ
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子ども向けだからこそ書かれた内容と、子ども向けだからと手を抜かない謎解きがしっかり両立している。さすが島田荘司。 人間消失の謎をきちんと解明しており、透明人間の秘密も納得できるもの。 ただ、主人公の少年が襲われた部分の真実がいまひとつだったけれど、それでも悪くない作品だった。 | ||||
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子ども向けだからこそ書かれた内容と、子ども向けだからと手を抜かない謎解きがしっかり両立している。さすが島田荘司。 人間消失の謎をきちんと解明しており、透明人間の秘密も納得できるもの。 ただ、主人公の少年が襲われた部分の真実がいまひとつだったけれど、それでも悪くない作品だった。 | ||||
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~透明人間をテーマにしたジュブナイル・ミステリー。今度こそ“当たり”かな、と思って、毎回裏切られているのが私の島荘感です。『占星術殺人事件』のインパクトが強すぎたのでしょうか…。ミステリーとしてはイマイチでしたが、ジュブナイルとしてはなかなかよく出来ているとは思います。たぶんに説教臭いというか、作者のノンフィクション~~作品のテーマがしみ出しているのが、アクが強いと感じるかどうか、は微妙なところですが…。~ | ||||
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~透明人間をテーマにしたジュブナイル・ミステリー。今度こそ“当たり”かな、と思って、毎回裏切られているのが私の島荘感です。 『占星術殺人事件』のインパクトが強すぎたのでしょうか…。ミステリーとしてはイマイチでしたが、 ジュブナイルとしてはなかなかよく出来ているとは思います。 たぶんに説教臭いというか、 作者のノンフィクション~~作品のテーマがしみ出しているのが、 アクが強いと感じるかどうか、は微妙なところですが…。~ | ||||
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奇怪な状況がきちんと論理的に説明されるのはいつもながらお見事。人間消失については正直いまひとつでしたけれども。だけどミステリだけの意味合いでなく「人が消える」ことがきちんと描かれているのは凄さです。ずしんと上手い。「今」「子供向け」だから多分島田さんはあえて書いたのだろうなぁと思います。たとえよくわからなくても、女の幽霊の不気味さや、消えた隣人や、作りかけのプラモデルや、透明人間の話にあるある種の哀切さを、きっと子どもは覚えている。地球は狭く、悲劇は本当にすぐそこにある。消えたのは自分の町の、自分の友達なのです。テレビで見る誰かではない。透明人間はそこにいる。誰にも気付いてもらえず、冷たい海の中に白い塊になって浮かんで終わる。それはお話ではない。いつかきっと気付く。そしてできれば、自分でその闇を解き明かして欲しいと島田さんは思っている。まあ、この人のこの説教くさいところはあまり好きでもないですが。それとは別に、独特の郷愁やちょっとどきどきする展開は良かったです。読んで損はない、力のある作品だと思います。 | ||||
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奇怪な状況がきちんと論理的に説明されるのはいつもながらお見事。人間消失については正直いまひとつでしたけれども。 だけどミステリだけの意味合いでなく「人が消える」ことがきちんと描かれているのは凄さです。ずしんと上手い。 「今」「子供向け」だから多分島田さんはあえて書いたのだろうなぁと思います。たとえよくわからなくても、女の幽霊の不気味さや、消えた隣人や、作りかけのプラモデルや、透明人間の話にあるある種の哀切さを、きっと子どもは覚えている。地球は狭く、悲劇は本当にすぐそこにある。消えたのは自分の町の、自分の友達なのです。テレビで見る誰かではない。透明人間はそこにいる。誰にも気付いてもらえず、冷たい海の中に白い塊になって浮かんで終わる。それはお話ではない。いつかきっと気付く。そしてできれば、自分でその闇を解き明かして欲しいと島田さんは思っている。 まあ、この人のこの説教くさいところはあまり好きでもないですが。それとは別に、独特の郷愁やちょっとどきどきする展開は良かったです。読んで損はない、力のある作品だと思います。 | ||||
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講談社企画の『かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド』の第一回配本。僕は初版本を手に入れたが、石塚桜子さん(この人は「異邦」の扉に還る時にも島田氏の絵をプレゼントするところがでてくるがまるで『犬吠里見(●^o^●)』みたいに素敵な画家さんである)の絵がとても印象的で、この本は是非とも文庫化されてもハードカバーを手に取って欲しいのが正直な気持ちだ。全部にルビが振られていて少年少女を意識した作りになっている、が、内容的にはかなり現代を切る鋭いものになっていて、やはり読者は島田荘司を読んでいるもう少し上の年代向けになっている気がした。特に北朝鮮を描いた部分が鋭い。iPodでチック・コリアの『マイ・スパニッシュ・ハート』を聴きながら読んだが、結構ぴったりした。島田荘司でなければ書けない世界。石塚桜子さんの挿し絵ともども推薦したい。 | ||||
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講談社企画の『かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド』の第一回配本。僕は初版本を手に入れたが、石塚桜子さん(この人は「異邦」の扉に還る時にも島田氏の絵をプレゼントするところがでてくるがまるで『犬吠里見(●^o^●)』みたいに素敵な画家さんである)の絵がとても印象的で、この本は是非とも文庫化されてもハードカバーを手に取って欲しいのが正直な気持ちだ。全部にルビが振られていて少年少女を意識した作りになっている、が、内容的にはかなり現代を切る鋭いものになっていて、やはり読者は島田荘司を読んでいるもう少し上の年代向けになっている気がした。特に北朝鮮を描いた部分が鋭い。iPodでチック・コリアの『マイ・スパニッシュ・ハート』を聴きながら読んだが、結構ぴったりした。島田荘司でなければ書けない世界。石塚桜子さんの挿し絵ともども推薦したい。 | ||||
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子供向けということで、ミステリーマニアを意識した奇を衒った記述が削げ落ち、島田荘司のファンダメンタルで、コアな部分が残った物語になっている。話の背景が十分に理解できていない子供には、勿体ないくらいだと思う。 また、ミステリー小説の類は、書評を頼りにせず、片っ端から読んで、心地よく騙される、驚かされるという奇蹟を待つものなのだな、と再認識させてくれた。 | ||||
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子供向けということで、ミステリーマニアを意識した奇を衒った記述が 削げ落ち、島田荘司のファンダメンタルで、コアな部分が残った物語にな っている。話の背景が十分に理解できていない子供には、勿体ないくらい だと思う。 また、ミステリー小説の類は、書評を頼りにせず、片っ端から読んで、心地よく騙される、驚かされるという奇蹟を待つものなのだな、と再認識 させてくれた。 | ||||
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今、ちょうど「透明人間の納屋」を読み終わりました。 読み終わったあとのこの余韻…寂しいような、悲しいような、空しさ。 手に届かない所に行ってしまった、どうにも出来ない現実、歴史の悲劇。 それが、「ああ、良い作品だった」と感じさせました。島田荘司の推理小説の魅力というのは、こういう、歴史の悲劇を扱っているところにあると思うんです。戦争や、この小説のようなその時代の悲劇が生む、非現実的な「真実」、そしてそんな悲劇に 対してよんでいるうちに湧き上がる怒りや空しさ、それは確かに嫌悪感や不快感を呼ぶものであるはずなのに、 なぜかものすごい魅力となって惹きつけられ駆け足で読んでしまうのです。しかし、この作品は推理小説としては、まるでテレビの陳腐な推理ドラマのように退屈で、 読み続けるのにかなり努力を要しました。 結局「終わりよければすべてよし」という感じです。 一番最後の真相告白の部分が、序盤に読者の好感を引いておいた人物に関わる今話題の衝撃の(?)事実なので、読後のイメージがアップしたという「トリック」なのではないでしょうか。 同じ歴史を用いた話なら、「ロシア幽霊軍艦」や「ねじ式」の方が面白かったです。 | ||||
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今、ちょうど「透明人間の納屋」を読み終わりました。読み終わったあとのこの余韻…寂しいような、悲しいような、空しさ。手に届かない所に行ってしまった、どうにも出来ない現実、歴史の悲劇。それが、「ああ、良い作品だった」と感じさせました。島田荘司の推理小説の魅力というのは、こういう、歴史の悲劇を扱っているところにあると思うんです。戦争や、この小説のようなその時代の悲劇が生む、非現実的な「真実」、そしてそんな悲劇に対してよんでいるうちに湧き上がる怒りや空しさ、それは確かに嫌悪感や不快感を呼ぶものであるはずなのに、なぜかものすごい魅力となって惹きつけられ駆け足で読んでしまうのです。しかし、この作品は推理小説としては、まるでテレビの陳腐な推理ドラマのように退屈で、読み続けるのにかなり努力を要しました。結局「終わりよければすべてよし」という感じです。一番最後の真相告白の部分が、序盤に読者の好感を引いておいた人物に関わる今話題の衝撃の(?)事実なので、読後のイメージがアップしたという「トリック」なのではないでしょうか。同じ歴史を用いた話なら、「ロシア幽霊軍艦」や「ねじ式」の方が面白かったです。 | ||||
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この本は講談社から出ている「ミステリーランド」の第一回配本函入りの超豪華な装丁です。「かつて子どもだったあなたと少年少女のための“ミステリーランド”」なのですが子どもだけでなく大人も充分に楽しめるしもし子どもが読むのならば年齢を重ねるごとに何回も読んでそのたびごとの感動を味わって欲しいですね。担当編集者は新本格の生みの親・宇山日出臣氏なので良質のシリーズになると思います。一言でいうと面白かったです。子供向けということですが中に出て来るのは透明人間と密室のトリックでありそこには島田荘司が全力で取り組んだ作品のみが持つせつない雰囲気が漂ってきます。ほんとにこの人は仕事に対して手を抜くということをしませんね。主人公は昭和52年に9歳だったと語る「ヨウちゃん」この少年と少年を優しく見守る青年真鍋平吉の友情と別離が語られます。「太陽系はね、時速百万キロというものすごいスピードで宇宙を突き進んでいるんだ。」という言葉で始まる冒頭の会話などはこういうお兄さんが身近にいれば自分の少年時代もさぞかし楽しかっただろうなと思わせてわくわくします(僕がそういう青年になるべき年になってますが)そんな青年がヨウちゃんに透明人間の薬の存在を告げてそこから世界が動き出します。ホテルの一室から消える女性、その女性が消えてから移動できるはずの無い距離を移動して死体で発見されます。透明になった女性が自分で移動したとしか思えない状況のなか少年と青年には別離のときが迫ります。少年が成長していく姿が丁寧にかかれていると感じました。たまにはこんなミステリーも良いですね。 | ||||
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この本は講談社から出ている「ミステリーランド」の第一回配本函入りの超豪華な装丁です。「かつて子どもだったあなたと少年少女のための“ミステリーランド”」なのですが子どもだけでなく大人も充分に楽しめるしもし子どもが読むのならば年齢を重ねるごとに何回も読んでそのたびごとの感動を味わって欲しいですね。担当編集者は新本格の生みの親・宇山日出臣氏なので良質のシリーズになると思います。一言でいうと面白かったです。子供向けということですが中に出て来るのは透明人間と密室のトリックでありそこには島田荘司が全力で取り組んだ作品のみが持つせつない雰囲気が漂ってきます。ほんとにこの人は仕事に対して手を抜くということをしませんね。主人公は昭和52年に9歳だったと語る「ヨウちゃん」この少年と少年を優しく見守る青年真鍋平吉の友情と別離が語られます。「太陽系はね、時速百万キロというものすごいスピードで宇宙を突き進んでいるんだ。」という言葉で始まる冒頭の会話などはこういうお兄さんが身近にいれば自分の少年時代もさぞかし楽しかっただろうなと思わせてわくわくします(僕がそういう青年になるべき年になってますが)そんな青年がヨウちゃんに透明人間の薬の存在を告げてそこから世界が動き出します。 ホテルの一室から消える女性、その女性が消えてから移動できるはずの無い距離を移動して死体で発見されます。 透明になった女性が自分で移動したとしか思えない状況のなか少年と青年には別離のときが迫ります。少年が成長していく姿が丁寧にかかれていると感じました。たまにはこんなミステリーも良いですね。 | ||||
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この本は講談社から出ている「ミステリーランド」の第一回配本函入りの超豪華な装丁です。「かつて子どもだったあなたと少年少女のための“ミステリーランド”」なのですが子どもだけでなく大人も充分に楽しめるしもし子どもが読むのならば年齢を重ねるごとに何回も読んでそのたびごとの感動を味わって欲しいですね。担当編集者は新本格の生みの親・宇山日出臣氏なので良質のシリーズになると思います。一言でいうと面白かったです。子供向けということですが中に出て来るのは透明人間と密室のトリックでありそこには島田荘司が全力で取り組んだ作品のみが持つせつない雰囲気が漂ってきます。ほんとにこの人は仕事に対して手を抜くということをしませんね。主人公は昭和52年に9歳だったと語る少!年の「ヨウちゃん」この少年と少年を優しく見守る青年真鍋平吉の友情と別離が語られます。「太陽系はね、時速百万キロというものすごいスピードで宇宙を突き進んでいるんだ。」という言葉で始まる冒頭の会話などはこういうお兄さんが身近にいれば自分の少年時代もさぞかし楽しかっただろうなと思わせてわくわくします(僕がそういう青年になるべき年になってますが)そんな青年がヨウちゃんに透明人間の薬の存在を告げてそこから世界が動き出します。 ホテルの一室から消える女性、その女性が消えてから移動できるはずの無い距離を移動して死体で発見されます。 透明になった女性が自分で移動したとしか思えない状況のなか少年と青年には別離のときが迫ります。少年が成長していく姿が丁寧にかかれている!と感じました。たまにはこんなミステリーも良いですね。 | ||||
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