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カッティング・エッジ



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カッティング・エッジの評価: 7.00/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

天才的犯罪者に挑む天才捜査官という原点回帰の作品

科学捜査の天才・リンカーン・ライムシリーズの第14作。ホームグラウンドであるニューヨークを舞台に、悪魔的な犯行計画の解明に取り組む、警察ミステリーの王道を行く作品である。
ニューヨークの宝飾店街で、店主であるダイヤモンド加工職人と婚約指輪を受け取りにきた男女が殺された。店内は荒らされ、極めて高価なダイヤモンドが行方不明になっていた。さらに、店主は凄惨な拷問を加えられており、犯人が何かを聞き出そうとしたのではないかと思われた。ライムのチームが捜査を担当することになったのだが、事件現場で犯人に遭遇した目撃者は警察に通報したものの、名乗り出ることはなく、自ら身を隠しているようだった。さらに、事件の直前に店を訪れていた人物が殺害され、婚約中の男女が襲撃される事件も連続した。事件に追われるライムたちをあざ笑うかのように、ダイヤモンドへの執着を表明した犯行声明が送り付けられた。次の犯行を防ぐために、ライムたちは隠れている目撃者を捕まえようとするのだが、犯人も目撃者を追いかけているのだった・・・。
ダイヤモンド強盗と思われた事件が、地中熱発電事業を巡る争いと関連し、さらに大規模な陰謀とつながっていく。相変わらずスケールが大きく、派手な物語である。しかし、従来のようなジェットコースター的急展開が影を潜め、綱渡り的緊張感のあるストーリー展開の作品となっている。その分、謎解きの面白さが際立ち、警察ミステリーとしてのレベルが高まっている。
リンカーン・ライムシリーズのファンはもちろん、アメリカ警察小説ファンにオススメする。
(なお、作品の評価とは関係ないのだが、単行本第一刷では漢字変換ミス、校正ミスが散見された。文藝春秋社ともあろうものが、と残念な思い)

iisan
927253Y1

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