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誘拐: P分署捜査班



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【この小説が収録されている参考書籍】
誘拐 (創元推理文庫 M テ 19-2 P分署捜査班)

誘拐: P分署捜査班の評価: 8.50/10点 レビュー 2件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.50pt

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全1件 1~1 1/1ページ
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(8pt)

ろくでなし刑事たちの熱い思いと衝撃のラスト

イタリアの87分署シリーズと評価が高い「P分署シリーズ」の第2作。富豪一族の少年がされた誘拐事件を巡って、ろくでなし集団が奮闘する警察小説である。
高級マンションに住む夫妻から空き巣が入ったと通報があり、ロヤコーノとアレックスが出動したのだが現場の様子が明らかにおかしく、事件は自作自演ではないかと疑われた。同じ頃、美術館見学に訪れていた10歳の少年・ドドが行方不明になったと電話があり、ロマーノとアラゴーナが駆けつけた。一緒にいた同級生から「ドドは金髪の女性に手招きされて付いていった」との証言を得る。さらに、ドドがナポリでも有数の富豪の孫である事が判明し、捜査班は身代金目当ての誘拐ではないかと緊張する。空き巣と誘拐、二つの難事件を抱えた捜査班は「ろくでなし刑事たち」という外部の評価とは裏腹に使命感に燃え、すべてを投げうって捜査を進めていった。そして最後、犯人を突き止めた捜査班が見たものは…。
前作以上に、登場人物たちのキャラが立ち上がり、事件捜査も警察ものの王道を行く緻密な展開でミステリー度を高めている。イタリアではテレビドラマ化される人気だというのも納得の傑作エンターテイメントである。
前作が気に入った読者はもちろん、警察ミステリー・ファンには安心してオススメできる作品と言える。

iisan
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