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弁護士の血



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弁護士の血

弁護士の血の評価: 6.50/10点 レビュー 4件。 Bランク
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(9pt)

スリで、詐欺師で、弁護士で

北アイルランド在住の作家のデビュー作。今年の各種ミステリーベストテンに入るのは間違いないと断言したい、傑作だ。
ワーカホリックで家庭を崩壊させ、アルコール依存症の治療を受けながらどん底をさまよっていたニューヨークの刑事弁護士フリンは、ある朝、ロシアン・マフィアに「娘を誘拐した。指示通りにしなければ娘を殺す」と脅迫される。その指示とは、マフィアのボスの弁護を引き受け、ボスの有罪の決め手になる重要証人を法廷で爆殺しろ」という、実行不可能な難題だった。ロシアン・マフィアが立てた計画に沿って法廷内に爆薬を持ち込んだフリンは、娘を救うため、さらには自分を救うために、父親から教えられた詐欺とスリのテクニック、弁護士としての知識を総動員して絶望的な戦いに挑む。
マフィアに脅されるときからクライマックスまで、わずか一日半に凝縮されたストーリー展開の速さが脅威的。しかも、単純な法廷ものに納まらず、ギャングの対立あり、検察やFBIとの駆け引きあり、アクションあり、主人公の波乱に富んだ人生ありで、エピソードも盛り沢山。いたるところにツイストが効いていて、全く中だるみがない。
家庭崩壊の酔いどれ弁護士というのはよくある設定だが、その生い立ちや酒に溺れるきっかけなどがユニークで、主人公フリンのキャラクターが魅力的である。
本作はシリーズ化され、2016年には第二作が発表される予定だと言う。
今年を代表するエンターテイメントとして、自信を持ってオススメしたい。

iisan
927253Y1

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