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よろずのことに気をつけよ



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よろずのことに気をつけよの評価: 6.88/10点 レビュー 8件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.88pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(7pt)

よろずのことに気をつけよの感想

著者初読み。第57回江戸川乱歩賞受賞作。乱歩賞(デビュー作)らしく力の入った、しかしやや詰め込み過ぎて少々纏まりに欠ける作品でした。提示された手がかりから事件を推理するのでは無く、主人公と一緒に流されながら徐々に真相に近づくタイプの構成。思わせぶりな人物が結局そうでも無かったり、偶然の出会いと刑事の情報漏洩にかなり頼った捜査、イケメン先生と美少女女子大生コンビの微妙な関係性等、つっ込めばキリが無いが、真面目に書いているので好感を持って読みました。ただ、犯人の造形と犯行動機はある意味一番の衝撃、オチもね。

なおひろ
R1UV05YV
No.3:
(7pt)

よろずのことに気をつけよの感想

今マイブームの作家さんのデビュー作にて乱歩賞受賞作。
「呪い」がテーマで、主人公が、殺人の被害者にかけられていた呪いの謎を追っていくというお話。
歴史、風習、信仰なんぞの薀蓄を垂れ流されても疲れるだけですが、主人公に軽くそれを語らせているので助かりますね。
被害者の孫娘を主人公のパートナーに置いていますが、この頭の回転の早い女性をパートナーにおいているのも効いてますね。
ですので、「呪い」という言葉から想像できてしまう気味悪さやおどろおどろしさはそれ程感じません。
しかし迫力あり、何故か読後感もよしです。
やはり、この作者侮れません。

梁山泊
MTNH2G0O
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

よろずのことに気をつけよの感想

呪術は心理戦という文化人類学者の主人公仲澤大輔と砂倉真由のコンビが、文献にも出ない隠れた呪術師たちを追って四国や東北を旅し、その土地の念仏を探っていく物語である。何者かに祖父を殺された真由が家の軒下から見つけた呪術符。それは50年も前のもので、強力な呪いを込められた本物の札であった。殺された祖父の過去と影の陰陽師たちとの係わり合いはどの様なものだったのか。謎を追ってわずかな手がかりから真相に迫っていく二人の行動が、犠牲祭祀や陰陽道に関するウンチクを絡ませながら描かれていて興味深く読み進む。かなりマイナーな事柄であると思う呪術についても、昔の人々の暮らしの中で根付いていた理由とかその役割なども解かりやすく主人公の口から語られていて新鮮であった。クライマックスの緊迫した事態も中々迫力ある描写で読ませる力があり、刑事コンビや関係者の動きなども無駄が無く展開を変えていくホンの小さな発見などが上手く描かれ、始めから最後までテンポ良く進むストーリーは読みやすく楽しめる。
この後もどんな作品を見せてくれるのか興味ある人である。同時受賞の完盗オンサイトとはまったく違った毛色の物語だけれど個人的にはこちらの方が断然面白いと言える。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.1:
(8pt)

よろずのことに気をつけよの感想

江戸川乱歩賞の受賞作品で、期待を込めて、読んだ。先が見えない展開で、久々に読み応えのある作品でした。呪いで、人を殺せるかという非現実的な話であるため、初め八墓村のような内容を想像したが、いい意味で裏切られた感じがした。

ビッケ
K1LY4PU3

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